

パソコン技術資料室では 第12世代 インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー(Alder Lake)を詳しく解説いたします。
Alder Lakeとは
「Alder Lake」とは、第12世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーに属するプロセッサーです。
Alder Lakeは、デスクトップ向けの「Alder Lake-S」が用意されています。
「第12世代」とあるように、Core プロセッサーシリーズはこれまでに多くの製品が発売されているため、どの時期の、どのモデルかを分かりやすくする目的でインテルの開発コードネームが通称で使われています。
Alder Lakeの読み方
「Alder Lake」の読み方は「アルダーレイク」と読むのが一般的です。※地名「オルダー湖」と同じ読み方となる「オルダーレイク」もあるようです。
※Alder Lake(アルダーレイク)は、Rocket Lake(ロケットレイク)、Tiger Lake(タイガーレイク)、Comet Lake(コメットレイク)等と同様に、インテルの開発コードネームです。
第12世代インテルCoreプロセッサー(Alder Lake)の主な特徴
CPU
・第12世代インテルCoreプロセッサーではAlder Lakeアーキテクチャーが採用されIPCが向上、コア設計が一新、製造プロセスも更新され10nmプロセスが使用されています。
・Alder Lakeアーキテクチャーでは同一のダイに目的の異なる2種類のコアが搭載され、Performance-core(P-core)はGolden Coveアーキテクチャー、Efficient-core(E-core)はGrace Montアーキテクチャーが使われています。
・Performance-core(P-core)は処理性能が重視されるコアで、強力なシングルスレッド性能を持ち、ゲームの処理や重いタスク処理に向いています。
・Efficient-core(E-core)はマルチスレッド性能と、電力効率を重視したコアとなり、OSのバックグラウンドタスクやストリーミング配信のエンコードなどに向いています。
・第12世代インテルCoreプロセッサーの性能を最大限に発揮できるよう、P-coreとE-coreを適切に使い分けるための支援機能としてインテル スレッド・ディレクターを実装し、OSのタスクスケジューラーと連動してタスクを適切なコアに振り分けます。
・メモリコントローラーが改良され、新たにDDR5-4800に対応しました。同時にDDR4-3200メモリにも対応し、マザーボードの設計によりどちらか一方の規格のメモリーを使用することができます。
・新たにPCI-Express Gen 5.0 に対応しました。PCI-Express Gen 4.0の2倍となる最大64GB/s(16レーン)の帯域を持ち、高速なSSDやグラフィックスカードを使用することができます。
・PCI-Express Gen 4.0にも同時に対応し、チップセットとの接続もPCI-Express Gen 4.0相当の速度をもつDMI 4.0へと変更になりました。
・インテルCore Xシリーズプロセッサーで搭載されていたDeep Learning Boost(VNNI)に対応しました。
・CPUソケットが変更され、LGA1700となりました。CPUの大きさも変更となりました。これに合わせ、CPUクーラーを固定するリテンションの位置も変更となりました。※対応リテンションはマザーボードメーカーの仕様によります。
・P-core、E-coreそれぞれのオーバークロックに対応、さらに、メモリーのオーバークロックも強化され新たにXMP 3.0に対応し更にリアルタイムでメモリーのオーバークロックにも対応しました。
・インテル ダイナミックメモリブーストテクノロジーをサポートし、XMPに対応したメモリモジュールを搭載することで、自動的にJEDEC標準動作とXMP動作をシステムの負荷に応じて切り替わります。
Performance-core(P-core)について
第12世代インテル® Core™ プロセッサーのPerformance-core(P-core)は、分岐予測の精度向上、命令実行ポートやクロック当たりの命令数の増強、AI処理で使用頻度の高い16bit浮動小数点演算機能(FP16)のサポート、コアあたりのL2キャッシュを1.25MBに増量などの強化により、前世代のコアよりも同一クロックの比較で平均19%、最大で160%も性能が向上しました。P-coreはハイパースレッディングもサポートし、最大8コア16スレッドを実装します。
Efficient-core(E-core)について
第12世代インテル® Core™ プロセッサーのEfficient-core(E-core)は、低消費電力向けではあるものの、第6世代インテル® Core™ プロセッサー世代と比較して、同じ消費電力であれば40%以上高い性能を発揮し、同じ性能なら40%以下の消費電力で実現します。マルチスレッド性能については同じ消費電力であれば80%以上高い性能を発揮し、そして同じ性能ならわずか20%の消費電力で実現します。E-coreは最大8コア8スレッドの実装となります。
インテル スレッド・ディレクター
