Android 5.0搭載で低価格でもサクサク!ASUS ZenPadを試してみた!
intel製最新SoCを搭載したAndroidタブレット
2015-09-12
皆様ご来訪ありがとうございます。
職人2号です。
かねてよりASUSはモバイルデバイスに非常に力を入れており、発売以来大人気のZenFoneシリーズはその代表格となるのですが、今回新たにタブレットにも「Zen」を冠したシリーズが展開されることになりました。
その第一弾として発売開始されたのが「ZenPadシリーズ」となります。シリーズそのものは6月に台湾で行われた「Comptex TAIPEI 2015」で下半期発売開始予定として実機展示されていたのですが、このたびついに販売開始となりました。
今回は代理店のテックウインド株式会社より実機サンプルをお借りする機会を得ましたので、その挙動などをチェックしてみたいと思います。
ラインナップ豊富なZenPadシリーズ
今回発売となった「ZenPadシリーズ」は7インチサイズとなる「ZenPad7」の他、サイズ/SoCの違いによる多くのZenシリーズの展開を予定しています。
主なラインナップは下記の通りです。
ZenPad 7.0 (Z370C) | ZenPad 7.0 (Z370CG) | ZenPad 8.0 (Z380C) | ZenPad S 8.0 (Z580C) | ZenPad 10 (Z300C) | |
OS | Android 5.0 (Lollipop) | ||||
ディスプレイ | 7インチ LED Backlight | 8インチ LED Backlight | 10.1インチ LED Backlight | ||
パネル種類 | IPS Panel Corning Gorilla Glass1 |
IPS Panel | IPS Panel Corning Gorilla Glass0 |
||
解像度 | 1,280×800 | 2,048×1,536 | 1,280×800 | ||
SoC | Intel Atom x3-C3200 Quad-Core, 64bit | Intel Atom Z3530 Quad-Core, 64bit | Intel Atom x3-C3200 Quad-Core, 64bit | ||
メモリ | 1GB or 2GB | 2GB | |||
ストレージ | 8GB/16GB | 16GB/32GB | 8GB/16GB/32GB | ||
ネットワーク | WLAN802.11 b/g/n | WLAN802.11 b/g/n (一部モデルはacにも対応) |
WLAN802.11 b/g/n | ||
Miracast | 〇 | 〇 | 〇 | ||
Bluetooth | Bluetooth V4.0 | Bluetooth V4.0 Bluetooth Smart (Bluetooth low energy) |
Bluetooth V4.0 | ||
サイズ(LxWxH) | 189 x 110.9 x 8.7 mm | 209 x 123 x 8.5 mm | 203.2 x 134.5 x 6.9 mm | 251.6 x 172 x 7.9 mm | |
重さ | 272 g | 350 g | 317 g | 510 g |
※SoC(System on a Chip)とは・・・スマートフォン、タブレットなどモバイルデバイスの動作に必要な「CPU」、「メモリ」、「グラフィックチップ」などをひとつのチップに統合したもので、 Qualcomm(クアルコム)、NVIDIA、Intelなどのメーカーが製造し、多くのデバイスメーカーに供給しています。
以前であればSoCはQualcomm製を採用することがほとんどだったのですが、Intelがスマホ/タブレット向けの省電力SoCの展開を開始したことで採用例が増え、ASUSもZenFone2に続いてZenPadでもIntel製SoCをメイン採用しています。
そして、今回テックウインド様より、この中でサイズ的には一番小さい「ZenPad 7.0 (Z370C)」、8インチサイズ「ZenPad 8.0 (Z380C)」、10インチと同シリーズでは最大となる「ZenPad 10 (Z300C)」の3種類をお借りしました。
ここでは「ZenPad 7.0 (Z370C)」を中心にご紹介していきます。
見た目も刷新!スタイリッシュ!
