キーボード付に進化したタブレットPC「IT8i-9P1150T-AT-FEM」
キーボード付きでノートスタイルにもなるタブレット
2015-07-24
皆様ご来訪ありがとうございます。
職人2号です。
当社ではオリジナルパソコンの一環として、タブレットPCの取り扱いも行っており、現在はブラウザゲームに最適と言える8インチサイズのタブレットPCを販売しております。
女性の方でも片手持ちが十分可能なサイズ・重量でOffice付きでも2万円台でご購入いただけるラインナップとなっております。
今回このタブレットPCのラインナップに新たに画面サイズが一回り大きくなった8.9インチサイズの製品が追加となりました。今回の8.9インチモデルはこれまでとは一味違い、専用のキーボード付きカバーが付属する製品となっているとのこと。単なるタブレットとしての利用だけでなく、ノートPCのような使い方も可能となっています。
今回は当社が新たに投入する2in1スタイルのタブレットPCの、そのギミックなどもご紹介できればと思います。
パッと見は普通のタブレットPC
今回取り上げるタブレットPC「IT8i-9P1150T-AT-FEM」の仕様は下記のとおりです。
モデル名 | IT8i-9P1150T-AT-FEM |
OS | Windows 8.1 with Bing 32bit |
CPU | インテル(R) Atom プロセッサー Z3735F(1.33-1.83GHz) 4コア/4スレッド キャッシュ 2MB |
液晶サイズ | 8.9型WXGA(1280×800) 対応LEDバックライトカラー液晶 マルチタッチ対応パネル |
標準メインメモリ | DDR3L 2GB |
ストレージ | eMMC 32GB |
グラフィックアクセラレータ | インテル(R) HD Graphics |
カードリーダー | microSD対応カードリーダー (SDXC ,SDHC 含む) |
オーディオ機能 | 本体内蔵スピーカー |
ネットワーク | IEEE802.11 b/g/n対応ワイヤレスLAN + Bluetooth4.0 + LE準拠モジュール |
カメラ(前面/背面) | 前面・背面:192万画素 |
外部端子 | USB2.0×1 , mini HDMI×1 , ヘッドフォン端子×1 ,充電用microUSB×1 |
サイズ(幅×奥行×高さ)/重量 | 231×152×10.9mm / 約481g ※キーボードカバー装着時:高さ21.0mm、重量約776g |
付属品 | ACアダプター ,microUSB-USB変換ケーブル ,ファーストステップガイド ,キーボード付きカバー |
8.9インチタブレットの基本スペックは、8インチサイズと同じとなっています。
このあたりはバッテリー駆動が主な利用シーンとなるタブレットPCの性質上いたずらに高スペックの製品を搭載してバッテリー持続時間が短くなるのを避け、かつ発熱を抑えて安定した動作を考慮すると、このスペックに集約されると言えると思います。
そして、実はこのハードウェアスペックの組み合わせは、実は当社をはじめとして多くのメーカーが製品出荷をしているスティック型PC(当社製品:Picoretta)と同等となっています。バッテリー駆動をさせる際にはWindowsの省電力設定にてパフォーマンスよりもバッテリーの持ちを重視するため、若干パフォーマンスダウンいたしますが、こちらで実験したとき同様に、ブラウザでのインターネット閲覧や動画鑑賞といった用途であれば十分なスペックを有しているものとなります。
現品はこちらになります。
タブレット本体、キーボード付きカバーの他、ACアダプター、USBケーブル、USB→microUSB変換ケーブルが付属しています。
タブレット本体です。
初回ロットでは液晶保護フィルムがサービス貼付されています。保護フィルムを保護するフィルムが貼られていますのでこちらを剥がしてご利用ください。
※クリックで拡大
本体のインターフェイスはこんな感じです。本製品の肝はやはり底部にある金属端子になるでしょうか。
そして、今回の8.9インチタブレットの主役(?)となる、キーボード付きカバーです。
8.9インチサイズのタブレットカバー内にデスクトップ用キーボード並みのキーアサインをせて入れることは困難なことから、必要となるキーを厳選して64キー搭載しています。
無理に詰め込むのではなく、必要なキーを厳選して搭載キータイプのし易さも考慮した設計となっています。
また、タブレットの裏側にあたるカバー部分ですが、折り目がついていてスタンド上になります。このギミックがノートスタイルへ変身するキモになっています。
キーボードの配列ですが、一般的なデスクトップ用キーボードとなり、デスクトップ用キーボードでよく見られるFキー(ファンクション-)の列がごっそりない状態になっています。
ただし、ファンクションキー操作については機能そのものがなくなったわけではなく、Fnキーと同時することでENキーと同時押しをすることで、F1~F12の機能を網羅する形となっています。打ち易さを確保しつつ8.9インチタブレットサイズに収めるための工夫と言えそうです。
このキーボードのタブレット本体への接続ですが、接合部がマグネットになっており、接合部を合わせることで勝手にくっついてしまいます。電源はタブレット本体から接合部を通しての供給となっており、キーボード自体はバッテリーの搭載などありません。
バッテリー切れで接続できず・・・入力に使用できず・・・といった心配はありません。
ノートスタイルに変身!
