今回はスクウェア・エニックスの人気タイトル「ファイナルファンタジー」シリーズの最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」の発売にさきがけ、公式サイトではベンチマークソフトが公開されました。そこでさっそくファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION推奨パソコン「LEVEL-R037-i7K-XNA-XV」で計測してみたベンチマーク結果と、ベンチマークソフト上で確認できた機能をまとめてみます。また、「LEVEL-R037-i7K-XNA-XV」のフォトレビューもしてきたいと思います。
写真で見るファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION推奨パソコン「LEVEL-R037-i7K-XNA-XV」
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION 推奨パソコンは、国内生産のiiyama PCよりゲームライフをとことん楽しむためのハイスペックラインとしたLEVEL∞(レベル インフィニティ)シリーズのR-Classとなり、拡張性の高いミドルタワーATXフォームを採用したゲーミングパソコンです。
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITIONを快適にプレイできる本体スペック
LEVEL-R037-i7K-XNA-XV [Windows 10 Home] | |||||
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OS | Windows 10 Home 64ビット | ||||
CPU | Core i7-8700K | ||||
チップセット | インテル Z370 Express | ||||
メモリ | DDR4-2666 DIMM (PC4-21300) 16GB(8GB×2) | ||||
ストレージ | 1st SSD:480GB、2nd:2TB HDD | ||||
グラフィックス | GeForce GTX 1080 Ti 11GB GDDR5X | ||||
電源 | 700W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源 | ||||
本体ケース | ミドルタワー / ATX |
4K HDR推奨動作環境に準拠した構成で、CPUは第8世代インテル® Core™ プロセッサーのメインストリームシリーズ最上位のi7-8700Kを搭載。メモリはDDR4-2666 8GB×2(計16GB)、「Pascal」(パスカル)アーキテクチャを採用したGeForce GTX 1080 Ti を搭載。
ストレージには480GB SSD(Solid State Drive)のメインドライブと、2TBの大容量HDDを組み合わせたツインドライブ構成で高速性と十分なデータ保存領域を持つ、ダブルの快適性を実現しています。
シンプルでもゲーミングPCらしさが特徴の本体のデザイン
直線と平面を基調としたデザインのLEVEL∞のケースは、ゲーミングのイメージに沿ったカラーリングを一部に配し、メンテナンス性やカスタマイズ性にも富んだ構造で本体サイズは約幅190mm×奥行477mm×高さ432mmとなっています。
高品質な電源ユニットや高性能なCPU・グラフィックカードを搭載するなど、基本性能から高いポテンシャルを有すると共にメモリ・SSD(HDD)・拡張カードなどアップグレード性にも優れています。
使い勝手のいい各部インターフェイス
正面上部にUSB3.0ポートを1ポート、USB2.0を2ポート、マイク入力端子、オーディオ出力端子を備えていますのでゲーミングコントローラーやゲーミングヘッドセットを接続できます。また、左隅にはストレージのアクセスランプがあります。
本体右側面上部に電源スイッチがあり、起動時は青色のLEDで点灯します。
背面にはUSB3.1ポートが2ポート、USB3.0ポートが4ポート、アナログ8chサウンド(ライン出力×1/ライン入力×1/マイク入力×1/センター・サブ出力×1/リア出力×1/サイド出力×1)、PS/2コネクタ(キーボード/マウス兼用)、1000BASE-TのLANポートを備えています。
グラフィックカード側(GeForce GTX 1080 Ti)の出力にはDisplayPortが3ポート、HDMI端子が1ポート備わっており、Displayport、HDMIともにHDR対応ケーブルとHDR対応液晶ディスプレイがあれば高精細なグラフィックが楽しめます。
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITIONのベンチマークを実行!
