Adobe Photoshopで「多角形」を描画する方法を解説します。

クリエイター最終更新日: 20220916

Photoshopシェイプツールで多角形を作る方法

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Adobe Photoshopは日常的に使っていないと、いざ使う際にパッと思い浮かばない操作が出てきます。ここでは多角形の作り方、描画方法について、長年のPhotoshopユーザーでありクリエイターの海津ヨシノリさんが解説します。

※ここでの検証は、Adobe Photoshop 2022(バージョン23.3)で行っています。

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多角形を描画する方法

Photoshopで多角形を描画するには、UI左のツールパレットからシェイプツールの「多角形ツール」を選びます。そのままキャンバス上に描画すれば、デフォルトで設定された多角形を描けます。後は角数を指定して、希望の多角形を描きましょう。

シェイプツールの「多角形ツール」を選択すると、UI上部のツールバーの下にオプションバーが表示されます。

オプションバーには多数の項目が表示されます。それぞれの機能や意味、できることについて、以下の通りにまとめました。

1.シェイプに指定する輪郭(整列にて中心、内側、外側に設定可能)
2.シェイプの幅(多角形に外接する円の半径値)
3.シェイプの高さ(多角形に外接する円の半径値)
4.多角形の画数
5.シェイプの選択時の太さ
6.パスオプション(対称に設定しても「Shift」キーで設定をオフにできる)
7.角アールのサイズ
8.エッジの整列
a.シェイプの選択と登録
b.シェイプ生成データの切り替え(シェイプに設定。パス設定の場合はカラー情報が残りません)
c.シェイプ線オプション
d.シェイプ生成場所の指定
e.シェイプの整列(同一レイヤー上のパスデータに対してのみ有効)
f.シェイプデータの前後位置調整
g.シェイプパスオプションの設定(6種類のツールごとに指定項目が変化します)

なおシェイプパスオプション(上記 g.)は、6種類のツールごとに指定項目が変化します。

多角形ツールのオプションのデフォルトは「制約なし」ですが、正多角形を描画したい場合は「Shift」キーを押しながら描画すると正多角形となります。また、「対称」を指定している状態で「Shift」キーを併用すると非正多角形が描画可能です。

実際に多角形を描画する

実際に以下の設定で多角形を描画しました。

下が描画した状態です。

なお、描画時に画面をクリックすると、数値設定での作図も行えます(「多角形を作成」パレットが開かれます)。

描画時に設定した塗りや線、幅、高さは、描画後でも変更可能です。描画後に変更する際は、ツールパレットの「パス選択ツール」を選択します。

その状態で描画した多角形をクリックすると、形状を変更できます。

また、多角形ツールを再選択すれば、「角の丸み」を調整可能です。

気に入った多角形を登録する方法

作成して気に入った多角形の形状は、登録しておくと便利でしょう。登録方法は2つあり、1つ目がツールプリセットとして登録する方法です。

方法1. ツールプリセットとして登録する

「多角形ツール」を選択した際のオプションバーより、逆山型マークをクリックして開かれたパネル右の「+」のマーク(「新規ツールプリセットを作成」)をクリックすれば、登録できます。登録名にカラー情報とサイズを記述すると、後々の利用時に便利です。

登録したデータを使いたい場合、同様に多角形ツ-ルを選択時のオプションバーより、逆山型マークをクリックし開いたパレット経由で、登録した該当データをクリックすると、「多角形を作成」パレットが表示されます。希望の値を入力して「OK」をクリックしましょう。

方法2. カスタムシェイプとして登録する

もう1つの登録方法が、カスタムシェイプへの登録です。作成した多角形(シェイプ)を選択し、右クリックで表示されるパレットから「カスタムシェイプを定義」を選びます。

先ほどの説明通り、カラー情報とサイズを登録名(シェイプ名)として記述し、登録します。

登録データを使う場合は、ツールパレットの「カスタムシェイプツール」を選択。

オプションバーのシェイプリストから、先ほど登録したシェイプを選びます。

任意のサイズを設定して、「カスタムシェイプを作成」パレットの「OK」をクリックすれば完成です。

星の作り方

「多角形ツール」では、星の作成も可能です。「多角形を作成」パレットで「角数」を「5」、「星の比率」を「50%」とします。

星が描画されます。

角数を指定すれば、もっと凹凸のある星も作成可能です。「多角形を作成」パレットで、角数を「8」、「星の比率」を「50%」へと数値を変更し、描画します。

下の通り、黄色で示した星が描画されます。また、参考までに赤色は「星の比率」をデフォルトの「100%」のままにした状態です。100%であればそのままの八角形が描画されます。

「星の比率」の値は、赤で示した100%の多角形に対してシアン色で示したように「50%」の比率になっているという意味です。

同様に「25%」に設定すると、下の通りに描画されます。

「星の比率」を「50%」とし、さらに「星のくぼみを滑らかにする」にチェックを入れた場合です。

下の黄色部分が描画されました。くぼみが滑らかになっています。緑の線(「星のくぼみを滑らかにする」にチェックを入れていない場合)と比べて、ご覧ください。

ライタープロフィール 海津ヨシノリ

グラフィックデザイナー、イラストレーター、大学非常勤講師(跡見学園女子大学、二松學舍大学)。毎日blogにてソフトウェア手法に加え、日曜大工ネタや撮影などのTipsをアップロードする。2006年から月例セミナーを開催中。

https://www.kaizu.com/

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