GeForce GTX 1660 SUPERが発売開始しました。スペック情報や商品への誘導を行っています。また今後、ベンチマーク情報なども更新しました。

気になる製品最終更新日: 20200108

GeForce GTX 1660 SUPER ベンチマークレビュー

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NVIDIAからGeForce GTX 1660 SUPERの発売が開始されました。GeForce GTX 1660 SUPERはGeForce GTX 1660より上位モデルでGeForce GTX 1660Tiの下位に位置付けられたモデルとなります。今後スペック情報やベンチマーク情報がわかり次第掲載を行っていきますのでお楽しみに!
パソコン工房では、2019年10月29日22時に発売開始と同時にPCパーツの発売を解禁しました。さらに、GeForce GTX 1660 SUPER搭載BTOパソコンの発売も行います。パソコンを検討されている方も情報をお見逃しなく!

GeForce GTX 1660 SUPERとは

GeForce GTX 16 SUPERシリーズはTuringアーキテクチャを採用したGeForce GTX 16シリーズに新たに追加されたGPUで、その第1弾として10月29日22時にGeForce GTX 1660 SUPERが発売されました。GeForce GTX 1660 SUPERは、GeForce GTX 1660のビデオメモリをGDDR5からGDDR6に変更してパフォーマンスアップを図ったモデルとなっています。

GeForce GTX
1660 Ti
GeForce GTX
1660 SUPER
GeForce GTX
1660
GeForce GTX
1650
アーキテクチャ Turing
GPUコア TU116 TU116 TU116 TU117
製造プロセス 12nm
CUDAコア 1536基 1408基 1408基 896基
定格クロック 1500MHz 1530MHz 1530MHz 1485MHz
ブーストクロック 1770MHz 1785MHz 1785MHz 1665MHz
メモリタイプ GDDR6 GDDR5
メモリ容量 6GB 4GB
メモリ転送レート 12Gbps 14Gbps 8Gbps 8Gbps
メモリバス幅 192bit 128bit
メモリバス帯域幅 288GB/s 336GB/s 192GB/s 128GB/s
G-SYNC
TDP 120W 125W 120W 75W
補助電源 8Pin
推奨電源 450W 300W

NVIDIA GeForce GTX 16シリーズ仕様一覧表

GeForce GTX 1660 SUPERは、ビデオメモリを変更したためかTDPが120Wから125Wへと5W増加していますが、推奨電源は450Wのままとなっており、スペック表で比較する限りでは、ビデオメモリ周り以外はGeForce GTX 1660と同一仕様と見てよさそうです。面白いのは上位モデルであるGeForce GTX 1660 Tiよりも高速なビデオメモリを搭載していることで、メモリ帯域が物を言うような状況ではGeForce GTX 1660 SUPERがGeForce GTX 1660 Tiを逆転するという事も起こるかも知れません。

ZOTAC製GeForce GTX 1660 SUPER(上)の外観。ZOTAC製GeForce GTX 1660(下)と同じ外観です。ZOTAC製GeForce GTX 1660 SUPER(上)の外観。ZOTAC製GeForce GTX 1660(下)と同じ外観です。

ZOTAC製GeForce GTX 1660 SUPER(上)の出力端子。ZOTAC製GeForce GTX 1660(下)と同じです。ZOTAC製GeForce GTX 1660 SUPER(上)の出力端子。ZOTAC製GeForce GTX 1660(下)と同じです。

ZOTAC製GeForce GTX 1660 SUPER(上)の上部。ZOTAC製GeForce GTX 1660(下)と同じです。ZOTAC製GeForce GTX 1660 SUPER(上)の上部。ZOTAC製GeForce GTX 1660(下)と同じです。

それでは実際の性能はどれほどになるのか、早速ベンチマークテストで見ていきたいと思います。

GeForce GTX 1660 SUPERベンチマークテスト

比較対象として、GeForce GTX 16 シリーズの従来モデルとなるGeForce GTX 1660 Ti、GeForce GTX 1660、GeForce GTX 1650 を用意しました。テスト解像度はミドルレンジ向けである事から、フルHD(1920x1080)とWQHD(2560x1440)の解像度のいずれかにて行っています。

3D Mark「Fire Strike」

まずは、DirectX 11 の代表的ベンチマークとして、3D Mark 「Fire Strike」 のGraphics Score を見てみましょう。テスト解像度は、フルHDのFire StrikeとWQHD のFire Strike Extremeとなります。

GeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:3D Mark「Fire Strike」GeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:3D Mark「Fire Strike」

GeForce GTX 1660 SUPERとGeForce GTX 1660を比べると10%以上のスコア向上となっていて、ビデオメモリをGDDR6に変更した効果が如実に表れています。さらに上位モデルであるGeForce GTX 1660 Tiにも肉薄するスコアとなっており、CUDAコア数のハンデを動作クロックとメモリバス帯域幅で見事に補っているようです。

3D Mark「Time Spy」

次いで、DirectX 12の代表的ベンチマークとして、3D Mark 「Time Spy」 のGraphics Score を見てみましょう。テスト解像度は、WQHDとなります。

GeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:3D Mark「Time Spy」GeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:3D Mark「Time Spy」

