iPhoneで初めての相手に連絡したい場合、メッセージ(iMessageなど)で確認を取ろうとして「自分の電話番号を相手に知られるのは嫌」と思うこともあるでしょう。iPhoneでは、メッセージの設定を変更すると、フリーメールアドレスや会社のメールアドレスなどの名義でメッセージの送信が可能になります。今回は、iPhoneで自分の電話番号を相手に伝えることなく、メッセージを届ける方法を解説します。
※本記事では、iPhone 14(iOS 16.3.1)を使用して、検証を行っています。
自分の電話番号を相手から隠す方法
iPhoneのホーム画面から「設定」アプリを起動して、「設定」→「メッセージ」をタップします。
「メッセージ」画面の「iMessage」欄下の「送受信」欄を確認すると、筆者環境では「3件のアドレス」と表示されています。3件のうち1件が自分の電話番号である可能性が高いので、「3件のアドレス」をタップして確認してみましょう。
筆者環境では、iMessageの送受信には「+81**********」の電話番号と「******@gmail」、筆者の会社アドレスの3つにチェックが入っていました。現状、これら3つからの送受信が可能な状態です。
メッセージを送信したい場合、画面下部の「新規チャットの発信元」欄にチェックの入ったアドレスだけが使用されます。ここで確認して、自分が希望しないアドレスにチェックがあれば、必ず外してください。このサンプルの場合、「***@gmail」だけが使用されることになります。
この「新規チャットの発信元」で、Apple IDのメールアドレスが選択されている人は、送信した相手にApple IDが知られることにもなります。上記操作時にApple IDのメールアドレスにチェックが入っていた人はすぐに変更しておきましょう。
完全に電話番号を使いたくない場合は、上にある「以下の連絡先でIMESSAGEの送受信ができます」で、電話番号のチェックを外しておきます。これで「新規チャットの発信元」に電話番号自体が掲載されず、発信元には使われなくなります。
画面左上の「<メッセージ」をタップして前画面に戻ると、「送受信」の件数が「3件」から「2件のメールアドレス」へと変更されました。
相手が不明な電話にiMessageで問い合わせをする方法
相手の不明な電話がiPhoneにかかってきたため、誰からの着信なのかが気になる場合はあります。無理して相手にコンタクトしないのが無難ですが、何らかの理由で相手の確認をしたい場合、その対応方法を紹介しておきます。事前に対応用のフリーのメールアドレスを作っておきましょう。
iPhoneの着信履歴からは、不明な電話主に向けてメッセージの送信が可能です。送信前までに、先ほど説明した方法でiMessageの「新規チャットの発信元」を対応用のフリーメールアドレスに変更しておきます。
iPhoneの「履歴」画面より、相手が不明の電話に対して着信履歴の右側にある「i」ボタンをタップします。もし相手先がiPhoneの「連絡帳」に登録されていれば、相手の詳細情報が表示されますが、登録されていない限りは相手の情報がわかりません。そこで「メッセージ」をタップしましょう。
宛先を確認して、緑色の文字になる場合は相手がiPhone以外で、「新規メッセージ」が起動されます。このまま進めても、相手はSMS(ショートメッセージサービス)や固定電話宛になるので、送信できません。一方、宛先の色が青色であれば、相手もiPhoneユーザーです。
相手がiPhoneユーザーであれば「iMessage」が起動されて、テキスト以外に写真などのデータ送信も可能です。
KOTOPLANNINGアートディレクター。元デジタルハリウッド大学教授。コンピューターおよびアクリル絵の具を使った自然な表現手法によるポートレート作品を制作発表、アプリ解説書、絵本など数十冊出版