CGWORLDコラボ | ファー表現・流体シミュレーション向けパソコン
ファー表現・流体シミュレーション向けパソコンについて
ファー表現や流体シミュレーションなどの大量の物理演算処理が必要になるシーンで活躍が期待される、メニーコアCPU Ryzen Threadripper&Ryzen 9でヘビーなCGタスクに最適な構成を検証しました。
CG MOVIE GARAGEについて
CG・映像専門メディア「CGWORLD」とクリエイター向けPC「SENSE∞ by iiyama」がタッグを結成!
これからはじめる初心者から、プロユーザーまで、さまざまなラインナップのコラボモデルが登場! あなたのCG・MOVIE GARAGEの可能性を∞(無限大)に広げよう!
ファー表現・流体シミュレーション向けパソコン スペック
ハイクオリティなCG・VFXに不可欠なエフェクト処理に使われる動物や衣服などのファー表現や、激しく波立つ水面の流体シミュレーション、炎や雷、霧などのエンバイロメントエフェクト処理は、リアリティや迫力を高めるため大量の物理演算処理が必要となります。これらの処理にはハイエンドクラスのメニーコアCPUが必要不可欠です。
数々の映画やゲームでヒーロショットを担当し、高い評価を集めるグリオグルーブ リンダチーム Houdini Bros.様のワークフローで使用されるソフトウェア「Houdini」で流体シミュレーションの検証を、「mantra」でレンダリングを行い、これらを快適に動作させることができる最適なスペックを導き出し製品化いたしました。 また、ハイエンドなCG映像制作で知られるトランジスタ・スタジオの秋元氏による、搭載OSによるHoudiniの処理速度の違いの検証では、Linuxを使用することによって、作業時間の短縮につながることがわかり、OSについてもワークフローに応じて選択できるようOSなしのモデルの製品化を行いました。
GPU | 「Houdini」や「mantra」を使用するうえでは、表示のために必要最低限のグラフィックスカード搭載で問題ありませんが、「Redshift」などのGPUレンダラーを使用する場合はCUDAコア数が多くかつビデオメモリ容量の多いGeForce RTX 3080やGeForce RTX 3090、GeForce RTX 4090などのハイエンドクラスのグラフィックスカードを搭載することがおすすめです。 |
---|---|
CPU | 検証の結果、12コア以上のコア数に加え4.5GHz以上の動作クロック、処理効率の高い最新のアーキテクチャなどバランスに最も優れるのが動作クロックが高くかつ、コア数の多いRyzen 9が最も最適なCPUとなりました。 Houdiniで設定したノードの処理内容によってはコア数が生き、32コア64スレッドにもなるRyzen Threadripperが高いパフォーマンスを発揮します。 |
メモリ | ファー表現や流体シミュレーションをHoudiniで行う場合、処理するエリアの広さや内容によってメモリ必要量が増加します。今回の検証では32GB以上のメモリが必要となり64GBが最適な搭載容量となりました。 |
ストレージ | 「Houdini」では複数のシミュレーション処理を重ねていくワークフローとなり、以前の計算結果などキャッシュを次の処理に使用するため、より高速なストレージの搭載が有効となります。読み取りが高速なNVMe SSDや、さらに耐久性に優れるOptane SSDが最適な選択となります。また、Houdiniのシミュレーション処理では大量のキャッシュファイルが作成されるため、OSがLinuxの場合、ファイルアクセス速度が高速のため、より高いパフォーマンスを発揮させることができます。 |
ファー表現・流体シミュレーション向けパソコンを検証
Linda Houdiniチームが検証 メニーコアCPUでヘビーなCGタスクは高速化できるのか?
最大32コア/64スレッドを搭載し、メニーコア時代の旗手とされるAMD Ryzenシリーズ。ファー表現や流体シミュレーションなど、大量の物理演算が必要なシーンで活躍することが期待される。パソコン工房の機材協力のもと、グリオグルーヴ リンダチーム Houdini Bros.に、その実力を検証してもらった。
グリオグルーヴ リンダチーム 今宮 和宏 氏
Houdini Bros.シニアアーティスト。R&Dをもとにワークフローを制作し、マネジメントをこなしつつ、自分でもショット制作を行うプレイングマネージャー。自然現象をはじめとしたエンバイロンメント系のエフェクト制作を得意としつつ、魔法などの表現にも意欲を見せる。「現実にないエフェクトを、いかにリアリティをもって表現できるかに関心がありますね」。過去に手がけた作品は映画『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』、ゲーム『モンスターハンターシリーズ』など。
https://www.griotgroove.com/
次世代のHoudini制作環境とは?トランジスタ・スタジオ 秋元 純一氏が検証
最大32コア/64スレッドを搭載し、メニーコア時代の旗手とされるAMD Ryzenシリーズ。大量の物理演算を行うHoudiniと相性が良いとされるCPUだ。もっとも、その実力を極限まで使いこなすうえで、OSの選定が鍵を握ることは、あまり知られていない。パソコン工房の機材協力のもと、トランジスタ・スタジオに違いを検証してもらった。
株式会社トランジスタ・スタジオ 取締役副社長 秋元 純一 氏
2006年に株式会社トランジスタ・スタジオに入社。専門学校時代よりHoudiniを使用し続け、現在CGWORLD.jpにて「Houdini Cook Book」を連載中
http://www.transistorstudio.co.jp/
Intel、インテル、Intel ロゴ、Ultrabook、Celeron、Celeron Inside、Core Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel vPro、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、vPro Inside、Xeon、Xeon Phi、Xeon Inside、Intel Optane、Intel Evo、Iris は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。