仕事でよく利用されるExcel関数には「VLOOKUP」がありますが、データベース内に同一の文字列(例えば同姓同名など)が存在する場合、基本的にVLOOKUP関数だと正しく抽出してくれない場合があります。そんなとき、DGET関数を使用すれば複数の条件で正しく結果を返してくれます。
書式(基本構文)
DGET(データベース,フィールド,検索条件)
記述例
=DGET(C6:C12,E6,C15:D16)
1.fxボタンをクリックする
検索結果を返したい任意のセル(ここでは「E16」)を選択した状態で[fx]をクリックします。
2.「関数の検索」窓に「DGET」と入力して[検索開始]をクリックする
「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されるので、「関数の検索」窓に「DGET」と入力して[検索開始]をクリックします。
3.「DGET」を選択した状態で[OK]をクリックする
検索結果が関数名に表示されます。「DGET」を選択した状態で[OK]をクリックします。
4.データベースを範囲選択する
DGET関数の「関数の引数」ダイアログボックスが表示されます。データベースを選択したら、シート内のデータベースを範囲選択(ここでは「C6:F12」)します。データベースを選択する際は、項目の見出しも含めて選択することを忘れないようにしましょう。
5.「F4」キーを押して絶対参照にする
範囲を選択したら「F4」キーを押して絶対参照(「$C$6:$F$12」)にします。
6.フィールドを選択する
続いてデータを抽出したい項目が入力されているセル(ここでは連絡先をフィールドにしたいので「E6」)を選択します。
7.条件を範囲選択する
検索条件となる箇所(ここでは氏名と会社名を含む「C15:D16」)を選択します。
8.「F4」キーを押して選択した条件を絶対参照にする
データベース選択時と同様に条件として選択した範囲も「F4」キーを押して絶対参照(「$C$15:$D$16」)にします。
9.[OK]をクリックする
[OK]をクリックしてDGET関数のダイアログボックスを閉じると結果が反映されます。
10.セルをドラッグして結果を反映させる
ここでは会社所在地も同様にDGET関数を使用して結果を知ることができますが、先にデータベースと条件を絶対参照して結果を得ているため、セル「E16」をドラッグしてコピー&ペーストするだけで結果を反映することができます。
VLOOKUP関数とDGET関数ができることは似ていますがVLOOKUP関数は検索条件に設定できる項目は1つ、対してDGET関数は複数です。しかし、関数の記述という面ではDGET関数のほうが比較的優しく覚えやすいと思うので、ぜひ使ってみてください。
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