GeForce RTX 4060 LAPTOP GPUを搭載した144Hz駆動の15.6型フルHDノートPCをレビュー

本体の外観と仕様を確認

本製品のサイズは約幅361mm×奥行248.5mm×高さ31.6mm (※ゴム足含む)、重量が約2.3kg(バッテリー含む)。
天面にはブランドにより標準でLEVEL∞、SENSE∞および、iiyamaのロゴが施されますが、STYLE∞および、SOLUTION∞モデルではBTOオプション選択で「天板ロゴ(iiyama)なし」もご選択いただけますので、そのまま無地で使うこともできます。

本製品の天面

バッテリー内蔵の底面には、四隅にゴム足があり、前方左右にステレオスピーカーが搭載されています。

本製品の底面

144Hz駆動でなめらかな映像表現が可能な15.6型フルHD液晶モニターを搭載

液晶パネルは144Hz駆動のフルHD（解像度1920×1080）15.6型ノングレア（非光沢）タイプです。144Hz駆動の高リフレッシュレート（垂直走査周波数）に対応する液晶パネルは、ゲームプレイや映像コンテンツの鑑賞などで非常に滑らかな映像表現が可能です。
144Hz駆動の15.6型フルHD液晶モニター

ディスプレイの詳細設定画面

液晶パネル上部には、100万画素のWebカメラが搭載されています。カメラ横に内蔵マイクも搭載されているため、追加のデバイス無しでビデオ通話をすることが可能です。
100万画素のWebカメラ

本製品の右側面に搭載される外部端子は左からUSB 3.1 Type-A端子、USB 3.1 Type-C端子が備わっています。
右側面：左からUSB 3.1 Type-A端子、USB 3.1 Type-C端子

左側面に搭載される外部端子は左からUSB 3.0 Type-A端子とヘッドセット等が接続できるヘッドフォン/ヘッドセット端子が備わっています。
左側面：左からUSB 3.0 Type-A端子、ヘッドフォン/ヘッドセット端子

背面に搭載される外部端子は左からLAN端子（RJ45）、HDMI端子、電源端子（ACアダプターの接続口）、USB 3.1 Type-C端子（DisplayPort出力対応）が備わっているほか、無線LAN規格のWi-Fi 6Eにも対応していますので、6GHz帯を利用することで他の通信機器による電波干渉が少なく、快適な通信を実現します。
背面：左からLAN端子（RJ45）、HDMI端子、電源端子（ACアダプターの接続口）、USB 3.1 Type-C端子（DisplayPort出力対応）

前面右側にステータスLED（電源LED、バッテリーLED、アクセスLED）が備わっています。電源ボタンはキーボードの右上です。
ステータスLED：左から電源LED、バッテリーLED、アクセスLED

キーボード右上の電源ボタン

なお、BTOデバイスオプションでは追加のiiyama PC純正ACアダプターをご用意しておりますので、自宅と学校にそれぞれACアダプターを置いておくといった使い方もできますのでご購入の際にはぜひご検討ください。後からの追加購入ももちろん可能です。
標準付属のACアダプター

鮮やかな発光で演出するマルチカラーLEDと、利便性の高い10キー付きキーボードを搭載

キーボード部分はマルチカラーLED仕様となっていて、次にご紹介するツールから発光色が変更可能です。ゲーミング使用時には手元を華麗に演出したり、暗所での作業時にはキートップを確認しやすくなるなど、実用的な機能となっています。
また、10キーを標準で搭載しており、マクロ機能でゲームのショートカットキーとしての用途でも使用できます。タッチパッドは面積が広く、ジェスチャー操作にも対応しています。
キーボード部分

キーボード部分が発光している様子

用途に応じてパフォーマンスの切り替えが可能

本製品にはPCのパフォーマンスを簡単に切り替えられる「Control Center」というツールがインストールされています。
「パフォーマンス」、「エンターテイメント」、「静音」の3モードがあるため、ゲームプレイ時にはパフォーマンス、動画鑑賞時にはエンターテイメント、WEBサイト、SNS等の閲覧時には静音に切り替えることで、環境に応じた最適なパフォーマンスで使用することができます。
環境に応じて最適なパフォーマンスに調整できる「System」