第12世代インテル® Core™ プロセッサーでは、OSがCPUコアの割り当てを支援する機能(インテル®スレッド・ディレクター)を実装しています。このスレッド・ディレクターから得られる情報をOSのスケジューラーにフィードバックすることで、P-coreとE-coreを適切に使い分けることができ、第12世代インテル® Core™ プロセッサーの性能を最大限に発揮できるようになります。
例えばWindows 11では第12世代インテル® Core™ プロセッサーに最適化したスケジューラーが組み込まれており、第12世代インテル® Core™ プロセッサーの性能を最大限に発揮することが出来ます。
GPU
・インテルXeグラフィックス・アーキテクチャを採用した「Intel UHD Graphics 700」シリーズへと進化し、グラフィックス性能が大幅に強化されました。
・最大4画面出力をサポート、全てのポートで標準でHDMI 2.1もしくはDisplay Port 1.4aに対応し、8K60pや5K60p HDRの出力をサポートしました。
・8K60pのハードウェアデコード、8K30pのハードウェアエンコードをサポートしました。
チップセット
・第12世代インテルCoreプロセッサー対応のインテル600シリーズチップセットとして、 「Z690」「H670」「B660」「H610」がリリースされています。
・第12世代インテルCoreプロセッサーとインテル600シリーズチップセット間の接続は、PCI-Express Gen 4.0 ベースのDMI 4.0となり8レーンで接続され、帯域が強化されています。
・インテル600シリーズチップセットは、第12世代インテルCoreプロセッサーと組み合わせることで、PCI-Express Gen 5.0のグラフィックスカードに対応することが出来ます。
・チップセット側でもPCI-Express Gen 4.0をサポートし最大12レーン使用することができます。※マザーボードメーカーの仕様によります。
・USB3.2(20Gbps)対応ポート数が増加しました。
CPU外観
Alder Lakeからは、ほぼ真四角だったそれまでの形状から変更となり長方形となりました。切り欠きの位置も変更となります。裏面もピン数が増加し、以前よりもさらに細かくなっており、第11世代以前のCPUとの互換性はありません。
LGA1700ソケット
AlderLakeからは、よりピン数の多いソケットおよび、CPUパッケージに変更となりました。より多くの電力の供給と、PCI-Express Gen 5など新たなI/Oのサポートが可能となります。
また、ソケットが縦に長い形状となり、CPUクーラーの取付穴の位置が変更となりました。マザーボードメーカーの設計次第で異なりますが、LGA1700対応のクーラーを使用することをおすすめします。
歴代CPUスペック比較
歴代CPUの代表として最上位モデルとなるKシリーズを比較したものです。
デスクトップコンシューマ向けとしては初のPCI-Express Gen 5.0対応のCPUとなり、チップセットとの接続レーン数も増加しています。
モデルナンバー | Core i9- 12900K |
Core i9- 11900K |
Core i9- 10900K |
Core i9-9900K | Core i7-8700K | Core i7-7700K | Core i7-6700K | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コードネーム | Alder Lake | Rocket Lake | Comet Lake | Coffee Lake-R | Coffee Lake | Kaby Lake | Skylake | |
製造プロセス | Intel 7(10nm) | 14nm | ||||||
コア/スレッド | 16コア/24スレッド | 8コア/16スレッド | 10コア/20スレッド | 8コア/16スレッド | 6コア/12スレッド | 4コア/8スレッド | ||
P-core数 | 8コア | – | ||||||
E-core数 | 8コア | – | ||||||
ベースクロック | – | 3.5GHz | 3.7GHz | 3.6GHz | 3.7GHz | 4.2GHz | 4.0GHz | |
TurboBoost最大クロック | 5.2GHz | 5.3GHz | 5.3GHz | 5.0GHz | 4.7GHz | 4.5GHz | 4.2GHz | |
TurboBoost2.0動作クロック | – | 5.1GHz | 5.1GHz | 5.0GHz | 4.7GHz | 4.5GHz | 4.2GHz | |
TurboBoostMax3.0動作クロック | 5.2GHz | 5.2GHz | 5.2GHz | – | ||||
サーマルベロシティーブースト動作クロック | – | 5.3GHz | 5.3GHz | – | ||||
P-coreベースクロック | 3.2GHz | – | ||||||
E-coreベースクロック | 2.4GHz | – | ||||||
P-coreターボブースト動作クロック | 5.1GHz | – | ||||||
E-coreターボブースト動作クロック | 3.9GHz | – | ||||||
L3キャッシュ | 30MB | 16MB | 20MB | 16MB | 12MB | 8MB | ||
PCI-Express | Gen | 5.0 | 4.0 | 3.0 | ||||
レーン数 | 16 | 20 | 16 | |||||
Gen | 4.0 | – | ||||||
