Windows Phone 搭載スマートフォン 「MADOSMA」速攻レビュー

市場に希少なWindows Phoneスマホ

2015-6-19

皆様ご来訪ありがとうございます。
職人2号です。

ZenFone5、ZenFone2とSIMフリースマホを実験工房で触れてきた私ですが、これらはいずれもAndroidプラットフォームでした。
日本国内ではAndroidスマホとiOS(iPhone)のシェアはかなり拮抗(Androidが5割強、iOSが4.5割ほど)しているのですが、海外に目を向けると欧米ではAndroidのシェアは5割強で変わらないのですが、iOSのシェアが3割強まで下がります。オープンソースであることも寄与して、多くのメーカーから様々なAndroidのほうが支持されているのが現状となります。

※シェア参考資料:http://www.kantarworldpanel.com/global/smartphone-os-market-share/ (外部サイト)

そのような状況で一石を投じ、今後広がりを見せそうなのがMicrosoftが開発・提供しているWindows Phone OSと言えるのではないでしょうか。

国内では現時点で採用メーカーが無い(最後に製品がリリースされたのが約4年前!)ことも起因して誤差程度レベルなほどに少ない状況なのですが、海外では多い国で1割強のシェアを持っており、実は陰ながら支持を受けている存在にあたります。
MicrosoftはPC向けのOS「Windows」で圧倒的なシェアを誇っているわけですが、その他にもスマホOSや民生ゲーム機(Xbox)にも取り組んでおり、スマホ分野での取り組みがWindows Phone OSとなります。

そのMicrosoftではPC、ゲーム機、スマホの各OSをシームレスに行き来出来るよう設計の共通化に動きを進めており、スマホ分野で本格的に動き始めたのがWindows Phone 8とそのアップデート版となるWindows Phone 8.1となります。PCとの距離がAndroidやiPhoneよりも圧倒的に近くなると言えます。

そんなWindows Phone OSですが国内では製造しているメーカーがない状況が続いていたのですが、この度当社のグループ会社でありますマウスコンピューターがWindows Phone「MADOSMA」をリリースしました。
若干手前味噌的な記事とはなるのですが、国内で久々に登場したWindows Phone OSを搭載したスマホということでご容赦をいただきながら、実機の使用感などをお届けできればと思います。
なお、予約受付が大変好評で販売分の確保で精一杯だったところもあり、こちらも久々に(?) 職人2号自腹企画としてお届けします(泣

MADOSMAのスペック

MADOSMAのスペックは 商品販売ページ にも記載ありますが、下記のようになっています。

モデル名 MADOSMA Q501-WH
メーカー Mouse Computer
OS Windows Phone 8.1 Update
SoC Qualcomm MSM8916(1.2GHz/クアッドコア)
液晶サイズ 約5型(IPS液晶、解像度:1280×720ドット)
通信速度 LTE(BAND1/3/19(CAT4))3G、WCDMA:BAND1/8/19(6)
内蔵メモリ/内蔵ストレージ 1GB/8GB
メモリスロット microSD(16GB同梱)
テザリング 対応
ネットワーク 無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、Bluetooth v4.0(EDR/A2DP対応)
カメラ(前面/背面) 200万画素/800万画素
ホワイト
サイズ/重量 142.8×70.4×8.4mm/約125g
センサー 近接/光/加速度/電子コンパス
GPS GPS/A-GPS
バッテリー 2,300mAh(取り外し可)
付属品 液晶保護シート(本体貼り付け済み)、microSDカード(16GB)、microUSBケーブル(データ転送/充電用)、クイックスタートガイド(製品保証書)
※充電用ACアダプターは付属しておりません。別途ご用意ください。

