インテル Skylake 比較・特徴・機能・スペック|パソコン実験工房資料室

Skylakeの特徴:CPU

第6世代インテルCore iシリーズ「Skylake」“CPU”のハイライト

  • 14nmプロセスルール
  • 新アーキテクチャによる性能向上
  • オーバークロックの柔軟な対応
  • DDR4および、DDR3Lに対応

LGA1151となった「Skylake」

Skylakeは従来のHaswellや、第5世代Core iシリーズ「Broadwell」のLGA1150から1ピン増え「LGA1151」となりました。

左がSkylake「Core i7-6700K」、右がBroadwell「Core i7-5775C」です。
赤の矢印で示す通り、切欠きの位置が変更となりました。


ピン側の写真です。
赤の矢印で示したピンが増えています。ピンの互換性はありません。


左がSkylake「LGA1151」、右がBroadwell/Haswell「LGA1150」のソケットです。
切欠きの位置が変更となっていますが、見た目には大きく変化が無いため誤って取り付けないよう注意が必要です。

※SkylakeはLGA1150のCPUと互換性がありませんので、無理やり取り付けをしないようご注意ください。


上がSkylake「Core i7-6700K」、下がBroadwell「Core i7-5775C」です。
基盤の厚みが異なり、実測でSkylakeは0.77㎜、Broadwellは1.08㎜でした。ヒートスプレッダの厚みは同じです。

CPU性能の向上

まず、これまでに発売されたCore iプロセッサーのうち、オーバークロックに対応した「K」シリーズについてのCPU比較表です。

 モデルナンバー Core i7-6700K Core i7-5775C Core i7-4790K Core i7-4770K Core i7-3770K Core i7-2700K
コードネーム Skylake Broadwell DevilsCanyon
(Haswell-Refresh)
Haswell Ivy Bridge Sandy Bridge
製造プロセス 14nm 22nm 32nm
コア/スレッド 4/8
動作クロック 4.0GHz 3.3GHz 4.0GHz 3.5GHz 3.5GHz 3.5GHz
TurboBoost 4.2GHz 3.7GHz 4.4GHz 3.9GHz 3.9GHz 3.9GHz
キャッシュ 8MB 6MB 8MB
PCI-Express Gen 3.0 2.0
レーン数 16
メモリ 対応メモリ DDR4-2133
/DDR3L-1600
DDR3L-1600 DDR3-1600 DDR3-1333
最大容量 64GB 32GB
GPU Intel HD Graphics530 Intel Iris Pro Graphics6200 Intel HD Graphics4600 Intel HD Graphics4600 Intel HD Graphics4000 Intel HD Graphics3000
TDP 91W 65W 88W 84W 77W 95W
64bitコード intel64
SIMD命令 SSE SSE4.1/4.2
AVX AVX2.0 AVX
仮想化 VT-x
VT-d     ×
セキュリティ機能 XD ビット
TXT ×
AES
vPRO ×
対応ソケット LGA1151 LGA1150 LGA1155
対応チップセット Intel 100 Series Intel 9 Series Intel 9 Series,
Intel 8 Series
Intel 7 Series,
Intel 6 Series

モデルナンバー Core i7-6600K Core i5-5675C Core i5-4690K Core i5-4670K Core i5-3570K Core i5-2500K
コードネーム Skylake Broadwell DevilsCanyon
(Haswell-Refresh)
Haswell Ivy Bridge Sandy Bridge
製造プロセス 14nm 22nm 32nm
コア/スレッド 4/4
動作クロック 3.5GHz 3.1GHz 3.5GHz 3.4GHz 3.4GHz 3.3GHz
TurboBoost 3.9GHz 3.6GHz 3.9GHz 3.8GHz 3.8GHz 3.7GHz
キャッシュ 6MB 4MB 6MB
PCI-Express Gen 3.0 2.0
レーン数 16
メモリ 対応メモリ DDR4-2133
/DDR3L-1600
DDR3L-1600 DDR3-1600 DDR3-1333
最大容量 64GB 32GB
GPU Intel HD Graphics530 Intel Iris Pro Graphics6200 Intel HD Graphics4600 Intel HD Graphics4600 Intel HD Graphics4000 Intel HD Graphics3000
TDP 91W 65W 88W 84W 77W 95W
64bitコード intel64
SIMD命令 SSE SSE4.1/4.2
AVX AVX2.0 AVX
仮想化 VT-x
VT-d ×
セキュリティ機能 XD ビット
TXT ×
AES
vPRO ×
対応ソケット LGA1151 LGA1150 LGA1155
対応チップセット Intel 100 Series Intel 9 Series Intel 9 Series, Intel 8 Series Intel 7 Series,
Intel 6 Series

続いて、「Skylake」の3D Markベンチマーク結果です。


  3D Mark
  Fire Strike Fire Strike Extreme
  Physics Score Score Physics Score Score
Core i7 4790K 11761 11673 11829 5996
Core i7 5775C 11967 11691 11895 5824
Core i7 6700K 13573 11857 13508 6088
Core i7 5930K 14350 11938 14331 6113

3D Mark Fire StrikeテストのPhysics Scoreの比較表です。Core i7-6700Kでは、Core i7-4790Kや、Core i7-5775Cと比較し、最大動作クロックが低下しているにもかかわらず、性能が向上しています。 これは、Skylakeアーキテクチャによりクロックあたりの効率が向上しており、また、DDR4への対応や、チップセットの性能向上により、総合的にパフォーマンスが向上しているためと考えられます。

