インテル Core プロセッサー（第14世代）とGeForce RTX 4080/4090を搭載した17型ノートパソコンをレビュー

本体の外観と仕様を確認

外観や搭載コネクタ等は変わりませんので、GeForce RTX 4090 LAPTOP GPU搭載モデルの外観や搭載コネクタ、その他特徴を実際に見ていきます。本製品のサイズは、幅401mm×奥行284mm×高さ30.4mm(※ゴム足含む)、重量が約3.44kg(バッテリー含む)です。また、Thunderbolt 4端子を1基、USB端子を計3基搭載するなど拡張性も充実しています。

※仕様一覧は記事の最後に記載しております。

天面にはブランドにより標準でLEVEL∞、SENSE∞および、iiyamaのロゴが施されますが、STYLE∞および、SOLUTION∞モデルではBTOオプション選択で「天板ロゴ(iiyama)なし」もご選択いただけますので、そのまま無地で使うこともできます。
本製品の天面
バッテリー内蔵の底面には、四隅にゴム足があり、前方左右にステレオスピーカーが搭載されています。

本製品の底面

165Hz対応でなめらかで迫力ある映像表現が可能な17型WQHD液晶モニターを搭載

液晶パネルは165Hz対応のWQHD（解像度2560×1440）17型でノングレア（非光沢）タイプです。165Hz対応の高リフレッシュレート（垂直走査周波数）に対応する液晶パネルは、ゲームプレイや映像コンテンツの鑑賞などで滑らかな映像表現が可能です。また、フルHDよりも解像度が高いWQHDに対応し、ゲームではより高精細で迫力ある描画を、クリエイター向け編集ソフトウェアではより広範囲な編集画面を得ることができます。
165Hz対応の17型WQHD液晶モニター

ディスプレイの詳細設定画面

液晶パネル上部には、テンポラルノイズリダクション（TNR）対応のDualセンサー200万画素フルHD Windows Helloカメラが搭載されています。デジタルノイズ除去の1種であるテンポラルノイズリダクションにより効果的にノイズ除去が出来たり、Windows Hello顔認証対応のカメラにより、パスワード不要でログインが可能となり、セキュリティの強化にも効果的です。また、カメラ横に内蔵マイクも搭載されているため追加のデバイス無しでビデオ通話をすることが可能です。
200万画素のWindows Helloカメラ

左側面に搭載される外部端子は左からUSB 3.1 Type-A×2とヘッドセット等が接続できるマイク入力、スピーカー出力のオーディオジャックが備わっています。
左側面：左からUSB 3.1 Type-A×2、ヘッドフォン / スピーカー出力×1、マイク入力×1

Thunderbolt 5を2基搭載

本製品の右側面に搭載される外部端子は、Thunderbolt 5端子を2つ備えています。
Thunderbolt 5は、双方向で最大80Gbpsの高速通信に対応し、大容量データの転送や外部ディスプレイへの映像出力を可能とします。さらに、USBとの互換性を備えているため、多くのデバイスと柔軟に接続することができます。

また、2基あるThunderbolt 5のうち1基はUSB PD（PowerDelivery）対応となっており、ACアダプターがなくてもバッテリーを充電できます。（※1）（※2）

（※1）65W以上に対応するUSB PD対応充電アダプターとケーブルが別途必要です。
（※2）パソコンの電源がOFF時のみ、USB PDによる充電が可能です。
右側面：Thunderbolt 5×2

背面に搭載される外部端子は左から外部モニター等に映像出力できるMini DisplayPort とHDMI、LAN端子が備わっています。また、ACアダプターの接続口も背面に備わっています。
背面：左からMini DisplayPort、HDMI、LAN端子、ACアダプター接続口

前面右側にステータスLED（電源LED、バッテリーLED、アクセスLED）が備わっています。電源ボタンはキーボードの右上です。
ステータスLED：左から電源LED、バッテリーLED、アクセスLED

キーボード右上の電源ボタン

なお、BTOデバイスオプションでは追加のiiyama PC純正ACアダプターをご用意しております。自宅と学校にそれぞれACアダプターを置くといった使い方もできますのでご購入の際にはぜひご検討ください。後からの追加購入ももちろん可能です。
付属のACアダプター

キーボード部分はマルチカラーLED仕様となっていて、専用ユーティリティソフトから発光色や発光パターンが変更可能です。ゲーミング使用時には手元を華麗に演出したり、暗所での作業時にはキートップを確認しやすくなるなど、実用的な機能となっています。
また、10キーを標準で搭載しており、マクロ機能でゲームのショートカットキーとしての用途でも使用できます。
キーボード部分
キーボード部分が発光している様子

高速かつ安定した通信が可能なWi-Fi 7に対応

本製品は従来のWi-Fi 6（6E）をベースに2.4GHz、5GHz、6GHzの周波数帯をカバーし、帯域幅が320MHzに拡張され高速・低遅延で安定したデータ通信を可能にした無線規格であるWi-Fi 7に対応しています。
また、有線LANは、ギガビットLAN（1000BASE-T）に比べて2.5倍の高速通信が可能な2.5G LAN（2.5GBASE-T）に対応しており、有線による安定した高速通信を構築できます。

