クリエイター同士の英語での交流を想定したコピー&ペースト(以下コピペ)OKの厳選フレーズを解説します。

ソリューション最終更新日: 20210928

クリエイター同士の交流に!簡単英語フレーズ20選

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英語でのクリエイター同士の交流を想定したSNSやメールで使えるコピー&ペースト(以下コピペ)OKの厳選フレーズ(20のセンテンス)を、海外のクリエイターと交流する機会の多い筆者が自らの経験に基づく「実践的な英語表現」として解説します。「英語が苦手」と言わずに、英語でのコミュニケーションに挑戦することで、様々な可能性がぐっと広がります。

英語が苦手なら「定番表現」で乗り切ろう

「SNSやメールなら英語で困らない」を目指して

筆者は、イベント会社にて英会話講師および英語を介するビジネスアシスタント業のほか、フリーでイラストやグラフィックなどのクリエイティブワークを行っています。これまで、クリエイティブ業務と近しい業種の人たちと、国外でもさまざまな交流の機会を重ねてきました。

世界的に見ても、日本は(ジャンルを問わず)クリエイターのレベルが高いと思います。日本を離れて、世界で仕事をすることに興味がある人は決して少なくないとも思う反面、言葉がネックとなって、海外へと踏み出せずにいる人も多そうです。

海外との交流の経験を通じて感じるのが、英語でのやりとりにはよく使われる「定番表現」や「定型文」が数多く存在することです。つまり、それらの表現をうまく使えば、たとえ英語が苦手な人でも、簡易的なコミュニケーションが可能です。今回は、筆者の経験を踏まえながらSNSやメールによく使われるフレーズに着目。テレワーク環境での作業が増える昨今、英会話にハードルを感じる人でも、まずはチャットやメールから始めてみてください。

クリエイター同士の英語表現【SNS初級編】

オンラインでの英語交流はカジュアルトーンで!

では、早速始めましょう。設定は海外のクリエイターに対してです。ちなみに、紹介する英文への日本語訳は意訳です。言語が違うと、似たような意味でもニュアンスが違うことも意識しながら、上手に活用してください。

ダイレクトメッセージやコメント欄など、SNSなどオンラインでのやりとりは、カジュアルトーンが主流です。同じクリエイターとしてカジュアルに、でも相手をリスペクトしたトーンを目指しましょう。

英語は、よく相手を褒め、感謝を伝えあう文化です。会話やチャットはキャッチボール形式で「聞かれたら答える」「答えたら聞く」が基本になります。ここでは、自分から相手に発信する【パターンA】と、相手から自分のもとに連絡をもらった【パターンB】の2種類を解説します。

海外クリエイターとコミュニケーションしたい場合の英語表現10選

【パターンA】(自分から相手に発信する場合)

1. Hi! I love your work.

2. I’m a graphic designer in Japan.

3.What software do you use? I use Illustrator.

4.Please check out my website if you are interested!

5.Have a great day!

【パターンAの解説】

1. Hi! I love your work.
1は、相手への呼びかけです。
まずは相手を褒めて、自分が相手に興味があることを伝えましょう。

例えば1だと、
-Hi! I love your work.
(訳)こんにちは。あなたの作品、すごく好きです。

▷他の表現では、以下が考えられます。
-Hi! Your work is (great/nice/awesome/beautiful/fantastic/incredible etc.). 
(訳)こんにちは。あなたの作品は素晴らしい(or 自分の印象に近い形容詞を当てはめましょう)ですね!

-Hi! I’m very interested in your work.
(訳)こんにちは。あなたの作品にすごく興味があります。

2. I’m a graphic designer in Japan.
2は、呼びかけ後に簡単な自己紹介をしてみましょう。
ここでは、自分の仕事を紹介します。

-I’m a (web designer/programmer/graphic designer/illustrator/game creator/ etc.)in Japan.
(訳)私は日本で(例:Webデザイナー etc.)をしています。

▷「私は~する人です」と言いたい時には、 “I(主語)+do(動詞)+graphic designs(何を)” の構造を使います。

-I do comics and illustrations.
(訳)私は漫画とイラストを描いています。

-I write web scripts.
(訳)私はWebのスクリプトを書いています。

-I create 3D characters.
(訳)私は3Dキャラクターを作っています。

3. What software do you use? I use Illustrator.
3は、相手への質問です。
自己紹介を終えたら、相手に簡単な質問をしてみましょう。

-What software do you use? I use Illustrator.
(訳)あなたはどのようなソフトウェアを使っていますか? 私はイラストレーターを使っています。

▷質問をした際は、自分のことを添えるのもマナーです。他にも下記を参照して、自分から相手への質問の際は、必ず自分の情報も加えましょう。

-What’s your name? My name is Keiko.
(訳)お名前を教えてください。私はケイコです。

-Where are you from? I’m from Japan.
(訳)出身はどこですか?私は日本の出身です。

▷もう少し具体的に聞いてみたいなら、以下も活用しましょう。
-What version of the (software/app)do you use?
(訳)使っている(ソフトウェア/アプリ)のバージョンは何ですか?

