パソコン技術資料室では 第12世代 インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー(Alder Lake)を詳しく解説いたします。

技術解説資料最終更新日: 20220405

第12世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー(Alder Lake)とは

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パソコン技術資料室では 第12世代 インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー(Alder Lake)を詳しく解説いたします。

Alder Lakeとは

「Alder Lake」とは、第12世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーに属するプロセッサーです。
Alder Lakeは、デスクトップ向けの「Alder Lake-S」が用意されています。
「第12世代」とあるように、Core プロセッサーシリーズはこれまでに多くの製品が発売されているため、どの時期の、どのモデルかを分かりやすくする目的でインテルの開発コードネームが通称で使われています。

Alder Lakeの読み方

「Alder Lake」の読み方は「アルダーレイク」と読むのが一般的です。※地名「オルダー湖」と同じ読み方となる「オルダーレイク」もあるようです。
※Alder Lake(アルダーレイク)は、Rocket Lake(ロケットレイク)、Tiger Lake(タイガーレイク)、Comet Lake(コメットレイク)等と同様に、インテルの開発コードネームです。

第12世代インテルCoreプロセッサー(Alder Lake)の主な特徴

CPU

・第12世代インテルCoreプロセッサーではAlder Lakeアーキテクチャーが採用されIPCが向上、コア設計が一新、製造プロセスも更新され10nmプロセスが使用されています。
・Alder Lakeアーキテクチャーでは同一のダイに目的の異なる2種類のコアが搭載され、Performance-core(P-core)はGolden Coveアーキテクチャー、Efficient-core(E-core)はGrace Montアーキテクチャーが使われています。
・Performance-core(P-core)は処理性能が重視されるコアで、強力なシングルスレッド性能を持ち、ゲームの処理や重いタスク処理に向いています。
・Efficient-core(E-core)はマルチスレッド性能と、電力効率を重視したコアとなり、OSのバックグラウンドタスクやストリーミング配信のエンコードなどに向いています。
・第12世代インテルCoreプロセッサーの性能を最大限に発揮できるよう、P-coreとE-coreを適切に使い分けるための支援機能としてインテル スレッド・ディレクターを実装し、OSのタスクスケジューラーと連動してタスクを適切なコアに振り分けます。
・メモリコントローラーが改良され、新たにDDR5-4800に対応しました。同時にDDR4-3200メモリにも対応し、マザーボードの設計によりどちらか一方の規格のメモリーを使用することができます。
・新たにPCI-Express Gen 5.0 に対応しました。PCI-Express Gen 4.0の2倍となる最大64GB/s(16レーン)の帯域を持ち、高速なSSDやグラフィックスカードを使用することができます。
・PCI-Express Gen 4.0にも同時に対応し、チップセットとの接続もPCI-Express Gen 4.0相当の速度をもつDMI 4.0へと変更になりました。
・インテルCore Xシリーズプロセッサーで搭載されていたDeep Learning Boost(VNNI)に対応しました。
・CPUソケットが変更され、LGA1700となりました。CPUの大きさも変更となりました。これに合わせ、CPUクーラーを固定するリテンションの位置も変更となりました。※対応リテンションはマザーボードメーカーの仕様によります。
・P-core、E-coreそれぞれのオーバークロックに対応、さらに、メモリーのオーバークロックも強化され新たにXMP 3.0に対応し更にリアルタイムでメモリーのオーバークロックにも対応しました。
・インテル ダイナミックメモリブーストテクノロジーをサポートし、XMPに対応したメモリモジュールを搭載することで、自動的にJEDEC標準動作とXMP動作をシステムの負荷に応じて切り替わります。

Performance-core(P-core)について

第12世代インテル® Core™ プロセッサーのPerformance-core(P-core)は、分岐予測の精度向上、命令実行ポートやクロック当たりの命令数の増強、AI処理で使用頻度の高い16bit浮動小数点演算機能(FP16)のサポート、コアあたりのL2キャッシュを1.25MBに増量などの強化により、前世代のコアよりも同一クロックの比較で平均19%、最大で160%も性能が向上しました。P-coreはハイパースレッディングもサポートし、最大8コア16スレッドを実装します。

