

ASUSより新発売となりましたスマートフォン「ZenFone Live(L1)」の実機が届きましたので、実際に触れてみました。 手のひらにすっぽり収まるサイズながらスペック面/機能面でスマホユーザーが求めるものはしっかり詰まった製品に仕上がっています。
主な仕様
ZenFone Live(L1)の主な仕様を下記にまとめました。比較参考のため、今年(2018年)に発売となりましたASUS製のスマートフォンも合わせて記載しています。
スペック比較(比較対象:ZenFone5 / ZenFone Max / ROG Phone)
ZenFone Live(L1) | ZenFone Max (M1) | ZenFone5 | ROG Phone | |
---|---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 430(1.4GHz、オクタコア) | Snapdragon 430(1.4GHz、オクタコア) | Snapdragon 636(1.8GHz、オクタコア) | Snapdragon 845(2.96GHzオクタコア) |
メモリ | 2GB | 3GB | 6GB | 8GB |
ストレージ | 32GB | 32GB | 64GB | 512GB |
メモリスロット | microSD×1 | microSD×1 | microSD×1 ※SIM2と排他利用 | 非搭載 |
画面・解像度 | 5.5インチIPS液晶 1440×720(HD+) |
5.5インチIPS液晶 1440×720(HD+) |
6.2インチIPS+液晶 2246×1080(FHD+) |
6インチ AMOLED Corning Gorilla Glass 6 2160×1080(FHD+) |
カメラ機能 | 背面:1300万画素 前面:500万画素 |
背面:1300万画素+800万画素 前面:800万画素 |
背面:1200万画素+800万画素 前面:800万画素 |
背面:1200万画素+800万画素 前面:800万画素 |
ネットワーク | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ad |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
センサー | GPS/GLONASS、加速度センサー、 電子コンパス、光センサー、近接センサー、 ジャイロスコープ |
GPS/GLONASS、加速度センサー、 電子コンパス、光センサー、近接センサー、 ジャイロスコープ、指紋センサー |
GPS/GLONASS、加速度センサー、電子コンパス、 光センサー、近接センサー、ジャイロスコープ、 指紋センサー、RGBセンサー、NFC |
GPS/GLONASS、加速度センサー、電子コンパス、 光センサー、近接センサー、ジャイロスコープ、 指紋センサー、磁気センサー、NFC(TypeA/C)、 超音波センサー |
対応バンド | FDD-LTE:1/3/5/7/8/18/19/26/28 TD-LTE:38/41 W-CDMA:1/5/6/8/19 GSM:850/900/1800 /1900MHz |
FDD-LTE:1/3/5/7/8/18/19/26/28 TD-LTE:38/41 W-CDMA:1/5/6/8/19 GSM:850/900/1800 /1900MHz |
FDD-LTE:1/2/3/5/7/8/18/19/28 TD-LTE:38/39/41 W-CDMA:1/2/3/5/6/8/19 GSM:850/900/1800 /1900MHz |
FDD-LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12 /13/17/18/19/20 /28/29/32 TD-LTE:34/38/39 /40/41/46 W-CDMA:1/2/3/4 /5/6/8/19 GSM:850/900/1800 /1900MHz |
バッテリー容量 | 3000mAh | 4000mAh | 3300mAh | 4000mAh |
バッテリー持続時間 | 連続待受時間:約611時間 (3G)、約888時間 (VoLTE) 連続通話時間:約1,656分 (3G)、約1,098分 (VoLTE) |
連続待受時間:約880時間 (3G)、約920時間 (VoLTE) 連続通話時間:約2154分 (3G)、約1182分 (VoLTE) |
連続待受時間:約380時間 (3G)、約495時間 (VoLTE) 連続通話時間:約1530分 (3G)、約1500分 (VoLTE) |
連続待受時間:約533.3時間 (3G)、約541.2時間 (VoLTE) 連続通話時間:約2454分 (3G)、約2268分 (VoLTE) |
SIMサイズ | NanoSIM×2 | NanoSIM×2 | NanoSIM×2 ※内1スロットはmicroSDと排他利用 |
NanoSIM×2 |
充電端子 | microUSB | microUSB | USB TypeC | USB TypeC |
本体サイズ | 約147.2×71.7×8.1mm | 約147.3×70.9×8.7mm | 約153×75.6×7.7mm | 約158.8×76.1×8.3mm |
重量 | 約140g | 約150g | 約165g | 約200g |
OS | Android 8.0 | Android 8.0 | Android 8.0 | Android 8.1 |
ASUS ZenFone、ROG Phoneスペック比較表
