LEVEL∞HUBでAMD最新グラフィックカード「Radeon Fury X」をベンチマーク!
LEVEL∞HUBでAMD最新グラフィックカード「Radeon Fury X」をベンチマーク!
2015-7-3
みなさんこんにちは、職人5号です。
私は今、秋葉原のパソコンショップ、「LEVEL∞HUB」に来ています。
読み方は「レベル インフィニティ ハブ」と言いまして、6月27日に開店したばかりのゲーミングPC専門店です。
話は数日前。
AMDの最新グラフィックス「Radeon Fury X」が発売されたもののサンプルが運悪く回ってきません。自分で買おうにも(!?)品薄状態。このまま指をくわえて見ているだけなのか...?と諦めかけたその瞬間、
「そうだ!LEVEL∞HUBがあった!」
LEVEL∞HUBはあらゆるスペックのゲーミングマシン、ゲーミングデバイスを扱うお店です。特にハイエンド系を求めるPCゲームマニアな方も満足して頂ける夢の空間となっています。
もちろん、あるのです。
「AMD Radeon Fury X 2枚搭載のCross Fireマシン」!
実際は展示準備中でしたが、なんとか合間にベンチマークを取らせて頂けることとなりました。

AMD Radeon Fury Xのスペック
既に広く出回っているAMD Radeon Fury Xのスペック情報ですが、ここで簡単におさらいしておきます。
GPU | R9 Fury X | R9 290X | GTX 980 Ti |
開発コードネーム | Fiji | Hawaii | GM200-310 |
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm |
DirectXサポート | 12 | 12 | 12 |
シェーダープロセッサー数 | 4096基 | 2816基 | 2813基 |
ベースクロック | 未公開 | 未公開 | 1000MHz |
ブーストクロック | 1050MHz | 1000MHz | 1075MHz |
メモリタイプ | HBM | GDDR5 | GDDR5 |
メモリI/F | 4096bit | 512bit | 382bit |
メモリクロック | 1000MHz相当 | 5000MHz相当 | 7010MHz相当 |
メモリバス帯域幅 | 512GB/s | 512GB/s | 336.5GB/s |
メモリ容量 | 4GB | 4GB | 6GB |
消費電力 | 275W | 290W | 250W |
接続I/F | PCIe 3.0 | PCIe 3.0 | PCIe 3.0 |
PCIe外部電源 | 8ピン×2 | 8ピン×1 6ピン×1 |
8ピン×1 6ピン×1 |
マルチモニターサポート | 最大4画面 | 最大4画面 | 最大6画面 |
マルチGPUサポート | 4Way-CF | 4Way-CF | 4Way-SLI |
なんといっても注目は当ビデオカードが初採用する非常に広帯域な積層メモリー「HBM」。スペック表でもメモリI/F 4096bitと他を圧倒しております。データの通り道が広いのでクロックを減らすことができ、なんとメモリクロックが1000MHzとこれまた驚きの低さとなっています。 ベンチマークではこの「HBM」がどう効いてくるのかにも興味が湧いてきます。
いざ、ベンチマーク
測定環境は次の通り。
モデル名:Lev-FR79-i7K-XZDV-COSTOM / 表2:テスト環境 | |
CPU | Core i7-4790K (4.0-4.4GHz/4コア・8スレッド/キャッシュ8MB/TDP88W) |
マザーボード | ASUS Z97-A (Z97チップセット / BIOS : 1204) |
メインメモリ | DDR3-1600 16GB (8GB x2) |
ビデオカード | Radeon Fury X リファレンスカード(ビデオメモリ 4GB) |
GeForce GTX 980 Ti リファレンスカード(ビデオメモリ 4GB) | |
GeForce GTX 980 リファレンスカード(ビデオメモリ 4GB) | |
ストレージ | Toshiba THNSNJ128GCSU (128GB SATA3) |
電源 | Seasonic SS-1000XP(80PLUS Platinum、1000W) |
OS | Windows 8.1 Update 64bit |
ビデオドライバ | GeForce Game Ready Driver Ver:353.06 |
AMD Catalyst 15.15.1004 |
お邪魔にならないように、代表的なベンチマークを順次走らせていきました。

グラフ2:3D Mark Fire Strike Graphicスコア

Radeon Fury Xは、GeForce GTX 980 Ti と単体でもマルチGPUでもほぼ拮抗した数値となっており、GeForce GTX 980 からは頭一つ抜けた性能を示しています。
次は「ファイナルファンタジーXIV: 創生のイシュガルト ベンチマーク (DirectX11)」です。

FullHD環境でこそGeForce GTX980 Ti に大きく引き離されGeForce GTX 980 にも逆転されるような状況となっていますが、4K環境では状況が一変、単体ではGeForce GTX 980 を引き離しGeForce GTX 980 Ti に迫る数値を示しています。 それどころか、マルチGPU環境では、Radeon Fury X CrossFire がGeForce GTX 980 Ti SLIをも上回る数値となっています。より多くのメモリ容量を使用する4K環境では、広帯域メモリHBMの効果が表れているのだと思われます。
表3:ベンチマーク 数値まとめ |
3D Mark | FINAL FANTASY XIV: 蒼天のイシュガルト ベンチマーク (DirectX 11) |
||||
Fire Strike | Fire Strike Extreme | 最高品質 | 最高品質 | |||
Score | Graphics | Score | Graphics | 1920 x 1080 | 3840 x 2160 | |
Radeon Fury X | 13480 | 16412 | 7179 | 7743 | 12291 | 4614 |
Radeon Fury X CrossFire | 19545 | 30964 | 12276 | 14913 | 16312 | 8705 |
GeForce GTX 980 | 11300 | 13399 | 5736 | 6017 | 12502 | 3846 |
GeForce GTX 980 Ti | 13861 | 16545 | 7256 | 7733 | 15426 | 4935 |
GeForce GTX 980 Ti SLI | 20111 | 31791 | 12811 | 15280 | 19217 | 8483 |
Radeonファンなら迷わず買い!(でも品薄)。。
時間の許す限りベンチマークを取ってみましたが、おおむねGeForce GTX 980 Ti に匹敵する性能、さらに4Kなど高解像度ではGeForce GTX 980 Tiをも抜き去って見せたRadeon Fury X。
やはり広帯域なHBMメモリが高負荷な状況で効いているのではと思わせる内容でした。
市場への流通量が限られておりまさに希少とも言えるRadeon Fury Xですが、ライバルと十分に戦える性能を持った製品として非常に価値あるものとなっています。
パソコン工房でも入荷次第お知らせをしていきますのでお見逃しの無いようご検討下さい!
執筆:パソコン工房 職人5号
※当ページの情報は、2015年7月3日現在のものです