

2019年11月20日、ASUSより新型スマートフォン「ROG Phone2 」が日本国内でも発売されることが発表されました。 都内で行われました新製品発表会にてROG Phone2のゲーミングを追求した性能と機能の紹介と、多彩なオプション品の紹介が行われましたので、発表会の様子をレポートしたいと思います。
「ROG Phone 2」日本国内発売決定
2019年11月20日に都内で行われました新製品発表会にてROG Phone2の日本国内の発売開始の発表が行われました。日本では2019年11月22日(金)より発売開始となります。ストレージが512GBか1TBの2モデルの製品展開となります。
ROG Phone2
を掲げるASUS JAPAN塩野氏
「ROG Phone2」の強化ポイント
続けて、ASUS JAPAN阿部氏による、ROG Phone2の紹介が行われました。ROG Phone2は、ストレージによる違いで512GBと1TBモデルの2モデルの展開となるようです。
現行最高峰のハイエンドSOCを搭載
ROG Phone2では、ゲーミング性能を追求し、「Snapdragon 855 Plus」を搭載、動作クロックは2.96GHzで動作し、グラフィックにはAdreno640を搭載しています。高性能なCPUの性能を最大限引き出すべくメモリは12GB、UFS3.0の大容量ストレージ(512GB、1TB)、高速なWLAN802.11adに対応しています。Snapdragon 855 Plusでは、動作クロックが高く855に比べ4%の性能向上、グラフィックは15%の性能向上となっています。
ASUSによるとAnTuTuベンチマークテストではスコアが50万越えとなっており、3DMarkのテストでも6000以上のスコアとなっており、高い性能を発揮していることが分かります。また、これだけにとどまらずUSF3.0のストレージによりゲームの起動速度も向上しており体感的な速度が上がっています。
AnTuTuベンチマークスコアは50万以上
独自冷却機構「AeroActive Cooler Ⅱ」
これだけの高い性能をしっかりと発揮させるため、CPUなどの熱をしっかりとコントロールできるようなシステムソフトウェアの最適化、しっかりと放熱する冷却システムの強化、さらに本体外部にファンを取り付け冷却力をブーストするという3段階の仕組みとなっています。
ROG Phone2では、GameCoolⅡSystemと呼ばれており、内部構造の最適化、ヒートシンクと3Dベイパーチャンバーの搭載、バックカバーの排熱孔を備える構造となっています。
GameCoolⅡSystemの紹介
本体外部に冷却ファンを取り付ける構造AearoActive CoolerはROG Phone2でも引き続き対応する上、ファンの静音性が向上しました。これにより本体の表面温度が最大で5℃低下されるとのことです。
これらの強化された冷却力により、他のスマートフォンに比べて、パフォーマンスが落ちづらくなり、長時間にわたってゲームを快適にプレイできるようになっているとのことです。
常に落ちないパフォーマンス
リフレッシュレート120Hz,のAMOLEDディスプレイ
最適なゲーム体験を得るため、ディスプレイにもこだわっており、縦横比19.5:9という6.59型AMOLEDモニタを搭載、応答速度は1ms、120Hzのリフレッシュレートに対応しています。発色もΔE<1の色再現性を持ちHDR10にも対応するディスプレイとなっておりゲームだけでなく最新のコンテンツも快適に対応しています。
タッチパネルとなるディスプレイは、240Hzのタッチサンプリングレートをサポートし、タッチしてからゲームに反映されるまで49msのレイテンシとなっており、120Hzのディスプレイと合わさりとてもレスポンスのよい操作感を得られるとのことです。タッチペンを滑らせるだけでもその応答性の良さが分かり、リズムゲームなどのスワイプ操作も非常に快適に動作することをアピールしています。
高速なタッチ応答速度
ハイスペックを支える大容量バッテリー
ROG Phone2では、6000mAhとなるスマートフォンとしては大容量のバッテリーを搭載しています。30WのUSB Type-C給電プロファイルに対応し、Quick Charge 4.0により高速なバッテリー充電ができます。高速充電は、本体側面にあるType-Cポートに接続することで使用ができます。また、ROG Phone2に付属する専用のACアダプターと本体に内蔵するコントローラーチップにより充電中の発熱を動的に抑えることができるようになっています。
専用の充電コントローラーチップを搭載するROG Phone2
初代ROG Phoneに引き続き、ROG Phone2でも本体側面にUSB Type-Cコネクタが搭載されており、ケーブルを接続し充電しながらのプレイもケーブルが邪魔になることがありません。