ベンチマークで見る美麗なグラフィックのポイント
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION ベンチマークでは、グラフィックスの品質を「軽量品質/標準品質/高品質」の3種類から選択が可能で、「高品質」では、「NVIDIA GameWorks™」の機能が適応され、数百万に及ぶ「草」の複雑な動きをリアルタイムでシミュレーションする「NVIDIA® Turf Effects™」、数十万本の髪の毛や毛皮をリアルタイムでシミュレーションし、レンダリングする「NVIDIA® HairWorks™」、温度や圧力など熱力学に基づいた流体計算を行い、火炎や煙のシミュレーションとボリューム レンダリングを行う「NVIDIA® Flow™」などハイエンドグラフィックスの機能が有効になっています。また、影解像度、LOD(距離に応じて描画するモデルのポリゴン数を制御する機能)距離、テクスチャ解像度も引き上げられています。
「標準品質」では、推奨環境PCでの標準的な品質が保たれたグラフィックス設定となり、グラフィックスの処理負荷も「高品質」と比べ軽くなります。「軽量品質」では、光の反射計算やアンチエイリアス(ジャギーと呼ばれるピクセルのギザギザを目立たなくする)計算を除いた軽量なグラフィックス設定となり、「高品質」設定で引き上げられていた影解像度、LOD距離、テクスチャ解像度も下げられています。
また、画面解像度を「1280×720 / 1920×1080 / 3840×2160」の3種類から選択可能で、こちらも解像度が高くなるほど、処理負荷が高くなる仕様になっています。上記の設定に加え、「ウィンドウモード/フルスクリーン」の2種類から画面設定を選択できます。(下記のスコアはフルスクリーン設定で計測した結果です。)
高品質でも快適なベンチマーク結果
画面解像度「1280×720」の「軽量品質」設定から「3840×2160」の「高品質」設定までのベンチマークを計測しました。
軽量品質 | 標準品質 | 高品質 | |
---|---|---|---|
1280×720 | 16777 | 15902 | 7436 |
1920×1080 | 15960 | 13414 | 5275 |
3840×2160 | 11643 | 9612 | 4388 |
最高の設定となる4K(3840×2160)解像度の設定では、「標準的な動作が見込める」評価を得られ、4KかつHDRでの推奨動作環境の構成であることが確認できました。フルHD(1920×1080)解像度の設定では「高品質」で「やや快適」、「標準品質」では「非常に快適」といった結果になっていますので、フルHD解像度の液晶ディスプレイをお使いの環境であれば、快適にお楽しみ頂ける結果となっています。
コストに糸目をつけず、より高いパフォーマンスを得るためにグラフィックカードを2枚搭載しSLI構成にすることがありますが、現時点ではSLIはサポートされておりません。
4K(3840×2160px)解像度、HDRを試す
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITIONでは、Native 4K(3840×2160px)解像度に対応、パソコンのスペックに合わせて最大8K(7680×4320px)までのコンフィグレーションが可能です。加えて、人間の目が認識する色に近い輝度と豊富な色彩が特長なHDR10にも対応し、一度プレイしたことのある方でも改めて超美麗な映像でファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITIONを楽しむことができるでしょう。
早速「4K解像度」で「HDR」を有効にした映像を確認してみました。以下は通常の4K解像度の画面と、高品質設定でHDRを有効にした画面の比較になります。
※HDR表示には「Windows 10 Fall Creators Update」と対応するディスプレイ、グラフィックカードが必要です。
トラクタに乗り込むシーンでは、車内外の明るさやマフラーに映り込む光の強さに違いが見られます。
輝度の調整による陰影が画面全体に奥行きが生まれ、自然な色彩がオブジェクトやキャラクターに躍動感を与えています。ちなみにHDRを有効にすることでベンチマーク結果に差がありましたので各解像度別に「高品質」設定で計測した結果を掲載します。
4K解像度スコア比較
HDR有効 | HDR無効 | |
---|---|---|
1280×720 | 9196 | 11643 |
1920×1080 | 7414 | 9612 |
3840×2160 | 3910 | 4388 |
HDRを有効にすることで若干フレームレートに影響が出るようですがいずれもプレイが可能な結果となりました。
Ansel機能を試す
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITIONベンチマークではNVIDIAの「Ansel」機能に対応しており、ベンチマーク実行中に「Alt + F2」キーで画面を一時停止してフリーカメラモードに切り替え、[W/A/S/D]キーとマウス操作で自由な視点に変更することができることに加え、フィルター機能などの画面調整も可能で、スクリーンショットを撮影することができます。
アングルを変更すると普段と違った角度でキャラクターやオブジェクトを見ることができます。
Ansel機能を使えば車で移動中のキャラクターが読書している様子も別の角度から確認できます。
車からチョコボに乗り換えるところでは、車のボンネットでお昼寝している猫の姿もアップで確認できます。
戦闘シーンでも違ったアングルでシーンを止めて見ることができます。他にも通常のアングルでは確認できないオブジェクトやキャラクターも沢山ありますので、ベンチマークを取るだけでなく様々なシーンの新たな一面を発見することができます。
フィルター機能など使うことでグラフィックス効果を変更することもできます。
フィルタータイプを変更したままアングルの変更も可能です。
紹介したベンチマークのスコアは、株式会社ユニットコム独自の環境での計測であり動作を保証するものではありません。
まとめ
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITIONをとことん遊びつくすためのLEVEL-R037-i7K-XNA-XV [Windows 10 Home]は、高性能なハイエンドモデルとして、これからゲーミングパソコンを新調される方や買い替えを検討されている方に強くおすすめできるゲーミングパソコンだといえます。
NVIDIA Anselを4KかつHDRで実行するにはビデオメモリを多く消費するため、ビデオメモリを11GBも搭載するGeForce GTX 1080 Tiは最適な選択となるでしょう。
ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITIONの特長でもあるNative 4K(最大8K)、HDR10に対応した超美麗な映像が表現する、ファイナルファンタジーXVの究極な世界観を堪能していただくためにもHDR対応液晶ディスプレイや液晶テレビもご用意していただくことをおすすめいたします。
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360度どこからみても凡人、職人番号ラッキー7!職人7号です。主に写真撮影、動画編集を担当。パソコン工房ECサイトのBTOPCや自作パーツ等ひろく手掛ける。店舗部門出身。