HTC VIVE COSMOSの外観についてフォトレビューをいたします。6基のカメラセンサーにより高精度なインサイドアウトトラッキングを実現するHTC VIVE COSMOSをご確認ください。

気になる製品最終更新日: 20191023

HTC VIVE COSMOS フォトレビュー

HTCから10月上旬に発売された新型ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)VIVE COSMOS について、触れる機会がありましたので、VIVE COSMOSの外観について簡単にフォトレビューをお届けいたします。

VIVE COSMOSフォトレビュー

ヘッドマウントディスプレイ(外部)

VIVE COSMOSは、HMD部分に搭載された6基のカメラセンサーにより、外部センサーを設置できない空間でも位置トラッキングとハンドトラッキングでVRコンテンツを楽しめるインサイドアウトトラッキングを採用したHMDデバイスです。

6基のカメラセンサーで高精度なインサイドアウトトラッキングを実現した「VIVE COSMOS」

HMDの左右にカメラが備わることでより広い範囲をトラッキングすることが可能です。また、本体の有線ケーブルはHMD左側に接続されています。

VIVE COSMOS 左右のカメラにより広範囲のトラッキングが可能

HMDの右側には調節可能なIPD(瞳孔間の調整)ダイヤルが備わっています。

VIVE COSMOS IPD(瞳孔間の調整)ダイヤル

HMD底面に内蔵マイクが備わっています。また、VIVE COSMOSはフリップアップデザインを採用しており、VRコンテンツを利用しない時は瞬時に現実空間に戻ることができます。

VIVE COSMOS内蔵マイク

上下カメラカバー部分は取り外しが可能なモジュール式フェイスプレートを採用し、今後発売を予定している様々なオプションに付け替えることで高解像度な映像表現を可能としたAR機能にも対応するそうです。

VIVE COSMOS フェイスプレートを外した様子

HMDの前面上下カメラのフェイスプレートを外すと裏側上部に接続端子が確認できました。

VIVE COSMOS フェイスプレートの接続端子

ヘッドマウントディスプレイ(内部)

視野角は最大110度、リフレッシュレートは90 Hz、片目あたり1440 x 1700ピクセル(合計2880 x 1700ピクセル)のReal RGBディスプレイを採用し、従来機と比較しても高い解像度を実現しています。

VIVE COSMOS Real RGBディスプレイを採用

HMD内部の左側にはフェイスプレートを取り外すスイッチが設けられていました。

VIVE COSMOS フェイスプレートの取り外しスイッチ

従来機よりも88%解像度を向上させたまったく新しいLCDパネルは、ピクセルとピクセルの間の距離を短くすることにより、スクリーンドア効果を最小限に抑えています。

VIVE COSMOS 従来機よりも88%解像度を向上

内部右上には拡張モジュール接続用USB-C 3.0ポートを備え、拡張オプションの接続が可能です。

VIVE COSMOS 拡張オプションを接続するためのUSB-C 3.0ポート

スピーカー

スピーカーは標準で備わっており、コンパクトながら高音質で迫力のあるサウンドを再現します。

VIVE COSMOS コンパクトで高音質なスピーカー

スピーカー部分は取り外しも可能で、汎用のヘッドホンやイヤホンも利用することが可能です。

VIVE COSMOS 汎用ヘッドホンやイヤホンも利用が可能

VIVE COSMOSの本体デザインは人間工学に基づいて設計され、重さを均等に分散し、重心位置が最適化されることで激しい動きでも安定した装着感を実現しています。本体の後部に備わっている調節ダイヤルを時計回りに回すことでヘッドレストにあたる部分が前方に移動し、頭部にフィットする形に調整ができます。