本体側面にUSB Type-Cコネクタ
物理ボタンのように使える超音波タッチセンサ「AirTrigger Ⅱ」
ROG Phone2ではAirTriggerも進化しAirTriggerⅡとなりました。初代ROG Phoneでは63msの応答速度だったものが20msへと大幅に高速化、タップ操作だけでなくスライド(スワイプ)操作や片方だけの有効化など、より機能が進化しました。
進化したAirTriggerⅡ
プリインストールされているアプリ「Armoury Crate」でAirTriggerⅡの割り当てを変更することができ、従来通り、タップする場所の設定に加えて、スワイプ操作まで設定できます。スワイプ操作も横方向だけでなく縦方向へも割り当てすることが可能になっています。
こだわりのサウンドシステム、無線LANや設定アプリケーション
ROG Phone2はフロントスピーカーも両サイドに搭載しており、DTS X Ultraに対応、臨場感あふれるサウンドを楽しむことができます。また、バイブレーション機能も進化しており、ただ振動するだけでなく、縦横ナナメなど方向を感じさせる振動を実現しており、アプリケーションの対応が必要となりますが、よりリアルなゲーム体験をすることが可能になっています。
無線LANは11adに対応、最大4.6Gbpsの高速な無線通信が可能となっており、専用の無線アダプターを使用し映像を無線で飛ばすことも可能になっております。
本体背面のROGロゴが光るAURAライト機能も強化されており、ゲームに合わせて光を変化させるだけでなく、チームを組んでプレイするようなゲームにおいて複数の端末で光り方を同期させるなど、チームの結束力を高められるようになっています。
これらの機能はプリインストールされている各種設定アプリケーションでコントロールすることが可能となっており、Armoury Crateではゲームによってプロファイルを切替し、AURAライトやAirTriggerⅡの設定を行うことができます。
CPUパフォーマンスやタッチ精度、リフレッシュレートの変更も可能です。
GAME Genieでは、ゲームをプレイ中のアラームの設定や電話がかかってきたときなどの通知の挙動を設定することができます。
Google AR Coreに対応し、ARのアプリケーションも楽しむことができます。
豊富なオプション
初代ROG Phoneでも多彩な外部オプションが展開されておりましたが、ROG Phone2でも同様に多くの専用オプションが展開されています。
いずれもⅡへと進化し、ゲーム機のように使用できるTwinViewDockⅡ、コントローラーを追加するROG Kural Core Gamepadも進化しており、以前ではできなかったこれら二つを同時に接続し使用できるなど、堅実な進化を遂げています。
ROG Phone2をゲーム機たらしめる豊富な外部オプション
ドックやキャリーバッグも展開
日本国内での発売は2019年11月22日(金)!
日本国内では2019年11月22日(金)からの展開となりました。価格は512GBモデルで105,500円(税込116,050円)~となります。
各種オプションは、ASUSショップやASUSオンラインストアで入手することができるそうです。
ROG Phoneではできなかった、問題があった点が大きく改善されており、さらにオプションも進化したROG Phone2ですが、ASUSのスマートフォンでのゲームプレイの快適さへの追求も他に類を見ない唯一の製品となっています。スマートフォンアプリだけでなくSteamLinkを介してパソコンと連動してゲームを遊ぶことも可能になっており、外部オプションも含めるともはやスマートフォンとしてではなくひとつのゲーム機としてとらえてもよいような製品展開になっています。スマートフォンとしては高価な部類ですがそれだけ納得の性能となっており、ゲームを快適にするなら「ROG Phone2」は非常に強力な候補に挙がってくるのではないのでしょうか。
最後に、発表会会場の後方では実機デモが実演されており、実機のタッチアンドトライが可能となっていました。ROG Phone2対応のゲームパッドを接続し、パソコンのゲームをSteamLinkで接続しプレイすることができるようになっており非常に低遅延でゲームを遊ぶことができるようになっていました。
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従来では難しかったコントローラーor保護カバー+冷却ファンも可能
多彩なオプション展開

パソコン工房のヘビーゲーマー&ハイパーマルチクリエイター。ゲームを遊ぶだけでなくゲーム作りの趣味も高じてゲーム&クリエイティブ関連のことは大体それなりOK。