セットアップしたRaspberry PiのOSをまるごとコピーして、複数のRaspberry Piの環境構築をする場面で便利な方法を紹介します。
1.空のmicroSDカードをセットする
Raspberry Pi4に外付けのカードリーダーを取り付け、空のmicroSDカードを挿入します。
2.Raspberry Pi4が認識してるSDカード情報を取得する
ターミナルを起動し、下記のコマンドを実行してください。
sudo parted -l
実行すると、Raspberry Pi4本体のmicroSDカードの情報とカードリーダーに挿したmicroSDカード情報の2つが表示されます。
空のmicroSDカードがどちらかを判別し、Modelの項目に書かれた名前を覚えておきます。
※下図の赤い枠の部分が空のmicroSDカードになります。
3.「SD Card Copier」を立ち上げる
今回の場合は、「Generic STORAGE DEVICE(scsi)」が空のSDカードとして設定します。
左上のメニューから「アクセサリー」の「SD Card Copier」をクリックして、起動します。
4.コピーするSDカードを選択する
下記のように設定して「Start」を押してください。
Copy From Device:コピー元(OSが入っている本体のmicroSDカード)を選択する
Copy To Device:コピー先(カードリーダーに挿入したmicroSDカード)を選択する
New Partition UUIDs:チェックを入れる
※コピー元とコピー先を間違えないように、選択してください。間違えるとデータが消去されて、戻らなくなります。
New Partition UUIDsの項目は、チェックを入れてStartを押してください。
無事にコピーが終了したら、Raspberry Pi4の電源を切って、本体のmicroSDカードとカードリーダーに挿入したmicroSDカードを入れ替えて起動できるか試してみましょう。
5.バックアップとしての活用も!
コピーだけではなく、一時的なバックアップとしても、この方法は使えると思うので、覚えておくと便利です。
公設研究機関勤務を経て、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]に入学。
主に研究開発をコンセプトから開発までサポートする企業「合同会社4D Pocket」代表 。
エンジニアを養成するフリースクール「一般社団法人HOPTER TECH SCHOOL」共同代表(教頭)。
2022年度より「名古屋文理大学」及び「名古屋造形大学」非常勤講師。