どうしたら憧れのクリエイターになれるのか? その秘密を現役で活躍するクリエイターに直接聞いちゃう『クリエイター仕事道』。今回のゲストはイラストレーターの大野太郎さんです。Twitterの“1いいね”につき1日成長する赤ちゃん「きみの中のぼく」が話題になった大野さん。イラストレーターの原点は幼少期にあったそうです。

クリエイター最終更新日: 20220324

イラストレーター:幼少期から感じていた、絵で人が楽しんでくれる喜び!

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どうしたら憧れのクリエイターになれるのか? その秘密を現役で活躍するクリエイターに直接聞いちゃう『クリエイター仕事道』。今回のゲストはイラストレーターの大野太郎さんです。Twitterの“1いいね”につき1日成長する赤ちゃん「きみの中のぼく」が話題になった大野さん。イラストレーターの原点は幼少期にあったそうです。

大野さんが携わった作品

今治のタオルブランド『Kontex』とのコラボタオル。赤ちゃんやUFOをモチーフにした、ちょっとクスッと笑える、ユニークなイラストが描かれています。

多くのメディアで話題になった『きみの中のぼく』。“1いいね”につき1日成長する赤ちゃんの成長記録です。29万いいね=794歳分のいいねを獲得した赤ちゃんは、どう成長したのでしょうか!?

自分の絵で人が喜んでくれる喜びを体感

大野さんは子供の頃、どんな仕事を夢見ていましたか?

6歳の頃、はじめて語った夢はダイレンジャー(戦隊ヒーロー)だったと思います。その後は、コックさん、ミュージシャン、格闘家、お笑い芸人、漫画家…色々ありましたね。

学校はどんなところに進みましたか?

小学校から高校までは地元の学校へ、その後は大阪の漫画学科がある専門学校に行きました。

大野さんは、どんな学生時代を送りましたか?

小学生から高校生までとにかく毎日絵を描いてました。教科書、ノート、テスト用紙、友達の体など…、ありとあらゆるものに落書きをしていました。中学生になると、ギターもやるようになりました。あと、オリジナルの漫画やカードゲーム、録音した歌のMDを作って友達に配っていましたね。

学生時代からクリエイティブだったんですね!イラストレーターを目指すようになったきっかけは?

一番の原点はおばあちゃんが僕の絵を褒めてくれたことかもしれません。それから、保育園に来ていた美術の先生にも褒められたので、「これはいいぞ!」と思ったのかもしれません。その後、4,5歳の頃に父がドラゴンボールの漫画を買ってきてくれて、そこから人生ドラゴンボール一色になり、積極的に絵を見たり描くようになりました。

幼少期にイラストレーターの基礎はできていたんですね。具体的にイラストレーターとしてスタートしたきっかけはなんですか?

絵を描くと必ず誰かが喜んでくれました。いつも大人に叱られてばかりで他にあまり褒められたことはなかったのですが、家族や学校の友達、絵だけはみんな喜んでくれます。人付き合いが上手くない僕でも、絵を描けば初対面の人と仲良くなれたんです。「自分の強みはそうやって絵で人を楽しませられることだ」と小さい頃から思っていたので、自然と仕事にするのも適していると思っていました。

見てくれた人がワクワクできるよう、自分もワクワクする

浅野さんにとってターニングポイントとなった作品はなんですか?

10年やってきている中でターニングポイントはいくつかあります。なかでも一番のターニングポイントとなったのは、Twitterで投稿して書籍化もした『1いいねにつき1日成長する赤ちゃん』だと思います。テレビやニュース、多くのメディアでも取り上げられて多くの人に僕の作品を知ってもらえるきっかけになりました。その他では、趣味から始めた「GIFゲーム作り」、出会った人にその場でオリジナルキャラを作る「100人100キャラプロジェクト」で初めて台湾でも個展をしました。新しい挑戦がいつもターニングポイントになっている気がします。

その仕事から、どんなことを学びましたか?

これまで関わっていなかった業種の方からお仕事のお声がけをもらえたり、僕の作品を好きと言ってくれる声が増えたことはモチベーションが上がって励みになりました。

見てくださる色んな人の人生の中にちょっとだけ関われて、楽しみにしてもらえる、感想をもらえる、そういった声が創作活動をしていく上でとても嬉しいです!

忘れられない仕事での失敗経験はありますか?