ゲーミングユースを謳ったROG Phoneを比べるとプロセッサの動作スピードは半分ほどになっておりますが、オクタコアのプロセッサを搭載しておりますのでWebブラウズやSNSのチェックといった用途であればストレスなく利用可能と思います。
その他機能面を見ますとZenFone Max(M1)と非常に近く、バッテリー容量とメモリを押さえて価格もお求めやすい価格帯に変更されたものとなっています。
外観チェック
シンプルな外観
まずは製品の外観を確認してみましょう。
今回はカラーバリエーションの中からローズピンクを開梱していきます。
ZenFone Live(L1)を開梱
パッケージを開けると保証書やマニュアルの入った小箱が収められています。
SIMスロットを引き出すためのイジェクトピンもこちらに収められています。
ZenFone Live(L1)と小物類
小箱を取り出すとスマートフォン本体が出てきます。
ZenFone Live(L1)本体を取り出す
更にその下にはUSB充電器、microUSBケーブル、イヤホンが収められています。
ZenFone Live(L1)付属品
続いてスマートフォン本体を見ていきましょう。
上部にはイヤホンジャックが搭載されています。
最近発売されるスマートフォンでは廃されていることが多いですが、本製品では使いやすいところに搭載されています。
ZenFone Live(L1)上部
右サイドには上部からボリュームボタンと電源ボタンがあります。
ZenFone Live(L1)右サイド
下部にはmicroUSB端子が用意されています。
急速充電機能を有するType-C端子を搭載する製品が増えてきておりますが、その機能を持たなければmicroUSBでも問題ないと思います。
ZenFone Live(L1)下部
左サイドにはSIMスロットが搭載されています。付属のイジェクトピンを穴に挿入して押し込むことでスロットが引き出せます。
ZenFone Live(L1)左サイド
ZenFone Live(L1)のスロット
SIMデュアル+microSDのトリプルスロット!
ZenFone Live(L1)ではNanoSIMが2枚挿入することが出来ます。
ZenFone Live(L1)のトリプルスロット
DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応しております。トレイに「SIM1」「SIM2」と記載がありますので、どちらにどの種類のSIMを挿入したか、迷うことはないと思います。
トレイには更にmicroSDカードを挿入するスペースが用意されています。
デュアルSIM仕様の製品の多くで一方のスロットがmicroSDと排他利用となっている製品が多い中、ZenFone Live(L1)では独立したmicroSDカードスロットが用意されています。
ZenFone Live(L1)のトレイには更にmicroSDカードを挿入するスペース
本体のストレージ容量は控えめですが、大容量のmicroSDカードをご用意いただければ写真や動画の撮影をサイズや撮影時間を気にせず行えます。
使用にあたっての設定
初期設定
初期設定は非常にシンプルです。
最初に言語設定を行っていただくことで以降は馴染みの言語で設定を進めることが可能です。
詳しい説明も記載されておりますので、特に迷うことなく設定いただけると思います。
ZenFone Live(L1)の初期設定 その1
ZenFone Live(L1)の初期設定 その2
ZenFone Live(L1)の初期設定 その3
ZenFone Live(L1)の初期設定 その4
ZenFone Live(L1)の初期設定 その5
ZenFone Live(L1)の初期設定 その6
APN設定
APN設定につきましては多くのSIM提供会社が予めプリセットされており、設定を選ぶだけで利用可能になります。
設定が用意されていない場合も設定を追加することが出来ますので、現在お使いのSIMをそのままお使いいただけると思います(NanoSIMサイズのSIMカードをご用意ください)。
ZenFone Live(L1)のAPN設定
ZenFone Live(L1)の使用感
WEBブラウズ
当社の検証用の無線LAN環境に接続して、Webサイトをいくつか表示させてみました。
リンクをタップしてから特に遅延なくサイトの表示が行われており、非常に快適です。
ZenFone Live(L1)でWEBブラウズ
ゲームプレイ
いくつかのゲームを試してみましたが、一部では操作にもっさり感が出てしまい、快適に遊べるかと言われると疑問符が付きます。誰でも快適に遊べます!とは言いにくい状況です。
ZenFone Live(L1)のカメラ機能
オートフォーカスやズームが非常にスムーズでこちらも使っていてストレスを感じることがありませんでした。多彩なカメラモードが搭載されていてシーンに最適な画質で撮影でき、SNS投稿などにも向くと思います。
ZenFone Live(L1)のカメラ機能
まとめ
実際に触ってみたところ、ZenFone Live(L1)は必要十分なスペックを備えつつ、価格も抑えられていて格安SIMとの組み合わせでSNS専用端末を安価に導入、なんてこともできてしまうような製品になっています。
コンパクトなボディは女性の方でも持ちやすく、簡単な操作モードも搭載されているので初めてスマートフォンに触る方にも優しい設計です。
ハイスペックが進んでいるスマートフォンですが、フィーチャーフォン(ガラケー)からの移行をご検討の方にはZenFone Live(L1)のようなシンプルながら欲しい機能は載っている製品のほうがオススメできると思います。

パソコン工房ECサイトの自作パーツ等のマーケティング担当。 最近はタブレットとSIMフリースマホとマイコン関連を勉強していてそれを記事にする事が多い。