パソコン技術資料室では 第10世代 インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー(Comet Lake)の特徴・機能・他のシリーズとの比較、対応チップセットやよくある疑問について詳しく解説いたします。
Comet Lakeとは
「Comet Lake」とは、第10世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーに属するプロセッサーで、第10世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーには、Comet Lakeのほかに「Ice Lake」や「Amber Lake」などが含まれています。
Comet Lakeには、デスクトップ用の「Comet Lake-S」、パフォーマンスモデル向けモバイル用の「Comet Lake-H」、省電力向けモバイル用の「Comet Lake-U」などが有ります。
「第10世代」とあるように、Core プロセッサーシリーズはこれまでに多くの製品が発売されているため、どの時期の、どのモデルかを分かりやすくする目的でインテルの開発コードネームが通称で使われています。
Comet Lakeの読み方
「Comet Lake」の読み方は「コメットレイク」と読むのが一般的です。
※Comet Lake(コメットレイク)は、Coffee Lake(コーヒーレイク)、Kaby Lake(ケイビーレイク)、Cascade Lake(カスケイドレイク)等と同様に、インテルの開発コードネームです。
CPU
・第10世代インテルCore i9プロセッサーでは、コア数/スレッド数が増加し、コンシューマー向けとして初めて10コア/20スレッドに強化されました。
・第10世代インテルCoreプロセッサーでは、Core i9からCore i7、Core i5、Core i3に至るまでHyperThreadingに対応し、Core i7、Core i5、Core i3ではスレッド数が倍増しました。
・第10世代インテルCoreプロセッサーでは、メモリコントローラーはDDR4-2933メモリまで対応しました。
・インテルCore Xシリーズプロセッサーで搭載されていたTurbo Boost Max3.0 に対応しました。
・モバイル用プロセッサーで搭載されていたThermal Velocity Boost に対応しました。
GPU
・グラフィックスはIntel UHD Graphics 600シリーズ が搭載されています。
・従来のIntel UHD Graphics 600シリーズと同様、ハードウェアHEVC/H.265 での10bit エンコード/デコード、VP9、HDRに対応します。
・Intel UHD Graphics 600シリーズでは、最新のDirectX 12やOpenGL 4.5に引き続き対応し、4K動画などで使用されるCodec HEVCやVP9の10bit/HDR出力に対応しました。 また、5,120×2,880@30pの高解像度をサポートするDisplay Portや、HDMI2.0(※)に対応し、4Kの動画編集など最新技術を駆使するクリエイターにとって最適なCPUとなっています。
※実際の搭載ディスプレイ出力端子はマザーボードメーカーの仕様によります。
チップセット・その他
・第10世代インテルCoreプロセッサーでは新たに「LGA1200」ソケットを採用し、インテル400シリーズチップセットとの組み合わせで使用することができます。
・第10世代インテルCoreプロセッサー対応のインテル400シリーズチップセットとして、 「Z490」「H470」「B460」「H410」チップセットなどがリリースされます。
・「インテル400シリーズチップセット」では、インテルOptaneテクノロジに対応しM.2 SSDをキャッシュとして利用できるなど、従来のインテル300シリーズチップセットと同様の機能をもちます。
第10世代(Comet Lake) と 第9世代(Coffee Lake-R) の比較
第10世代(Comet Lake) | 第9世代(Coffee Lake-R) | |
---|---|---|
製造プロセス | 14nm | 14nm |
コア数 | 最大10 | 最大8 |
スレッド数 | 最大20 | 最大16 |
最大動作クロック | 5.3GHz | 5.0GHz |
キャッシュ | 最大20MB | 最大16MB |
TDP | 125/65/35W | 95/65/35W |
メモリ | DDR4-2933 | DDR4-2666 |
対応チップセット | インテル400シリーズ | インテル300シリーズ |
PCI-Expressレーン | 16 | 16 |
対応ソケット | LGA1200 | LGA1151 |
インテルOptaneテクノロジー | ○ | ○ |
グラフィック | Intel UHD Graphics 600 | |
HDR対応 | ○ | ○ |
オーバークロックについて
・「Comet Lake」では、コア数/スレッド数の増加にともない、一段と大きな電力を扱えるようになりました。
・メモリオーバークロックがより柔軟に行うことができるようになり、さらにベースクロックに依存しなくなりました。
・従来ではBIOSだけでしか設定することができなかったメモリのレイテンシーをOS上から変更することができるようになり、メモリの設定をより細かくすばやく詰めることができるようになりました。
・PLLコントロールが拡張され、細かく調整することができるようになりました。
・使用コア数に応じたオーバークロックの設定が可能になり、1コア以上がアクティブになると低い倍率設定に変更されます。
※オーバークロックの設定は、「K」つきのCPUと、「Z」シリーズのチップセットの組み合わせが必要です。
DDR4メモリのサポートの制限について
