15.6型サイズでありながらデスクトップパソコン並の性能を有するモバイル向けインテルCoreプロセッサー・Hシリーズを搭載し、場所を選ばず快適にインターネット閲覧や文章作成、デスクワーク作業をおこなっていただくことができる高コスパで高性能なノートパソコンをご紹介いたします。

気になる製品最終更新日: 20231130

高コスパ高性能な15.6型ノートパソコンをレビュー

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iiyama PCより、第12世代インテル Core プロセッサーを搭載しながらも、価格を10万円程度に抑えた高コストパフォーマンスの15.6型ノートパソコンが登場しました。
CPUはモバイル向けかつ、パフォーマンス向けのインテルCoreプロセッサー・Hシリーズを採用しており、場所を選ばず快適にインターネット閲覧や文章作成、デスクワーク作業をすることができます。ここでは、本モデルの外観やスペック情報、CPU性能をレビューしていきます。
尚、本記事に掲載の一部写真は事前に入手したテスト機を使用しておりますため、ロゴシールの種類や位置など最終仕様と異なる場合がございます。

本体の外観と仕様を確認

本製品のサイズは約幅360.5mm×奥行240mm×高さ27.8mm(※ゴム足含む)、重量が約2.06kg(バッテリー含む)。
天面には標準でiiyamaのロゴが施されますが、BTOオプション選択で「天板ロゴ(iiyama)なし」もご選択いただけますので、そのまま無地で使うこともできます。
本製品の天面本製品の天面
バッテリー内蔵の底面には、四隅にゴム足があり、前方左右にステレオスピーカーが搭載されています。バッテリーは薄型化のためにカバー内に内蔵しており、外から脱着はできません。
本製品の底面本製品の底面
1920×1080ドットの高解像度フルHDノングレア(非光沢)液晶を搭載する15.6型液晶パネル(リフレッシュレート60Hz)を採用し、精細なドットピッチで写真や動画なども鮮明に美しく表現します。
フルHDノングレア(非光沢)液晶を搭載する15.6型液晶パネルフルHDノングレア(非光沢)液晶を搭載する15.6型液晶パネル
液晶パネル上部には、100万画素のWebカメラが搭載されています。カメラ横に内蔵マイクも搭載されているため追加のデバイス無しでビデオ通話をすることが可能です。
100万画素のWebカメラ100万画素のWebカメラ
本製品の右側面に搭載される外部端子は左からmicro SDカードリーダー、USB 3.1(Type-C)ポートに加え、有線LANが接続できる1000BASE-T LANポートが備わっています。
右側面:左からmicro SDカードリーダー、USB 3.1(Type-C)ポート、1000BASE-T LANポート右側面:左からmicro SDカードリーダー、USB 3.1(Type-C)ポート、1000BASE-T LANポート
左側面に搭載される外部端子は左からUSB 3.0ポート、USB 2.0ポートとヘッドセット等が接続できるマイク入力、スピーカー出力のオーディオジャックが備わっています。
左側面:左からUSB 3.0ポート、USB 2.0ポート、マイク入力、スピーカー出力左側面:左からUSB 3.0ポート、USB 2.0ポート、マイク入力、スピーカー出力
背面に搭載される外部端子は左からUSB 3.1(Type-C)ポートと、外部モニター等に映像出力できるHDMI、Mini DisplayPortが備わっています。
また、ACアダプターの接続口も背面に備わっています。
背面:左からUSB 3.1(Type-C)ポート、HDMI、Mini DisplayPort、ACアダプター接続口背面:左からUSB 3.1(Type-C)ポート、HDMI、Mini DisplayPort、ACアダプター接続口
前面右側にステータスLED(電源LED、バッテリーLED、アクセスLED)が備わっています。
LED:左から電源LED、バッテリーLED、アクセスLEDLED:左から電源LED、バッテリーLED、アクセスLED
利便性の高い10キー付きキーボードは日本語配列で隣接するキーの間に隙間が空いているアイソレーションタイプのレイアウトになっていますので、キー入力の際のミスタッチを軽減します。
日本語配列の10キー付きキーボード日本語配列の10キー付きキーボード
タッチパッドは面積が広く、ジェスチャー操作にも対応しています。
ジェスチャー操作に対応するタッチパッドジェスチャー操作に対応するタッチパッド
電源ボタンはキーボード右上にあります。
キーボード右上の電源ボタンキーボード右上の電源ボタン
なお、BTOデバイスオプションでは追加のiiyama PC純正ACアダプターをご用意しておりますので、自宅と学校にそれぞれACアダプターを置いておくといった使い方もできますのでご購入の際にはぜひご検討ください。後からの追加購入ももちろん可能です。
本体と付属のACアダプター、電源コード本体と付属のACアダプター、電源コード