仕事に関しては毎回石橋を叩きまくっているので大きな失敗は特に無いのですが…、Photoshopで描く際に下書きのレイヤーの上に間違えて清書してしまったり、保存し忘れて閉じちゃったり…。そんな作業上の地味な失敗なら沢山あります(苦笑)。でも案外すぐにもとに戻せたり、またはそれ以上のものになるので、そんなときは心を落ち着かせ机に向かうようにしております。

大野さんが仕事で一番感動する瞬間はどんな時ですか?

いいアイデアが浮かんだ時、作品を描き終えた瞬間、そしてそれを見てもらって喜んでもらえた時だと思います。この三拍子が揃った時、心が天に召します(笑)。しかし、それも束の間ですぐに次の作品で頭を悩ませるのが創作ですね…。

あとは自分が好きなものや好きな人と一緒に仕事ができた瞬間はとても興奮します。最近では僕が愛用してたコンテックスさんのタオル(今治タオルの老舗)とコラボした商品が発売されて、自分がただのファンだった商品に自分の絵柄がのることがとても嬉しかったです。

大野さんが仕事で大切にしている事、意識している事を教えてください。

とにかく作品やアイデアに触れてくれた人が笑ってくれたり、楽しんでもらいたい!と想って描いています。

僕の原点は「自分が考えたアイデアや絵で誰かが喜んでくれる、それが嬉しい」と思ったこと。それはイコール「仕事」の本質にも繋がっていると思うのです。自分の気持ちが落ちこんでいると、作品にも影響が出てしまいます。なので、作品を作る上でいつも自分がワクワクできること、そういうものを自分も得てワクワクを誰かに伝えられるようにしたいと思っています。

シンプルで使いやすいモデルをセレクト

現在、どんなPCや周辺機器を愛用していますか?

・デスクトップPC (Retina 5K, 27-inch, 2017)3.8GHz Intel Core i5
・メモリ、48GB 2400 MHz DDR4
・グラフィックス、Radeon Pro 580 8GB

ソフトはAdobeのIllustrator、Photoshop、After Effectsの3つです。

9年くらい前に当時一緒に仕事をしていた編集さんからいただいたwacomの古いペンタブレットをずっと使ってます。ペン先は一回しか交換していません。

PCや周辺機器を選ぶ際の基準を教えてください。

僕の場合、絵を描いたりそれを簡単なアニメーションにしたり、そんなに高性能なものは必要がありません。PCは昔から使っているモデルですが、画面の表示などもシンプルで使いやすくて好きです。

小さな進化を繰り返して、大きく成長する!

大野さんにとって“クリエイター仕事道”とはなんですか?

強敵をやっつけたと思ったらまた新しい強い敵が現れる!(大体の敵は自分自身)

その度に強くなって倒して世界を救う!

そんな漫画のような感じでしょうか。道はどこまでも続く…。もっともっと強くなりたい、新たな挑戦にワクワクする孫悟空のような心構えで立ち向かってます。

クリエイターを目指す若者たちにメッセージをお願いします!

昔の作品は捨てたくなりますが写真だけでもいいので残しておきましょう!自分の成長もわかったり、変化が楽しめます!恥ずかしくて直視できなかった過去作品も10年経てば笑いに変わる。そうやって毎日毎日小さな進化を繰り返して自分の武器を手に入れてください!

大野さん、ありがとうございました!

作品で人をワクワクさせるのがクリエイター!

幼い頃に自分が描いた絵で人が喜んでくるれたことをきっかけにイラストレーターを目指すようになった大野さん。「自分の作品で人が喜ぶ」とは、クリエイター仕事道の根幹なのかもしれません。みんなをワクワクさせるために、まずは自分がワクワクしながらいろんなことにチャレンジしましょう!

クリエイタープロフィール

大野太郎さん
イラストレーター/GIF作家
香川県出身東京在住の絵描き、GIF作家。多くのオリジナルキャラクターを制作し、SNS上で遊べるGIFゲームは世界中で遊ばれている。Twitterでは「赤ちゃんにおむつをはかせてあげようGIFゲーム」「1いいねにつき1日成長する赤ちゃん」などが話題に。
子どもが生まれたことをきっかけに近年は赤ちゃんをモチーフにした作品を精力的に制作している。
HP:https://www.taro-allstars.com/
Twitter:https://twitter.com/OONO_TARO_B

ライタープロフィール パソコン工房NEXMAG
[ネクスマグ] 編集部

パソコンでできるこんなことやあんなこと、便利な使い方など、様々なパソコン活用方法が「わかる!」「みつかる!」記事を書いています。

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