デスクスペースを有効活用できるブックサイズの省スペース小型パソコン「IJH6シリーズ」をレビュー

本体の外観やコネクタを確認

本製品のサイズは横置き時、約幅178mm×奥行189mm×高さ35.6mm（ゴム足含む）で、A5判ハードカバー並みに小さくてコンパクトな外観となっています。
天面には標準でiiyamaのロゴが施され、底面にはゴム足が着いています。
また、付属のスタンド使用時のサイズは、約幅69.2mm×奥行189mm×高さ185mm（スタンド含む）となっています。
※上記のサイズは最大突起物を除いた大きさです。

天面と底面
本製品の天面
本製品の底面
スタンド使用時

前面と背面
本製品の前面には電源ボタン / アクセスランプのほか、USB 2.0が2ポートとUSB 3.0のType-Aが1ポート、Type-Cが1ポート搭載されています。
加えて、ヘッドセット等が接続できるマイク入力、スピーカー出力のオーディオジャックが備わっています。
前面のポート類

背面には、無線アンテナのポートが左右に搭載されており、同梱する無線アンテナを使用してWi-FiやBluetoothを利用することができます。
ネットワーク接続に関しては有線接続にも対応しておりGigabit対応LANが1ポート搭載されています。

また、外部モニター等に映像出力できるDisplayPortが2ポート、HDMIが1ポート搭載されており、3画面同時出力も可能です。
そのほかにUSB 3.0のType-Aが4ポート、Type-Cが1ポート搭載されていますので、キーボードやマウスのほか、USB接続のマイクやWEBカメラなども接続できます。
加えて、外部機器が接続できるRS-232C（COM）ポートも搭載されています。
背面のポート類

その他、主な付属品一覧です。
ACアダプターのほか、無線アンテナ 2本、縦置き用スタンドとVESAマウントキットが標準で付属しています。
IJH6シリーズの主な付属品（VESAマウントキットの固定用ネジなども付属しています。）

様々な場所に設置が可能

本製品は縦置き用スタンドと、液晶モニターの背面などに設置するためのVESAマウントキットが標準で付属していますので、横置きのほか付属のスタンドを使用することにより縦置きにも対応します。
さらに付属のVESAマウントキットを使用することで、VESA規格対応の液晶モニターに取り付ける（※）ことが可能です。
小型な筐体を最大限生かした設置方法で作業スペースを広く確保できるほか、部屋の模様替え、引っ越しなどでも苦労することなく楽に移動することができます。

（※）VESA規格に対応しておりますが、液晶モニターによっては物理干渉する場合がございます。
VESAマウントキットを使用することで液晶モニターの背面に設置が可能

最大3画面同時出力に対応

本製品に搭載されているDisplayPort×2、HDMI×1を使用して3画面同時出力が可能です。
多画面出力に対応することにより資料やファイルデータなどを重ならずに表示させることで生産性向上を実現できます。
DisplayPort×2、HDMI×1を使用した３画面同時出力が可能

Wi-Fi 6E対応の 無線LANを搭載

本製品に付属の無線アンテナを取り付けることで、従来のWi-Fi 6（IEEE802.11ax）を拡張したWi-Fi規格であるWi-Fi 6Eに対応します。
今までの5GHz帯と2.4GHz帯に加え、新たに6GHz帯での通信が可能となり、6GHz帯での通信は高速なWi-Fi 6Eによる接続のみとなるため、5GHz帯や2.4GHz帯のように通信速度の遅い端末の影響を受けて低速になるおそれが少なく、通信速度が低下しにくくなります。
また、有線LANポートも搭載しており、柔軟なネットワーク接続を構成することができます。

※理論上の説明になりますため、実際の通信は利用環境に依存いたします。
※6GHz帯をご利用になる場合、最新のWindows 11と対応無線ルーターをご利用ください。
無線アンテナを取り付けることでWi-Fi 6Eが使用可能

インテル Core プロセッサー（第14世代）の「T」シリーズの性能を確認

インテル Core プロセッサー（第14世代）の「T」シリーズについて、主な特徴やスペックは以下の通りです。
インテル Core プロセッサー（第14世代）では、前世代から引き続きP-coreとE-coreの2種類のコアマイクロアーキテクチャーを採用し、シングルコア性能とマルチコア性能を両立するCPUです。
※Core i3はP-coreのみです。

本製品はベース消費電力が35Wの省電力デスクトップ向けインテル Core プロセッサー（第14世代）を搭載しています。省電力ながら、ノートPCなどで使用されるモバイル向けCPUよりも高い処理能力を発揮します。インターネット閲覧などの軽めの用途だけでなく、動画編集、画像編集、表計算、データベースソフトでの大量データ処理といったCPU処理能力が必要になる様々な作業が最適に行えます。

～本製品に搭載されるインテル Core プロセッサー（第14世代）「T」シリーズ～

PassMark PerformanceTestでCPU性能を計測

ベンチマークソフトPassmark 9を用いて、CPUの総合的な演算性能を見てみました。
メモリは標準の8GB（シングルチャネル）のほか、8GBx2（デュアルチャネル）も計測しています。
結果として、搭載コア数/スレッド数に従って、演算性能であるスコアは高くなっていきます。また、ベンチマークスコアの結果が示す通り、メモリは2枚一組で搭載するデュアルチャネルの方がパフォーマンスの伸びが良くなります。
PassMark CPU Mark ベンチマークスコア

3DMarkで内蔵グラフィックス性能をチェック

続いて、3DMarkのFire Strike、Time Spyを用いて内蔵グラフィックス性能をチェックしました。
上記のスペック表にもありますようにCore i7-14700Tと、Core i5-14400TおよびCore i3-14100Tでは搭載するGPUが異なることからDirectX 11のベンチマークであるFire Strikeと、DirectX 12のベンチマークであるTime Spy共に、Intel UHD Graphics 770を搭載するCore i7-14700Tが優位な結果となりましたが、Fire Strikeにおいては搭載メモリをデュアルチャンネルにすることで、上位のシングルチャンネルのスコアを超える性能を発揮しました。
3DMark Fire Strikeベンチマークスコア
3DMark Time Spyベンチマークスコア

カスタマイズでメモリ・ストレージの増設や周辺機器のセット購入が可能

各モデルはWebから購入可能なBTOカスタマイズメニューより、Microsoft Officeの選択や搭載メモリ、ストレージの容量変更が可能です。また、マウスやキーボードなどの周辺機器もご用意しておりますのでぜひご利用ください。
メモリの交換、ストレージの変更などをご購入後にアップグレードされたい場合は、パソコン工房店頭もしくはサポートセンターへのお持ち込みで有償によるアップグレードも可能です。

デスクスペースを有効活用できるブックサイズの省スペース小型パソコン「IJH6シリーズ」

本製品はコンパクトな筐体にパフォーマンスに優れたデスクトップ向けCPUを搭載することでホームワークからオフィスワークはもちろん、CPU処理能力が必要となる動画編集、画像編集、表計算、データベースソフトでの大量データ処理といった様々な作業にも幅広くご利用いただけます。
また、そのコンパクトなサイズにより設置場所を最小限に抑えることでデスクスペースを有効利用できるだけでなく、液晶モニターの背面に設置することで、ご自宅やオフィスのインテリアをそのままに生活空間や事務作業を行う場所などに高性能なパソコンを導入することができます！

本記事でレビューした製品のスペック

「STYLE- IJH6-141T-UHX [Windows 11 Home]」の仕様一覧

ライタープロフィール 職人7号