※6GHz帯をご利用になる場合、最新のWindows 11と対応無線ルーターをご用意ください。

インテル Core プロセッサー（第14世代）の「HXシリーズ」とGeForce RTX 4080/4090 LAPTOP GPUを搭載

本製品はモバイル向けインテル Core プロセッサー（第14世代）中でも特にパフォーマンスに優れる「HXシリーズ」を採用し、デスクトップ向けインテル Core プロセッサーに匹敵する性能をノートパソコンで実現します。
ハイブリッド・アーキテクチャを採用し、シングルスレッド処理性能を重視したPerformance-core（P-core）と、マルチスレッド性能を重視し電力効率に優れたEfficient-core（E-core）を同じシリコンダイ上に実装しています。E-coreは最大で16コア実装し、ハイパースレッディングに対応したP-coreの最大8コア実装と合わせて、最大24コア32スレッドを搭載、デスクトップ向けインテル Core プロセッサーゆずりのCPUパワーは、ゲーム用途のみならず動画編集やRAW現像といったクリエイティブな作業にも威力を発揮します。

加えて、GeForce RTX 4080/4090 LAPTOP GPUは、第3世代RTコアや第4世代TensorコアとなったNVIDIA Ada Lovelace アーキテクチャを採用し、フルレイトレーシングでリアルな臨場感あふれるゲーム画面を描き、さらにAIを活用したDLSS 3により高いフレームレートを実現します。
また、ストリーミング マルチプロセッサは、前世代と比べて最大2倍の性能と電力効率を実現しています。さらにMax-Q テクノロジにより、システムの性能、電力、バッテリー駆動時間、静音性を最適化し、最高の効率性を引き出します。

Passmark PerformanceTestでCPUの全体的な性能を比較

まずはCPUの全体的な性能を数値化するPassMarkの『CPU Benchmarks』を用いて、CPUの総合的な演算性能を見てみましょう。
テストに使用したソフトウェアはPassMark 9で、性能比較の対象となるのは前世代のCPU、Core i9-13900HX、Core i7-13700HXを搭載したモデルです。
PassMark CPU Mark比較
Core i9-14900HXとCore i9-13900HXは搭載コア数が共にP-coreを8コア、E-coreを16コア、合わせて最大24コア32スレッドであることから、スコアはほぼ変わりませんでした。
しかしCore i7 プロセッサーの搭載コア数は、P-coreが共に8コアですが、E-coreがCore i7-13700HXは 8コアで合わせて最大16コア24スレッド、Core i7-14700HXは12コアで合わせて最大20コア28スレッドとなったことから、そのE-coreの数が増えた分、おおよそ18％程度スコアが向上しています。

3DMark「Fire Strike」でグラフィックス性能を比較

次にグラフィックス性能を比較します。まずはDirectX 11 の代表的ベンチマークでもある、3DMark 「Fire Strike」 のGraphics Scoreをテスト解像度 フルHDで比較してみました。
比較するのは上記でも述べました、前世代のCore i9-13900HX、Core i7-13700HX にそれぞれRTX 4090/4080 LAPTOP GPUを搭載したモデルです。
3DMark Fire Strike / Graphics Score比較
グラフィックス性能に関して、Core i9-14900HXはCore i9-13900HXと比較して約10％程度、Core i7-14700HXとCore i7-13700HXでは、約2％の性能向上が確認出来ます。

BTOカスタマイズで用途にあった構成に変更が可能

上記でもご紹介いたしましたBTOデバイスオプションでご用意があります追加のiiyama PC純正ACアダプターのほか、STYLE∞、LEVEL∞、SENSE∞、SOLUTION∞の各モデルはWebから購入可能なBTOカスタマイズメニューより、搭載メモリ、ストレージの容量変更や通常価格よりもお求めやすいデバイスオプションをご用意しております。
STYLE∞および、SOLUTION∞モデルではメモリ容量をカスタマイズしていただくことで、デスクワークでご利用になられるアプリケーションの快適性の向上が見込め、LEVEL∞およびSENSE∞モデルでは、ストレージ容量をカスタマイズしていただくことでプレイするゲームのデータ管理やクリエイティブ用途でご利用になられる際の作業領域を多く確保していただくことができます。
メモリの増設、ストレージの変更など、ご購入後のアップグレードについては、パソコン工房店頭もしくはサポートセンターへのお持ち込みで有償によるアップグレードも可能です。

迫力ある映像やゲームを楽しめるほか、動画編集やRAW現像といったクリエイティブな用途にも最適なノートPC

本製品はインテル Core プロセッサー（第14世代）の「HXシリーズ」とGeForce RTX 4080/4090 LAPTOP GPUを搭載することにより、ゲーミング用途はもちろん、動画編集やRAW現像といったクリエイティブな作業にも威力を発揮します。また、液晶パネルには解像度WQHD（2560ｘ1440）で最大165Hz駆動の高リフレッシュレートに対応した17型液晶モニターを備え、迫力ある滑らかな映像やゲームを楽しめるほか、クリエイティブ用途としても編集画面を広く使うことができ制作効率が向上するなど様々な用途に最適です。
また、本製品は用途に応じてパフォーマンス設定を簡単に切り替えられる「Control Center」を搭載していますので、ゲーミング用途はもちろん、クリエイティブな作業からオフィスのデスクトップPCで作成されたデータ容量の大きい資料（3Dデザイン・CADのデータ）の作成までも外出先で場所を選ぶことなく、快適にご利用いただけます！

本記事でレビューした製品のスペック

LEVEL-17WG192-i9-XLSX、LEVEL-17WG182-i7-VLSXの仕様一覧

ライタープロフィール 職人21号