P-coreについて

Efficient-core(E-core)について

第12世代インテル® Core™ プロセッサーのEfficient-core(E-core)は、低消費電力向けではあるものの、第6世代インテル® Core™ プロセッサー世代と比較して、同じ消費電力であれば40%以上高い性能を発揮し、同じ性能なら40%以下の消費電力で実現します。マルチスレッド性能については同じ消費電力であれば80%以上高い性能を発揮し、そして同じ性能ならわずか20%の消費電力で実現します。E-coreは最大8コア8スレッドの実装となります。

E-coreについて

インテル スレッド・ディレクター

第12世代インテル® Core™ プロセッサーでは、OSがCPUコアの割り当てを支援する機能(インテル®スレッド・ディレクター)を実装しています。このスレッド・ディレクターから得られる情報をOSのスケジューラーにフィードバックすることで、P-coreとE-coreを適切に使い分けることができ、第12世代インテル® Core™ プロセッサーの性能を最大限に発揮できるようになります。

例えばWindows 11では第12世代インテル® Core™ プロセッサーに最適化したスケジューラーが組み込まれており、第12世代インテル® Core™ プロセッサーの性能を最大限に発揮することが出来ます。

インテル スレッド・ディレクター

GPU

・インテルXeグラフィックス・アーキテクチャを採用した「Intel UHD Graphics 700」シリーズへと進化し、グラフィックス性能が大幅に強化されました。
・最大4画面出力をサポート、全てのポートで標準でHDMI 2.1もしくはDisplay Port 1.4aに対応し、8K60pや5K60p HDRの出力をサポートしました。
・8K60pのハードウェアデコード、8K30pのハードウェアエンコードをサポートしました。

チップセット

・第12世代インテルCoreプロセッサー対応のインテル600シリーズチップセットとして、 「Z690」「H670」「B660」「H610」がリリースされています。
・第12世代インテルCoreプロセッサーとインテル600シリーズチップセット間の接続は、PCI-Express Gen 4.0 ベースのDMI 4.0となり8レーンで接続され、帯域が強化されています。
・インテル600シリーズチップセットは、第12世代インテルCoreプロセッサーと組み合わせることで、PCI-Express Gen 5.0のグラフィックスカードに対応することが出来ます。
・チップセット側でもPCI-Express Gen 4.0をサポートし最大12レーン使用することができます。※マザーボードメーカーの仕様によります。
・USB3.2(20Gbps)対応ポート数が増加しました。

CPU外観

Alder Lakeからは、ほぼ真四角だったそれまでの形状から変更となり長方形となりました。切り欠きの位置も変更となります。裏面もピン数が増加し、以前よりもさらに細かくなっており、第11世代以前のCPUとの互換性はありません。

CPU外観

CPU外観

LGA1700ソケット

AlderLakeからは、よりピン数の多いソケットおよび、CPUパッケージに変更となりました。より多くの電力の供給と、PCI-Express Gen 5など新たなI/Oのサポートが可能となります。
また、ソケットが縦に長い形状となり、CPUクーラーの取付穴の位置が変更となりました。マザーボードメーカーの設計次第で異なりますが、LGA1700対応のクーラーを使用することをおすすめします。

LGA1700ソケット

歴代CPUスペック比較

歴代CPUの代表として最上位モデルとなるKシリーズを比較したものです。
デスクトップコンシューマ向けとしては初のPCI-Express Gen 5.0対応のCPUとなり、チップセットとの接続レーン数も増加しています。

