

Excelのセル内で改行している文字列は場合によって別のセルに分割したほうが見やすい場合があります。しかし、ひとつひとつ手作業で分割作業をするのは骨の折れる作業であることがほとんどでしょう。「Excel 記号で区切りされた文字を複数のセルに分割する方法」で紹介したように、セル内の改行以降の文字列を別のセルに分割することが可能です。
そこで今回は「区切り位置指定ウィザード」を利用して簡単に改行以降の文字列を分割する方法について紹介します。
NEXMAG:“Excel 記号で区切りされた文字を複数のセルに分割する方法”
https://www.pc-koubou.jp/magazine/65614
※当記事のExcelはバージョン 2205 (ビルド 15225.20288)です。
1.分割したいセルを範囲選択する
改行を含む分割したいセルを範囲選択します。このとき、セル内に改行を含まないセルと改行を含むセルが混在していても問題ありません。
2.「データ」タブをクリックする
セルを範囲選択したら「データ」タブをクリックします。
3.[区切り位置]をクリックする
「データツール」の項目にある[区切り位置]をクリックします。
4.「コンマやタブ…区切られたデータ」が選択されていることを確認する
「区切り位置指定ウィザード」が表示されます。元データの形式が「コンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」が選択されていることを確認して[次へ]をクリックしましょう。
5.「その他」にチェックを入れる
「区切り文字」の項目にある「その他」にチェックを入れます。
6.「Ctrl」キー+「J」キーを押す
「その他」にチェックを入れたら右にある空欄をクリックして「Ctrl」キー+「J」キーを押します。
7.[完了]をクリックする
データのプレビューの項目で、改行があるセルのデータが分割されていることが確認可能です。確認したら[完了]をクリックします。
選択したセル範囲の中で、改行が含まれているもののみ隣のセルに分割させることができました。
セル内改行は便利ですが、セルの高さなど行によってバラバラになってしまうなど必ずしも見やすいとは限りません。「区切り位置」の機能をうまく活用することで、見やすいデータ作成を心がけましょう。

大学卒業後、上京がてら行き着いた先が編プロPC系雑誌編集部。20代中盤は寝る間もないほど徹夜の日々を送り、その後フリーへ転身。家族が増えたことを機に株式会社HEWに入社。今現在は会社名の通り、日々「ヒューヒュー!」と叫んでいる。