【8/23更新】Ryzen 9 9950X / 9900Xの発売を開始しました。
パソコン工房インターネット通販では、AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサー搭載BTOパソコン・単体パーツを発売中です。
本プロセッサーは、CPUコアに「Zen 5」マイクロアーキテクチャを採用した、Socket AM5向けのプロセッサーです。
ここでは、Ryzen 9000 シリーズの概要とラインナップ、ベンチマークテスト情報を取りまとめております。
Ryzen 9 9950X / 9900X 発売開始!
Ryzen 9 9950X / 9900Xの発売を開始いたしました。パソコン工房ではAMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサー搭載BTOパソコン・単体パーツを発売中です。詳細は特集ページをご覧ください。
パソコン工房で AMD Ryzen プロセッサー特集ページ を見る
Ryzen 9000 シリーズ プロセッサーの特徴
AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサーは、現行のRyzen 7000 シリーズの後継となる製品です。Ryzen 9000は、新しいCPUコアのZen 5アーキテクチャを採用したSocket AM5向けのプロセッサーで、Zen 4アーキテクチャのRyzen 7000 シリーズから大きな進化を遂げており、IPCを中心に性能が向上するとしています。
Ryzen 9000 シリーズの主な特徴は以下の通りです。
・CPUコアに「Zen 5」アーキテクチャを採用
Zen 5アーキテクチャは前世代と比べてIPC(1サイクルあたりの処理できる命令数)が約16%向上しています。
・PCI-Expresは5.0対応
・電力効率の改善
などが挙げられます。
なお、従来のRyzen 7000・8000G シリーズをご利用の方がRyzen 9000 シリーズを使用するには、事前にマザーボードのBIOSを対応バージョンにアップデートしておく必要が有りますので、各マザーボードのCPUサポートリストをご確認下さい。
Zen 5アーキテクチャについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサー(Zen 5)とは
Ryzen 9000 シリーズのラインナップ
現在発表されているAMD Ryzen 9000 シリーズのラインナップは以下の4モデルです。
Ryzen 9 9950X | Ryzen 9 9900X | Ryzen 7 9700X | Ryzen 5 9600X | ||
---|---|---|---|---|---|
アーキテクチャー | Zen 5 | ||||
コア/スレッド | 16/32 | 12/24 | 8/16 | 6/12 | |
動作クロック | 4.3GHz | 4.4GHz | 3.8GHz | 3.9GHz | |
最大ブースト・ クロック |
5.7GHz | 5.6GHz | 5.5GHz | 5.4GHz | |
キャッシュ | L2 | 16MB | 12MB | 8MB | 6MB |
L3 | 64MB | 32MB | |||
GPU | GPU名 | AMD Radeon Graphics | |||
コア数 | 2 | ||||
動作 クロック |
2200MHz | ||||
対応メモリ | DDR5 | ||||
Ryzen AI | – | ||||
TDP | 170W | 120W | 65W | ||
PCI-Express | 5.0 | ||||
対応ソケット | AM5 |
AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサー ベンチマーク情報
ここでは、Ryzen 9 9950X、Ryzen 7 9700X、Ryzen 5 9600Xについて、ベンチマークテストを実行していきます。
CPU性能は、PassMarkの各種CPUベンチマークを、そして3D性能として3DmarkよりFire StrikeのGraphicsを計測しました。
比較対象は、前モデルのRyzen 7000 シリーズから同等のクラスとなる、Ryzen 9 7950X、Ryzen 7 7700X、Ryzen 5 7600Xを用意しました。
※Ryzen 9 7950Xは新規計測、Ryzen 7 7700X、Ryzen 5 7600Xは過去記事からの流用となります。
※PassMarkは過去記事との整合性を取るため、PassMark 9を使用しています。
※コア性能の測定を重視するため、メモリはDDR5-4800を使用しています。仕様の最大メモリ速度であるDDR5-5600搭載時はさらなるスコア向上が期待できます。
※テスト環境は記事最後に記載しています。
PassMark PerformanceTest
まずはCPUの全体的な性能を数値化するPassMarkの『CPU Benchmarks』です。これはCPUベンチマークの総合的な性能となります。
ご覧のように、Ryzen 9000シリーズは、比較対象の7000シリーズからスコアが伸びています。
Ryzen 7 9700X、Ryzen 5 9600Xは約8%、そしてRyzen 9 9950Xは16%以上のアップとなりました。
整数演算と浮動小数点演算
ここでは項目別の結果を見てみます。まずは整数演算と浮動小数点演算です。
整数演算は約5%低下していますが、浮動小数点演算は向上しました。これはRyzen 9/7/5、いずれの製品も同様です。
Physicsとシングルスレッド
次はPhysicsとシングルスレッドです。この2項目はゲーミング性能に大きく影響します。
PHYSICSとシングルスレッドはそれぞれ比較対象から大きく向上しました。特にRyzen 9 9950Xの伸び率に注目です。ゲーミングにおいて、さらなるフレームレート向上が期待できるでしょう。
3DMark Fire Strike
最後は内蔵グラフィック性能を、3Dmark Fire StrikeのGRAPHICS SCOREで測定します。本テストのみRyzen 7000シリーズはRyzen 9 7950Xのみの計測となります。
内蔵グラフィックス性能は、コアや動作クロックがRyzen 7000 シリーズと同じという事もあり、スコアもほぼ変わりませんでした。
Ryzen 7000 / 9000 シリーズの内蔵グラフィックスはWeb閲覧や動画視聴、Officeによる作業といった普段使いには全く問題ありませんが、ゲームは2Dや軽いブラウザゲームといったタイトル以外はあまり考えないほうが良いでしょう。
内蔵グラフィックスである程度ゲームもプレイしたい人は、Ryzen 8000G シリーズをご検討ください。
性能向上と省電力を両立し更に使いやすくなったRyzen 9000 シリーズ
Ryzen 9000 シリーズのRyzen 9 9950X、Ryzen 7 9700X、Ryzen 5 9600Xについて検証いたしました。
整数演算と内蔵グラフィックスは微減~現状維持でしたが、その他の項目が順当にパワーアップしています。特にシングルスレッドは大きく向上、PHYSICSも強化されたことから、ゲーミングを中心とした用途で威力を発揮するでしょう。
また、TDPについて、Ryzen 7とRyzen 5は、7000シリーズの105Wから65Wになったことも見逃せません。消費電力が減ることは無論、対応CPUクーラーの制限が緩和され空冷クーラーでも十分冷却可能になることから、パーツ選びの自由度も広がります。
Ryzen 9000 シリーズは、Ryzen 7000 シリーズから性能と扱いやすさの両方が進化した、より完成度が高まったCPUと言えそうです。これからゲーミング用にPCを自作、ご購入予定の人はこのRyzen 9000 シリーズにご注目ください。
※Ryzen 9 9900Xにつきましても、計測の上追記いたします。
CPU | Ryzen 9 9950X / Ryzen 7 9700X / Ryzen 5 9600X | Ryzen 7 7700X / Ryzen 5 7600X |
---|---|---|
マザーボード | MSI B650-S |
ASUS PRIME X670E-PRO WIFI |
メインメモリ | DDR5-4800 32GB(16GB×2) | |
OS | Windows 11 Home 64bit(バージョン:23H2) |
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テクニカルライターから巡り巡ってパソコン工房にやってきました。「読みやすさ」をモットーに、文書作成やチェックを中心に担当していきます。趣味はレトロゲームの攻略動画投稿などです。