モデルナンバー Core i9-
12900K
Core i9-
11900K
Core i9-
10900K
Core i9-9900K Core i7-8700K Core i7-7700K Core i7-6700K
コードネーム Alder Lake Rocket Lake Comet Lake Coffee Lake-R Coffee Lake Kaby Lake Skylake
製造プロセス Intel 7(10nm) 14nm
コア/スレッド 16コア/24スレッド 8コア/16スレッド 10コア/20スレッド 8コア/16スレッド 6コア/12スレッド 4コア/8スレッド
P-core数 8コア
E-core数 8コア
ベースクロック 3.5GHz 3.7GHz 3.6GHz 3.7GHz 4.2GHz 4.0GHz
TurboBoost最大クロック 5.2GHz 5.3GHz 5.3GHz 5.0GHz 4.7GHz 4.5GHz 4.2GHz
TurboBoost2.0動作クロック 5.1GHz 5.1GHz 5.0GHz 4.7GHz 4.5GHz 4.2GHz
TurboBoostMax3.0動作クロック 5.2GHz 5.2GHz 5.2GHz
サーマルベロシティーブースト動作クロック 5.3GHz 5.3GHz
P-coreベースクロック 3.2GHz
E-coreベースクロック 2.4GHz
P-coreターボブースト動作クロック 5.1GHz
E-coreターボブースト動作クロック 3.9GHz
L3キャッシュ 30MB 16MB 20MB 16MB 12MB 8MB
PCI-Express Gen 5.0 4.0 3.0
レーン数 16 20 16
Gen 4.0
レーン数 4
メモリ 対応メモリ DDR5-4800 DDR4-3200 DDR4-2933 DDR4-2666 DDR4-2400 DDR4-2133
DDR4-3200 DDR3L-1600 DDR3L-1600
最大容量 128GB 64GB 64GB
32GB 32GB
GPU Intel UHD
Graphics770
Intel UHD
Graphics750
Intel UHD Graphics630 Intel HD
Graphics630
Intel HD
Graphics530
TDP 125W 95W 91W
最大TDP 241W
対応ソケット LGA1700 LGA1200 LGA1151
対応チップセット インテル
600 シリーズ
インテル 500 シリーズ
インテル 400 シリーズ(※)
インテル 300 シリーズ インテル 200 シリーズ
インテル 100 シリーズ

KシリーズのCPUスペック比較

(※)Core i9-11900KではB460・H410を除く

メモリのサポートの制限について

DDR4、DDR5のいずれかに対応します。(※マザーボードメーカーの仕様によります)

CPUタイプ 第12世代Coreプロセッサー(Alder Lake)
メモリタイプ DDR4 DDR5
メモリ電圧 1.2V 1.1V
コネクタ UDIMM SODIMM UDIMM SODIMM
動作クロック 3200
(1&2DPC)
3200(1DPC) 4800(1SPC)
4400(2SPC-1DIMM)
4000(2SPC-2DIMM 1R)
3600(2SPC-2DIMM 2R)
4800(1SPC)
ECC 対応(※CPU、チップセット及びマザーボードメーカーの仕様によります)
最大チャネル数 2
チャネル毎DIMM数 1、2
DIMM容量 4、8、16、32GB 8、16、32GB
最大帯域 50.0GB/s 76.8GB/s

DDR4メモリのサポートの制限仕様

マルチディスプレイ対応表

パイプラインが増え最大4画面まで出力することが可能となりました。また、最大8K60pに対応し、ネイティブHDMI 2.1/2.0b出力とDisplay Port 1.4aに対応しました。

マルチディスプレイ対応表マルチディスプレイ対応表

モデルナンバーについて

Alder Lakeの製品型番(モデルナンバー)は次のようなルールで命名されています。

Alder Lakeの製品型番(モデルナンバー)Alder Lakeの製品型番(モデルナンバー)

第12世代インテルCore i9シリーズプロセッサー

第12世代インテルCoreプロセッサーの最上位に位置するハイエンドモデルです。
シリーズでコア数、動作クロックともに高く設定されており、マルチコア性能だけでなく、シングルコア性能も高いラインナップです。

