AMD Ryzen プロセッサー | 価格・性能・比較

AMD Ryzen 9 3950X登場

第3世代Ryzenで追加されたRyzen 9シリーズに、更なるハイエンドモデルとしてAMD Ryzen™ 9 3950Xが追加されました。Ryzen 9 3950XはRyzen 7シリーズから倍増の16コア/32スレッドと、デスクトップ向けCPUとしては最大のコア数/スレッド数となっています。Ryzen 9シリーズは同価格帯の競合製品とほぼ同等のゲーム性能を実現しつつ、コア数/スレッド数の多さを活かして、クリエイター向けアプリケーションでは30%近く性能が向上しています。
Ryzen 9 3950XにはCPUクーラーが付属しませんので注意して下さい。TDPは105Wとなっていますが、最大限のパフォーマンスを発揮させるために水冷クーラーの使用が推奨されています。
第3世代AMD Ryzenプロセッサー「Ryzen 3000シリーズ」について
AMDより「Zen2」アーキテクチャを採用し、7nm製造プロセスで作られたRyzen 3000シリーズが登場しました。最初にRyzenが登場してから2回目の製品一新となり、「Zen2」アーキテクチャと製造プロセスの改善によりCPUのクロックあたりの処理能力(IPC)が最大15%も向上し、シングルスレッド、マルチスレッド共に強力な処理能力を獲得しました。
さらにPCI-Express Gen.4に対応し、X570チップセットと組み合わせることで、より高速なM.2 NVMe SSDや、グラフィックスカードを搭載することができます。
また、第3世代AMD Ryzenプロセッサーからは新たに、「Ryzen 9 シリーズ」が追加され、ハイエンドデスクトップ向けのRyzen Threadripperシリーズに匹敵するコア数/スレッド数となっています。
第3世代AMD Ryzenプロセッサー搭載BTOパソコン ラインナップ
第3世代AMD Ryzenプロセッサー パーツ・周辺機器 ラインナップ
第3世代AMD Ryzenプロセッサー のおすすめポイント

最新の分岐予測技術技術「TAGE」搭載の「Zen2」アーキテクチャを採用
第3世代AMD Ryzenプロセッサー「Ryzen 3000シリーズ」には、第2世代までの「Zen」アーキテクチャを進化させた、新しい「Zen2」アーキテクチャが採用されました。「Zen2」アーキテクチャでは浮動小数点演算機能の大幅強化、倍増されたL3キャッシュ、最新の分岐予測技術「TAGE」による分岐予測精度の向上など、より効率的な処理が行われ、クロックあたりの処理性能(IPC)が最大15%向上、ゲーミング性能が最大21%向上するなど、ゲーミング性能やクリエイティブ作業効率が大幅に向上しました。
※Ryzen APUシリーズ(Ryzen 5 3400G/Ryzen 3 3200G)はZENコア搭載。

CPUで世界初の7nm製造プロセスの採用と、PCI Express Gen4をサポート
第3世代AMD Ryzenプロセッサー「Ryzen 3000シリーズ」は7nm製造プロセスルールで製造されており、第2世代に比べて動作クロックを引き上げられました。Zen2アーキテクチャによる演算性能の強化と7nmプロセスによる動作クロック向上の相乗効果によりCPUの処理性能が大幅に強化され、シングルスレッド性能が最大で15%向上しました。また、電力効率も大幅に向上しており、Zenアーキテクチャと同等の性能を半分の消費電力で、同等の消費電力なら25%の性能向上を実現しました。
AMD X570チップセットと組み合わせる事で、PCI Express 3.0の2倍の帯域を持つPCI Express 4.0 デバイスを使用する事が出来ます。今後登場してくるPCI Express 4.0対応のグラフィックスカードやM.2 NVMe SSDなどの高速・高性能なデバイスの性能を余すところなく引き出す事が出来ます。
※Ryzen APUシリーズ(Ryzen 5 3400G・Ryzen 3 3200G)は12nmプロセス採用、PCI Express 3.0対応です。

