オンライン会議を手軽にグレードアップ「ミーティングオウル プロ」をレビュー

ミーティングオウル プロとは

Owl Labs社が開発した、カメラ・マイク・スピーカーが一体となったオンライン会議に最適な製品です。国内ではソースネクストが販売しています。
ミーティングオウル プロは独自のAIを搭載し、360°方向で声や人の動きを認識して発言者にフォーカスを合わせ、PCに表示される画面を自動的に構成してくれます。
この優れた機能により、会議中にマスクを着用していても、誰が発言しているのかわかりやすく、オンライン会議を円滑に行うことができます。

ミーティングオウル プロの外観と機能について

パッケージを開封すると専用の梱包箱にミーティングオウル プロが梱包されており、電源やケーブル類も個別の箱に収納されています。

ミーティングオウル プロのパッケージと梱包箱

ミーティングオウル プロの梱包箱の開封

ミーティングオウル プロ付属ケーブル類

梱包物はミーティングオウル プロ本体の他、取扱説明書、ユーザー登録カード／保証書、クイックガイド（会議室用）、USBケーブル、ACアダプター、電源コードが付属されています。

ミーティングオウル プロ パッケージ内容

本体の大きさは縦 111mm × 横 111mm × 高さ 273 mm、重量は1.2kgと、カメラ、マイク、スピーカーが一体となった形で持ち運びが容易です。
600mlペットボトルとの比較とミーティングオウル プロを手に持ったサイズ感は以下のようになります。

ミーティングオウル プロと600mlペットボトルとの比較

ミーティングオウル プロを手に持った様子

360°対応のカメラ、マイク、スピーカーを搭載

ミーティングオウル プロの天面には360°に対応するカメラが搭載されており、会議室全体の様子を映し出してくれます。

ミーティングオウル プロ カメラ部分

ミーティングオウル プロ内部には合計8個のマイクが搭載されており、マイクもスピーカーも360度に対応し、ノイズキャンセリングと音量均一化（ノーマライズ）の機能により、会議の参加者全員の声が聞こえやすくなるよう、自動で調整してくれます。
ミーティングオウル プロに搭載されるマイクは半径5.5mまで認識できます（半径2.5m以内での使用が推奨されています）。

ミーティングオウル プロ内部に搭載されるマイク・スピーカー

ミーティングオウル プロの下部には、ボリューム調整ボタン（ + / -）とマイクミュートボタン（前後2箇所）、オプションボタンがあります。

ミーティングオウル プロのボリューム調整ボタン（ + / －）

ミーティングオウル プロのマイクミュートボタン（前後2箇所）

ミーティングオウル プロのオプションボタン

マイクミュートボタンはミーティングオウル プロの前後2箇所にあり、ミュート（消音）の状態はマイクミュートボタンの上にあるマイクミュートランプが点灯して目視で確認できます。

ミーティングオウル プロのマイクミュートランプ

ミーティングオウル プロの底面には本体が机から動かないようゴム素材が使用されており、ACアダプター接続端子、USB接続端子のほか、三脚固定ネジ穴もあります。

ミーティングオウル プロのACアダプター接続端子、USB接続端子、三脚固定ネジ穴

幅広いweb会議サービスに対応

ミーティングオウル プロはZoomやMicrosoft Teamsといった様々なweb会議システムに対応し、web会議システム以外のアプリでも設定でマイク / カメラ / スピーカーの設定変更が可能であれば使用できます。

ミーティングオウル プロを接続するPCの対応OSは以下のようになります。
・Windows 10 (32ビット/64ビット版)
・Windows 8.1（32ビット/64ビット版）
・macOS Catalina(v10.15)
・macOS Mojave(v10.14)
・macOS High Sierra(v10.13)
・Ubuntu 16.04以降
・ChromeOS

本製品の初回設定時には、専用アプリから本製品の登録を行ってください。
Bluetooth接続に対応したiPhone、iPad、またはAndroid端末が必要になります。

接続や設定が簡単

ミーティングオウル プロとPCの接続ならびに設定方法をご紹介いたします。

1.付属の電源ケーブルをコンセントに接続し、ミーティングオウル プロの底面にあるACアダプター接続端子に接続します。
次にUSB接続端子に付属のUSBケーブルを接続します。

ミーティングオウル プロにACアダプター、USBケーブルを接続

2.次にミーティングオウル プロに接続したUSBケーブルをPCのUSB端子に接続します。

ミーティングオウル プロとPCをUSBで接続

以上で接続は完了です。
通常はカメラ、スピーカー、マイクとそれぞれ接続が必要なため、USB端子が足りなくなったり、配線が煩雑になることがありますが、ミーティングオウル プロはカメラ、マイク、スピーカーが一体型のためPCとUSBケーブルを繋ぐだけのシンプルな接続方式となっています。