裏面が同色系のツートンデザインになっており、大部分が革調のデザインになっています。ちょうどこの部分が背面カバーになっており、外すとmicroSDスロットにアクセスできる仕組みになっています。
※パッと見、手提げのないバッグ上に見えることから「クラッチバッグデザイン」なんて呼ばれたりもしているようです。
側面の端子類もシンプルに、上部にイヤホンジャック、底部にmicroUSB端子(充電/データ転送)、側面は電源ボタンとボリュームボタンが1方に集約されている状態です。
7インチというサイズはタブレットとしては小型になりますが、スマホなども含め携帯端末という捉え方で行くと大型の部類になるのではないかと思います。ただ、エッジ部分が細く絞り込まれている事と、300gを切る重量から、非常に持ちやすいデザインになっています。
7インチでAndroid搭載タブレットとなるとGoogleのNexusシリーズが代表格ですが、元々初代も2代目も製造自身はASUSが行っていますので、これらのノウハウや顧客要望もZenPadシリーズに生かされているかもしれません。
実際に触れてみる
それでは初期設定のため、実際に電源を入れてみましょう。
ここでは代表してZenPad 7.0を例に取りますが、他モデルもほぼ同様となります。
今回触れる機会を得たのはメモリ2GB、ストレージ容量16GBのモデルとなっています(メーカー型番:Z370C-BK16)
電源ボタンを2秒ほど長押しすると電源が入ります。
ASUSのロゴが表示された後、システムが読み込まれ、初期設定のウィザードが立ち上がります。
このあたりは同じOSバージョンでもあり、以前取り扱ったZenFone2と同様になります。
初期設定完了後ホーム画面が表示されますが、実はSoCスペックや解像度は同じでありながら、ZenPad 7.0/8.0/10でデザインが若干異なります。
※左からZenPad 7.0→ZenPad 8.0→ZenPad 10の順です
画面の大きさに応じてアイコンや検索窓のレイアウトが最適化されています。
ちょっとわかりにくいのですが、メニュー画面に行くには下部中央にある点が6個集まったところをタップします。初回起動時は簡単なレクチャーが表示されます。
設定画面はほぼ一画面に収まるようレイアウトが調整されています。システムの項だけ表示させるにはスクロールが必要になります。
端末情報でAndroid OSのバージョン確認が出来ます。初期は5.0.2ですね。
スペックをチェックしてみましょう。今回はPlayストアよりCPU-Zをダウンロード、インストールして確認しました。
CPUは4コアのものになりますが、動作クロックが低めですね。負荷が低い状況だったこともありますが、1GHzを切ってます。
動作クロックが低くても、コア数を増やして十分な処理能力を有している状況にあると言えます。
デバイス系の確認です。なぜか画面サイズをを9.43インチと誤検知しています・・・(現品を見てもそんなに大きくないのに謎です。)
ただ、恥ずかしながら、私+周辺2名ほどスペックをちゃんと確認するまで、フルHD液晶だと勘違いしてしまうほど、発色は綺麗で高精細に感じました。
メモリはおよそ半分が使用済みで、ストレージも16GB中6GB強ほどが使用済みの状態になっています。
パフォーマンスをチェック
さて、このタブレットの実力はどの程度でしょうか。「ZenFone 2速攻レビュー」の時にもお世話になった3D Mark Unlimitedを実行してみました。
※左からZenPad 7.0→ZenPad 8.0→ZenPad 10の順です
ZenFone2に対して・・・正直数字にしてしまうとう~~~んと唸ってしまうようなスコアではありますが、ほぼ同クロックのZenFone5には勝ってますし、動作クロックや搭載メモリ容量を考えるとこの辺りに落ち着くのかな?と言ったスコアでした。
ただ、実際に操作したところ、Youtubeの動画再生やWebサイトの閲覧時も快適で、このスコアが示すようなもっさりする様な感じは一切ありませんでした。Youtubeの動画再生やWebサイトの閲覧時にもっさりとするようなこともなく、快適でした。 このあたりは最新OSと言えるAndroid 5.0というのが大きいかもしれません。
おしゃれに、コンパクトに持ち運び
ZenPad7はそのサイズから、スペック・性能よりも持ち運びの容易さ、片手でも持てる手軽さが売りの製品だと思います。
スペックまで求めてしまうと小さな筐体に対して発熱の大きいSoCを収めることになり、結果として筐体が高温になるなどのデメリットが生じてしまいますが、そのあたりのバランスを上手く取った製品です。
背面デザインがバッグ調で見た目もよいので、手帳代わりにおしゃれに持ち運び♪なんていかがでしょうか。
執筆:パソコン工房 職人2号