最上位モデルにRyzen 9 が追加
最上位モデルとしてRyzen 9 シリーズが追加されました。Ryzen 9シリーズはコア数/スレッド数がRyzen 7シリーズから増加されており、ハイエンドデスクトップ向けのRyzen Threadripperを除いて初めて10コア以上のCPUがRyzenに登場しました。Ryzen 9 シリーズは同価格帯の競合製品とほぼ同等のゲーム性能を実現しつつ、コア数/スレッド数の多さを活かして、クリエイター向けアプリケーションでは30%近く性能が向上しています。
第3世代AMD Ryzenプロセッサー 機能比較表
Ryzen 3000シリーズは内蔵GPUをもたないRyzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5と、内蔵GPUをもつRyzen 5、Ryzen 3がラインナップされます。内蔵GPUを持つRyzen 5 3400GとRyzen 3 3200Gは「Zen」アーキテクチャです。
Ryzen 9 3950X |
Ryzen 9 3900X |
Ryzen 7 3800X |
Ryzen 7 3700X |
Ryzen 5 3600X |
Ryzen 5 3600 |
Ryzen 5 3400G |
Ryzen 3 3200G |
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アーキテクチャ | Zen2 | Zen+ | |||||||
製造プロセス | 7nm | 12nm | |||||||
コア/スレッド | 16/32 | 12/24 | 8/16 | 8/16 | 6/12 | 6/12 | 4/8 | 4/4 | |
動作クロック | 3.5GHz | 3.8GHz | 3.9GHz | 3.6GHz | 3.8GHz | 3.6GHz | 3.7GHz | 3.6GHz | |
TurboCore | 4.7GHz | 4.6GHz | 4.5GHz | 4.4GHz | 4.4GHz | 4.2GHz | 4.2GHz | 4.0GHz | |
キャッシュ(L3) | 64MB | 64MB | 32MB | 32MB | 32MB | 32MB | 4MB | 4MB | |
PCI-Express | Gen | 4.0 | 3.0 | ||||||
レーン数 | 16 | 8 | |||||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-3200 / 2933 / 2667 / 2400 / 2133 | DDR4-2933 / 2667 / 2400 / 2133 | ||||||
最大容量 | 128GB※1 | ||||||||
TDP | 105W | 65W | 95W | 65W | 65W | ||||
GPU | 搭載なし | Radeon™ RX Vega 11 Graphics | Radeon™ Vega 8 Graphics | ||||||
64bitコード | AMD 64 | ||||||||
SIMD命令 | SSE | SSE4.1/4.2 | |||||||
AVX | AVX2(256bit) | AVX2(128bit) | |||||||
仮想化 | AMD-V | ○ | |||||||
セキュリティ機能 | NX ビット | ○ | |||||||
AES | ○ | ||||||||
対応ソケット | AM4 | ||||||||
対応チップセット | AMD X570・X470・B450・X370・B350 ※2 | AMD X570・X470・B450・X370・B350・A320 |
※1.X570チップセット搭載時の最大容量です
※2.各マザーボードごとの対応BIOSが必要です。
AMD Ryzen シリーズ チップセット
第1世代Ryzenから続くSocket AM4プラットフォームを継続して使用しています。最新のX570チップセットだけでなく、AMD 400シリーズ(X470・B450)やAMD 300シリーズ(X370・B350)でも、対応BIOSが提供されていれば搭載可能となっています。そのため、以前に購入した第1世代Ryzenや第2世代Ryzen搭載のパソコンから、CPUだけを購入して第3世代Ryzenにアップグレードする事が出来ます。
チップセット | AMD 500シリーズ | AMD 400 シリーズ | AMD 300 シリーズ | ||
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X570 | X470 | B450 | X370 | B350 | |
ソケット | AM4 | ||||
PCI Express レーンの最大数 | 16 | 8 | 6 | 8 | 6 |
PCI-Express | 4.0 | 2.0 | |||
USB3.1ポートの最大数 | 8 | 2 | 2 | 2 | 2 |
USB2.0の最大数 | 4 | 6 | 6 | 6 | 6 |
SATA 6.0 Gb/s ポートの最大数 | 12 | 6 | 4 | 6 | 4 |
RAID構成 | 0/1/10 | ||||
SLI対応 | ○ | × | ○ | × | |
CrossFireX対応 | ○ | ||||
オーバークロック対応 | ○ |
各CPU世代とチップセットの対応表
X570 | X470 | B450 | X370 | B350 | A320 | |
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第3世代Ryzen CPU (Ryzen 9 3900Xなど) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇※2 | 〇※2 | |
第2世代Ryzen CPU (Ryzen 7 2700Xなど) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
第1世代Ryzen CPU (Ryzen 7 1800Xなど) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
第2世代Ryzen APU (Ryzen 5 3400Gなど) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
第1世代Ryzen APU (Ryzen 5 2400Gなど) |
〇※2 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※2.各マザーボードごとの対応BIOSが必要です。
第3世代AMD Ryzenプロセッサー 関連情報
AMD Ryzenシリーズ ベンチマーク
「PassMark」での比較
PassMark | ||
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AMD | Ryzen 9 3950X(16コア/32スレッド) | 32345
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AMD | Ryzen 9 3900X(12コア/24スレッド) | 31523
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AMD | Ryzen 7 3800X(8コア/16スレッド) | 23953
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AMD | Ryzen 7 3700X(8コア/16スレッド) | 23240
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AMD | Ryzen 5 3600X(6コア/12スレッド) | 20464
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AMD | Ryzen 5 3600(6コア/12スレッド) | 20016
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