DDR4-2933に対応するメモリを使用する場合、使用可能な条件が定められています。下記仕様表のとおりとなります。※実際の仕様はマザーボードの対応により異なります。
Core i9 / i7 | Core i5 / i3 ,Pentium,Celeron | |||
---|---|---|---|---|
メモリタイプ | DDR4 | |||
メモリ電圧 | 1.2V | |||
コネクタ | UDIMM | SODIMM | UDIMM | SODIMM |
動作クロック | 2933 | 2933(1DIMM/Ch) 2133(2DIMM/Ch) |
2666 | 2666(1DIMM/Ch) 2133(2DIMM/Ch) |
最大チャネル数 | 2 | |||
チャネル毎DIMM数 | 1、2 | |||
DIMM容量 | 2、4、8、16、32GB | |||
最大帯域 | 45.8GB/s | 41.8GB/s |
モデルナンバーについて
Comet Lakeの製品型番(モデルナンバー)は次のようなルールで命名されています。
モデルラインナップ
第10世代インテルCore i9シリーズプロセッサー
第10世代インテルCoreプロセッサーの最上位に位置するハイエンドモデルです。最上位にふさわしく、Turbo Boost MAX 3.0やThermal Velocity Boost、DDR4-2933メモリといった特徴のすべてに対応しています。
Core i9-10900K | Core i9-10900 | Core i9-10900KF | Core i9-10900F | Core i9-10900T | ||
---|---|---|---|---|---|---|
コードネーム | Comet Lake-S | |||||
製造プロセス | 14nm | |||||
コア/スレッド | 10/20 | |||||
動作クロック | 3.7GHz | 2.8GHz | 3.7GHz | 2.8GHz | 1.9GHz | |
TurboBoost | 5.1GHz | 5.0GHz | 5.1GHz | 5.0GHz | 4.5GHz | |
TurboBoostMAX3.0 | 5.2GHz | 5.1GHz | 5.2GHz | 5.1GHz | 4.6GHz | |
ThermalVelocityBoost | 5.3GHz | 5.2GHz | 5.3GHz | 5.2GHz | – | |
キャッシュ | 20MB | |||||
PCI-Express | Gen | 3.0 | ||||
レーン数 | 16 | |||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-2933 | ||||
最大容量 | 128GB | |||||
TDP | 125W | 65W | 125W | 65W | 35W | |
GPU | Intel UHD Graphics630 | × | Intel UHD Graphics630 | |||
対応ソケット | LGA1200 | |||||
対応チップセット | インテル400 シリーズ |
第10世代インテルCore i7シリーズプロセッサー
第9世代インテルCore i9シリーズプロセッサーと同じ8コア/16スレッドを誇るハイエンドモデルです。第10世代インテルCore i9シリーズプロセッサーとは異なり、Thermal Velocity Boostには対応していませんが、Turbo Boost MAX 3.0とDDR4-2933メモリに対応しています。
Core i7-10700K | Core i7-10700 | Core i7-10700KF | Core i7-10700F | Core i7-10700T | ||
---|---|---|---|---|---|---|
コードネーム | Comet Lake-S | |||||
製造プロセス | 14nm | |||||
コア/スレッド | 8/16 | |||||
動作クロック | 3.8GHz | 2.9GHz | 3.8GHz | 2.9GHz | 2.0GHz | |
TurboBoost | 5.0GHz | 4.7GHz | 5.0GHz | 4.7GHz | 4.4GHz | |
TurboBoostMAX3.0 | 5.1GHz | 4.8GHz | 5.1GHz | 4.8GHz | 4.5GHz | |
ThermalVelocityBoost | – | |||||
キャッシュ | 16MB | |||||
PCI-Express | Gen | 3.0 | ||||
レーン数 | 16 | |||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-2933 | ||||
最大容量 | 128GB | |||||
TDP | 125W | 65W | 125W | 65W | 35W | |
GPU | Intel UHD Graphics630 | × | Intel UHD Graphics630 | |||
対応ソケット | LGA1200 | |||||
対応チップセット | インテル400 シリーズ |
第10世代インテルCore i5シリーズプロセッサー
第10世代インテルCoreプロセッサーの中核を担うミドルレンジモデルです。第9世代インテルCore i5シリーズプロセッサーと同じコア数ながらHyperthreadingに対応したためスレッド数が倍増しています。
Core i5-10600K | Core i5-10600 | Core i5-10500 | Core i5-10400 | Core i5-10600KF | ||
---|---|---|---|---|---|---|
コードネーム | Comet Lake-S | |||||
