森田悠揮さんインタビュー|3Dペイントツール向けパソコン SENSE∞

  • 3Dペイントツールを使い倒す!
    Substance Painter、MARIの快適動作環境とは?

    高機能化に伴い、普及の進むSubstance Painter、MARIなどの3Dペイントツール。 3Dモデルに直接ペイントすることでハイディテールな質感を直観的につけることができる同ツールだが、扱う解像度によってはリアルタイム反映に時間を要することでも知られる。 今回はCGWORLD連載でもおなじみクリーチャーデザイナー森田悠揮氏が、パソコン工房から発売される3Dペイント対応PCの検証を実施。その実力やいかに?

    森田悠揮
    フリーランスのデジタルアーティスト、キャラクターデザイナー。TV、映画、ゲーム、CM等に登場する生物や怪獣のデザイン、CG制作を中心に活動中。最近ではコンセプトアートも手がけている。非常にクオリティの高いクリーチャーを制作しているクリエイター。

    クリーチャーデザイナー 森田悠揮氏の作品です。

    普段はどのようなワークスタイルでお仕事をされていらっしゃいますか?

    最近は仕事がコンセプトアーティスト寄りになってきているんですが、連載ではモデリングをしてテクスチャーで質感を付けて最後までレンダリングするという一連の流れもやっています。

    なるほど、森田さんのように幅広いワークスタイルのクリエイターにはどのようなPCが求められますか?

    近年求められるようなクオリティの画づくりをしようと思ったらPhotoshopだけではなく、Substance Painter、MARIなどの3DペイントツールやArnoldなどの高品質なレンダラーを活用する必要があるためCPUやメモリもないとダメなので、とにかく振り幅重視で何でも対応できるような構成のPCが必要なんです。MARIのペイントで、8Kで何十レイヤーも作っている時や、Substance Painterでリアルタイムで高い解像度のプレビュー画面を表示する時などに、GPUのパワーは特に必要だと感じますね。

    なるほど、幅広く対応できるハイスペックな構成が必要というわけですね。普段ご自身でPCを購入される際もそこを重視されるのですか?

    やはり一番は作業の快適さを重視していますが、最近は移動が多いので、ハイスペックでコンパクトなPCがあれば嬉しいです。このノートモデルはこんなに薄い上に、Quadro P4000が搭載されていてスペック面でも充分ですね。

    はい、今回のノートモデルはそういったニーズに合わせて作られたものなんです。ノートモデルと同じくQuadro P4000を搭載したアドバンスモデルの使用感はいかがでしたか?

    今自分が使っているPCと比べると、MARIでの作業の快適さが圧倒的に違いますね。8Kのレイヤーを多数表示させても快適に作業できる感覚は、これまで感じたことがないものでした。さすがはQuadro P4000ですね。また、今のPCではスペック的に追いつかないのであまりやっていないリアルタイムレンダリングなども、このモデルなら頻繁に使っていけそうです。

    OpenGLを使用するMARI向けにQuadro搭載のアドバンスモデル、DirectXを使用するSubstance Painter向けにGeForce搭載のスタンダードモデルを用意しましたが、いかがでしたか?

    ZBrushの使用感はさほど変わらなかったのですが、MARIでのストローク後のベイク処理などは、アドバンスモデルの方が僅かに速く感じます。おそらくGPUの差でしょう。小さな差なんですが、ずっと使っていると僅かな時間差の積み重ねが快適さに影響してくると思います。


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