CGWORLDコラボ | モーショングラフィックス系オープニングムービー制作向けPC
オープニングムービー制作向けパソコンについて
eスポーツチームやストリーマー、YouTuberなどの人気の高まりに合わせて、チームの紹介動画やオープニングムービーなどに使用する派手なエフェクトやグリッチの効いたショートムービーコンテンツのニーズが高まっています。
テンプレートなども充実しており、学生や初学者でも制作に取り組みやすい環境も整いつつあります。
今回は、こうしたオープニングムービー制作に使用される動画編集ソフトウェアなどに最適なスペックのパソコンをゲーム大会やイベントのPV作成で知られる映像クリエイターの BOOYAH ENTERTAINMENT氏(以下BOOYAH氏)監修のもと製品化いたしました。
BOOYAH ENTERTAINMENT氏 作品
オープニングムービー制作向けパソコン スペック
BOOYAH氏のワークフローは、構想、BGMをイメージし、構成の決定、そして実作業といった流れで進められます。BOOYAH氏の実作業では「After Effects」が使用されおり、その中で最も時間を消費する処理はプレビューの確認となります。
作業中はトライ&エラーを繰り返すため、1回あたりのプレビュー時間を高速化できるパソコンは、作業時間全体を大幅に短縮することが可能となり、また限られた時間の中でよりたくさんのアイディアを試すことができるようになります。
加えて大量の素材の読込みやタイムラインのドラッグ&ドロップなど、細かな操作の積み重ねとなり、これらの操作のレスポンスが良いほど快適な操作感につながります。
プロの方にはもちろん、学生や初学者の方にもお求めやすいコストパフォーマンスを重視したスペックをBOOYAH氏の検証を通じて導き出しました。
CPU | オープニングムービー制作作業において大きなウエイトを占めるプレビューの確認や最終処理であるレンダリングにかかる時間が短縮されることで、作業全体の効率化が図ることができます。これらの処理には、コア数が重要となります。一方で編集作業そのものにおいては、動作クロックの高さが操作の快適さにつながり、これらのバランスに優れ、また同時にコストパフォーマンスにも優れるCore i5やCore i7のCPUがおすすめです。 |
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メモリ | プレビューの生成においてメモリ容量は重要です。BOOYAH氏のワークフローで使用される編集ソフトウェアでも32GB以上が推奨とされており、検証の結果からも最適値となったため、32GBを標準搭載としました。複数のソフトウェアを同時に使用する場合など、ワークフローに応じて適切増設がおすすめです。 |
ストレージ | ソフトウェアの起動や素材となる画像データへのアクセススピードは、搭載ドライブの速度が大きく影響します。本モデルではNVMe対応SSDを搭載し、編集作業をスムーズに行えます。 複数のデータを制作するとデータ量がSSDを圧迫しますので、完成したデータの保存用にセカンドSSDやHDDの増設がおすすめです。 |
GPU | GPU処理に対応するプラグインやレンダラを活用する際に、GPUを搭載していると処理速度が向上します。 スタンダードモデルはコストパフォーマンスに優れるミドルクラスのグラフィックスカードを搭載することで、オンボードグラフィックスと比べプレビューやレンダリング速度を向上させました。 将来、より高度な編集を行うためグラフィックスカードの追加搭載を視野に入れている場合は、電源容量を700Wにしておくなど、予めカスタマイズでグレードアップしておくことをおすすめします。 |
After Effectsプレビュー速度検証(パソコン工房×BOOYAH ENTERTAINMENT)
オープニングムービー制作向けパソコンを検証
オープニングムービー制作をAfter Effectsでこなすためには、どのようなPC環境が求められるのか。パソコン工房が提案する推奨PCをBOOYAH氏に検証してもらいました。