  Core i9-12900KS Core i9-12900K Core i9-12900KF Core i9-12900 Core i9-12900F Core i9-12900T
P-core 8
E-core 8
スレッド 24
P-core 動作クロック 3.4GHz 3.2GHz 3.2GHz 2.4GHz 2.4GHz 1.4GHz
TurboBoost 5.2GHz 5.1GHz 5.1GHz 5.0GHz 5.0GHz 4.8GHz
E-core 動作クロック 2.5GHz 2.4GHz 2.4GHz 1.8GHz 1.8GHz 1.0GHz
TurboBoost 4.0GHz 3.9GHz 3.9GHz 3.8GHz 3.8GHz 3.6GHz
TurboBoostMAX3.0 5.3GHz 5.2GHz 5.2GHz 5.1GHz 5.1GHz 4.9GHz
ThermalVelocityBoost 5.5GHz
スマートキャッシュ(L3) 30MB
PCI-Express Gen 5.0
レーン数 16
Gen 4.0
レーン数 4
メモリ 対応メモリ DDR4-3200/DDR5-4800
最大容量 128GB
内蔵GPU Intel UHD
Graphics 770
× Intel UHD
Graphics 770
× Intel UHD
Graphics 770
TDP 150W 125W 65W 35W
最大TDP 241W 202W 106W
対応ソケット LGA1700
対応チップセット インテル600シリーズチップセット

第12世代インテルCore i9シリーズプロセッサー スペック一覧表

第12世代インテルCore i7シリーズプロセッサー

第12世代インテルCore i7シリーズプロセッサーは、P-coreは最大の8コア搭載、E-coreが半減して4コアとなったハイエンドモデルです。

  Core i7-12700K Core i7-12700KF Core i7-12700 Core i7-12700F Core i7-12700T
P-core 8
E-core 4
スレッド 20
P-core 動作クロック 3.6GHz 3.6GHz 2.1GHz 2.1GHz 1.4GHz
TurboBoost 4.9GHz 4.9GHz 4.8GHz 4.8GHz 4.6GHz
E-core 動作クロック 2.7GHz 2.7GHz 1.6GHz 1.6GHz 1.0GHz
TurboBoost 3.8GHz 3.8GHz 3.6GHz 3.6GHz 3.4GHz
TurboBoostMAX3.0 5.0GHz 5.0GHz 4.9GHz 4.9GHz 4.7GHz
ThermalVelocityBoost
スマートキャッシュ(L3) 25MB
PCI-Express Gen 5.0
レーン数 16
Gen 4.0
レーン数 4
メモリ 対応メモリ DDR4-3200/DDR5-4800
最大容量 128GB
内蔵GPU Intel UHD
Graphics 770
× Intel UHD
Graphics 770
× Intel UHD
Graphics 770
TDP 125W 65W 35W
最大TDP 190W 180W 99W
対応ソケット LGA1700
対応チップセット インテル600シリーズチップセット

第12世代インテルCore i7シリーズプロセッサー スペック一覧表

第12世代インテルCore i5シリーズプロセッサー

第12世代インテルCoreプロセッサーの中核を担うミドルレンジモデルです。オーバークロックに対応する「K」モデルのみE-coreに対応、いずれのモデルもP-coreが6コアとなります。

  Core i5-12600K Core i5-12600KF Core i5-12600 Core i5-12500 Core i5-12400 Core i5-12400F Core i5-12600T Core i5-12500T Core i5-12400T
P-core 6 6
E-core 4 0
スレッド 16 12
P-core 動作クロック 3.7GHz 3.7GHz 3.3GHz 3.0GHz 2.5GHz 2.5GHz 2.1GHz 2.0GHz 1.8GHz
TurboBoost 4.9GHz 4.9GHz 4.8GHz 4.6GHz 4.4GHz 4.4GHz 4.6GHz 4.4GHz 4.2GHz
E-core 動作クロック 2.8GHz 2.8GHz
TurboBoost 3.6GHz 3.6GHz
TurboBoostMAX3.0
ThermalVelocityBoost
スマートキャッシュ(L3) 20MB 18MB
PCI-Express Gen 5.0
レーン数 16
Gen 4.0
レーン数 4
メモリ 対応メモリ DDR4-3200/DDR5-4800
最大容量 128GB
内蔵GPU Intel UHD
Graphics 770
× Intel UHD
Graphics 770
Intel UHD
Graphics 730
× Intel UHD
Graphics 770
Intel UHD
Graphics 730
TDP 125W 65W 35W
最大TDP 150W 117W 74W
対応ソケット LGA1700
対応チップセット インテル600シリーズチップセット