高速かつ安定した通信が可能なWi-Fi 6Eに対応

本製品は従来のWi-Fi 6(IEEE802.11ax)を拡張したWi-Fi規格であるWi-Fi 6Eに対応しています。
今までの5GHz帯と2.4GHz帯に加え、新たに6GHz帯での通信が可能となり、6GHz帯での通信は高速なWi-Fi 6Eによる接続のみとなるため、5GHz帯や2.4GHz帯のように通信速度の遅い端末の影響を受けて低速になるおそれが少なく、通信速度が低下しにくくなります。
※6GHz帯をご利用になる場合、最新のWindows 11と対応無線ルーターをご用意ください。

また、本製品にはPCのパフォーマンスを簡単に切り替えられる「Control Center」というツールがインストールされています。
「パフォーマンス」、「エンターテイメント」、「省電力」、「静音」の4モードがあるため、ACアダプターを接続している場合はエンターテイメントやパフォーマンス、バッテリーでの使用時は静音や消費電力を抑える省電力に切り替えることで、環境に応じた最適なパフォーマンスで使用することができます。
常に最高パフォーマンスを維持するよう調整する「パフォーマンス」常に最高パフォーマンスを維持するよう調整する「パフォーマンス」
必要に応じてパフォーマンスを調整する「エンターテインメント」必要に応じてパフォーマンスを調整する「エンターテインメント」
CPUクロック速度、冷却ファン速度を調整して電力消費を抑える「省電力」CPUクロック速度、冷却ファン速度を調整して電力消費を抑える「省電力」
パフォーマンスを抑え、冷却ファンの回転数(風切り音)を少なく調整する「静音」パフォーマンスを抑え、冷却ファンの回転数(風切り音)を少なく調整する「静音」
加えて、電池性能の劣化を防ぐためにバッテリー充電を管理できる「Flexi Charger」の設定なども行えます。
バッテリー充電を管理できる「Flexi Charger」バッテリー充電を管理できる「Flexi Charger」

高コスパ高性能15.6型フルHDノートパソコンのスペックを紹介

本製品は、処理性能を重視したPerformance-core(P-core)と省電力性を重視したEfficient-core(E-core)で構成されるハイブリッド・アーキテクチャーを採用する第12世代インテル Core プロセッサー・ファミリー H シリーズを搭載しています。処理性能を重視したP-coreをCore i7-12650H プロセッサーでは6コア、インテル Core i5-12450H プロセッサーでは4コア搭載したパフォーマンス特化のモバイル向けCPUです。
一方で比較に記載したCore i7-1355Uは、TDP 15Wで省電力性能に焦点を置いたモバイル向けのCPUになります。iiyama PCの光学ドライブを内蔵する15インチノートパソコン15FH125シリーズで搭載するCPUです。
HシリーズとUシリーズでは方向性が異なるため、単純な比較はできませんが、ここではCPUの処理性能に限ってみていきます。

  Core i7-12650H Core i5-12450H Core i7-1355U
コア数 P-core 6 4 2
E-core 4 8
スレッド数 16 12
TurboBoost P-core 4.70 GHz 4.40 GHz 5.00 GHz
E-core 3.50 GHz 3.30 GHz 3.70 GHz
TurboBoost Max3.0 4.70 GHz
キャッシュメモリ 24 MB 12 MB
メモリ 対応メモリ DDR5-5600/DDR4-3200
最大容量 64 GB 96 GB
グラフィックス GPU インテル UHD グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス
最大動的周波数 1.40 GHz 1.20 GHz 1.30 GHz
消費電力 基本 45 W 15 W
最大 115 W 95 W 55 W

CPUのスペック比較表

Passmark PerformanceTestでCPUの全体的な性能を比較

ベンチマークソフトウェアのPassmark Performance Testでは複数のテストを実行し、CPUのマルチコア、シングルコアなどの総合的なCPU性能をスコアの形で表すことができます。グラフは良い性能ほど数字が大きくなります。
テストに使用したソフトウェアはPassMark 9で、性能比較の対象となるのはCPUにCore i7-1355Uを搭載した15FH125シリーズです。
PassMark CPU Mark比較PassMark CPU Mark比較
P-coreを6コア搭載したCore i7-12650Hが25678、P-coreを4コア搭載したCore i5-12450Hが18663と、P-coreを2コア搭載したI7-1355Uと比較してCore i7-12650Hがおおよそ46%程度、Core i5-12450Hがおおよそ6%程度スコアが高い結果となりました。これはもちろん、コア数の差に加えて、Core i5-12450H もCore i7-12650HもTDP45Wのパフォーマンス向けの位置づけのCPUとなるため、これだけの性能差が生じる結果になっています。Core I7-1355UはTDP 15Wの省電力向けCPUの位置づけとなり、省電力ながらも上位のグレードのCore i5-12450Hに匹敵する性能を発揮している点は特筆すべき点でしょう。
インテルCore i7-12650H プロセッサーとインテルCore i7-12450H プロセッサーは、インテルCore i7-1355U プロセッサーと比較してハイパースレッディングに対応する処理性能を重視したP-coreを多く搭載していることにより、インターネットや動画視聴などの普段使いはもちろん、Officeや編集ソフトも快適に動作します。

