「ECS LIVA」は何がどこまで出来るのか!?徹底検証!「その3:MS Office編」

「ECS LIVA」は何がどこまで出来るのか?!徹底検証!「その3:MS Office編」

2014-12-26

第3回目となる今回は、Microsoft Office 2013のWord、Excel、PowerPointを実際に使いどこまで快適に動作するのかをテストしてみたいと思います。
まずは、指標から。第1回目でテストに使用しました「PC Mark8」には、OfficeやAdobeのソフトを使ってテストをする機能(Application Test)があります。 こちらのOfficeのテストを実行してみました。

PC Mark8 Application (Microsoft Office)で性能比較

PC Mark8 Application (Microsoft Office)ベンチマーク


PC Mark8で測定できるMicrosoft Office 2013のパフォーマンステストです。ドキュメント同士のデータのコピーや、画像の挿入、ウィンドウの大きさの変更、保存、PDFへの出力などのテストが行われています。

ベンチの数字は分かりましたが、実際の動作ではどうなのか?
という事で、今回はofficeソフトの実際の使用シーンの中でPCに負荷が掛かりそうな操作をチョイスして検証してみました。
eMMCのテスト結果も今回の記事の最後に掲載しておきます。

実際にWord、Excel、PowerPointで作業をしてみる

今回のために「職人1号」に用意してもらったそれぞれのデータをLIVAで読み込み、動作させてみたところの動画を、前回同様に外部のキャプチャツール「HD PVR Rocket」にてキャプチャしました。 なお、用意したデータは、実際に使うであろう程度の範囲を想定したデータ量で作成してあります。

では、最初にWordのファイルから。各種テストを行っておりますが、右下に表示してありますCPU使用率にもご注目ください。



夏目漱石の「吾輩は猫である」の本文をコピーし37万文字にしたデータを用意し、文字の置き換え、スクロール、画像のコピーペーストをテストしました。かなり大きなデータであるにも関わらず、快適な動作を見せます。37万文字というと、原稿用紙で言えば925枚分となります。文字の置き換えも訂正箇所が400件程あるにも関わらず、ほぼ一瞬で終わります。文字のスクロールも、CPU使用率が高くなりますが、動作がカクカクになったり、スクロールが停止してしまう事はありませんでした。

次にPowerPointで作成したスライドを再生してみます。各種テストを行っておりますが、右下に表示してありますCPU使用率にもご注目ください。



動物のムービーと右側の特殊効果的なもので2つの動画を埋め込んで、文字には比較的CPUパワーを消費した回転のアニメーション処理を施しました。予想に反してスムーズに動作します。これくらい動作するのであれば、LIVAとポータブルプロジェクタを持ち歩いて出先でプレゼン!なんて使い方も問題なさそうですね。

最後にExcelのテストを行いました。各種テストを行っておりますが、右下に表示してありますCPU使用率にもご注目ください。



100万行分のランダムなデータを用意しこれを元にしてスクロール、合計、表記の切替、コピー&ペーストを実行、最後にこのデータを用いて簡単なピボットテーブルを作成してみました。100万行あっても合計やカウントなどの計算式はほぼ一瞬で終わります。コピー&ペーストも不満のない速度で完了します。ピボットテーブルも集計、行、列の入替や合計値を平均値に変更などもスムーズに実行する事が出来ました。

ちょっと重いかな?と思えるOfficeファイルもサクサクいけちゃうLIVA!

第1回目から連続して様々な検証をしてきましたが、音楽再生はもちろんのこと、動画再生も普通にでき、インターネットをしていてもストレスのほぼ無い快適環境。さらに、今回のテストでOfficeも快適に操作ができる事が分かりました。eMMCをストレージとしていますので、OSの起動や終了だけでなく、Officeの起動や終了も快適そのもの。何度も繰り返しますが、見た目以上の実力を持ったパソコンです。

余談ですが、初回起動の設定後にWindowsアップデートとMicrosoft Office 2013 Professionalをインストールした後のeMMC残り容量は40GBでした。これならOfficeも安心してインストールすることができますね。

第3回目のまとめは、

LIVAは意外とがんばっちゃうOfficeも快適マシンです!

オマケ「eMMCの実力を探る」

「ECS LIVA」のOS用領域として64GB搭載されているeMMCの実力をここでは探ってみたいと思います。

Crystal Disk Mark 3.03 LIVA eMMC 64GB


Crystal Disk Mark 3.03 2.5インチHDD 500GB

読込性能はHDDより高速な傾向となる一方、書き込み速度は遅く一昔前の2.5インチHDDなみとなります。またeMMCはメモリタイプの記憶媒体となりますので、ランダムアクセスに強くなります。通常のソフトウェアの起動やOSの起動速度はかなり高速に感じる一方で、インストール作業や、ファイルのコピーなどでやや遅いかなと感じるかと思います。それでも書き込み速度は2.5インチHDDなみには性能は発揮しています。このeMMCの性能の良さがLIVAの見た目以上のパワーを支える一つになっています。

※eMMCは、SDカードやUSBメモリと同じフラッシュメモリを使用しこれらの技術を応用したストレージです。省電力で大きさも小型化できるため近年のスマートホンやタブレットなどに多く搭載されています。読書性能はSSD程のパフォーマンスは出ませんが、HDDのような複雑な機構は持たないためHDDより高速になります。

3回にわたり記事を掲載しましたが、いかがだったでしょうか。LIVAのココがもっと知りたい!という事がありましたら、コチラ(https://www.pc-koubou.jp/contents/info/blog_mail.php)からお気軽にお問い合わせください。

次回は…何か面白そうなことがあったら書きますね!

執筆:パソコン実験工房 職人3号