また、「Control Center」では、キーボード部分のマルチカラーLEDの設定ができる「LED Keyboard」や、マクロ設定ができる「Flexi Key」のほか、電池性能の劣化を防ぐためにバッテリー充電を管理できる「Flexi Charger」の設定なども行えます。
キーボード部分のマルチカラーLEDの設定ができる「LED Keyboard」

マクロ設定ができる「Flexi Key」

バッテリー充電を管理できる「Flexi Charger」

さらに、画面右下の「＞」ボタンで画面下部に表示されている設定項目の右端に「GPUスイッチ」の設定があり、GPU設定を「ディスクリートGPU（GeForce RTX 4060 LAPTOP GPU）のみ」にするか、「MSHybrid（Intel UHDグラフィックスとGeForce RTX 4060 LAPTOP GPUのハイブリッド）にするか切り替えることができます。
GPU設定が可能な「GPUスイッチ」

インテル Core i7 プロセッサー 14650HXとGeForce RTX 4060 LAPTOP GPUを搭載

本製品に搭載されるインテル Core i7 プロセッサー 14650HXは、ハイブリッド・アーキテクチャーを採用に加え、プロセス微細化などにより、デスクトップ向けインテル Core プロセッサー（第14世代）と同様にマルチスレッド性能を重視し電力効率に優れたEfficient-core（E-core）を同じシリコンダイ上に実装、ハイパースレッディングに対応したP-coreを8コア搭載、E-coreの8コアと合わせて最大16コア24スレッドに対応しています。デスクトップ向けインテル Core プロセッサー（第14世代）ゆずりのCPUパワーは、ゲーム用途のみならず動画編集やRAW現像といったクリエイティブな作業にも威力を発揮します。
加えて、GeForce RTX 4060 LAPTOP GPUは、第3世代RTコアや第4世代TensorコアとなったNVIDIA Ada Lovelace アーキテクチャを採用し、フルレイトレーシングでリアルな臨場感あふれるゲーム画面を描き、さらにAIを活用したDLSS 3により高いフレームレートを実現します。新しいストリーミング マルチプロセッサとなり最大2倍の性能と電力効率を実現、さらにMax-Q テクノロジにより、システムの性能、電力、バッテリ駆動時間、静音性を最適化し、最高の効率性を引き出します。 TGP最大140Wに対応した強力な冷却システムを内蔵しており、本体外部に冷却システムを追加することなく最大の性能を引き出します。一段と進んだレイトレーシングへの最適化、VR コンテンツや HDR ゲーミングが快適に動作するなど、ゲーマーにとって魅力溢れるパフォーマンスを有しています。

Passmark PerformanceTestでCPUの全体的な性能を比較

まずはCPUの全体的な性能を数値化するPassMarkの『CPU Benchmarks』を用いて、CPUの総合的な演算性能を見てみましょう。
テストに使用したソフトウェアはPassMark 9で、性能比較の対象となるのは前モデルのCore i7-13700Hを搭載した15FX164シリーズと、Core i7-12700Hを搭載した15FX152シリーズです。
PassMark CPU Mark比較
比較したCPUのCore i7-12700HとCore i7-13700Hは搭載コア数が共にP-coreを6コア、E-coreを8コア、合わせて最大14コア20スレッドとなっていますが、本製品に搭載されるCore i7 プロセッサー 14650HXは、上記でも述べましたようにP-coreを8コア、E-coreを8コアと合わせて最大16コア24スレッドに対応していますので、シングルスレッド処理性能を重視したPerformance-core(P-core)が2コア多いことで、約24%程度スコアが向上しています。

