

こんにちは。職人7号です。 先月、東プレよりREALFORCE(リアルフォース)の新モデルとなる『R2』シリーズが発売されました。 東プレのREALFORCEといえば、静電容量無接点方式を採用した純国産のプレミアムキーボードで、入力時の静かさや抜群のキータッチ感を実現し、長時間の使用でも疲れにくく耐久性に富んでいることで人気です。 今回はそのREALFORCE 『R2』シリーズの標準モデル2種、静音モデル2種をレビュー致します。
REALFORCE 『R2』シリーズ
標準モデル
写真上:REALFORCE R2-JP4-BK / 写真下:REALFORCE R2-JPV-IV
初代REAL FORCE発売より16年の時を経てリニューアルされた第2世代モデル。
先代の丸みのあるデザインから一新し、エッジの効いた省スペースなデザインになりました。
静音モデル
写真上:REALFORCE S R2S-JPV-IV / 写真下:REALFORCE S R2S-JP4-BK
静音型の静電容量式スイッチを採用し、上記の標準モデルと比べ、打鍵音が30%軽減されたモデル。
夜間や職場など、タイピング音が気になる場所での使用に向いています。
REALFORCEの特長とR2シリーズからの変更点
キースイッチ
今回のR2シリーズは、キースイッチの構造と19mmピッチはそのままに、設置面積が16%小型化されました。
また、デザイン、機能性のみならずキースイッチの耐久性が3000万回から5000万回に向上しています。
標準モデルのR2-JPV-IVと静音モデルのR2S-JPV-IVは、キー押下特性が変荷重のキーボードとなっており、キーによって打鍵時の重さが異なります。
標準モデルのR2-JP4-BKと静音モデルのR2S-JP4-BKは固定荷重ですので、どこのキーを押しても重さは変わりません。
スペースキーの横幅が47mmから80mmへと約1.7倍長くなり、ホームポジションから入力し易くなりました。
REALFORCEは、人間工学を考慮したデザインと指の動きに合わせたステップスカルプチャー構造となっており、指の角度に無理が無い自然な打ち心地になっています。
インジケーターのLED
[Fn]+[Insert]キーで、CapsLockやNumLockなどの状況を知らせるインジケーターのLEDの色を好みに応じて7色から選んでカスタマイズ出来ます。
[Fn]+[Del]キーでLEDの明るさも調節できます。
その他、[Fn]+[F11]キーで[Ctrl]キーと[Caps Lock]キーの位置入替、[Fn]+[F12]キーで[Windows]キーと[半角/全角]キーの無効 / 有効を切り替えることができます。従来のモデルではディップスイッチによって変更していました。
底面のラバーフィート
前モデルと比べ、キーボード底面のラバーフィート面積は4倍となっており、重量も1.4kgあるため、入力中にキーボードが位置ずれしにくく安定性が向上しています。
チルトスタンド
チルトスタンド底面にもソフトな樹脂素材が採用されました。
チルトスタンドを立てた様子です。キー入力の際に配置を確認し易い角度に出来ます。
ケーブルスリット
ケーブル取り出し口は上側面から取り出せるほか、左右にも取り出しが可能なケーブルスリットを採用していますので、設置場所に応じて最適なケーブルの配線が可能です。
また、ケーブルバンドも付いていますので、余分なケーブルをまとめておくことができます。
この他のREALFORCEの特徴
色の違いだけでなく『キー押下特性』が“変荷重”と“固定荷重”のモデルがあります。これはキーを押したときのキーの「重さ」に関わっています。
アイボリーのものは、“変荷重”となっており、押される頻度の高いキーや、EnterやSpaceなどの文字とは別の用途のキーなどでキーの押し心地が異なっています。タイピングを中心に行う場合、この微妙な差が打ち間違いの軽減など使い勝手の良さを向上させます。
一方で、ブラックは、“固定荷重”となっており、これはゲームでの使用を意識した設定となっているようです。FPSなどのゲームを遊ぶ場合、「W,A,S,D」や「Space,Alt,Shift,Ctrl」などゲームでよく使われるキーの重さが変わらない“固定荷重”であることで同じ力で入力できるため、正確性が増しお奨めです。
また、[Fn]+[F12]キーで[Windows]キーと[半角/全角]キーを無効にできる点も重要なポイントです。
加えて、REALFORCEシリーズにはゲーミング向けの『REALFORCE RGB』というモデルも発売されていますので、APC機能を使いたい方はそちらのモデルも検討されてみてはいかがでしょうか。
APCはキーを押し込んだ際、どの時点で“キーが押された判定”がされるかを調節できる機能です。静電容量無接点方式ならではの機能といえるでしょう。例えばゲームなどにおいては1秒以下であったとしても、キーの無駄な押し込みの時間が減らせることもあり、ゲームでの優位性を高めることができます。
まとめると、ブラックはゲーム用途にオススメ、アイボリーは長時間タイピングにオススメとなります。
ブラックモデルのキースイッチ 写真 左:標準モデル、右:静音モデル
アイボリーモデルのキースイッチ 写真 左:標準モデル、右:静音モデル
静電容量無接点方式を採用したREALFORCEは、物理的な接点が無いため、最後までキーを押し込む必要が無く、また、チャタリングも起きない特長があります。底面まで押し込まないとキーが反応しない有接点と違い、静電容量無接点方式は滑らかなキータッチ感で指への負担も軽減してくれます。
打鍵音に関しては、カチャカチャと高い音ではなく、カタカタと低い音の印象です。
オフィスなどでの環境音のある場所での使用では大変静かで、キーの押し心地も良く、キー入力がとてもスムーズです。
スペック表
R2-JPV-IV | R2-JP4-BK | R2S-JPV-IV | R2S-JP4-BK | |
---|---|---|---|---|
キー配列 | 日本語108 | |||
本体色 | アイボリー | ブラック | アイボリー | ブラック |
キースイッチ | 静電容量式(スイッチ寿命5000万回) | 静電容量式(スイッチ寿命5000万回)静音型 | ||
ロールオーバー数/ 同時押し対応数 |
Nキー/7キー | |||
キー押下特性 | 変荷重 30g/45g/55g | ALL 45g | 変荷重 30g/45g/55g | ALL 45g |
キー刻印 | 昇華印刷 | レーザーマーキング | 昇華印刷 | レーザーマーキング |
APC | 非対応 | |||
インターフェイス | USB | |||
サイズ | 455(W)×142(D)×30(H)mm-公称重量:1.4kg | |||
重量 | 1.4kg |
以下が今回レビューしましたREALFORCE R2シリーズのスペック表になります。
上記でもご紹介しましたように標準モデルと静音モデルではキースイッチが異なるほか、アイボリー色とブラック色でキー押下特性も異なります。
また、キー刻印も本体色によってことなりますので、購入の際はデザイン・機能性を把握した上でご検討ください。
まとめ
東プレのREALFORCEは何といっても価格が高いので、購入をためらいがちですが、価格なりの質感と、他にはないキータッチ、そしてなんといっても日本製という安心感とずば抜けた耐久性があります。一度買ったら何年も使えるほどの耐久性なので、普段からキーボードに触れる機会の多い方は是非検討してみて欲しい逸品だと思います。一度使ったら他のキーボードが使えなくなるほどの快適さですよ!
主に動画編集を担当することになった。パソコン工房ECサイトのBTOPCや自作パーツ等ひろく手掛ける。店舗部門出身。