iPhoneやiPadで撮影したデータを、Macの動画アプリケーション「iMovie」で読み込む方法を解説します。

ITトレンド最終更新日: 20230405

iPhoneやiPadの動画データをMacのiMovieで読み込む

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iPhoneやiPadの普及で、日々の生活の中で動画や写真を気軽に撮影する機会が増えています。撮影した素材をそのままにせず、ちょっとした編集を行いたい場合、パソコン環境であれば、大きな画面で操作できるため効率的な作業が可能です。
ここでは、iPhoneやiPadで撮影したデータを、パソコン環境のiMovieへと取り込む方法を解説します。

※本記事では、macOS 13.1をインストールしたMacパソコンならびにiOS 16.3をインストールしたiPhoneを使用して、検証を行っています。

iPhoneやiPadとMacパソコンをつなぐ

まずは、iPhoneやiPadに付属のケーブルを用いて、Macパソコンと接続してください。ちなみにAppleでは、Macパソコンとの接続後にiPhoneやiPadの電源を入れることを推奨しています。

※設定によっては、接続後にiPhoneやiPadの「写真」や「イメージキャプチャ」などを開く場合があるので、あらかじめそれらを終了しておきましょう。

接続ができたら、パソコン環境でiMovieを起動。プロジェクトの作成画面で、ウインドウ上部の「メディア」ボタンをクリックします。

iPhoneやiPadのデータを読み込む

「メディア」ウインドウに切り替わるので、画面左側の下矢印のアイコン「メディアを読み込む」をクリックしてください。

すると「読み込む」ウインドウが開きます。サイドバーに表示されたデバイスから接続中のiPhoneを選択すると、iPhone内のメディア(撮影した動画素材など)が表示。画面下部に並ぶクリップ(サムネイル)から任意の動画ファイルを選ぶと、プレビューに表示されます。

クリップ上でマウスカーソルを左右に動かすと、カーソルの位置に合わせて上部のプレビューが再生可能です。

もしくは、プレビューに表示される小さなコントローラーでも、再生を制御できます。コントローラーの左から「前へ(前のクリップへ)」「再生(表示中のプレビューを再生)」「次へ(次のクリップへ)」です。

複数の動画を選択する場合は、「command」キーを押しながらクリックします。読み込みたい素材の選択を終えたら、画面右下の「選択した項目を読み込む」ボタンを押して読み込みましょう。

「読み込む」ウインドウについて

メディア(編集のためのデータ)をどのイベント(※)に読み込むかは「読み込む」ウインドウ上部のポップアップメニューから選択できます。メニューには、これまで作成していたイベントが表示され、それを選ぶか、新規イベントを作成することも可能です。

※「イベント」とは、読み込んだビデオクリップや写真などのソース、メディア、ファイルが保存されるところを指します。

「読み込む」ウインドウでは、最初に「ビデオ」への読み込みが選択されていますが、ウインドウ右上のポップアップメニューから「写真」「すべてのクリップ」を選ぶことも可能です。さらに「読み込んだ項目を非表示」にチェックを入れておくと、読み込み済みのメディアが表示されなくなるので、多くのメディアを扱う場合に便利です。

「読み込む」ウインドウ右上のギアアイコンをクリックすると、表示されるクリップのサイズとオーディオの「波形を表示」の有無をそれぞれ設定できます。クリップを大きくしておくと、似たシーンなどの選別がしやすくなります。

iPhoneやiPadの接続を解除する

読み込みが終わると、Macパソコン側の通知のポップアップで知らせてくれます。ポップアップの「取り出す」をクリックすると、iPhoneもしくはiPadの接続を解除できます。

もしくは「読み込む」ウインドウのサイドバーにて、デバイスの横に表示される取り出しアイコンをクリックしても接続の解除が可能です。

出先などでの編集はiPhoneやiPadのiMovieアプリが便利ですが、編集にかかわる操作全般を考慮すると、MacパソコンでiMovieを使うほうが細かな対応がしやすく、効率的に使えます。状況に応じて、うまく使い分けるといいでしょう。

パソコン環境でのiMovieの基本操作を知りたい場合、以下のコンテンツが参考になります。

“Mac Apple純正の動画アプリ「iMovie」の基本操作 | パソコン工房 NEXMAG”.パソコン工房 NEXMAG.2023.
https://www.pc-koubou.jp/magazine/76741

ライタープロフィール 相子達也

某Webデザイン誌、某Mac誌でのライターを経て映像制作を中心に各種デザイン、3D設計などで活動中。楽しみはゲームとドローン写真からの3次元点群データ作成。

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