「Radeon R9 295X2」速攻レビュー!超高性能VGAの実力は!?

「Radeon R9 295X2」速攻レビュー!超高性能VGAの実力は!?

2014-4-25

AMDよりハイエンドグラフィックボードの新製品「Radeon R9 295X2」が発売開始となりました。

この「Radeon R9 295X2」を簡単に表すと

① AMDの最上位GPU「Radeon R9 290X」を2機載せている
② GPUクロックが290Xよりもちょっと速くなっている
③ 水冷ユニットで強力に冷却
④ ものすごい電気喰い(TDP500W!)
⑤ 最低でも1,000Wクラスの電源ユニットが必要(!)
といった感じでしょうか。ひとことで言えば現時点で最強の「バケモノ」です。

発熱が多く、電源ユニットへの要求も高いため(お値段も・・・)、なかなか簡単に手を出せない領域に踏み入れてしまった製品となっております。 その分性能も期待出来る仕上がりになっていますので、そんな性能の一端を覗いてみましょう。

※PowerColor製「AXR9 295X2 8GBD5-M4D (メーカーページ))」でテスト

【速報】モンスターグラフィックボード「Radeon R9 295X2」ベンチマークスコア

まだAMD環境でしかテスト出来ていません(しかもAPU)・・・AMD党でスミマセン。

グラフィックボード CPU 3D Mark Fire Strike
SCORE Graphics
Radeon R9 295X2 A10-7850K 8086 17668
Core i7-4770K内蔵グラフィックス Core i7-4770K 843 910
A10-7850K内蔵グラフィックス A10-7850K 1361 1506
GeForce GTX 760 Core i7-4770 5500 5981
GeForce GTX 770 OC Core i7-4770K 6873 7709
GeForce GTX TITAN Core i7-4960X 8866 9830
Radeon R9 290X Core i7-4930K 9360 10481
GeForce GTX 770 SLI OC Core i7-4770K 10475 13206
Radeon R9 290X CrossFire Core i7-4930K 16089 21268


CPUの演算性能を考慮するとスコアは低めに出てしまってますがGraphicsのスコアを見ても軽くTitanを超えているあたりはやっぱりバケモノと言えるのではないでしょうか。

最近のAMD製品は多少の消費電力の増加はお構いなし的(?)なスタンス(CPUでもTDP220Wのものありますね・・・)で性能追求しているため、秘めているポテンシャルはものすごく高いと思います(Mantle対応ゲームとかMantle対応ベンチだったり)。これだけのバケモノ製品を活かせるようソフトウェア側の対応が追いついてほしいなぁと思えてなりません(AMD党の愛の叫び)。

今後も様々な組み合わせでのテストを重ねて、情報アップデートしていきたいと思います。まずは速報値ということでご容赦ください。

最後に、処方上の注意として・・・

ご購入ご検討の方に是非ご注意いただきたいのが、【発熱】と【消費電力】です。

TDP500Wということで、最近の主要CPUのTDP(77Wとか100Wとか)と比較してもものすごく電気を喰いますし、その分熱を出します(そのための水冷導入ですね)。

そのため、以下の点にご注意いただきたいです。

ケースは大きめのものと組み合わせ、且つケースファンでしっかりと排熱しましょう

ゲーム向けミドルタワーケース~フルタワーケースで前後に12cm以上の冷却ファンが搭載可能なケースに収めるのが理想だと思います。ケーブルマネージメントもしっかり行って、前から後ろへの風の流れを確保してしっかり排熱しましょう。
(ITXケースは・・・物理的に収めることが出来ても避けたほうがよいかと・・・。)

ミドルサイズ以上のケース
ミドルタワーケースコーナー
フルタワーケースコーナー
1,000W以上の出力を持った電源をご用意ください
500Wの消費を支えるため、電源も大容量なものが必要となります。また、グラフィックカードへの補助電源供給が8ピン×2となっていますので電源選定時にご留意ください。

さらには、単にワット数があればよい、というわけではなく12Vラインの供給が28A以上ないと動作が安定しない(起動すら困難かも)可能性が高いですのでこちらも合わせてご留意ください。

執筆:パソコン実験工房 職人2号