ミーティングオウル プロの接続が完了した様子

ミーティングオウル プロが起動すると上部にある動作ランプが点灯し、起動音（フクロウの鳴き声）が鳴ります。

ミーティングオウル プロを起動させ、上部にある動作ランプが点灯

設定方法に関しては、使用するWeb会議システム側の設定メニューから、スピーカー、マイク、カメラを「ミーティングオウル プロ」に設定します。
※使用するWeb会議システムによって設定方法が異なる場合があります。

今回は例としてTeamsでの設定方法をご紹介いたします。
1.アプリの上部にある自分のプロフィール画像をクリックし、「設定」を選択します。

Microsoft Teamsの画面から設定を選択

2.設定の項目にある「デバイス」を選択し、オーディオデバイス / スピーカー / マイク / カメラの設定より「Meeting Owl Pro」を選択します。

Teamsの設定画面で「Meeting Owl Pro」を選択

※本体を接続するPCの画面上は反転した状態で映りますが、他の会議参加者には反転していない状態で映像が送られます。

以上で設定は完了です。

画面紹介・専用アプリでより便利

ミーティングオウル プロに搭載されるAIが発言している人に自動でフォーカスを合わせ、画面を最大4分割で表示させることが可能で、画面上部に360°画面を1つ、下部に発言する人をフォーカスし、最大で3人同時にフォーカスして映すことができます。

ミーティングオウル プロに搭載されるAIにより分割された画面

オンライン会議に参加する人がマスクを着用していてもミーティングオウル プロの優れたAIにより人を認識し、自動的に発言している人や動いている人にフォーカスし、オンライン越しでも臨場感を持ったカメラ視点になります。

また、ミーティングオウル プロの専用アプリを使うと、次のような機能を利用できます。
※初回利用時にはアプリのダウンロードが必要です(対応OS：iOS/Android)。
※iOS 11.0以降。iPhone、iPad、およびiPod touchに対応。
※Android 要件 5.0 以上。

・カメラロック機能
ミーティングオウル プロ専用アプリを使って、手動でカメラの向きを調整できます。
ホワイトボードを映す場合や自動フォーカスの機能を使わない時に便利です。

ミーティングオウル プロのカメラロック機能でカメラを固定

また、専用アプリを利用することでMeeting Analytics（使用状況の確認）機能を使い毎週の会議のトータル時間や、発言者数、発言時間の割合などがわかり、これらのデータを分析して、会議運営の効率化に役立てられます。
※Meeting Analytics機能はiOSのみ対応しています。（2020年9月14日時点）
※ミーティングオウル プロには録音・録画機能は搭載されていません。ご利用になられるweb会議システムの録音・録画機能をご利用ください。

トータルの会議時間、会議参加者数の確認画面

実際の会議開始時間、発言の割合の確認画面

専用アプリで把握できる使用状況の詳細項目

アプリの登録、使用方法に関しましては公式サイトのユーザーマニュアルをご覧ください。

Meeting Owl Pro ユーザーマニュアル

オンライン会議の業務改善、効率化をUPするミーティングオウル プロ

360°カメラ、マイク、スピーカーが一体となったミーティングオウル プロは省スペースでの利用が可能で、かつ手軽に設置、接続が行えるためオンライン会議の効率化に役立ちます。
また、オンライン会議にミーティングオウル プロを導入することで会議に参加される人数分の機材（PC、Webカメラ、ヘッドセット）のコスト削減にもなり、同一の環境で会議が進行できるため、オンライン会議の業務改善が図れる優れた製品となっています。
実際にミーティングオウル プロを使用した感想としては、音質はマイク音、スピーカー音共にクリアで聞き取りやすく、音のハウリングやループもありませんでした。ミーティングに使用するアプリにマイクの自動音量調整がある場合は、無効化したほうが聞き取りやすくなりそうです。
カメラのフォーカスは激しく動き回ることはなく、見る側にとっても画面酔いを起こしたりすることなく、落ち着いてカメラ映像を見ることができていました。

使用環境：
・Windows 10 Home 64bit (バージョン：1909　ビルド)
・Android バージョン 9
・ミーティングオウル プロ ソフトウェアバージョン：v1.4.2.7
・ミーティングオウル プロ アプリのバージョン：2.4.5(4)

ミーティングオウル プロは国内でもテレビCMが開始されており、今後より多くの企業に注目されることでしょう。

Meeting Owl Pro 製品ページ

ミーティングオウル プロの製品仕様は以下のとおりです。

Meeting Owl Pro 製品仕様

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