レーン数 | 4 | – | ||||||
メモリ | 対応メモリ | DDR5-4800 | DDR4-3200 | DDR4-2933 | DDR4-2666 | DDR4-2400 | DDR4-2133 | |
DDR4-3200 | DDR3L-1600 | DDR3L-1600 | ||||||
最大容量 | 128GB | 64GB | 64GB | |||||
32GB | 32GB | |||||||
GPU | Intel UHD Graphics770 |
Intel UHD Graphics750 |
Intel UHD Graphics630 | Intel HD Graphics630 |
Intel HD Graphics530 |
|||
TDP | 125W | 95W | 91W | |||||
最大TDP | 241W | – | ||||||
対応ソケット | LGA1700 | LGA1200 | LGA1151 | |||||
対応チップセット | インテル 600 シリーズ |
インテル 500 シリーズ インテル 400 シリーズ(※) |
インテル 300 シリーズ | インテル 200 シリーズ インテル 100 シリーズ |
KシリーズのCPUスペック比較
(※)Core i9-11900KではB460・H410を除く
メモリのサポートの制限について
DDR4、DDR5のいずれかに対応します。(※マザーボードメーカーの仕様によります)
CPUタイプ | 第12世代Coreプロセッサー(Alder Lake) | |||
---|---|---|---|---|
メモリタイプ | DDR4 | DDR5 | ||
メモリ電圧 | 1.2V | 1.1V | ||
コネクタ | UDIMM | SODIMM | UDIMM | SODIMM |
動作クロック | 3200 (1&2DPC) |
3200(1DPC) | 4800(1SPC) 4400(2SPC-1DIMM) 4000(2SPC-2DIMM 1R) 3600(2SPC-2DIMM 2R) |
4800(1SPC) |
ECC | 対応(※CPU、チップセット及びマザーボードメーカーの仕様によります) | |||
最大チャネル数 | 2 | |||
チャネル毎DIMM数 | 1、2 | |||
DIMM容量 | 4、8、16、32GB | 8、16、32GB | ||
最大帯域 | 50.0GB/s | 76.8GB/s |
DDR4メモリのサポートの制限仕様
マルチディスプレイ対応表
パイプラインが増え最大4画面まで出力することが可能となりました。また、最大8K60pに対応し、ネイティブHDMI 2.1/2.0b出力とDisplay Port 1.4aに対応しました。
マルチディスプレイ対応表
モデルナンバーについて
Alder Lakeの製品型番(モデルナンバー)は次のようなルールで命名されています。
Alder Lakeの製品型番(モデルナンバー)
第12世代インテルCore i9シリーズプロセッサー
第12世代インテルCoreプロセッサーの最上位に位置するハイエンドモデルです。
シリーズでコア数、動作クロックともに高く設定されており、マルチコア性能だけでなく、シングルコア性能も高いラインナップです。
Core i9-12900KS | Core i9-12900K | Core i9-12900KF | Core i9-12900 | Core i9-12900F | Core i9-12900T | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
P-core | 8 | ||||||
E-core | 8 | ||||||
スレッド | 24 | ||||||
P-core | 動作クロック | 3.4GHz | 3.2GHz | 3.2GHz | 2.4GHz | 2.4GHz | 1.4GHz |
TurboBoost | 5.2GHz | 5.1GHz | 5.1GHz | 5.0GHz | 5.0GHz | 4.8GHz | |
E-core | 動作クロック | 2.5GHz | 2.4GHz | 2.4GHz | 1.8GHz | 1.8GHz | 1.0GHz |
TurboBoost | 4.0GHz | 3.9GHz | 3.9GHz | 3.8GHz | 3.8GHz | 3.6GHz | |
TurboBoostMAX3.0 | 5.3GHz | 5.2GHz | 5.2GHz | 5.1GHz | 5.1GHz | 4.9GHz | |
ThermalVelocityBoost | 5.5GHz | – | |||||
スマートキャッシュ(L3) | 30MB | ||||||
PCI-Express | Gen | 5.0 | |||||
レーン数 | 16 | ||||||
Gen | 4.0 | ||||||
レーン数 | 4 | ||||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-3200/DDR5-4800 | |||||
最大容量 | 128GB | ||||||
内蔵GPU | Intel UHD Graphics 770 |
× | Intel UHD Graphics 770 |
× | Intel UHD Graphics 770 |
||
TDP | 150W | 125W | 65W | 35W | |||
最大TDP | 241W | 202W | 106W | ||||
