HoloLens向けMRアプリ開発に最適なパソコンを株式会社ホロラボ様とコラボにて準備を開始しました。クリエイターパソコンのブランドSENSE∞の選定を行い、今後MRアプリが快適に動作するのか実際に検証を行っていく予定です。

クリエイター最終更新日: 20190322

HoloLens MRアプリ開発向けPCを考える

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2019年2月末MWC2019(Mobile World Congress 2019)の会場で発表されて話題となっているマイクロソフトの「HoloLens 2」で更に盛り上がりを見せそうなMR(Mixed Reality)の世界で高い専門性と実績を誇る株式会社ホロラボ様とのコラボレーション企画でMRアプリケーション開発者にぴったりのパソコンの準備を開始した旨をまとめます。

株式会社ホロラボ様でのHoloLens向けMRアプリのパソコンを選定

株式会社ホロラボ様 ロゴ株式会社ホロラボ様 ロゴ

「株式会社ホロラボ」は2017年1月に初代「HoloLens」が日本上陸した日に生まれたMR特化の研究開発型企業です。HoloLens着用者は3Dデジタルデータを目の前に、あたかもそこに本当に存在するかのように配置して操作することが可能です。

このMR技術が実現する世界観はエンターテインメントのみならず、製造業や建設業の現場でも生産性向上のために活用検討が進んでいます。ホロラボはそのアプリケーション開発や導入支援において多大なる実績を持つ注目のスタートアップです。

今回は株式会社ホロラボ様の主力プログラマーであるDeco氏(@Ash_Yin)の新たな武器としてiiyamaPCのクリエイターパソコンブランドSENSE∞のミドルタワーモデルR-Classより「SENSE-R039-i9K-VOS」をカスタマイズした特別機を使ってもらいました。

MRアプリケーション開発ワークフローに必要なパソコンのスペックとは

HoloLens用のMRアプリケーション開発のためには、下記が必要となります。

1) 2D/3Dの表示マテリアル制作
2) Unityによるアプリケーション開発
3) Visual StudioによるUWPビルド

1)についてはCADエンジニアやCGクリエーターが専用ツールを使って作業をするステップで、そちらはそちらでまた先鋭的なPC環境を必要とします。

一方で、2)以降のアプリケーション開発においても、2Dのみならず3Dデータを多用することから、開発機の描画性能やストレージ要領、トータルでのスペック要求がおのずと高くなります。

また、Mixed Realityの言葉通り現場での仕事が発生することが多く、Deco氏は高性能なゲーミングノートパソコンも愛用しています。今回の「SENSE-R039-i9K-VOS」はその母艦として自宅やオフィスに配置して、ストレスなくMRアプリケーション開発が出来るよう選定されました。

今回お貸ししたMRアプリ開発PC iiyamaPCのクリエイターパソコンSENSE∞の仕様について

貸出したモデルのスペックは下記の通り。

SENSE-R039-i9K-VOSSENSE-R039-i9K-VOS

モデル名 SENSE-R039-i9K-VOS カスタマイズモデル
OS Windows 10 Pro 64ビット
プロセッサー インテル® Core i9-9900K プロセッサー (3.6-5.0GHz/8コア/16スレッド/16MBキャッシュ/TDP95W) 
グラフィックス NVIDIA® GeForce RTX™ 2080 8 GB GDDR6 
チップセット インテル® Z390 Express チップセット
メインメモリ DDR4-2666 16GBx2 (デュアルチャンネル/計32GB)
ストレージ 512GB SSD / NVMe M.2[PCI Exp.3.0×4]
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ [LG GH24NSxx]
ケース ミドルタワーATXケース IN-WIN EA040 [フロントUSB3.0] ブラック
電源 700W [80PLUS GOLD認証] / ATX電源

SENSE-R039-i9K-VOS スペック表

開発環境ということで、OSを、Windows 10 HomeからWindows 10 Proに、メモリを16GBx2、ストレージはNVMe SSDの500GBへ、電源を700W 80PLUS GOLDにしました。

CPUには、インテルのメインストリーム向けで初のCore i9が追加となった第9世代Core i9-9900Kプロセッサーを搭載、8コア16スレッドとなる上、動作クロックも最大5GHzとなるなど、シングルスレッドでも、マルチスレッドでも、とても高い性能を発揮します。

グラフィックスにはNVIDIAのTuringアーキテクチャを採用するGeForce RTX 2080を搭載、3Dグラフィックス処理を強力おこなえるハイエンドクラスのGPUとなります。Turingアーキテクチャには、VRやMRに最適化されたテクノロジーをサポートし、また、高いフレームレートを維持した描画を連続して行えるため、MRアプリケーション開発にも最適なグラフィックスカードでしょう。

ケースはこれらのハイスペックなパーツもケース内に熱がこもらないよう、前面メッシュ仕様の通気のよいケースを採用しています。
PCが故障している時間(ダウンタイム)やリスクを少しでも少なくしたいクリエイターにとって最適な仕様のケースといえます。

前面メッシュでハイスペックパーツでも安心なSENSE∞の筐体前面メッシュでハイスペックパーツでも安心なSENSE∞の筐体

今後、MRアプリケーション開発が快適に動作するのか検証を行っていく予定

果たして、このスペックで、MRアプリケーション開発が快適に動作するのか、実際にこのマシンを使って検証を行っていく予定です。期待した通りの性能は出るのか、乞うご期待ください!

ライタープロフィール 職人3号

パソコン工房のヘビーゲーマー&ハイパーマルチクリエイター。ゲームを遊ぶだけでなくゲーム作りの趣味も高じてゲーム&クリエイティブ関連のことは大体それなりOK。

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