どうしたら憧れのクリエイターになれるのか? その秘密を現役で活躍するクリエイターに直接聞いちゃう『クリエイター仕事道』。今回のゲストはイラストレーター・映像作家の幸洋子さんです。コミュニケーションを大切に作品作りをしている幸さん。ある仕事がきっかけとなり、チームで制作する楽しみを見つけたそうです。幸さんの仕事道とは?
幸さんが携わった作品
「黄色い気球とばんの先生」
「ズドラーストヴィチェ!」
「夜になった雪のはなし」
絵が動くのが楽しくて、現在の仕事へ、、、
幸さんが幼い頃、憧れていた職業はなんですか?
宇宙飛行士、画家、小説家など、いろんなものに興味がありました。
好奇心旺盛な幸さんは、どんな学校に進学しましたか?
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科に進学し、その後東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に進学しました。
どんな学生生活を送りましたか?
作品を作って展示や上映をしたり、自転車で旅行をしたり、またアルバイトしていた街の小さな洋服店で、色々な人とおしゃべりするのも楽しい時間でした。
今の仕事を意識するようになったのにはどんなきっかけがありましたか?
絵を動かしてみたら楽しかったこと、お話を作ることが好きだったことがきっかけです。
Eテレの番組で学んだチームで作る楽しさ
幸さんの代表作を教えてください
「黄色い気球とばんの先生」
「ズドラーストヴィチェ!」
「夜になった雪のはなし」
幸さんにとってターニングポイントとなった作品はなんですか?
Eテレで放送された「オトナの一休さん」というアニメーションのお仕事です。
その仕事には、どんな“学び”がありましたか?
その番組は4人のアニメーション作家で、1話ごとに交代して制作していく進め方でした。イラストレーターさん、脚本家さん、NHKのディレクターさんやプロデューサーさんと、内容や表現などを毎回丁寧にみんなで話し合って、絵コンテにして、また話し合う。そんな段階がいくつもあって、とても勉強になりました。声優さんの録音や、音楽の演奏、お寺での打ち上げなどにも参加させていただき「番組とはこうやってできていくのか…!」と色々なことを知れました。そして何より皆さんがとても熱心で、とても面白かったです。自分一人では出てこなかった価値観やアイディア、スキルを得られたりもしました。2年間このお仕事に参加しましたが、思い返せば、今でも一番楽しかったお仕事です。
楽しく、そして勉強にもなる仕事だったんですね。逆に仕事で失敗したことはありますか?
作ったデータが消えてしまったことがあり、いくつかの場所に保存しておけばよかったと後悔しました。
幸さんが仕事で一番感動する瞬間はどんな時ですか?
想像していたものと違う作品ができた時ですね。
幸さんが仕事で大切にしている事を教えてください。
コミュニケーション。その内容によって表現手法を都度考えること。人の発想を柔軟に受け入れること。の3つです。
詳しい知人にアドバイスをもらってセレクト
現在、どんなPCや周辺機器を愛用していますか?
ノートパソコン
ディスプレイ | 15インチ |
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メモリ | 32GB 2400MHz DDR4 |
プロセッサ | Intel Core i9 2.9GHz 6コア |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 630 1536MB |
タブレットPC
ディスプレイ | 12.9インチ |
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メモリ | 4GB |
その他
一眼レフ | Canon EOS Kiss |
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PCや周辺機器を選ぶ際の基準を教えてください。
パソコンに詳しくないので、映像を再生したときにサクサク動くかどうか、いつも知人に聞いて購入しています。逆におすすめのスペックを教えていただきたいです!
必ず「お!」と思ってくれる人はいる
幸さんにとって“クリエイター仕事道”とはなんですか?
発見を楽しむことでしょうか?仕事で人と関わることで発見できることがたくさんあると思います。
クリエイターを目指す若者たちにメッセージをお願いします!
アニメーションは絵柄だけじゃなくて、動きやストーリーなど、色々な要素があるので、その何処かに「お!」と思ってくれる人がどこかに必ずいると思います。まずは思いっきり作りたいものを作ってみましょう!
幸さん、ありがとうございました!
コミュニケーションを大切にして作品を作る
いろんな職業に興味のあった幸さんがたどり着いたのが映像作家という道。学生時代も、仕事をするようになってからも人との関わりを大切にしながら作品作りを続けています。作品を作り続けていけば、琴線に触れてくれる人がきっといるはず。自分の感性を信じて、作品を作っていきましょう!
クリエイタープロフィール
幸洋子さん
イラストレーター・映像作家
愛知県生まれ 東京藝術大学大学院アニメーション専攻修了後、様々な素材を用いて、アニメーションやイラストレーション、実写映像の制作、展示、上映のほか、音楽イベントでのVJや、アニメーションのワークショップを開催するなど、活動の幅を広げている。 修了制作のアニメーション「ズドラーストヴィチェ!」が新千歳空国国際アニメーション映画祭2015日本グランプリ、17th Digicon6 Japan Gold、文化庁メディア芸術祭に選出されるなど、国内外の映画祭にて受賞多数。
パソコンでできるこんなことやあんなこと、便利な使い方など、様々なパソコン活用方法が「わかる !」「みつかる!」記事を書いています。