-What kind of(monitor setup/software/app/technique)do you use?
(訳)何の種類の/どのような(モニターなど機器の仕様/ソフトウェア/アプリ/技術)を使っていますか?

-What *1 (retouching/coding/drawing) *2(software/app)do you use?
(訳)何の(レタッチ/コーディング/描画系)(ソフトウェア/アプリ)を使っていますか?

※英語では*1と*2を組み合わせて使ってください。

-What combination of hardware do you use?
(訳)どんなハードウェアの組み合わせを使っていますか?

▷その他の質問例も記載します。
-What field do you mainly work in? I mainly work in(advertising/product designing/system engineering etc.).
(訳)普段どのような分野のお仕事が多いですか? 私は(広告/プロダクトデザイン/システムエンジニア など)が中心です。

※“mainly”(訳:主に)は省いても問題ありません。

4. Please check out my website if you are interested!
4は、自分のアピールです。
相手の反応次第では、今後の関係性にもつながります。

-Please check out my (website/post/blog/Instagram) if you are interested!
(訳)もし興味があったら、私の(Webサイト/投稿/ブログ/インスタグラム)も見てみてください!

▷他の表現では、以下が考えられます。
-I’m currently taking part in the (name) exhibition.
(訳)今、(展覧会名)の展覧会に参加しています。

5. Have a great day!
5は終わり方です。
ここでは2パターンを解説しておきます。

▷チャットやSNSなどで会話があった場合です。
-It was great to know you.
(訳)知り合えてとても良かったです。

-It was nice talking to you.
(訳)お話できて良かったです。

-Talk to you later!
(訳)またお話しましょう!

-Thank you for your time!
(訳)お時間ありがとうございました!

▷チャットやSNSなどで、一方的に自分から相手に連絡した場合です。
-Thank you.
(解説)「ありがとう」の意味ですが、よく結びにも使われます。

▷同じく、よく結びに使われる挨拶の別の例です。
-Have a (great day/good afternoon/wonderful weekend etc. ) !
(訳)良い(1日/午後/週末)を!
 

【パターンB】(相手から自分への連絡の場合)
海外の方から連絡をもらったとしたら、どう返信するといいでしょうか?
そこで、【パターンA】の例文に返信をする形で、その中身を考えましょう。
1に対して6、2に対して7という組み合わせで1〜10の流れをつかんでください。

1. Hi! I love your work.
6. Thank you for your message!

2. I’m a graphic designer in Australia.
7. Nice! I’m an illustrator in Japan.

3. What software do you use? I use Illustrator.
8. I mainly use Procreate.

4. Please check out my website if you are interested!
9. Thank you, I will.

5. Have a great day!
10. Thanks, you too!

【パターンBの解説】

6. Thank you for your message!
6は御礼の返答です。
最初に、興味を持ってもらったことにお礼を言いましょう。

-Thank you for your (comment/message/interest)!
(訳)(コメント/メッセージ/関心)をくださり、ありがとうございます!

7. Nice! I’m an illustrator in Japan.
7は、相手に対して自己紹介を返します。

-Nice! I’m a(an illustrator/graphic designer/photographer/game programmer etc.) in Japan.
(訳)いいですね! 私は日本で(イラストレーター/グラフィックデザイナー/フォトグラファー/ゲームプログラマー など)をしています。

8. I mainly use Procreate.
8は、相手の質問に対する答え方です。
ここは、日頃のソフトウェアやツールについての話題でした。

-I mainly use (Procreate/Photoshop/Illustrator etc.).
(訳)私は主に(実際に利用しているソフトウェア名)を使用しています。

※ 種類のほかにバージョン名も含めて、「使用」しているものに関して答える際は”I use”でOKです。

9. Thank you, I will.
9は、御礼です。
ここでは、相手が自らのサイトなどを紹介してきたことへの御礼です。

“I will.” は、”Please check out my website if you are interested!”(興味があったらWebサイトを見てください!)に対して、”Yes, I will check your website”(はい、見てみますね)という返答を略した表現です。

もし、「何かを紹介してもらったようだけれど、よくわからない」という時も、 “Thank you” だけでも返しましょう。

10. Thanks, you too!
10は、終わり方です。

オンラインでも対面でも、よく使われる終わりの挨拶が”Have a great day!” (「あなたの1日が良い日になりますように!」)との願いが込められた、英語では大定番の表現です。終わりのやりとりを返さないと、後味が悪いことになりますので、相手がこの言葉を伝えてきたら、

“Thank you, you too!”
“Thanks, you too!”
(訳)あなたもね!

と、気持ちよく返しましょう。

“Bye!”と言われたら、”Bye!”と返せば大丈夫です。

クリエイター同士の英語表現【メール初級編】

海外クリエイターとメールしたい場合の英語表現10選

ここからは、SNS編と似たような内容を組み合わせて、メールの文面を制作します。

【メールサンプル】

11.Dear (first name),

12.My name is (name).