対応ソケット | LGA1700 | ||||||
対応チップセット | インテル600シリーズチップセット |
第12世代インテルCore i9シリーズプロセッサー スペック一覧表
第12世代インテルCore i7シリーズプロセッサー
第12世代インテルCore i7シリーズプロセッサーは、P-coreは最大の8コア搭載、E-coreが半減して4コアとなったハイエンドモデルです。
Core i7-12700K | Core i7-12700KF | Core i7-12700 | Core i7-12700F | Core i7-12700T | ||
---|---|---|---|---|---|---|
P-core | 8 | |||||
E-core | 4 | |||||
スレッド | 20 | |||||
P-core | 動作クロック | 3.6GHz | 3.6GHz | 2.1GHz | 2.1GHz | 1.4GHz |
TurboBoost | 4.9GHz | 4.9GHz | 4.8GHz | 4.8GHz | 4.6GHz | |
E-core | 動作クロック | 2.7GHz | 2.7GHz | 1.6GHz | 1.6GHz | 1.0GHz |
TurboBoost | 3.8GHz | 3.8GHz | 3.6GHz | 3.6GHz | 3.4GHz | |
TurboBoostMAX3.0 | 5.0GHz | 5.0GHz | 4.9GHz | 4.9GHz | 4.7GHz | |
ThermalVelocityBoost | – | |||||
スマートキャッシュ(L3) | 25MB | |||||
PCI-Express | Gen | 5.0 | ||||
レーン数 | 16 | |||||
Gen | 4.0 | |||||
レーン数 | 4 | |||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-3200/DDR5-4800 | ||||
最大容量 | 128GB | |||||
内蔵GPU | Intel UHD Graphics 770 |
× | Intel UHD Graphics 770 |
× | Intel UHD Graphics 770 |
|
TDP | 125W | 65W | 35W | |||
最大TDP | 190W | 180W | 99W | |||
対応ソケット | LGA1700 | |||||
対応チップセット | インテル600シリーズチップセット |
第12世代インテルCore i7シリーズプロセッサー スペック一覧表
第12世代インテルCore i5シリーズプロセッサー
第12世代インテルCoreプロセッサーの中核を担うミドルレンジモデルです。オーバークロックに対応する「K」モデルのみE-coreに対応、いずれのモデルもP-coreが6コアとなります。
Core i5-12600K | Core i5-12600KF | Core i5-12600 | Core i5-12500 | Core i5-12400 | Core i5-12400F | Core i5-12600T | Core i5-12500T | Core i5-12400T | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
P-core | 6 | 6 | ||||||||
E-core | 4 | 0 | ||||||||
スレッド | 16 | 12 | ||||||||
P-core | 動作クロック | 3.7GHz | 3.7GHz | 3.3GHz | 3.0GHz | 2.5GHz | 2.5GHz | 2.1GHz | 2.0GHz | 1.8GHz |
TurboBoost | 4.9GHz | 4.9GHz | 4.8GHz | 4.6GHz | 4.4GHz | 4.4GHz | 4.6GHz | 4.4GHz | 4.2GHz | |
E-core | 動作クロック | 2.8GHz | 2.8GHz | – | ||||||
TurboBoost | 3.6GHz | 3.6GHz | – | |||||||
TurboBoostMAX3.0 | – | |||||||||
ThermalVelocityBoost | – | |||||||||
スマートキャッシュ(L3) | 20MB | 18MB | ||||||||
PCI-Express | Gen | 5.0 | ||||||||
レーン数 | 16 | |||||||||
Gen | 4.0 | |||||||||
レーン数 | 4 | |||||||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-3200/DDR5-4800 | ||||||||
最大容量 | 128GB | |||||||||
内蔵GPU | Intel UHD Graphics 770 |
× | Intel UHD Graphics 770 |
Intel UHD Graphics 730 |
× | Intel UHD Graphics 770 |
Intel UHD Graphics 730 |
|||
TDP | 125W | 65W | 35W | |||||||
最大TDP | 150W | 117W | 74W | |||||||
対応ソケット | LGA1700 | |||||||||