VIVE COSMOSの装着感を調整するダイヤル

フェイスクッション・ストラップ・ヘッドレストには新素材が採用されており、長時間の利用でも頭部にかかる負荷を軽減してくれます。

VIVE COSMOS 新素材採用のフェイスクッション・ストラップ・ヘッドレスト

VIVE COSMOSのフェイスクッション

フェイスクッション・ストラップ・ヘッドレストの部分は取り外しが可能で、常に清潔な状態で使用することが可能です。

VIVE COSMOSのストラップ・ヘッドレスト

VIVE COSMOSのフェイスクッション・ストラップ・ヘッドレストの部分を取り外した状態

リンクボックス

HMDとPCを繋ぐためのリンクボックスはHMD側接続口はVIVE Proと同じ形状をしていますが、リンクボックス自体はProと別物になります。

VIVE COSMOSのリンクボックス

HMD側に繋ぐ端子は1つにまとめられており、電源ボタン(青いボタン)も備わっています。

VIVE COSMOSリンクボックスのHMD接続側

PC側に繋ぐ端子は映像用のDisplayPortとデータ用のUSBポート、リンクボックスの給電用の端子が備わっています。

VIVE COSMOSリンクボックスのPC接続側

HMD側へのコネクタはVIVE PROと互換性があるそうですが、電圧が異なるとのことですので、VIVE COSMOS付属のリンクボックスは付属するACアダプターと組み合わせて必ず使うようにする必要があります。

コントローラー

コントローラーは左右別々の形状にデザインされ、先端のリング部分が発光することでHMDのカメラでトラッキングします。コントローラーの重心は操作ボタンの位置に設計されており、トップヘビーにならないようになっています。

VIVE COSMOSの左右別々の形状にデザインされたコントローラー

操作ボタンはコントローラーのリング内に設けられており、システムボタン、アプリケーションボタン、ジョイスティックが備わっています。きちんと凹凸が設けられているため、どこにボタンがあるかが触るだけでも分かるようになっています。従来のVIVEコントローラーにあったタッチパッドは廃止されアナログスティックの操作に変更になっています。

VIVE COSMOSコントローラーのシステムボタン、アプリケーションボタン、ジョイスティック

コントローラー外側および握り部分にはトリガー、バンパー、グリップボタンが備わっています。

VIVE COSMOSコントローラーのトリガー、バンパー、グリップボタン

コントローラーには、単3電池を2本入れることができます。従来のようなUSBでの充電式から変更になりました。また、グリップ部分は滑り止め加工がされており、強く振り回しても滑り落ちにくくなっています。

VIVE COSMOSスペックシート

VIVE Cosmosヘッドセット Brief Highlights 1. 3D空間オーディオによるかつてない “リアル感”
2. さらに高い解像度、使いやすいヘッドセットとケーブル設計、人間工学に沿った改善により、今までよりも快適に、VR空間に没入できます。
3. シャペロン技術 
スクリーン デュアル3.4 (対角線)
解像度 片目あたり1440 x 1700ピクセル(合計2880 x 1700ピクセル) 
リフレッシュレート 90 Hz
視野角 最大110度
オーディオ ステレオヘッドホン
入力 内蔵マイク、ヘッドセットボタン
接続 拡張モジュール接続用USB-C 3.0、DP1.2
センサー Gセンサー
ジャイロスコープ
IPDセンサー
人間工学 フリップアップバイザー
調整可能なIPD
調整可能なヘッドストラップ
コントローラー仕様 センサー 内蔵センサー:ジャイロセンサー
Gセンサー
ホールセンサー
タッチセンサー
入力 システムボタン
アプリケーションボタン
トリガー
バンパー
ジョイスティック
グリップボタン 
電池 単3アルカリ電池2本
トラッキングエリア要件 起立時 /着座時 スペース制限なし
ルームスケール 最小2m x 1.5m(ルームスケールモードの場合)

HTC VIVE COSMOSの主なスペック

次世代のVR体験を実現するVIVE COSMOS

ここからは実際にVIVE COSMOSを体験した様子を写真でお送りいたします。

VIVE COSMOSを装着した様子(正面)

VIVE COSMOSを装着した様子(後頭部)

VIVE COSMOSコントローラーを手にした様子

VIVE COSMOSコントローラーでメニュー操作をしている様子

VIVE COSMOSでゲームをプレイしている様子

重心の位置が良く考えられており、長時間装着していても疲労感は少なさそうです。

VIVE COSMOSはVIVE PORTに最適化されており、多くのコンテンツがVIVE PORTで楽しめるようになっています。
もちろんSteam VRにも対応しており買うだけですぐにVRコンテンツを楽しめるのは魅力的です。
これらのソフトウェア面も含めた詳細なレビューはまた追って行う予定ですので乞うご期待ください。

ライタープロフィール 職人7号

360度どこからみても凡人、職人番号ラッキー7!職人7号です。主に写真撮影、動画編集を担当。パソコン工房ECサイトのBTOPCや自作パーツ等ひろく手掛ける。店舗部門出身。

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