13. I’m a graphic designer in Japan.

14.I saw your illustrations on Instagram.

15. I am very interested in your work!

16. May I ask what software you use?

17.Please check out my website if you are interested! (http://〜〜〜〜〜)

18.I’d appreciate your reply.

19.Have a great day!

20.Best, (name)

【メールサンプルの解説】

11. Dear (first name),
11は、メール冒頭の“Dear (first name), ”、日本語だと「◯◯様」に相当する箇所です。ビジネスなどのかしこまったメールではない限り、“Dear+ファーストネーム, ” で大丈夫です。

12. My name is (name).
12は、SNSなどと違いメールでは、きちんと自分の名前を名乗りましょう。
“I am (name).” も可能ですが、相手が海外の人だと日本人の名前になじみがない人がいます。“My name is (自分のファーストネーム).”が間違いのない表現です。

13. I’m a graphic designer in Japan.
13は、自己紹介文です。何をしている人物なのかが相手に伝わるよう、自己紹介に職業を付け加えてもいいですね。

14. I saw your illustrations on Instagram.
14は、どこでどのように相手を知ったのかを伝える一文です。
(訳)Instagramであなたのイラストを見ました。

▷他にも、
-I found you through (YouTube/an online game etc.).
(訳)(知った媒体や手段など)を通じて、あなたを見つけました。

-I saw your work on (TV/a website/Instagram/Facebook etc.).
(訳)(知った媒体や手段など)で、あなたの作品(仕事)を見ました。

-I heard about you from (my friend/my school teacher/my colleague etc.)
(訳)(私の友人/先生/同僚)からあなたのことを聞きました

15. I am very interested in your work!
15は、相手の作品(仕事)の感想を伝える一文です。
英語での褒め言葉は「日本語だとちょっと大げさかな?」くらいでOKです。
(訳)あなたの作品(仕事)にとても興味があります。

▷他にも、
-I am very impressed with your work.
(訳)あなたの作品(仕事)にとても感心(感動)しています。

-Your (drawings/illustrations/designs etc.)are wonderful!
(訳)あなたの(描画/イラスト/デザイン など)は素晴らしいです!

16. May I ask what software you use?
16は、相手にお願いや質問をするための一文です。
ここも丁寧な表現を心がけましょう。

-May I ask what (PC set up/software/app etc.) you use?
(訳)何の(セットアップ/ソフトウェア/アプリ など)を使っていらっしゃるか、うかがってもよろしいですか?

▷他の表現だと、
-Do you work internationally?
(訳)海外ともお仕事されていますか?

-Where can I see more of your work?
(訳)どこであなたの作品をもっと見られますか?

17. Please check out my website if you are interested! (http://〜〜〜〜〜)
17は、自分の作品(仕事)について相手に見てもらうための一文です。

-Please check out my (website/Instagram/Pinterest etc.) if you are interested.
(訳)もし興味がありましたら、私の(Webサイト/インスタグラム/ピンタレスト など)も見てみてください。

※文の続きにURLを記しておきます。

▷他の表現だと、
-Please visit my (website/Instagram/Pinterest etc.) if you are interested.
(訳)もし興味がありましたら、私の(Webサイト/インスタグラム/ピンタレスト など)も訪ねてみてください。

-You can see my work at (the ◯◯gallery/the ◯◯museum etc.)
(訳)◯◯で私の作品が見られます。

18. I’d appreciate your reply.
18は、相手からの返信が欲しい時に一言添えておきたい一文です。
(訳)お返事いただけるとありがたいです。

▷他の表現だと、
-I look forward to hearing from you.
(訳)ご連絡いただけるのをお待ちしています。

19. Have a great day!
19は、メールの終わりの挨拶です。
なくてもいいのですが、特にカジュアルメールの場合は、あると親しみが増します。ぜひ加えてみましょう!
(訳)良い1日を!

▷他の表現だと、
-Have a great weekend !
(訳)良い週末を!

20. Best, (name)
20.は、文末の「(自分の名前)より」に相当する部分です。
カジュアルメールでは、”Best, (name)” のパターンが多くみられます。

▷他にも、いくつもパターンがあることも覚えておきましょう。
-Regards, (name)
-Best regards, (name)
-Sincerely, (name)

自分の状況や伝えたい内容に合わせてカスタマイズしながら、コミュニケーションの機会を作れると、徐々に話す表現がしっくりくるようになるでしょう。

See you next time!

ライタープロフィール 新谷慶子&ショムラアヤ

左:新谷慶子
イベント業界で企画制作やクリエイティブワークのほか、社内英語講師や英語関連業務も行う。4年間の米国在住経験/TOEIC 950点/英検準一級

右:ショムラアヤ
海外クリエイター取材も行うフリーライター

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