対応チップセット | インテル600シリーズチップセット |
第12世代インテルCore i5シリーズプロセッサー スペック一覧表
第12世代インテルCore i3シリーズプロセッサー
第12世代インテルCoreプロセッサーのCoreシリーズエントリーモデルです。P-coreのみの搭載となっています。
Core i3-12300 | Core i3-12100 | Core i3-12100F | Core i3-12300T | Core i3-12100T | ||
---|---|---|---|---|---|---|
P-core | 4 | |||||
E-core | 0 | |||||
スレッド | 8 | |||||
P-core | 動作クロック | 3.5GHz | 3.3GHz | 3.3GHz | 2.3GHz | 2.2GHz |
TurboBoost | 4.4GHz | 4.3GHz | 4.3GHz | 4.2GHz | 4.1GHz | |
E-core | 動作クロック | – | ||||
TurboBoost | – | |||||
TurboBoostMAX3.0 | – | |||||
ThermalVelocityBoost | – | |||||
スマートキャッシュ(L3) | 12MB | |||||
PCI-Express | Gen | 5.0 | ||||
レーン数 | 16 | |||||
Gen | 4.0 | |||||
レーン数 | 4 | |||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-3200/DDR5-4800 | ||||
最大容量 | 128GB | |||||
内蔵GPU | Intel UHD Graphics 730 |
× | Intel UHD Graphics 730 |
|||
TDP | 60W | 58W | 35W | |||
最大TDP | 89W | 89W | 69W | |||
対応ソケット | LGA1700 | |||||
対応チップセット | インテル600シリーズチップセット |
第12世代インテルCore i3シリーズプロセッサー スペック一覧表
インテルPentium&Celeronプロセッサー
第12世代インテルCoreプロセッサーのエントリーモデルとなります。エントリーモデルでありながら上位モデルと同じアーキテクチャー、PCI-Express Gen 5やDDR5にも対応します。
Pentium Gold G7400 |
Pentium Gold G7400T |
Celeron G6900 |
Celeron G6900T |
||
---|---|---|---|---|---|
P-core | 2 | ||||
E-core | 0 | ||||
スレッド | 4 | 2 | |||
P-core | 動作クロック | 3.7GHz | 3.1GHz | 3.4GHz | 2.8GHz |
TurboBoost | – | ||||
E-core | 動作クロック | – | |||
TurboBoost | – | ||||
TurboBoost Max3.0 | – | ||||
ThermalVelocityBoost | – | ||||
スマートキャッシュ(L3) | 6MB | 4MB | |||
PCI-Express | Gen | 5.0 | |||
レーン数 | 16 | ||||
Gen | 4.0 | ||||
レーン数 | 4 | ||||
メモリ | 対応メモリ | DDR5-4800/DDR4-3200 | |||
最大容量 | 128GB | ||||
内蔵GPU | Intel UHD Graphics 710 |
||||
TDP | 46W | 35W | 46W | 35W | |
最大TDP | – | ||||
対応ソケット | LGA1700 | ||||
対応チップセット | インテル600シリーズチップセット |
インテルPentium&Celeronプロセッサー スペック一覧表
インテル 600 シリーズ チップセットについて
第12世代インテルCoreプロセッサー対応のチップセットとして、LGA1700対応のインテル600シリーズチップセットがリリースされます。
チップセット | インテル 600 シリーズ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
W680 | Q670 | Z690 | H670 | B660 | H610 | |
ソケット | LGA1700 | |||||
PCI Express Gen 4 レーンの最大数 |
12 | 6 | 0 | |||
PCI Express Gen 3 レーンの最大数 |
16 | 12 | 16 | 12 | 8 | |
CPUバス | DMI 4.0 8レーン | DMI 4.0 4レーン | ||||
USB3.2ポートの最大数 | 4 | 2 | 0 | |||
USB3.1ポートの最大数 | 10 | 4 | 2 | |||
USB3.0ポートの最大数 | 10 | 8 | 6 | 4 | ||
USB2.0ポートの最大数 | 14 | 12 | 10 | |||
SATA 6.0 Gb/s ポートの最大数 | 8 | 4 | ||||
RAID構成(PCIe) | 0/1/5 | – | ||||
