

SIMロックフリーでコストパフォーマンスに優れたASUSのスマートフォン「Zen Fone」シリーズより、5.5インチ液晶を採用し、大容量バッテリーとデュアルレンズカメラを搭載した「ZenFone Max (M1)」をレビューいたします。
ZenFone Max (M1)とZenFone Max Plus (M1)のスペック比較
ZenFone Max (M1)の性能を確認するため、既に国内販売されている「ZenFone Max Plus (M1)」とスペックの比較をしてみました。
製品名 | ZenFone Max (M1) | ZenFone Max Plus (M1) | |
---|---|---|---|
型番 | ZB555KL-BK32S3 | ZB570TL-BK32S4 | |
プラットフォーム | Android 8.0 | Android 7.0 | |
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 430 | MediaTek MT6750T | |
メインメモリ | 3GB | 4GB | |
表示機能 | ディスプレイ | 5.5型ワイド TFTカラータッチスクリーン IPS液晶 (LEDバックライト) |
5.7型ワイド TFTカラータッチスクリーン IPS液晶(LEDバックライト) |
解像度 | 1440×720 | 2,160×1,080ドット | |
グラフィックス機能 | Adreno 505 | Mali-T860 | |
内部ストレージ | 32GB | ||
カメラ | アウトカメラ | 1,600万画素カメラ内蔵(メインカメラ) 800万画素広角カメラ内蔵(2ndカメラ)、LEDフラッシュ |
|
インカメラ | 800万画素カメラ内蔵 | ||
入力機能 | 10点マルチタッチ・スクリーン (静電容量方式) | 5点マルチタッチ・スクリーン (静電容量方式) | |
インターフェース | USBポート | microUSB×1 | |
SIMカードスロット | nanoSI Mスロット×2(DSDS対応) | ||
カードリーダー | microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、 microSDメモリーカード |
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オーディオ | マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 | ||
バッテリー容量 | 4,000mAh | 4,130mAh | |
サイズ | 高さ約147.3mm×幅約70.9mm×奥行き約8.7mm | 高さ約152.6mm×幅約73mm×奥行き約8.8mm | |
質量 | 約150g | 約160g |
ZenFone Max (M1)とZenFone Max Plus (M1)のスペック比較表
ZenFone Max Plus (M1)よりも一回りコンパクトで軽量な本機は、視野角の広いIPS液晶を採用した5.5型HD+(1440×720)ワイド画面に、10点マルチタッチ・スクリーンが搭載されており、操作性が優れています。プラットフォームはAndroid 8.0で、CPUには8コア、最大クロック 1.4GHzのSnapdragon 430を搭載。メインメモリは3GBで動作も軽快です。
加えて、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)にも対応していますので、nanoSIM 2基の同時利用が可能です。また、バッテリー容量も4,000mAh内蔵し、ZenFone Max Plus (M1)同様、バッテリー残量を気にすることなく一日中使用することができます。
ZenFone Max (M1) 開封の儀
それではZenFone Max (M1)を開封していきます。まずはパッケージ。
ZenFone MAX M1 5.5 (ZB555KL)
化粧箱をスライドさせると本体が収納されている箱が取り出せます。
化粧箱から本体が収納されている箱を取り出します
WE LOVE(ハート)PHOTOの小箱を取り出すと本体がお目見えします。
本体は包装シートに包まれています
本体が収納されていた箱の中にはUSB ACアダプターセット(ACアダプター、microUSBケーブル)、ZenEar(イヤホン)が入っています。
本体の下には付属品が同梱されています
WE LOVE(ハート)PHOTOの小箱の裏にSIMイジェクトピンと、中にユーザーマニュアル、製品保証書が同梱されています。
SIMカードトレーを引き出すのに使用します
付属品一式は以下のようになります。
製品保証書は紛失しないようパッケージと合わせて大切に保管しておきましょう
ZenFone Max (M1)の外観
それでは早速本体の外観を見ていきます。
本体前面には5.5インチのIPS液晶を搭載。ベゼル幅も狭く、本体サイズはおおよそ5インチサイズとなっていますので大変コンパクトな印象です。
ベゼル幅も小さく、画面も大きく見えます
本体前面上部に800万画素のインカメラが備わっています。
本体上部左よりにインカメラがあります
本体背面にはASUSのロゴがあります。
背面は本体カラーであるディープシーブラック
本体カラーはサンライトゴールド、ルビーレッド、ディープシーブラックの3色。
今回、ルビーレッドは用意できませんでした
