Windows 10を新規インストールしてみました
3年ぶりの新しいWindows
2015-07-29
皆様始めまして。職人6号です。
日頃は親方&職人たちののフォローイングとして様々な実験作業などの実務を取り仕切っておりますが、職人3号より
「たまには文章の一つも書いてみたらどう?」
というキラーパスが飛んできました。
折しもWindows 10が発売されるタイミングでもあり、以前から気になっていたものの、個人的には試したことがなかった
USBメモリからWindowsをインストールする
というのをやってみようと思います。
今回の記事で経験を積んでおけば、今後の実験作業でOSの入れ直しがあってもきっとラクになるはず!(希望的観測)
折角なのでUSBメモリはUSB3.0の高速なものを用意、パソコンの方もUSB3.0対応でSSDを搭載した、OSをインストールする環境としては爆速な組み合わせを用意してみました。
※なお、実験を行った段階ではまだWindows 10は正式リリース前なため、Insider Preview版を使って実験を行っています。
インストール前の準備
Windows 10のInsider Preview版は、MicrosoftのInsider ProgramサイトよりISOイメージがダウンロード可能です。
※記事草稿時点では製品版のリリースが近いことを理由にダウンロードが休止されております。
一般的にこのISOイメージからCD-RまたはDVD-Rへデータ展開を行う形でインストール用ディスクを作成して、それをパソコンのCD/DVDドライブにセットして・・・という手順でWindowsの導入を行うのですが、最近はCD/DVDドライブが装備されていないパソコンも増えてきており、この手順を踏めない場合も多く見受けられるようになってきました。
そこで、USBメモリへイメージデータの書き込みを行い、それを使ってWindowsをインストールする、という流れが無視できない状況となっているのも、今回試す背景にあります。
用意するもの
・8~16GBまでのUSBメモリ(内容は空にしてあるもの)
・インターネットに接続できるWindowsパソコン
となります。
USBメモリの容量を8~16GBとしているのは、書き込まれるデータが約4GBなのでそれ以下の容量では足りないことと、16GBを超える容量のUSBメモリの中には特殊な設計のものがあって(Windowsで読み書きする事については問題が無いにも関わらず)、今回のような用途には使えない場合があるからです。
では早速インストールの準備を進めてみましょう。
作成の手順
■"Windows 7 USB DVD download Tool"をダウンロードします。
こちらのMicrosoft社サイト(英語)よりダウンロードサイトへアクセスし、ダウンロードしてください。
※動画ではMicrosoftサイトを検索するところからスタートしています。
※「Windows 7 USB DVD download Tool」となっていますが、Windows 10でも利用可能です。
■"Windows 7 USB DVD download Tool"をインストールする
ダウンロードしたファイルを実行し、ツールをインストールしてください。
<詳細手順>
1.用意したUSBメモリをパソコンに接続して、内容が空になっていることを確認します。
2.インストール済みの"Windows USB/DVD Download Tool"を実行します。
3.作成元になるISOファイルを指定してから「next」を選択して次に進みます。今回は予めダウンロードしておいたWindows 10 Insider Preview版のisoファイルを指定します。
4.作成先を選択する画面になるので「USB device」を選択して、次の画面で接続済みのUSBメモリを選択します。
5.「Begin Copying」を選択します。"本当にUSBメモリを消去していいのか?"という旨の質問に2回答えると作成開始します。
6.グラフが100%に達すると作成完了です。プログラムを閉じます。
作成が正しく完了すると、約4GBほどのデータがUSBメモリに書き込まれます。
これでインストール用のUSBメモリが作成できました。
USBメモリからWindows 10をインストールしてみる
インストールするにはインストールされるパソコンの設定(BIOS設定)を適宜変更しておく必要があります。
設定方法はパソコン毎に異なるため、すべてのパターンのご紹介は難しいのですが、ポイントとしては下記となります。
■作成したUSBメモリを挿した状態でパソコンを起動させる
■USBメモリを起動メディアの対象にする
■UEFI機能を有効かつ優先にする(併せてCSM機能やLegacyBoot機能を無効できればなお良い)
■キーボード/マウス/ディスプレイ/インストール用USBメモリ以外の周辺機器の配線はなるべく外しておく
今回用意したインストールされるパソコンは以下の様な構成となります。
モデル名:LEVEL∞ Lev-R009-i7-development(仮称) | |
CPU | Core i7-4790K |
マザーボード | Z97チップセット搭載マザーボード |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 128GB |
光学ドライブ | Blu-ray |
ゲーミングブランド「LEVEL∞」の試作機を新OSの実験台にしてしまいました。
では早速USBメモリを使ってインストールしてみます。
<詳細手順>
1.USBメモリを装着した状態で電源をオンにする
2.しばらく待つとBIOS表示含めて何回か画面が切り替わって、"Windows セットアップ"というウインドウが出てきます。日本語が選択されていることを確認してから「次へ(N)」を選択します。
3.次の画面で「今すぐインストール(I)」を選択して暫く待ちます。
4.プロダクトキーの入力画面になります。製品添付のプロダクトキーを入力して、「次へ」をクリックしてください。
※プロダクトキーの入力はセットアップ完了後に行うことも可能です。今回の動画ではプロダクトキーの入力はスキップしています。
※Insider Preview版のためインストールしたいバージョンの表示が出ますが、製品版ではディスクによりバージョンが決め打ちになるためこの選択はありません。
5.ライセンス条項をよく読んでから「同意します(A)」にチェックを入れて、「次へ(N)」を選択します。
6.インストールの種類が表示されます。新規インストールの場合は「カスタム」を選択します
7.インストール先のドライブを選択します。
※今回は64GB分だけを領域確保してそこにWindows 10をインストールしてみます。
8.セットアップが開始されます。上から順番に各手順が100%までカウントされて、全て完了すると自動的に再起動されます。
<注意>再起動後に"Windows セットアップ"がまた出てきた場合、暫く待ってからUSBメモリを引き抜いてからリセットボタンを押すなどして再起動してみてください。この場合、インストールに必要な情報は既にパソコン側にコピー済みなので、あとあとUSBメモリを再度装着する必要はありません。
(パソコン側でインストール先のドライブよりもUSBメモリのほうが優先順位を高く見てしまうケースがあります)。
再起動して何回か画面内容が変化した後、プロダクトキーの入力画面が出てきます。
9.次の画面で「簡単設定を使う(E)」を選択します。
10."このPC用のアカウントの作成"の画面で、ユーザー名を入力してから「次へ(N)」を選択します。
11.暫く待ちます。いくつかの設定が行われて、インストールが完了するとWindows 10のデスクトップ画面が表示されます。
以上でWindows 10の新規セットアップがひとまず完了しました。
実は新規インストールの方法もこれまでのWindows 7/8.1から大きく変わったところはありませんので、これらのOSのインストール経験をお持ちの方であればさほど躓くことなくインストールを行っていただけると思います。
デバイスドライバのセットアップをお忘れなく・・・
ここまでの作業でWindows 10の基本部分のセットアップは完了しましたが、構成によってはデバイスドライバのインストールが必要となる場合があります。
特にグラフィックボードやサウンド、無線LANなどは仮にOS標準のドライバが適用されていたとしても、ハードウェアメーカーが提供するドライバでないと、その機能を十分に発揮できない場合がございますので、インストールされたPCのハードウェア構成をご確認いただき、適宜デバイスドライバのセットアップを行ってください。
以上がWindows 10のセットアップ手順となります。
動画も交え、出来る限りわかりやすくご案内したつもりではありますが・・・今後とも精進いたします。
執筆:パソコン工房 職人6号