RAID構成(SATA) | 0/1/5/10 | – | ||||
画面出力数 | 4 | 3 | ||||
ECCメモリ対応 | 〇 | – | ||||
vPro対応 | 〇 | – | ||||
CPUオーバークロック対応 | – | 〇 | – | |||
メモリーオーバークロック対応 | 〇 | – | 〇 | – |
インテル 600 シリーズ チップセット スペック一覧表
インテル500シリーズ&600シリーズチップセット 比較表
チップセット | インテル 500 シリーズチップセット (Rocket Lake PCH-H) |
インテル 600 シリーズチップセット (Alder Lake PCH-S) |
---|---|---|
PCI Express レーンの最大数 | 最大30レーン | 最大38レーン |
チップセットPCI Express Gen 3 レーンの最大数 |
最大24レーン | 最大16レーン |
チップセットPCI Express Gen 4 レーンの最大数 |
– | 最大12レーン |
CPU PCI Express Gen 4 レーンの最大数 |
最大20レーン | 最大4レーン |
CPU PCI Express Gen 5 レーンの最大数 |
– | 最大16レーン |
DMI | x8 Gen3 | x8 Gen4 |
USB3.0ポートの最大数 | 最大10ポート | |
USB3.1ポートの最大数 | 最大10ポート | |
USB3.2ポートの最大数 | 最大3ポート | 最大4ポート |
内蔵センサーハブ | 5.4 | |
USBオーディオ | 対応 | |
インテルVMD | – | 対応 |
インテル600シリーズ チップセットブロック図
最大時の構成となり、CPU、チップセットの組合せにより一部仕様が異なります。
インテル600シリーズ チップセットブロック図
第12世代インテルCoreプロセッサーCPU側のPCI-Expressレーン動作
PCI-Express Gen 5.0レーンについて対応するハードウェアはグラフィックスカードもしくはストレージのみの対応となっており下記のような動作となります。
LANカードやサウンドカードなどはチップセット側のPCI-Expressへの接続が推奨されています。
第12世代インテルCoreプロセッサーCPU側のPCI-Expressレーン動作例1
第12世代インテルCoreプロセッサーCPU側のPCI-Expressレーン動作例2
第12世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー「Alder Lake」FAQ
Q.第12世代CoreプロセッサーのOS対応状況は?
第12世代インテルCoreプロセッサーの対応OSは、Windows 10、Windows 11とLinuxとなります。Chrome OS、Androidはサポートしません。
Q.特定のゲームやソフトウェアが、Windows 10で動作が遅い
Windows 10ではP-core、E-coreへの適切なタスクの振り分けができていないことが原因です。
第12世代インテルCoreプロセッサーの最大パフォーマンスを発揮させるためにはWindows 11や最新Kernelを採用したLinuxでの使用が推奨されています。
Q.DDR5メモリソケットに今まで使用していたDDR4メモリは使える?
ソケット形状が異なるため、DDR4メモリはDDR5メモリスロットに搭載することはできません。
DDR4メモリを第12世代インテルCoreプロセッサーで使用する場合は、DDR4メモリに対応するマザーボードをお選びください。
メモリスロットやマザーボードを破損する可能性がありますので、取付時は仕様を十分にご確認ください。
Q.今までのCPUクーラーは使えるの?
ソケットの変更によりマウンタ穴の位置が変わっていますので、LGA1700に対応したCPUクーラーをご利用ください。
また、マザーボードメーカーの仕様により一部のクーラーは使用することは可能です。対応するCPUクーラーはマザーボードメーカーの仕様をご確認ください。
Q.インテル600シリーズチップセットマザーボードに今までのCPUは使えるの?
ソケット形状が変更となりましたので、第12世代インテルCoreプロセッサー以前のCPUは搭載することができません。
CPUやマザーボードを破損する可能性がありますので取付しないよう注意してください。
Q.CPUクーラーがついていないけど?
Core i9-12900K、Core i7-12700K、Core i5-12600Kでは標準でCPUクーラーが付属しておりませんので、別途ご用意ください。
TDP125W以上(最大TDP241W以上)に対応するクーラーが推奨されています。
Q.PCI-Express Gen 5のスロットに取り付けたIOカードが動作しない
PCI-Express Gen 5スロットは、グラフィックスカードもしくは、SSDのみが対応となります。
グラフィックスカード、SSD以外のカードは、他のスロットへの搭載をお試しください。
Q.マザーボードの端子から4Kモニターの接続はできる?
4K60pの接続にも対応します。HDMI、Display Port端子のいずれも対応しております。
※マザーボードメーカーの仕様によります。

Windows2000登場前からほぼ一貫してPC製造部門に従事。PC組立はもちろん、OSイメージの作成や製造時のトラブルシュートを行う。 その経験を生かしてOSの基本情報や資料室を担当する事が多い。