実際にノート/タブレット、2つのスタイルを体感してみましょう。
タブレット
まずはタブレットとして動作させてみましょう。
と言っても、使い方は一般的なタブレットと変わりありません。
電源ボタンを2~3秒長押しすることで電源が入ります。起動後はWindows8.1おなじみのタイルが表示されますが、「デスクトップ」タイルをタップすることで見慣れたデスクトップ画面となります。
液晶はマルチタッチ対応ですので、アイコンをダブルタップして実行したり、2本指でズームしたりと行っていただけます。
アプリケーションの実行は、タイル表示状態でに下矢印をタプすることでアプリ一覧が表示されます。右端をスワイプしてチャームを表示させ、検索からアプリ検索する形でも実行出来ます。
電源を切る際にはチャームの設定から電源→シャットダウンと操作することで行えます。電源ボタン短押しでスリープにして置く、というのが使い方としては一番多いかもしれませんが、もちろん行っていただけます。
ノートスタイル
では、今度はキーボードを装着してノートスタイルに変えてみましょう。
カバーをセットした状態からノートスタイルにセットするのはとても簡単です。
ガイド代わりの突起が2箇所ありますので左右にずれたりすることもなく、本体とキーボードの接続は安定そのものです。
あとは通常通りに電源を入れていただければ、ノートパソコン的にキーボードやタッチパッド部もご使用いただけます。脱着の度にWindows上の設定を変えたり、スイッチをON/OFFしたりは必要ありません。
そしてキーボード装着後も、液晶部のマルチタッチ機能は有効のままですので、マウス的な動きはタブレットと同様のタッチ操作で行っていただいても良いと思います。
タッチ操作はいまいち・・・という方はキーボードカバーに備え付けのタッチパッド部をご利用いただいてもいいですし、タブレット本体はBluetooth機能を有していますので、ペアリングしてBluetoothマウスをご使用いただいても良いと思います。このあたりは好みに合わせて使い分けいただけると思います。
<<ご注意>>
こちらはタブレットの電源が入っている状態でも行っていただけますが、短い時間で何度も脱着をするとその度に接点に電流が流れて切れてが繰り返されることになり、製品寿命に影響が出る可能性があります。何度も脱着を繰り返すような無理な操作はしないようにしてください。
カバーに備わった細かなギミック
2in1スタイルでの利用を考えた場合、持ち運び時はカバーを装着して、ということになりますが、そこからタブレットスタイルで使用しようとした場合、わざわざ本体をカバーから外して使う、というのはちょっと面倒ではないでしょうか。
カバーを開けたら反対側まで返してそのまま使うのが一般的ではないかと思います。
本製品のカバーもそれを想定したものとなっているのですが、そうなるとキーボードに触ることになってしまいます。
【疑問】あれ?キーをガンガン押しまくって誤入力しまくり?
【答え】いえいえ、そんなことにはなりません!!
カバーを返した際に、本体とキーボードの接合部が離れ、接触が解除されるようになっているのです。
(動画でも端子部分が見えているのがわかると思います)
※左:タブレットスタイルにカバーを開いた時(クリックで拡大)、右:ノートスタイル時の接合面
ですので、反対側に回ったキートップ部をいくら触っても押しても、それがタブレット操作に影響を及ぼすことはありません。
そして、カバー側にあった2箇所の突起は、カバーを反対側に返しても本体のスリットにかかったままです。
なので、縦持ちをしてもカバーから本体がずれ落ちることがなく、片手で持っても安定します。
キーボード付きのカバーでもさほどかさばらずに、カバーを付けたままタブレットとしてお使いいただけます。
また、このカバーですが、閉じた際にキートップが液晶面に当たりそうに見えるのですが・・・。
※クリックで拡大
写真でお見せするのがなかなか難しいのですが、カバーを閉じた状態で、キートップと液晶面の間に隙間があるんです。
実はキーボードカバーのタッチパッド部の手前部分に突起があり、この突起により、キーボードトップが液晶面に触れるのを防いでいる状態になります。
タッチパッド部の突起を謎と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこんな理由から用意されていたのです。
利用シーンに合わせてスタイルを変更させて便利に使う!
本体に対して専用設計されたキーボード付きカバーをセットにすることで、2in1スタイルを確立させたタブレットに仕上がっています。
通勤/通学の移動中にはタブレットスタイルでインターネット閲覧やブラウザゲームに、会議や授業の際にはノートスタイルにしてメモを取ったりプレゼンをしたりと利用シーンに応じてスタイルを変えることで、より快適に、より便利にお使いいただけると思います。
ベースがタブレットですので記憶域の容量など懸念されるところもあるかもしれませんが、本製品ではmicroSDスロットをご用意しておりますので、ちょっと心配と感じられた際にはmicroSDカードをセットしていただき、テキストや写真といったデータはmicroSDカードのほうへ保存していただきますと、記憶域を圧迫することなくお使いいただけると思います。
無線LANはもとよりフルサイズのUSB2.0コネクタやBluetooth通信など操作デバイスなどのチョイスも自由自在ですので、自分オリジナルな使い勝手を創作してみてはいかがでしょうか。
執筆:パソコン工房 職人2号