全体的にFire Strikeと同様の傾向となっています。GeForce GTX 1660 SUPERはGeForce GTX 1660からおおよそ10%スコアが向上しています。対GeForce GTX 1660 Tiでは、Fire Strikeよりはやや差が広がり97%ほどのスコアとなっています。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

続いて、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークです。テスト環境設定は高品質・フルスクリーンで、テスト解像度はフルHDとWQHDになります。

GeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークGeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

3D Markと似た傾向が見られました。GeForce GTX 1660 SUPERとGeForce GTX 1660の差は15%ほどあり、3D Markよりもスコアの向上幅が大きくなっています。
一方、対GeForce GTX 1660 Tiでは96~97%ほどのスコアとなっていて、こちらも3D Markよりも差が大きくなっています。

解像度別にベンチマーク結果を見ると、GeForce GTX 1660 SUPERはフルHD解像度で快適な動作が見込めるとされる6000以上のスコアを余裕でクリアしており、WQHD解像度でもやや快適とされる4500をクリアしています。GeForce GTX 1660がフルHD解像度で6000弱、WQHD解像度で4500未満である事からも、ビデオメモリをGDDR6に変更した効果は大きかったと言えそうです。

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク

最後に、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークです。テスト環境設定は最高品質・DirectX 11・フルスクリーン、テスト解像度はフルHDとWQHDとなります。ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズについては、ベンチマークテストの詳細で平均fps(フレームレート)も確認できるので、合わせて掲示します。

GeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークGeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク

GeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(フレームレート)GeForce GTX 1660 SUPERベンチマーク比較:ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(フレームレート)

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズでも3D Markと似た傾向となっていて、GeForce GTX 1660 SUPERのスコアがGeForce GTX 1660を10%以上上回り、GeForce GTX 1660 Tiに肉薄しています。
GeForce GTX 1660 SUPER はWQHD解像度でも非常に快適な動作の指標となる7000以上のスコアを楽々とクリアしていて、かつフレームレートでも60fpsを優に上回っており、WQHD解像度でも快適にプレイする事ができそうです。

従来のGeForce GTX 16シリーズを過去のものにするGeForce GTX 1660 SUPER

NVIDIAの発表ではGeForce GTX 1660 SUPERはGeForce GTX 1660から最大で20%の高速化とあり、今回の検証の結果からは発表よりは差が小さかったものの、ほとんどの場面でGeForce GTX 1660 SUPERはGeForce GTX 1660より10%以上スコアが向上し、上位モデルのGeForce RTX 1660 Tiにも肉薄していました。
またフルHD解像度よりもWQHD解像度の方がGeForce GTX 1660 SUPERとGeForce GTX 1660の差が広がっている事から、4K解像度(3840x2160)の様にWQHD解像度よりも大きな解像度であればGeForce GTX 1660との差はさらに広がる事が想定でき、発表通り20%というスコア向上も十分にあり得るのではないでしょうか。
GeForce GTX 1660 SUPERは従来モデルであるGeForce GTX 1660から1ランク上の性能となっていて、上位モデルであるGeForce GTX 1660 Tiすらも脅かす存在となっています。GeForce GTX 1660 Tiに近い性能をより安価に購入できるGeForce GTX 1660 SUPERは、フルHD環境やWQHD環境で快適にゲームをしたいユーザーにとっては非常に魅力的な製品であることは間違いなく、ミドルレンジ向けグラフィックスカードの定番商品となっていくものと思われます。

CPU Core i9-9900K (3.6-5.0GHz/8コア・16スレッド/キャッシュ16MB/TDP95W)
マザーボード ASUS Prime Z390-A (Z390チップセット)
メインメモリ DDR4-2666 16GB (8GB x2)
ビデオカード ZOTAC製 GeForce GTX 1660 SUPER (6GB GDDR6)
GALAX製 GeForce GTX 1660 Ti (6GB GDDR6)
ZOTAC製 GeForce GTX 1660 (6GB GDDR5)
MSI製 GeForce GTX 1650 (4GB GDDR5)
ストレージ WesternDigital  WDS500G2X0C (WD Black NVMe 500GB)
電源 Seasonic SSR-850FX (80PLUS Gold、850W)
OS Windows 10 Home 64bit (バージョン:1903)
ビデオドライバ GeForce Game Ready Driver 441.08

GeForce GTX 1660 SUPERの検証に使用した構成

※掲載のベンチマークは当社検証時のものです。OS、ドライバーのバージョン、その他の要因により同じ構成であってもベンチマーク値は変動いたします。あらかじめご了承ください。

GeForce GTX 1660 SUPER 搭載BTOパソコン・単品発売開始

GeForce RTX 1660 SUPER搭載BTOパソコンと単品発売が開始いたしました。ぜひご確認をお願いします。

パソコン工房でGeForce GTX 1660SUPERの情報を見る

ライタープロフィール 職人5号

Windows2000登場前からほぼ一貫してPC製造部門に従事。PC組立はもちろん、OSイメージの作成や製造時のトラブルシュートを行う。 その経験を生かしてOSの基本情報や資料室を担当する事が多い。

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