第12世代インテルCore i5シリーズプロセッサー スペック一覧表

第12世代インテルCore i3シリーズプロセッサー

第12世代インテルCoreプロセッサーのCoreシリーズエントリーモデルです。P-coreのみの搭載となっています。

  Core i3-12300 Core i3-12100 Core i3-12100F Core i3-12300T Core i3-12100T
P-core 4
E-core 0
スレッド 8
P-core 動作クロック 3.5GHz 3.3GHz 3.3GHz 2.3GHz 2.2GHz
TurboBoost 4.4GHz 4.3GHz 4.3GHz 4.2GHz 4.1GHz
E-core 動作クロック
TurboBoost
TurboBoostMAX3.0
ThermalVelocityBoost
スマートキャッシュ(L3) 12MB
PCI-Express Gen 5.0
レーン数 16
Gen 4.0
レーン数 4
メモリ 対応メモリ DDR4-3200/DDR5-4800
最大容量 128GB
内蔵GPU Intel UHD
Graphics 730
× Intel UHD
Graphics 730
TDP 60W 58W 35W
最大TDP 89W 89W 69W
対応ソケット LGA1700
対応チップセット インテル600シリーズチップセット

第12世代インテルCore i3シリーズプロセッサー スペック一覧表

インテルPentium&Celeronプロセッサー

第12世代インテルCoreプロセッサーのエントリーモデルとなります。エントリーモデルでありながら上位モデルと同じアーキテクチャー、PCI-Express Gen 5やDDR5にも対応します。

Pentium
Gold G7400
Pentium
Gold G7400T
Celeron
G6900
Celeron
G6900T
P-core 2
E-core 0
スレッド 4 2
P-core 動作クロック 3.7GHz 3.1GHz 3.4GHz 2.8GHz
TurboBoost
E-core 動作クロック
TurboBoost
TurboBoost Max3.0
ThermalVelocityBoost
スマートキャッシュ(L3) 6MB 4MB
PCI-Express Gen 5.0
レーン数 16
Gen 4.0
レーン数 4
メモリ 対応メモリ DDR5-4800/DDR4-3200
最大容量 128GB
内蔵GPU Intel UHD
Graphics 710
TDP 46W 35W 46W 35W
最大TDP
対応ソケット LGA1700
対応チップセット インテル600シリーズチップセット

インテルPentium&Celeronプロセッサー スペック一覧表

インテル 600 シリーズ チップセットについて

第12世代インテルCoreプロセッサー対応のチップセットとして、LGA1700対応のインテル600シリーズチップセットがリリースされます。

チップセット インテル 600 シリーズ
W680 Q670 Z690 H670 B660 H610
ソケット LGA1700
PCI Express Gen 4
レーンの最大数
12 6 0
PCI Express Gen 3
レーンの最大数
16 12 16 12 8
CPUバス DMI 4.0 8レーン DMI 4.0 4レーン
USB3.2ポートの最大数 4 2 0
USB3.1ポートの最大数 10 4 2
USB3.0ポートの最大数 10 8 6 4
USB2.0ポートの最大数 14 12 10
SATA 6.0 Gb/s ポートの最大数 8 4
RAID構成(PCIe) 0/1/5
RAID構成(SATA) 0/1/5/10
画面出力数 4 3
ECCメモリ対応
vPro対応
CPUオーバークロック対応
メモリーオーバークロック対応

インテル 600 シリーズ チップセット スペック一覧表

インテル500シリーズ&600シリーズチップセット 比較表

チップセット インテル 500 シリーズチップセット
(Rocket Lake PCH-H)
インテル 600 シリーズチップセット
(Alder Lake PCH-S)
PCI Express レーンの最大数 最大30レーン 最大38レーン
チップセットPCI Express Gen 3
レーンの最大数
最大24レーン 最大16レーン
チップセットPCI Express Gen 4
レーンの最大数
最大12レーン
CPU PCI Express Gen 4
レーンの最大数
最大20レーン 最大4レーン
CPU PCI Express Gen 5
レーンの最大数
最大16レーン
DMI x8 Gen3 x8 Gen4
USB3.0ポートの最大数 最大10ポート
USB3.1ポートの最大数 最大10ポート
USB3.2ポートの最大数 最大3ポート 最大4ポート
内蔵センサーハブ 5.4
USBオーディオ 対応
インテルVMD 対応