製造プロセス | 14nm | |||||
コア/スレッド | 6/12 | |||||
動作クロック | 4.1GHz | 3.3GHz | 3.1GHz | 2.9GHz | 4.1GHz | |
TurboBoost | 4.8GHz | 4.8GHz | 4.5GHz | 4.3GHz | 4.8GHz | |
TurboBoostMAX3.0 | – | |||||
ThermalVelocityBoost | – | |||||
キャッシュ | 12MB | |||||
PCI-Express | Gen | 3 | ||||
レーン数 | 16 | |||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-2666 | ||||
最大容量 | 128GB | |||||
TDP | 125W | 65W | 65W | 65W | 125W | |
GPU | Intel UHD Graphics630 | × | ||||
対応ソケット | LGA1200 | |||||
対応チップセット | インテル400 シリーズ |
Core i5-10400F | Core i5-10600T | Core i5-10500T | Core i5-10400T | ||
---|---|---|---|---|---|
コードネーム | Comet Lake-S | ||||
製造プロセス | 14nm | ||||
コア/スレッド | 6/12 | ||||
動作クロック | 2.9GHz | 2.4GHz | 2.3GHz | 2.0GHz | |
TurboBoost | 4.3GHz | 4.0GHz | 3.8GHz | 3.6GHz | |
TurboBoostMAX3.0 | – | ||||
ThermalVelocityBoost | – | ||||
キャッシュ | 12MB | ||||
PCI-Express | Gen | 3 | |||
レーン数 | 16 | ||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-2666 | |||
最大容量 | 128GB | ||||
TDP | 65W | 35W | 35W | 35W | |
GPU | × | Intel UHD Graphics630 | |||
対応ソケット | LGA1200 | ||||
対応チップセット | インテル400 シリーズ |
第10世代インテルCore i3シリーズプロセッサー
第10世代インテルCoreプロセッサーのローエンドモデルです。第9世代インテルCore i3シリーズプロセッサーと同じコア数ながらHyperthreadingに対応したためスレッド数が倍増しています。
Core i3-10320 | Core i3-10300 | Core i3-10100 | Core i3-10300T | Core i3-10100T | ||
---|---|---|---|---|---|---|
コードネーム | Comet Lake-S | |||||
製造プロセス | 14nm | |||||
コア/スレッド | 4/8 | |||||
動作クロック | 3.8GHz | 3.7GHz | 3.6GHz | 3.0GHz | 3.0GHz | |
TurboBoost | 4.6GHz | 4.4GHz | 4.3GHz | 3.9GHz | 3.8GHz | |
TurboBoostMAX3.0 | – | |||||
ThermalVelocityBoost | – | |||||
キャッシュ | 8MB | 6MB | 8MB | 6MB | ||
PCI-Express | Gen | 3.0 | ||||
レーン数 | 16 | |||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-2666 | ||||
最大容量 | 128GB | |||||
TDP | 65W | 65W | 65W | 35W | 35W | |
GPU | Intel UHD Graphics630 | |||||
対応ソケット | LGA1200 | |||||
対応チップセット | インテル400 シリーズ |
第10世代インテルPentiumプロセッサー
第10世代インテルCoreプロセッサーのエントリーモデルです。新たにDDR4-2666メモリに対応しました。
Pentium Gold G6600 | Pentium Gold G6500 | Pentium Gold G6400 | Pentium Gold G6500T | Pentium Gold G6400T | ||
---|---|---|---|---|---|---|
コードネーム | Comet Lake-S | |||||
製造プロセス | 14nm | |||||
コア/スレッド | 2/4 | |||||
動作クロック | 4.2GHz | 4.1GHz | 4.0GHz | 3.5GHz | 3.4GHz | |
TurboBoost | – | |||||
TurboBoostMAX3.0 | – | |||||
ThermalVelocityBoost | – | |||||
キャッシュ | 4MB | |||||
PCI-Express | Gen | 3 | ||||
レーン数 | 16 | |||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-2666 | ||||
最大容量 | 128GB | |||||
TDP | 58W | 35W | ||||
GPU | Intel UHD Graphics630 | Intel UHD Graphics610 | Intel UHD Graphics630 | Intel UHD Graphics610 | ||