3DMark「Fire Strike」でDirectX 11の性能を比較

次にグラフィックス性能を比較します。まずはDirectX 11 の代表的ベンチマークでもある、3DMark「Fire Strike」のGraphics Scoreをテスト解像度 フルHDで比較してみました。
比較するのは前世代のGeForce RTX 3060 LAPTOP GPUを搭載した15FX161シリーズです。
3DMark Fire Strike / Graphics Score比較
グラフィックス性能に関しては前世代のRTX 3060 LAPTOP GPUと比較して、RTX 4060 LAPTOP GPUは約31％の性能向上が見て取れます。

3DMark「Time Spy」でDirectX 12の性能を比較

最後にDirectX 12の代表的ベンチマークとして、3DMark「Time Spy」のGraphics Scoreを見てみましょう。
3DMark Time Spy / Graphics Score比較
Time Spyでも、全体の傾向はFire Strikeと同様で、前世代のRTX 3060 LAPTOP GPUと比較して、RTX 4060 LAPTOP GPUは約30％の性能向上が見られ、これによりRTX 4060 LAPTOP GPUは、FPS等のフレームレートの安定性が求められるゲームタイトルで、安定して60fpsを維持できるという点でNVIDIA GeForceを搭載しているノートパソコンのなかでも高いゲーミング性能を有していることがわかります。

BTOカスタマイズで用途にあった構成に変更が可能

上記でもご紹介いたしましたBTOデバイスオプションでご用意があります追加のiiyama PC純正ACアダプターのほか、STYLE∞、LEVEL∞、SENSE∞、SOLUTION∞の各モデルはWebから購入可能なBTOカスタマイズメニューより、搭載メモリ、ストレージの容量変更や通常価格よりもお求めやすいデバイスオプションをご用意しております。
STYLE∞および、SOLUTION∞モデルではメモリ容量をカスタマイズしていただくことで、デスクワークでご利用になられるアプリケーションの快適性の向上が見込め、LEVEL∞およびSENSE∞モデルでは、ストレージ容量をカスタマイズしていただくことでプレイするゲームのゲームデータ管理やクリエイティブ用途でご利用になられる際の作業領域を多く確保していただくことができます。
メモリの増設、ストレージの変更など、ご購入後のアップグレードについては、パソコン工房店頭もしくはサポートセンターへのお持ち込みで有償によるアップグレードも可能です。

場所を選ばずゲーミング用途から動画編集やRAW現像といったクリエイティブな作業でも活躍できるノートPC

本製品はインテル Core i7 プロセッサー 14650HXとGeForce RTX 4060 LAPTOP GPUを搭載することにより3D表現が必要なゲームタイトルの動作も安定かつ快適に動作するほか、高い演算処理性能により映像制作や3Dモデリング制作などのクリエイティブな作業にも最適な製品となっています。
また、本製品はCPUにAMD Ryzen 7 8845HS プロセッサーを搭載した製品もご用意しております。AMD Ryzen 7 8845HS プロセッサーは、Zen 4アーキテクチャーを採用した8コア16スレッドのモバイル向けCPUで、最大5.1GHzの動作クロックと高速なDDR5メモリに対応し、3Dゲーム、画像・ビデオ編集に必要なパフォーマンスを発揮します。加えて、AI処理専用のNPUを搭載しており「AMD Ryzen AI」テクノロジに対応することでAI処理速度の大幅な向上を実現し、対応する画像編集ソフトやビデオ会議ツールにて、エフェクトなどのAI機能を扱うことができるほか、AIワークロードを最適化することで、PCの生産性と創造性を飛躍的に高めることができますので、インテル Core i7 プロセッサー 14650HXを搭載した製品と同様にゲーミング用途はもちろん、クリエイティブな作業からオフィスのデスクトップPCで作成されたデータ容量の大きい資料（3Dデザイン・CADのデータ）の作成までも外出先で場所を選ぶことなく、快適にご利用いただけます！

本記事でレビューした製品のスペック

「LEVEL-15FX165-i7-RMSX」の仕様一覧

ライタープロフィール 職人7号