インテル600シリーズ チップセットブロック図

最大時の構成となり、CPU、チップセットの組合せにより一部仕様が異なります。

インテル600シリーズ チップセットブロック図インテル600シリーズ チップセットブロック図

第12世代インテルCoreプロセッサーCPU側のPCI-Expressレーン動作

PCI-Express Gen 5.0レーンについて対応するハードウェアはグラフィックスカードもしくはストレージのみの対応となっており下記のような動作となります。
LANカードやサウンドカードなどはチップセット側のPCI-Expressへの接続が推奨されています。

第12世代インテルCoreプロセッサーCPU側のPCI-Expressレーン動作例1第12世代インテルCoreプロセッサーCPU側のPCI-Expressレーン動作例1

第12世代インテルCoreプロセッサーCPU側のPCI-Expressレーン動作例2第12世代インテルCoreプロセッサーCPU側のPCI-Expressレーン動作例2

第12世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー「Alder Lake」FAQ

Q.第12世代CoreプロセッサーのOS対応状況は?

第12世代インテルCoreプロセッサーの対応OSは、Windows 10、Windows 11とLinuxとなります。Chrome OS、Androidはサポートしません。

Q.特定のゲームやソフトウェアが、Windows 10で動作が遅い

Windows 10ではP-core、E-coreへの適切なタスクの振り分けができていないことが原因です。
第12世代インテルCoreプロセッサーの最大パフォーマンスを発揮させるためにはWindows 11や最新Kernelを採用したLinuxでの使用が推奨されています。

Q.DDR5メモリソケットに今まで使用していたDDR4メモリは使える?

ソケット形状が異なるため、DDR4メモリはDDR5メモリスロットに搭載することはできません。
DDR4メモリを第12世代インテルCoreプロセッサーで使用する場合は、DDR4メモリに対応するマザーボードをお選びください。
メモリスロットやマザーボードを破損する可能性がありますので、取付時は仕様を十分にご確認ください。

Q.今までのCPUクーラーは使えるの?

ソケットの変更によりマウンタ穴の位置が変わっていますので、LGA1700に対応したCPUクーラーをご利用ください。
また、マザーボードメーカーの仕様により一部のクーラーは使用することは可能です。対応するCPUクーラーはマザーボードメーカーの仕様をご確認ください。

Q.インテル600シリーズチップセットマザーボードに今までのCPUは使えるの?

ソケット形状が変更となりましたので、第12世代インテルCoreプロセッサー以前のCPUは搭載することができません。
CPUやマザーボードを破損する可能性がありますので取付しないよう注意してください。

Q.CPUクーラーがついていないけど?

Core i9-12900K、Core i7-12700K、Core i5-12600Kでは標準でCPUクーラーが付属しておりませんので、別途ご用意ください。
TDP125W以上(最大TDP241W以上)に対応するクーラーが推奨されています。

Q.PCI-Express Gen 5のスロットに取り付けたIOカードが動作しない

PCI-Express Gen 5スロットは、グラフィックスカードもしくは、SSDのみが対応となります。
グラフィックスカード、SSD以外のカードは、他のスロットへの搭載をお試しください。

Q.マザーボードの端子から4Kモニターの接続はできる?

4K60pの接続にも対応します。HDMI、Display Port端子のいずれも対応しております。
※マザーボードメーカーの仕様によります。

ライタープロフィール 職人5号

Windows2000登場前からほぼ一貫してPC製造部門に従事。PC組立はもちろん、OSイメージの作成や製造時のトラブルシュートを行う。 その経験を生かしてOSの基本情報や資料室を担当する事が多い。

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