対応ソケット | LGA1200 | |||||
対応チップセット | インテル400 シリーズ |
第10世代インテルCeleronプロセッサー
こちらも新たにDDR4-2666メモリに対応しました。
Celeron G5920 | Celeron G5900 | Celeron G5900T | ||
---|---|---|---|---|
コードネーム | Comet Lake-S | |||
製造プロセス | 14nm | |||
コア/スレッド | 2/2 | |||
動作クロック | 3.5GHz | 3.4GHz | 3.2GHz | |
TurboBoost | – | |||
TurboBoostMAX3.0 | – | |||
ThermalVelocityBoost | – | |||
キャッシュ | 2MB | |||
PCI-Express | Gen | 3.0 | ||
レーン数 | 16.0 | |||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-2666 | ||
最大容量 | 128GB | |||
TDP | 58W | 35W | ||
GPU | Intel UHD Graphics610 | |||
対応ソケット | LGA1200 | |||
対応チップセット | インテル400 シリーズ |
インテル 400 シリーズ チップセットについて
第10世代インテルCoreプロセッサー対応のチップセットとして、LGA1200対応のインテル400シリーズチップセットがリリースされます。
インテル 400 シリーズ チップセット | ||||
---|---|---|---|---|
チップセット | Z490 | H470 | B460 | H410 |
対応CPU | Comet Lake-S | |||
対応ソケット | LGA1200 | |||
最大画面出力数 | 3 | 2 | ||
PCI Express レーンの最大数 | 24 | 20 | 16 | 6 |
PCI-Express | 3.0 | |||
USB3.1ポートの最大数 | 6 | 4 | 0 | 0 |
USB3.0ポートの最大数 | 10 | 8 | 6 | 4 |
SATA 6.0 Gb/s ポートの最大数 | 6 | 4 | ||
M.2ポート最大数(x2,x4) | 3 | 2 | 1 | – |
RAID構成 | 0/1/5/10 | × | ||
サポートされるプロセッサー PCI Express ポートの構成 | 1×16 or 2×8 or 1×8+2×4 | 1×16 | 1×16 | 1×16 |
オーバークロック対応 | ○ | |||
インテル®Optane™テクノロジー | ○ | × |
第10世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー(Comet Lake)の特徴:CPU
第10世代インテルCore シリーズの主な特徴
・第10世代Core i9シリーズでは、コア数/スレッド数が増加し、コンシューマー向けとして初めて10コア/20スレッドに強化されました。
・第10世代インテルCoreプロセッサーでは、Core i9からCore i7、Core i5、Core i3に至るまでHyperThreadingに対応し、Core i7、Core i5、Core i3ではスレッド数が倍増しました。
・第10世代インテルCoreプロセッサーでは、メモリコントローラーはDDR4-2933メモリまで対応しました。
・インテルCore Xシリーズで搭載されていたTurbo Boost Max3.0 に対応しました。
・モバイル用プロセッサーで搭載されていたThermal Velocity Boost に対応しました。
歴代CPUスペック比較
歴代CPUの代表として最上位モデルとなるKシリーズを比較したものです。メインストリーム向けとしては初の10コア20スレッドのCPUとなり、コア数/スレッド数では上位モデルである Core Xシリーズ(Core i9-10900X) に追いつきました。
モデルナンバー | Core i9-10900K | Core i9-9900K | Core i7-8700K | Core i7-7700K | Core i7-6700K | |
---|---|---|---|---|---|---|
コードネーム | Comet Lake | Coffee Lake-R | Coffee Lake | Kaby Lake | Skylake | |
製造プロセス | 14nm | |||||
コア/スレッド | 10コア/20スレッド | 8コア/16スレッド | 6コア/12スレッド | 4コア/8スレッド | ||
動作クロック | 3.7GHz | 3.6GHz | 3.7GHz | 4.2GHz | 4.0GHz | |
TurboBoost | 5.1GHz | 5.0GHz | 4.7GHz | 4.5GHz | 4.2GHz | |
キャッシュ | 20MB | 16MB | 12MB | 8MB | ||
PCI-Express | Gen | 3.0 | ||||
レーン数 | 16 | |||||
メモリ | 対応メモリ | DDR4-2933 | DDR4-2666 | DDR4-2400 | DDR4-2133 | |
DDR3L-1600 | DDR3L-1600 | |||||
最大容量 | 128GB | 64GB | 64GB | |||
32GB | 32GB | |||||
GPU | Intel UHD Graphics630 | Intel HD Graphics630 | Intel HD Graphics530 | |||
TDP | 125W | 95W | 91W | |||