一見するとほんとこのスペックでWindows動くの?と疑問に感じられる方も多いのではないでしょうか。
ただ、Microsoftとしてもスマートフォンのハードウェアスペックを考慮したOS設計を行っており、スマートフォン向けSoCや1GBメモリでも快適に動作します。 スペックを抑えることで販売価格を安価に抑えることが可能となるだけでなく、消費電力の軽減となり、バッテリーの持ちや小容量化にも寄与することになります。

ストレージ容量についても内蔵容量は最小限に抑えられています。必要に応じてmicroSDにて補完するスタイルと捉えて頂ければ思います。(※本製品には16GBのmicroSDカードが付属しています。)

MADOSMA をセットアップ

それでは早速使うための準備をしていきましょう。

これより本体にバッテリー、SIMカード、microSDカードをセットします。MADOSMAは外部にカード挿入口がありませんので、一度本体カバー(裏ぶた)を取り外して内部のスロットに装着します。


本体カバーを外します。本体の下部にちょうど爪をひっかけられるよう切り欠けがありますのでここからカバーを広げるようにして外します。さほど力を入れなくてもカバーを取り外しできます。


SIMカードとmicroSDカードのスロットが並んでいます。カードを取り付ける際には、カード固定用の金属プレート部をスライドさせてロックを外し、持ち上げるように開きます。


こちらはSIMカードとmicroSDカードの各スロットの固定用金属プレートを開いた状態です。ぶつけたりして外してしまわないよう注意が必要です。


カードを正しい向きで載せたら金属プレートを元の位置に戻し、スライドさせてロックします。違和感のある場合は無理をせず、カードの表裏や向きを確認しましょう。


バッテリーはMADOSMAロゴが見えるように取り付けます。完了後は本体カバーを元に戻し、液晶表面の保護用ビニールカバーを外しましょう。


ビニールカバーを外したところで外観チェックを行います。


準備ができたところで、電源ボタンを長押しして電源を投入しましょう。2秒ほどでバイブレーションしますのでそうしたら電源ボタンを離してOKです。

電源を入れてすぐにMADOSMAロゴが・・・^^;


Windows Phoneを触ってみる

電源投入後しばらくするとWindows Phone OSの初期設定が表示されます。
順番に画面のスクリーンショットを撮りましたのでこちらをご参考にセットアップを進めてください。
※画面に詳しく何をするのか記載があるので戸惑うことはないと思います。



セットアップが完了すると再起動ののち、スタート画面が表示されます。

microSDを挿入すると検知し、スマホ上で使用可能となるようフォーマットなどが行われます。
本体内蔵ストレージが8GBしかありませんので使用頻度の低いファイルはSD側が保存領域となるよう設定しておきましょう。


なお、現時点ではデータ通信は確立できていません。
お使いのSIMによっては手動でAPN設定を行っていただく必要があります。このあたりはSIMフリースマホの常識ですね・・・。お使いのSIMキャリアに応じて設定を行ってください。

設定メニューを出す際は画面上部を下方向になぞるとメニューが表示されます。こちらの「すべての設定」から「携帯ネットワーク+SIM」→「SIM設定」から行ってください。MADOSMA自体もともといくつかのキャリアの設定を持っているため、該当するキャリアのSIMを挿した際には自動で設定が反映されていますが、持っていないキャリアについては「手動インターネットAPN」をオンにしていただき、「インターネットAPNを編集」から設定を行ってください。


設定記載後フロッピーマークをタップすることで保存できます。

いろいろいじれるMADOSMA

駆け足で、モバイルデータ通信の確立まで進めてみましたが、本体自体はタップ後の反応もよく、非常に軽快に動作しています。Windowsストアからアプリをダウンロードしたりすることでユーザー好みの端末に仕立てることも十分可能となっています。

ただ、やはりWindowsということでパソコンとの連携が重要なファクターになると思いますので、今後WindowsストアアプリやOneDriveといったパソコンとの連携要素の強いコンテンツを中心に、さらにいじり倒してそのあたりの方法についてもご案内できればと思います。

執筆:パソコン工房 職人2号