オーバークロックへの対応強化

  Skylake Haswell IvyBridge
Available Core Ratio Overrides Up to 83 Up to 80 Up to 63
PL1, PL2, Tau & IccMax Overrides
Real-time Core Ratio, PL, IccMax Control
MST Voltage Control SVID Extra Voltage, Voltage Override, Interpolative iVR: SVID Extra Voltage, Voltage Override, Interpolative SVID Extra Voltage (Cores, GT)
Availavle GT (pGfx) Ratio Overrides Up to 60
Real-time GT Ratio Control
Acailavle DDR Ratio / Frequency Overrides Up to 3200 Up to 2667
DDR Granularity Steps 100/133MHz 200/266MHz
DDR Timing Overrides
XMP Memory Reference Code 2 1.3
BCLK Overclocking 1MHz単位で変更可 倍率1.0,1.25, 1.67 限定的
Overclocking Lock bits

CPUの倍率変更の拡大、および、ベースクロックのフルコントロールをサポートしたため、Core 2世代のような細かなオーバークロックが可能となりました。 また、Haswell世代では、コア内部で電圧制御を行っていた(iVR: Internal Voltage Regulator)のに対し、Skylakeでは再びコア外部となりました。
その関係で、マザーボードに搭載される電源回路が再び増加し、特にオーバークロックに対応するマザーボードでは細かな電圧の制御が可能となり、オーバークロックにあたりより有利な環境となりました。

DDR4メモリに対応

今までは、Haswell-E(Core i7-5960Xなど)のみで対応していたDDR4メモリにSkylakeから標準で対応しました。DDR4に対応することで、メモリの動作速度の向上と、定電圧化による省電力性の向上が大きなメリットとなります。
また、従来のDDR3にも対応しますが、低電圧規格となるDDR3Lのみの対応となっている点に注意が必要です。

  DDR3L(低電圧版) DDR4
コネクタ UDIMM, SODIMM UDIMM, SODIMM
電圧 1.35V (※1.5V非対応) 1.2V
速度 1333/1600 1866/2133
最大容量 32GB 64GB

これらのメモリは、マザーボードメーカーの選択により、搭載可能となるメモリが異なるため、購入前に確認が必要となります。

Skylakeの特徴:GPU

第6世代インテルCore iシリーズ「Skylake」“内蔵グラフィックス機能”のハイライト

  • DirectX 12に対応
  • OpenGL 4.3/4.4に対応
  • HEVCエンコード、デコード(8-bit)に対応

Intel HD Graphicsは、第9世代へ(Gen9)

Skylakeでは、第9世代のグラフィックコアとなり、性能の向上だけでなく、様々な機能追加が行われています。

  • より効率的にグラフィックコアとCPUコアを使用するDirectX 12に対応しており、DirectX 12対応のゲームでパフォーマンスが向上します。
  • 4Kや8Kの動画だけでなく、様々な動画配信サイトや、携帯端末向けの映像配信で採用される最新の「H.265」で使用される「HEVC(High Efficiency Video Coding)」のハードウェアエンコード、デコードに対応しました。
  • DisplayPortや、HDMI2.0のサポートにより、4K動画コンテンツを楽しむだけでなく、4K動画編集にも最適なCPUとなりました。
  • OpenCL2.0に対応し、GPGPUとしての機能も対応強化がされています。
  • Skylakeではデジタル3系統のグラフィック出力に対応しています。4Kパネルへの対応も進み、Display Port、HDMI、eDP、WiDiのうち3系統全てで4K解像度の出力をサポートしています。
  • Display PortからHDMI2.0変換チップを搭載することで、HDMI2.0を公式にサポートしました。この変換チップを搭載したマザーボードではHDMI2.0の出力に対応し、4Kテレビなどに接続し、高精細な映像を出力することができるようになりました。

Display Port 4K 60p出力確認一覧

  Z170チップセット H170チップセット H110チップセット
Intel HD Graphics 530 (Core i7,i5,i3)
Intel HD Graphics 510 (Pentium)

Display Portを搭載するマザーボードでの検証の結果です。 ASUS PB287Qにて、Display Port 1.2接続、4K(3840x2160) 60p(リフレッシュレート60Hz)の出力を確認いたしました。


「Skylake」、「Haswell」内蔵グラフィックス機能比較

  Skylake Haswell
CPU内蔵グラフィック世代 Gen9 Gen7.5
3Dグラフィック機能 Intel HD Graphics
3D Architecture Improvements ×
DirectX 12, OpenGL 4.3/4.4 ×
各種ハードウェア
コーデック
ACV, MJPEG, MPEG-2, MVC(Long, GUID), VC-1
JPEG Decode, JPEG Encode △(Decodeのみ対応)
HEVC Decode (8-bit), HEVC Encode (8-bit) ×
VP8 Decode, VP8 Encode (GPU) ×
VP9 Decode, VP9 Encode (GPU) ×
メディア対応 Intel Quick Sync Video
Intel Built-In Visuals
Scalar & Format Conversion (SFC) Pipeline
著作権保護機能 HDCP 1.4
PAVP
GPGPU Shared Cirtual Memory ×
OpenCL 2.0 ×
外部接続 16 PCIe 3.0 Graphics Lanes
Switchable Graphics

「Skylake」内蔵グラフィックス機能で広がるマルチディスプレイ出力


多彩なディスプレイ出力方式をサポート
(組み合わせるマザーボードにより、実際に搭載されるディスプレイ出力の種類が異なります。)