対応ソケット | LGA1200 | LGA1151 | ||||
対応チップセット | インテル 400 シリーズ |
インテル 300 シリーズ | インテル 200 シリーズ | |||
インテル 100 シリーズ |
メモリ対応表
DDR4-2933に対応するメモリを使用する場合、使用可能な条件が定められています。前述の仕様表のとおりとなります。※実際の仕様はマザーボードの対応により異なります。
第10世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー(Comet Lake)の特徴:GPU
第10世代インテルCore シリーズ「Comet Lake」内蔵「GPU」の主な特徴
・グラフィックスは引き続き、Intel UHD Graphics 600シリーズとなります。
・従来のIntel UHD Graphics 600シリーズと同様、ハードウェアHEVC/H.265 での10bit エンコード/デコード、VP9、HDRに対応します。
・Intel UHD Graphics 600シリーズでは、最新のDirectX 12やOpenGL 4.5に引き続き対応し、4K動画などで使用されるCodec HEVCやVP9の10bit/HDR出力に対応しました。 また、5,120×2,880@30pの高解像度をサポートするDisplay Portや、HDMI2.0(※)に対応し、4Kの動画編集など最新技術を駆使するクリエイターにとって最適なCPUとなっています。
※実際の搭載ディスプレイ出力端子はマザーボードメーカーの仕様によります。
「Comet Lake」グラフィックス機能比較
「Comet Lake」で搭載されれるIntel UHD Graphics 600シリーズは、第7世代インテルCoreプロセッサー(Kaby Lake)から機能はほぼ同じとなります。
Comet Lake | Coffee Lake | Kaby Lake | Skylake | ||
---|---|---|---|---|---|
CPU内蔵グラフィック世代 | Gen9 | Gen9 | Gen9 | Gen9 | |
3Dグラフィック機能 | Intel HD Graphics | ○ | ○ | ○ | ○ |
3D Architecture Improvements | ○ | ○ | ○ | ○ | |
DirectX 12 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
OpenCL 2.1, OpenGL 5.0 | ○ | ○ | ○ | × | |
OpenCL 2.0, OpenGL 4.3/4.4 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
各種ハードウェアコーデック | AVC, MJPEG, MPEG-2, MVC(Long, GUID), VC-1 | ○ | ○ | ○ | ○ |
High Dynamic Range (Rec.2020) | ○ | ○ | ○ | × | |
JPEG Decode, JPEG Encode | ○ | ○ | ○ | ○ | |
HEVC Decode, HEVC Encode | ○(10bit) | ○(10bit) | ○(10bit) | ○(8bit) | |
VP8 Decode, VP8 Encode (GPU) | ○ | ○ | ○ | ○ | |
VP9 Decode, VP9 Encode (GPU) | ○(10bit) | ○(10bit) | ○(10bit) | ○(8bit) | |
メディア対応 | Intel Quick Sync Video | ○ | ○ | ○ | ○ |
Intel Built-In Visuals | ○ | ○ | ○ | ○ | |
Scalar & Format Converter (SFC) Pipeline | ○ | ○ | ○ | ○ | |
著作権保護機能 | HDCP 1.4 | ○ | ○ | ○ | ○ |
GPGPU | Shared Cirtual Memory | ○ | ○ | ○ | ○ |
OpenCL 2.0 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
外部接続 | 16 PCIe 3.0 Graphics Lanes | ○ | ○ | ○ | ○ |
Switchable Graphics | ○ | ○ | ○ | ○ |
マルチディスプレイ対応表
最大3画面まで出力することが可能です。
ここが知りたい!第10世代 Intel® Core™ プロセッサー・ファミリーの疑問を解決!
Q1.第10世代CoreプロセッサーのOS対応状況は?
第10世代Coreプロセッサーの対応OSは、Windows 10とLinuxのみとなります。
Windows 10以外のWindows(7・8・8.1など)には対応いたしませんのでご注意ください。
Q2.今まで使用していたDDR4-2666やDDR4-2400メモリは使えるの?
そのまま使用可能となっています。
Q3.今までのCPUクーラーは使えるの?
使用することは可能です。LGA1200、LGA1151,LGA1150,LGA1155,LGA1156に対応するCPUクーラーをご使用ください。
Q4.CPUクーラーがついていないけど?
Core i9-10900K、Core i7-10700K、Core i5-10600Kでは標準でCPUクーラーが付属しておりませんので、別途ご用意ください。TDP130W以上に対応するクーラーが推奨されています。
Windows2000登場前からほぼ一貫してPC製造部門に従事。PC組立はもちろん、OSイメージの作成や製造時のトラブルシュートを行う。 その経験を生かしてOSの基本情報や資料室を担当する事が多い。