HTCから10月上旬に発売された新型ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMD)VIVE COSMOS について、触れる機会がありましたので、VIVE COSMOSの外観について簡単にフォトレビューをお届けいたします。
VIVE COSMOSフォトレビュー
ヘッドマウントディスプレイ(外部)
VIVE COSMOSは、HMD部分に搭載された6基のカメラセンサーにより、外部センサーを設置できない空間でも位置トラッキングとハンドトラッキングでVRコンテンツを楽しめるインサイドアウトトラッキングを採用したHMDデバイスです。
HMDの左右にカメラが備わることでより広い範囲をトラッキングすることが可能です。また、本体の有線ケーブルはHMD左側に接続されています。
HMDの右側には調節可能なIPD(瞳孔間の調整)ダイヤルが備わっています。
HMD底面に内蔵マイクが備わっています。また、VIVE COSMOSはフリップアップデザインを採用しており、VRコンテンツを利用しない時は瞬時に現実空間に戻ることができます。
上下カメラカバー部分は取り外しが可能なモジュール式フェイスプレートを採用し、今後発売を予定している様々なオプションに付け替えることで高解像度な映像表現を可能としたAR機能にも対応するそうです。
HMDの前面上下カメラのフェイスプレートを外すと裏側上部に接続端子が確認できました。
ヘッドマウントディスプレイ(内部)
視野角は最大110度、リフレッシュレートは90 Hz、片目あたり1440 x 1700ピクセル(合計2880 x 1700ピクセル)のReal RGBディスプレイを採用し、従来機と比較しても高い解像度を実現しています。
HMD内部の左側にはフェイスプレートを取り外すスイッチが設けられていました。
従来機よりも88%解像度を向上させたまったく新しいLCDパネルは、ピクセルとピクセルの間の距離を短くすることにより、スクリーンドア効果を最小限に抑えています。
内部右上には拡張モジュール接続用USB-C 3.0ポートを備え、拡張オプションの接続が可能です。
スピーカー
スピーカーは標準で備わっており、コンパクトながら高音質で迫力のあるサウンドを再現します。
スピーカー部分は取り外しも可能で、汎用のヘッドホンやイヤホンも利用することが可能です。
VIVE COSMOSの本体デザインは人間工学に基づいて設計され、重さを均等に分散し、重心位置が最適化されることで激しい動きでも安定した装着感を実現しています。本体の後部に備わっている調節ダイヤルを時計回りに回すことでヘッドレストにあたる部分が前方に移動し、頭部にフィットする形に調整ができます。
フェイスクッション・ストラップ・ヘッドレストには新素材が採用されており、長時間の利用でも頭部にかかる負荷を軽減してくれます。
フェイスクッション・ストラップ・ヘッドレストの部分は取り外しが可能で、常に清潔な状態で使用することが可能です。
リンクボックス
HMDとPCを繋ぐためのリンクボックスはHMD側接続口はVIVE Proと同じ形状をしていますが、リンクボックス自体はProと別物になります。
HMD側に繋ぐ端子は1つにまとめられており、電源ボタン(青いボタン)も備わっています。
PC側に繋ぐ端子は映像用のDisplayPortとデータ用のUSBポート、リンクボックスの給電用の端子が備わっています。
HMD側へのコネクタはVIVE PROと互換性があるそうですが、電圧が異なるとのことですので、VIVE COSMOS付属のリンクボックスは付属するACアダプターと組み合わせて必ず使うようにする必要があります。
コントローラー
コントローラーは左右別々の形状にデザインされ、先端のリング部分が発光することでHMDのカメラでトラッキングします。コントローラーの重心は操作ボタンの位置に設計されており、トップヘビーにならないようになっています。
操作ボタンはコントローラーのリング内に設けられており、システムボタン、アプリケーションボタン、ジョイスティックが備わっています。きちんと凹凸が設けられているため、どこにボタンがあるかが触るだけでも分かるようになっています。従来のVIVEコントローラーにあったタッチパッドは廃止されアナログスティックの操作に変更になっています。
コントローラー外側および握り部分にはトリガー、バンパー、グリップボタンが備わっています。
コントローラーには、単3電池を2本入れることができます。従来のようなUSBでの充電式から変更になりました。また、グリップ部分は滑り止め加工がされており、強く振り回しても滑り落ちにくくなっています。
VIVE COSMOSスペックシート
VIVE Cosmosヘッドセット | Brief Highlights | 1. 3D空間オーディオによるかつてない “リアル感” 2. さらに高い解像度、使いやすいヘッドセットとケーブル設計、人間工学に沿った改善により、今までよりも快適に、VR空間に没入できます。 3. シャペロン技術 |
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スクリーン | デュアル3.4 (対角線) | |
解像度 | 片目あたり1440 x 1700ピクセル(合計2880 x 1700ピクセル) | |
リフレッシュレート | 90 Hz | |
視野角 | 最大110度 | |
オーディオ | ステレオヘッドホン | |
入力 | 内蔵マイク、ヘッドセットボタン | |
接続 | 拡張モジュール接続用USB-C 3.0、DP1.2 | |
センサー | Gセンサー ジャイロスコープ IPDセンサー |
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人間工学 | フリップアップバイザー 調整可能なIPD 調整可能なヘッドストラップ |
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コントローラー仕様 | センサー | 内蔵センサー:ジャイロセンサー Gセンサー ホールセンサー タッチセンサー |
入力 | システムボタン アプリケーションボタン トリガー バンパー ジョイスティック グリップボタン |
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電池 | 単3アルカリ電池2本 | |
トラッキングエリア要件 | 起立時 /着座時 | スペース制限なし |
ルームスケール | 最小2m x 1.5m(ルームスケールモードの場合) |
次世代のVR体験を実現するVIVE COSMOS
ここからは実際にVIVE COSMOSを体験した様子を写真でお送りいたします。
重心の位置が良く考えられており、長時間装着していても疲労感は少なさそうです。
VIVE COSMOSはVIVE PORTに最適化されており、多くのコンテンツがVIVE PORTで楽しめるようになっています。
もちろんSteam VRにも対応しており買うだけですぐにVRコンテンツを楽しめるのは魅力的です。
これらのソフトウェア面も含めた詳細なレビューはまた追って行う予定ですので乞うご期待ください。
360度どこからみても凡人、職人番号ラッキー7!職人7号です。主に写真撮影、動画編集を担当。パソコン工房ECサイトのBTOPCや自作パーツ等ひろく手掛ける。店舗部門出身。