本体背面左上側には13MPと広角8MPのデュアルレンズカメラが備わっています。
画角の広い広角レンズは風景の撮影などに最適です
背面中央には指紋センサーが備わっています。
ちょうど人差し指をそえる位置に指紋センサーがあります
本体右側面には電源ボタンと音量ボタンが配置されています。
右側面に電源ボタンと音量ボタン
本体上部にはマイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックが配置されています。
本体上部にマイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック
左側面にデュアルSIMスロットが配置され、付属のSIMイジェクトピンでnanoSIMカードスロットを取り出します。
左側面にデュアルSIMスロット
nanoSIMカードスロットにはmicroSDカード1枚とnano SIMカードが2枚入ります。
nano SIMカードが2枚入り、DSDSに対応しています
本体下部にはマイクとスピーカー、充電/データ転送用のmicroUSBポートが配置されています。
充電/データ転送はmicroUSBポートを使用
ASUS独自のユーザーインターフェイス「ZenUI」
使用頻度の高いアプリだけを強調した、ミニマルなレイアウト。余分なアニメーションを減らし、アプリの起動時間を早めることで、より直感的なレスポンスを実現。
シンプルで使いやすいレイアウト
音声レコーダなども標準でインストールされています。
ASUS独自のツールがまとめられています
ホーム画面の上部から下に指でスワイプすることでクイック設定パネルを呼び出し、各種機能、本体設定の変更などをおこなえます。
クイック設定パネルも充実しています
クイック設定パネルの右上の歯車のアイコンで本体設定を呼び出せます
セキュリティ面では指紋認証に加えて、フロントカメラを活用した顔認証(フェイスアンロック)も備えています。
指紋認証に加え、顔認証も登録することができます
Zen独自のツールを紹介
ZenFone Max (M1)にプリインストールされているツールをいくつかご紹介いたします。
FMラジオ
3GやWi-Fiなどのネットワーク回線を使わず、FMラジオを聞くことができます。
FMラジオを使用するにはヘッドフォンが必要となります。
万一の際に役立つラジオ機能です
PowerMaster
電源に関する最適化機能と設定をおこなうツール。システムやバッテリー、アダプター、充電機能を保護する機能も備えています。
4,000mAhの大容量バッテリーを搭載している本機の電源管理ツール
モバイルマネージャー
複数のアプリを一括管理するツール。デバイスのパフォーマンスを最適化し、省電力設定やストレージ容量、システム通知を管理することができます。
常に快適な動作をサポートしてくれるモバイルマネージャー
ZenFone Max (M1)のカメラ機能を試してみた
ZenFone Max (M1)に搭載されているカメラ機能として、HDR撮影、ポートレートモードの基本機能に加え、美人エフェクトモードやパノラマ撮影モード、低速度撮影(タイムラプス)モードがあります。
下部中央の写真撮影ボタンの左には動画撮影ボタンが配置されています。
カメラ機能の基本画面
画面上部のアイコンは左から「設定の調整」、「HDRの有効/無効の切り替え」、「画面モードを切り替え」、「ノーマルモードとポートレートモードの切替」、「写真を撮影するまでの時間を秒単位で設定」、「フラッシュ機能の切り替え」となっています。
18:9のフル画面での撮影もできます
画面を右にスワイプすると各種フィルター効果を選択できます。
リアルタイムにフィルター効果を確認できます
画面を左にスワイプすると各撮影モードに変更できます。
オート以外のモードを長押しすることでピン留めできます
デュアルレンズカメラの画角を確認するため、同じ焦点距離、構図で撮影してみました。1,300万画素のメインカメラで撮影した写真が以下となります。
アウトカメラの標準画角です
次にカメラを広角に切り替えて撮影しました。120°広角カメラでの撮影では、画角の差は歴然で、左右の広がりに加え、上下にも広く撮影することができました。
風景や集合写真などの撮影に適しています
動画の解像度の設定では1920×1080のFHD画質、1270×720のHD画質、640×480のTV画質の中から選択できます。フレームレートはどれも30fpsとなります。
「設定の調整」から変更できます
ZenFone Max (M1)を実際に触ってみた感想は
以上、開封の儀から本体機能までをざっとご紹介させていただきました。今回、ZenFone Max (M1)を触ってみて、本体の挙動もサクサクと軽快でストレスなく使用できました。
カメラ機能に関してはオートフォーカスも速く、被写体にピントが直ぐ合い、カメラ機能の使いやすさを実感しました。また、120°広角カメラの画角は、上記の作例でもあるように視界で捉えている以上の画をしっかりと抑えてくれるので、物撮りからポートレート、風景の撮影までデュアルレンズカメラの性能を存分に発揮してくれることでしょう。
4,000mAhの大容量バッテリーを搭載している本機は、バッテリー残量を気にすること無く、写真や動画をたっぷり撮影できるコンパクで携帯しやすいSIMロックフリースマートフォンとしておすすめです。

360度どこからみても凡人、職人番号ラッキー7!職人7号です。主に写真撮影、動画編集を担当。パソコン工房ECサイトのBTOPCや自作パーツ等ひろく手掛ける。店舗部門出身。