3Dmarkでグラフィックス性能を比較

次にCPU内蔵グラフィックスの性能を比較します。まずはDirectX 11 の代表的ベンチマークでもある、3DMark 「Fire Strike」 のGraphics Scoreをテスト解像度 フルHDで比較してみました。
3DMark Fire Strike / Graphics Score比較3DMark Fire Strike / Graphics Score比較
3DMark 「Fire Strike」の結果では、Core i7-12650Hが4337、Core i5-12450Hが3063で、I7-1355Uは3790と、インテル UHD グラフィックスを搭載するCore i7-12650Hが、ゲームや映像系のクリエイティブ用途向けのインテル Iris Xe グラフィックスを搭載するI7-1355Uをおおよそ14%程度上回る結果となりました。
また、Core i5-12450Hもインテル UHD グラフィックスながら健闘した結果となりました。

最後にDirectX 12の代表的ベンチマークとして、3DMark 「Time Spy」 のGraphics Scoreを見てみます。
3DMark Time Spy / Graphics Score比較3DMark Time Spy / Graphics Score比較
3DMark 「Time Spy」 の結果では、Core i7-12650Hが1229、Core i5-12450Hが869で、I7-1355Uは1237と、Core i7-12650Hはインテル Iris Xe グラフィックスを搭載するI7-1355Uとほぼ同等の結果となりました。
この結果から画像編集などのクリエイティブな作業や軽量なゲームにも性能を発揮することが期待できます。

BTOカスタマイズで用途にあった構成に変更が可能

STYLE∞、SOLUTION∞の各モデルはWebから購入可能なBTOカスタマイズメニューより、搭載メモリ、ストレージの容量変更や通常価格よりもお求めやすいデバイスオプションをご用意しております。
メモリ容量のカスタマイズで、アプリケーションの快適性の向上が見込め、ストレージ容量をカスタマイズすると、ご利用になられるアプリケーションの作業領域を多く確保していただくことができます。また、先述の様に、追加用のiiyama PC純正ACアダプターもご用意しております。
メモリの増設、ストレージの変更など、ご購入後のアップグレードについては、パソコン工房店頭もしくはサポートセンターへのお持ち込みで有償によるアップグレードも可能です。

場所を選ばずデスクワーク作業を行えるコストパフォーマンスに優れたノートパソコン

本製品はデスクトップPC並の性能を有するインテル Core i7-12650H プロセッサーを搭載することにより、インターネット閲覧や文章作成からオフィスのデスクトップPCで作成されたデータ容量の大きい資料(3Dデザイン・CADのデータ)の作成まで、外出先で場所を選ぶことなく、快適にご利用いただけます。
本体価格を10万円程度に抑えた高コスパかつ高性能な本製品はホームワークからオフィスワークまで幅広くご利用いただけるオススメのノートパソコンです!

本記事でレビューした製品のスペック

製品型番 STYLE-15FH127-i7-UHEX [Windows 11 Home]
形状 15.6型(非光沢カラー液晶)
解像度 フルHD(1920×1080ドット)
OS Windows 11 Home
CPU型番 インテル Core i7-12650H プロセッサー
メインメモリ DDR4-3200 S.O.DIMM (PC4-25600) 8GB(8GB×1)
グラフィックス UHD Graphics
ストレージ 500GB NVMe対応 M.2 SSD
光学ドライブ 光学ドライブ非搭載
チップセット CPU統合チップセット
カードリーダー micro SDカードリーダー
オーディオ機能 High Definition Audio subsystem
スピーカー / マイク 内蔵ステレオスピーカー / 内蔵マイク
カメラ 100万画素
LAN 有線:1000BASE-T LANポート
無線:IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5
キーボード 日本語キーボード
マウス・ポインティングデバイス マルチタッチ対応タッチパッド
電源 ACアダプターまたはリチウムイオンバッテリー
外部端子 ヘッドフォン / スピーカー出力×1 ,マイク入力×1 ,USB 3.1(Type-C)ポート×2 ,USB 3.0×1 ,USB 2.0×1 ,ディスプレイ出力(HDMI×1/Mini DisplayPort×1)
重量 約2.06kg(バッテリー含む)
※カスタマイズ内容により重量は異なります
サイズ 約幅360.5mm×奥行240mm×高さ27.8mm(※ゴム足含む)

「STYLE-15FH127-i7-UHEX [Windows 11 Home]」の仕様一覧

ライタープロフィール 職人7号

360度どこからみても凡人、職人番号ラッキー7!職人7号です。主に写真撮影、動画編集を担当。パソコン工房ECサイトのBTOPCや自作パーツ等ひろく手掛ける。店舗部門出身。

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