Haswell Reflesh「Core i7-4790」を試す

4GHz動作の製品が手の届くところに

2014-5-11

今回発売されます「Haswell Reflesh」ですが、現行の「Haswell」と比較して動作クロックが1段階アップされていることを除いては大きな変更点はありません。
ただし、動作クロックが1段階アップされたことにより、最大4GHzで動作する製品「Core i7-4790」が手の届く価格帯に降りてきた、と言うことにもなります。
(最大4GHzで動作する製品としてCore i7-3970Xがありますが、お値段張るので・・・)

そんな「Haswell Reflesh」の実際の実力はどれくらいのものなのか、そのポテンシャルを見てみたいと思います。

定格クロックがアップした分の性能向上

今回現時点でHaswell Reflesh最上位となる「Core i7-4790」とHaswell最上位となる「Core i7-4770K」を用意し、CPUパフォーマンスの比較によく用いられる「CINEBENCH(R11.5)」を実行してスコア比較をしてみました。

テスト環境

MB:ASUS製Z97マザーボード(Z97-A)
メモリ:DDR3-1866 8GB×4(Total32GB)
OS起動ドライブ: ADATA SSD Premier Pro SP900 128GB

  Core i7-4790 Core i7-4770K (参考) Core i7-3770K (参考) Core i7-2700K
1 8.21 8.07    
2 8.38 8.14    
3 8.38 8.16    
4 8.35 8.16    
5 8.36 8.16    
  8.34 8.14 7.44 7.14
  スコアアップ率 2.4% 12.0% 16.8%

※各5回計測し、平均を取っています
※メーカーより提供いただいたサンプル品を用いた計測となります


参考までに以前計測していた2世代/3世代前となるCore i7-3770K並びにCore i7-2700Kのスコアも載せております(テスト環境はそれぞれの世代に合わせたもの)。
結果はCore i7-4770Kに対して約2.4%のアップとなっており、動作周波数が上昇した分だけスコアが上がっている計算となります。ある意味CPUクロック以外の変更がないことを示していることにもなると思います。
しかしながら、旧世代となるCore i7-3770KやCore i7-2700Kとの比較となると10%以上高いスコアを示しており、処理の高速化が見込めるだけのポテンシャルは有していると言えます。

「Haswell Refleshは買い!」なのか

動作クロックの向上以外に新しい技術/仕組みが導入されていないため、すでにHaswell最上位の製品をお持ちの方に取ってはなかなかメリットを見いだせない製品になってしまうかも知れません。
しかしながら、CPUソケットが現行のLGA1150を継承したことで、マザーボードのBios対応次第でCPUの載せ替えだけで最新製品を導入いただけます。これを期により上位スペックのCPUへの換装をご検討いただくのはいかがでしょうか。

【ご注意】Biosが対応していない場合、換装しても画面表示すら出て来ません。
ご検討の折にはマザーボードメーカーのCPU対応をご確認ください。


WindowsXPのサポート終了に伴う買い替えをご検討の方にとっては、あえて古い世代の製品をご購入いただくことはないと思います。CPUと共にリリースされた新チップセット製品にて新しいインターフェイスが導入されており、最新技術をいち早くお使いいただけるよい機会となります。最新CPU搭載製品へのお買い替えを是非ご検討ください。

執筆:パソコン実験工房 職人2号


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