大きい画面で扱いやすいZenPad 10とZenPad 8.0を触ってみた

ZenPad最新モデルの性能やいかに?

2016-8-24

皆様、こんにちは!職人7号です。
自宅や移動中だけでなく、旅行先や出張先などの出先でも大活躍するのがタブレット端末ですよね。
そんなわけでASUSからリリースされましたZenPadシリーズの最新モデルAndroid 6.0 Marshmallow搭載の『ZenPad 10』、『ZenPad 8.0』をレビューしてみたいと思います!ちなみに過去、実験工房でもAndroid 5.0 Lollipop搭載のZenPad 7.0をレビューしていますので、そちらと比較しながら見ていきたいと思います。

前モデルとのスペック比較

今回レビュー致しますZenPadはAndroid 6.0を搭載した10.1型のZ300Mと8型のZ380Mになります。
過去にレビューしたAndroid 5.0搭載のZenPad 7.0と、今回のモデルのどこが変わったのかスペックを比較してみました。

ASUS ZenPad™10 (Z300M) ASUS ZenPad™8.0 (Z380M) ASUS ZenPad™7.0 (Z370C)
OS Android™ 6.0 Marshmallow Android™ 5.0 Lollipop
画面サイズ 10.1インチ 8インチ 7インチ
表示機能 LEDバックライト 1,280×800ドット(WXGA)IPS液晶
アンチフィンガー プリント加工
フルラミネーションディスプレイ
サウンド規格 DTS HD Premium Sound
DTS Headphone:X
Sonic Master
DTS HD Premium Sound
DTS Headphone:X
DTS HD Premium Sound
サウンド機能 デュアルフロントスピーカー内蔵 スピーカー内蔵
CPU MediaTek MT8163 インテル® Atom™ x3-C3200
メモリ 2GB
グラフィックス機能 Mali-T720 MP2 Mali-450 MP4
ストレージ機能 16GB
ASUS WebStorageサービス:5GB(永久無料版)
Googleドライブ:100GB (2年間無料版)
無線機能 IEEE 802.11a/b/g/n
Bluetooth 4.0
IEEE 802.11b/g/n
Bluetooth V4.0
カメラ機能 前面:200万画素Webカメラ
背面:500万画素Webカメラ
前面:30万画素Webカメラ
背面:500万画素Webカメラ
インターフェース USBポート: microUSB×1
カードリーダー: microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード
オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
USBポート: microUSB×1、USB(pogoピン)×1
カードリーダー: microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード
オーディオ: マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
搭載センサー GPS、加速度センサ、光センサ、電子コンパス、磁気センサ
サイズ 幅:約251.6mm
高さ:約172mm
奥行き:約7.9mm~8.9mm
幅:約123mm
高さ:約209mm
奥行き:約8.5mm
幅:約110.9mm
高さ:約189mm
奥行き:約8.7mm
質量 約490g 約350g 約272g
バッテリー容量 4,680mAh 4,000mAh 3,450mAh
バッテリー駆動時間 約11時間 約8時間
バッテリー充電時間 約5時間 約4時間

※ASUSグローバルサイトに掲載の製品情報(Products)より抜粋

システム面ではZenPad 10とZenPad 8.0は搭載されているOSが最新のAndroid 6.0になっていますので、スリープ状態時のバッテリー消費を抑える機能や、「Now on Tap」の機能が追加されていて以前のモデルよりユーザー補助機能に優れています。スペック面ではZenPad 7.0と比べると、搭載されているCPUがintel製CPUからMediaTek製のクアッドコアに変更され、グラフィック機能はMali GPUの後継でOpenGL ES 3.0、Open CL 1.1、DirectX 11などに対応し、性能は確実にアップしているのですが、搭載されているメモリ容量とストレージ容量が一緒なので、パフォーマンスが大きく向上したといった印象は見られません。しかしながら、タブレットでは世界初のヘッドフォンやイヤホン使用時に7.1chのバーチャルサラウンド再生が可能なHeadphone:Xに対応し、Webカメラの画素数も30万画素から200万画素へ上がっていることから、タブレット端末で臨場感あふれるサウンドをお求めの方や ビデオ通話、自撮りアプリ等をよく利用される方にはかなりの魅力的なポイントではないでしょうか!

