屋外で一眼レフカメラを持って子供の写真を撮影する時のポイントを、プロカメラマンの安藤さんにお伺いしました!AV優先の設定で光や焦点の合わせ方などを直伝。

クリエイター最終更新日: 20181211

ここがポイント!初心者でも子供の写真を上手に撮影するテクニック[屋外編]

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もっと子供をかわいく撮りたい!いい写真を撮りたい!そんなパパ、ママも多いはず。一眼レフやコンパクトデジカメなど、カメラは性能も価格も様々。難しい設定を変更すれば、いい写真にはなりそうだけどよくわからない…。
今回は初心者には難しい設定の話は少しだけにして、カメラを持って子供の写真を撮影開始!からのポイントを、プロカメラマンの安藤さんにお伺いしました。今回安藤さんのレクチャーのもと撮影に挑戦してもらうのは、子供の写真は妻に任せっきりなNEXMAG編集部のMさん。
撮影機材はプロ用のカメラではなく、家族の写真を撮る用に一眼レフを買おう。という方に使いやすく、手にしやすい入門機のCanon EOS Kiss X9を使用します。
Canon EOS Kiss X9(ブラック)・EF-S18-55 IS STM レンズキットCanon EOS Kiss X9(ブラック)・EF-S18-55 IS STM レンズキット

屋内も屋外も基本は一緒!

とにかく子供に近づこう!

安藤さん「屋内でも屋外でも、基本的には同じようなことを意識しながら撮影をしていけば大丈夫!まずは距離。近づくことで、親の存在を意識させつつ、親との距離が近くなることで、カメラが無いかのように意識させてあげられるから、自然な表情を引き出すことができる。そして、子供と同じ目線まで下がって撮影してみよう!」

屋内でのことを思い出しつつ、屋外でも近づいて撮影します屋内でのことを思い出しつつ、屋外でも近づいて撮影します

Av優先(Avモード)で撮影してみよう!

Av 絞り

安藤さん「普段デジタルカメラのPモードやAUTOモードで撮影している人が多いと思うけど、今回はもうひとつレベルを上げて[Av優先]の設定を使うよ。これは[絞り優先]と言って、レンズを通る光の量の調整と、ピントが合う範囲を決める[絞り値(F値)]を設定できるモードなんだ。

[絞り値(F値)]を小さくすると取り込む光の量が多くなる。だから、ピントが合う範囲が短くなって背景のボケが強くなる。逆に値を大きくすると取り込む光の量が少なくなる。だから、ピントが合う範囲が長く(深く)なって背景のボケが弱く写真全体にピントが合うんだ。
実際に[絞り値(F値)]を変えていろいろ撮影してみると体感できると思うよ。

今回は観光地に行った記念写真のような風景も含めた撮影ではなく、子供の表情にフォーカスしたいので[Av優先]がいいね。その他のシャッタースピードなどはカメラが自動でやってくれるので[絞り値(F値)]だけちょっと気にしてみよう!」

Av 絞り

F値を小さくすると背景がぼけて、撮影したい被写体にぐっと寄った写真になるF値を小さくすると背景がぼけて、撮影したい被写体にぐっと寄った写真になる

ファインダーを覗いて撮影しよう!

安藤さん「スマートフォンでの撮影の場合、液晶画面越しに子供を見ているとせっかくのシャッターチャンスを逃してしまう。その点、一眼レフカメラだと実際にシャッターボタンに指をかけながらファインダー越しに子供を見られるのでシャッターチャンスを逃さず撮影ができるよね。ファインダーを覗いて、なおかつ子供目線まで下がる。一度ファインダーから顔を外して子供に話しかけて注意を引く。いい顔をしそうだなと思ったらファインダーを覗いて、とにかく撮る!
屋外で子供はアクティブに動くので、いつシャッターチャンスが来るか予想がつかない!だから難しいことは考えずにどんどんシャッターを切っていこう!」

滑り台の下で姿勢を低くして待ち構えるMさん滑り台の下で姿勢を低くして待ち構えるMさん

わくわくしている子供の気持ちが伝わってきそうな写真ですね!わくわくしている子供の気持ちが伝わってきそうな写真ですね!

光の方向を気にしよう!

