「ECS LIVA」は何がどこまで出来るのか!?徹底検証!「その1:PC Mark8 Creative編」

「ECS LIVA」は何がどこまで出来るのか!?徹底検証!「その1:PC Mark8 Creative編」

2014-12-16

小型、省電力、そしてなにより安価であるのが何より魅力的な、ECSの超小型パソコン「LIVA」ですが、気になる方も多いのではないのでしょうか。
そこでこのパソコン実験工房で何をどこまで出来るのかという事をベンチマークや実際の操作など、あらゆる角度から検証してみる事に致しました!

LIVA

LIVAってどんなパソコン?

2012年にインテルが提唱した「Next Unit of Computing」通称「NUC」は、約110mm角四方の小さなマザーボードと、小さなケースに収められ登場しました。技術の革新はとても速く、現在では、さらに小型化が進み、Mini-ITXマザーボードがもはやATXサイズに見えるほどに小さくなりました。
「LIVA」はそんな中誕生した超小型、USBバスパワーで起動できるほどの省電力、ファンレスで動作音無音でありながらWindows8が余裕で動作するパフォーマンスをもつ魅力的なパソコンです。先に登場している「NUC」より基盤サイズが30mm程小さく、コストもNUCでは最低限動作に必要なパーツで組み合わせても\30,000程かかりますが、LIVAは\20,000を切る低価格である点も大きなアドバンテージです。

LIVAの詳細スペック

それでは「LIVA」のスペックシートを見てみましょう。比較対象としてIntel NUC「DN2820FYKH0」を用意しました。

  LIVA(LIVA-C0-2G-64G-B) NUC(DN2820FYKH)
SoC Intel Celeron N2807(1.58GHz バースト:2.16GHz/2コア/2スレッド/1MBキャッシュ/TDP4.3W/SDP2.5W) Intel Celeron N2830(2.16GHz バースト:2.41GHz/2コア/2スレッド/1MBキャッシュ/TDP7.5W/SDP4.5W)
メモリ DDR3L 2GB DDR3L×1 (検証機4GB×1)
ストレージ eMMC 64GB 2.5インチHDD/SSD×1
(検証機500GB HDD×1)
グラフィック Intel HD グラフィックス Intel HD グラフィックス
オーディオ Realtek ALC282 2ch HDMI インターフェイスによる最大 7.1 サラウンドオーディオ
バックパネル・ヘッドフォン/マイクロフォン・ジャック
LAN Realtek 8111GS Gigabit LAN 10/100/1000Mbps
Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n IEEE 802.11b/g/n
Bluetooth 2.1+EDR / 4.0 Bluetooth* 4.0、インテル® ワイヤレス・ディスプレイ搭載
USB USB2.0 x1 USB3.0 x1 合計5Wまで USB2.0 x2 USB3.0 x1
ボタン 電源ON/OFF 電源ON/OFF
冷却方式 ファンレス・ヒートシンク ファン付・ヒートシンク
I/Oインターフェース HDMI×1、VGA×1、USB2.0×1、USB3.0×1、オーディオジャック×1、電源コネクタ(MiniUSBポート)×1、LAN×1 HDMI×1、USB2.0×2、USB3.0×1、オーディオジャック×1、電源コネクタ×1、LAN×1
サイズ 118x70x56 116.6x112x51.5
OS Windows 8.1 with Bing なし

LIVA CPU情報(CPU-Z)

LIVA CPU情報(CPU-Z)

LIVA GPU情報(GPU-Z)

LIVA GPU情報(GPU-Z)

スペックシートを見ると、小型化をしつつも可能な限り強力なCPUを搭載したことがうかがえます。ファンレスでありながら、動作クロックは標準で1.58GHz、ブースト時2.16GHzの動作クロックで動きます。本当の意味で手のひらに収まるほどの大きさのLIVAでWindowsが動作するという技術の進歩は目を見張るものがあります。
当初はベアボーンとして販売をしていましたが、今回新たにWindows8.1 with BingプリインストールPCが登場しました。
お得なキーボードセット、キーボード&モニタセットをご用意し、お手元に届いたらすぐに使えるパッケージとして販売を開始しました。


OS付きパソコンとして新展開が始まったLIVAの実力はいかほどなのか、その能力を実際に動作させることで探っていきます。第一回として、どの程度のポテンシャルを持ち、何が出来て何が出来ないのか、をPC Mark8ベンチマークを使用して性能を探っていきたいと思います。

「LIVA vs NUC」PC Mark8 Creativeテストで性能比較

PC Mark8 Creativeベンチマーク

  LIVA NUC
SCORE 433 1009
Web Browsing JunglePin 0.522 0.508
Web Browsing Amazonia 0.177 0.164
Video Group Chat playback1 v2 30.0 30.0
Video Group Chat playback2 v2 30.0 30.0
Video Group Chat playback3 v2 30.0 30.0
Video Group Chat encoding v2 1023.0 406.0
Photo Editing v2 25.926 2.611
Batch Photo Editing v2 2230.3 147.2
Video Editing part1 v2 507.7 55.9
Video Editing part2 v2 326.7 224.8
Mainstream Gaming part1 1.3 1.3
Mainstream Gaming part2 0.6 0.6
Video To Go part1 15.6 20.0
Video To Go part2 24.3 28.9
Music To Go 62.33 58.25
Benchmark duration 8h55min43s 2h42min25s

トータルスコアはCPU性能に勝るNUCが高い結果となっておりますが、個々のテスト内容を見るとNUCと遜色ないスコアを示しているところもあり、「LIVA」の向き不向きが分かるような結果となりました。Editing系のスコアが非常に低い一方で、その他のブラウジングや、動画鑑賞、ビデオチャット、音楽鑑賞などはほぼ差がありませんでした。

①インターネット、動画鑑賞、音楽鑑賞が普通にできる
②Skypeなどのビデオチャットなどが普通にできる
③HD動画編集やRAW現像などは不向きである
となります。

なかなか思っていた以上に色々な事に使えそうな予感です。 しかしベンチマークのスコアだけ並んでいてもいまいちピンと来ませんよね?
次回はインターネットと動画鑑賞について具体的な操作を交えて検証して行きたいと思います


執筆:パソコン工房 職人3号