2モデルの大きさと外観を比較

ZenPad 10 その01

パッケージを並べてみました。

先ずはZenPad 10から見ていきます。

ZenPad 10 その02

パッケージの中には本体と付属品のUSB ACアダプターセットとユーザーマニュアル、製品保証書等が入っています。

ZenPad 10 その03

そしてこちらが本体の背面です。
背面はおしゃれなデザインになっていて滑り止めのようにザラっとした質感ですが、ゴム素材では無くプラスチック素材なので置いて固定できる作りではありません。

それでは各部細かく見ていきます。

背面の右上に500 万画素のWebカメラと電源ボタンがあり、底面にはアクセサリーなどを接続する端子とカードリーダーが見られます。

本体左側面に充電やデータ転送用のmicroUSB端子と、オーディオジャック、音量ボタン、マイクの穴が開いています。

ZenPad 10 その08

前面上部には10.1インチモデルのみデュアルフロントスピーカー、加えて飛躍的に性能が上がった200 万画素のWebカメラ、その隣に光センサが搭載されています。

持ってみるとこんな感じです。
デュアルフロントスピーカーが本体を横に持った時に上部にくる作りなので、映像コンテンツなどを楽しむ際は横持ちで利用するのが使いやすいと思います。

続いてZenPad 8.0

ZenPad 8.0 その01

付属品もZenPad 10とほぼ変わりがありませんが、こちらには専用液晶保護フィルムが付いていました。
※標準付属品には含まれないものなので、必ず付属されているわけでは御座いません。

ZenPad 8.0の背面もZenPad 10と同様、プラスチック素材のお洒落なデザインで、インターフェースは本体を横に見た場合、左前面にスピーカーを搭載し、上部に音量ボタンと電源ボタン、左側面にmicroUSB端子とオーディオジャックがあり、背面カメラの位置も変わらない形となります。

ZenPad 10では底面にあったカードリーダーがZenPad 8.0はバックパネルの中に隠れており、USB(pogoピン)端子も側に配置されています。8インチのZ380Mは、以前の7インチモデルのZ370CとUSB(pogoピン)の位置が異なっているためZenPad 7.0でUSB(pogoピン)を利用していた周辺機器が使えない恐れがあります。本体の大きさが違うので互換性があるわけではないと思いますが、ちょっと気になったので念のためご注意を。

実際に手にしてみると8インチ以上ではスマートフォンのように片手で持って操作するといったことは難しい大きさになりますが、縦持ちであればなんとか片手でホールド出来ます。

気になるパフォーマンスをチェック

パフォーマンスの検証はZenPad 10、8.0ともにスペックが同じことからZenPad 10で測ることにしました。

ZenPad 10 Home その01

初期設定画面やホーム画面などはZenPad 7.0とほとんど変わりがなかったので割愛させていただきます。今回のモデルからCPUが変更になっているので、スペックを見るためにPlayストアよりCPU-Zをインストールして確かめてみました。

ZenPad 7.0に搭載されていたCPUのクロックが各コア900MHzだったことから、この度ZenPad 10に搭載されたMediaTek MT8163が400Mhzも上がっているので、どれくらいのパフォーマンスなのかベンチマークを走らせて検証したいと思います。

ZenPad 3D Mark Unlimited その01

スコアを測るために用いたベンチマークソフトはZenPad 7.0のレビューでも使用した『3D Mark Unlimited』で検証致しました。ZenPad 7.0のベンチマークスコアが5000前後だったのに対して、スコアが少し伸びているのでMali GPUの性能は確実に進歩していますが、3D描画処理に強い印象は今回もありませんでしたので、やはりWebのページ閲覧やYouTubeなどの動画鑑賞に向いていると思われます。

カジュアルに使える大きい画面のアンドロイド端末

いろいろ触ってみて、良かったところが標準搭載されているカメラ機能でした。今回、Webカメラの有効画素数が上がっていることから自撮りでパシャパシャ撮って試してみましたが、オートフォーカスもISOオートもなかなか優秀で、カメラアプリも多機能で扱いやすかったです。

画面も大きいことからキーボード入力もしやすく、文字入力も快適で、動画鑑賞はハード面とソフト面からアプローチしたASUS独自の映像テクノロジー「ASUS VisualMaster」を搭載していますので、仕事から趣味まで幅広く利用することが可能です!

最後に余談ではございますが、話題のボールを投げてモンスターをゲットするアプリは、本機にジャイロセンサーを搭載していない為、ARをオフにしないと遊べませんでしたのでご注意を。
執筆:パソコン工房 職人7号