安藤さん「次は光の方向を気にしてみよう!屋内と違って太陽の位置で見え方が全然違ってくるよ。順光(太陽が背中から当たっている状態)か逆光(太陽と向き合わせの状態)か。それを意識しながら撮影する自分が動いてみよう。順光の場合は、屋内同様の設定で露出(Av値)を暗い場所に合わせて撮影するといいね。逆光の場合は露出補正を使用して+1.5くらいを目安に補正をかけて撮影してみるといい。カメラの設定に関しては屋内同様なので、光の方向だけ意識して撮影してみよう!
それから意外とポイントになるのが、着ている服の色。晴れているときの白い服は、白をグレーにしようとするので写真全体が暗くなってしまう。写真が暗くなってしまったら露出補正をかけてあげよう。逆に黒い服の場合は露出補正をせずに、黒い服に露出を合わせてあげれば明るい写真になるよ!」

この日は曇りでしたが同じ設定で取り続けていると、こんなにも明るさに差がでましたこの日は曇りでしたが同じ設定で取り続けていると、こんなにも明るさに差がでました

安藤さん「みんなが撮影に失敗した!って思う写真はだいたいが暗い雰囲気の写真になってしまった時。そういう時は露出補正をプラスにしてあげればいいんだ。どのくらいプラスするかは、撮影してみて暗ければプラスにするくらいの感覚でいいと思うよ。トライ&エラーができるのがデジタルのいいところだからね!」

子供と一緒に遊んで、たくさんシャッターを切ろう!

安藤さん「屋外に出ると子供はより活発に動き回るよね。特に公園なんてどこにでも走っていっちゃう。そこで大切なのはカメラを構えながら一緒になって遊びながら撮ること!もちろん周りに注意を払いながらだけど、いっしょに走り回ってブレた写真だったとしても、顔が見切れちゃっても、それも思い出だから気にしない!もっともっと子供と一緒になって遊びまわることが実は一番のポイント!」

子供が走り回って、翻弄されすぎのMさん(笑)でも楽しそうです!子供が走り回って、翻弄されすぎのMさん(笑)でも楽しそうです!

安藤さんも記録用のカメラを持って撮影開始!撮影した写真をその場で見せて頂いた時も感じましたが、撮影データを改めて確認してみると全然シャッターチャンスを逃してない!さすがプロの仕事は違う!と感じました!

すごい短時間で結構な枚数の写真が。どれもいい表情でした!すごい!すごい短時間で結構な枚数の写真が。どれもいい表情でした!すごい!

RAWデータをとっておこう!

いくら事前に細かな設定をしておいても暗い写真は撮れてしまうもの。JPEGデータを画像処理ソフトを使って調整しても良いのですが、初心者にはなかなか難しい・・・。そこでおすすめなのがRAWデータを使って、撮影したあとに現像する方法。比較的簡単に色を調整することができます。準備は撮影時にカメラでRAWデータを保存する設定にしておくだけでOKです!

まとめ

安藤さん「写真を撮る時は目的をきちんと決めるといいと思うよ。子供の元気な表情を撮る!とか。その目的によってカメラの使い方も設定も変わってくるからね。今回は子供のいい表情を撮ることが目的だから、背景などは気にしないでとにかく枚数を多く撮ること!親も子供もだんだん慣れてくるからね。Mくんも撮影を開始した時よりも後半慣れてきて、かなりアクティブに動きながら、楽しく撮れてたよね!

それと、カメラの設定ばかり気にしているより、被写体のことを気にして撮影すること!そうしないとシャッターチャンスを逃してしまうからね。最初の頃は、後ろから見ていてもすごくシャッターチャンスを逃してた。子供がいい顔をしているのに、カメラを気にしすぎて最高の瞬間を逃していたもんね。素人とプロの違いって圧倒的に枚数だから!」

Mさん「素人が想像している良い写真って、すごく完成されたシーンが多いと思う。だから自分が撮影しながら思い浮かべている撮りたい瞬間って、すごく完成されたシーンだった。でもそういう瞬間ってファインダーを覗いてても全然見つからないんだよね(笑)」

安藤さん「そういう良い写真は、そこにプロセスがあるんだよね。そのプロセスをちゃんと自分で感じ取れているかどうかがシャッターチャンスをものにできるかどうかかな。撮影の数を重ねて、その経験値があればあるほど『この先にいい表情が来る!』っていうのがなんとなく感じ取れるようになる。いい表情を引き出すために、捨てカットで導いてあげてチャンスを作る!それがプロセスだし、経験だね。」

みなさんも今度のお休みにはカメラを片手に、子供を連れて遊びにでかけてみませんか?
今しか撮れない、子供の笑顔を撮影しておきましょう!

※本記事は「キヤノン」の掲載許諾を得て作成しています。

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ライタープロフィール パソコン工房NEXMAG
[ネクスマグ] 編集部

パソコンでできるこんなことやあんなこと、便利な使い方など、様々なパソコン活用方法が「わかる!」「みつかる!」記事を書いています。

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