Windows 8.1のサポート期限が2023年1月10日に終了します。サポート終了後も使い続けているとリスクの温床になりかねません。リスク回避の一番の方法は、サポート継続されているWindows 11に乗り換えることです。

ITトレンド最終更新日: 20230111

Windows 8.1 サポート終了!乗り換え徹底解説

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【2023/1/11更新】Windows 8.1延長サポート終了に伴い、記事の内容を一部修正しました。
マイクロソフトによるWindows 8.1 の延長サポートが 2023年1月10日に期限を迎えました。これでWindows 8.1 のサポートは完全終了となり、以降はセキュリティ更新プログラムをはじめとする全てのサポートが提供されなくなり、Windows 8.1でも使えてるから大丈夫と思ってサポート終了後も使い続けると思わぬリスクが襲い掛かってくることになります。
ここでは、Windows 8.1を使い続けることのリスクや、Windows 11への乗り換えについて解説します。また、パソコン工房では安心してWindows 11への乗り換えができるようにサポート体制も整っておりますので、紹介させていただきます。身の回りにまだWindows8.1がインストールされているパソコンをお持ちの場合は、ぜひ記事をご確認ください。

Windows 8.1の延長サポートは2023年1月10日に終了しました

Windows OSを提供するMicrosoftは製品発売後、最低5年間のメインストリームサポートに加えて、最低5年間の延長サポートを提供していました。Windows 8.1は2013年11月にリリースされ、メインストリームサポート期間は2018年1月9日にサポートを終了し、延長サポートについてもこの度終了いたしました。

Windows 8.1の延長サポートとは?

まず、メインストリームサポートとはWindows 8.1における仕様変更や新機能のリクエスト受付、セキュリティ更新プログラムのサポートといったすべてのサポートを行う期間です。そして延長サポートとは、メインストリームサポート期間終了後に、セキュリティ更新プログラムのサポートの提供が続けられる期間のことです。

延長サポートが終了するとどうなる?

Windows 8.1に限らず、OSの延長サポートが終了しても即座に利用できなくなってしまうわけではありません。ですが、利用を続けるにあたっていくつか重大な問題が発生してします。

例えば、これまで提供されていた「セキュリティ更新プログラム」が延長サポート終了後は配信されなくなるため、セキュリティ面に不安が生じます。また、公式サポートの問い合わせ対応も、受け付けてもらえなくなります。延長サポート終了後も利用し続ける場合は、リスクも承知のうえで利用するという覚悟が必要になります。

サポートが切れたOSを使うのは危険

Windows OSに標準搭載しているマルウェア対策ソフトWindows OSに標準搭載しているマルウェア対策ソフト(画像はWindows 7)

パソコンが使えなくなるわけじゃないなら使い続けよう、という安易な判断は非常に危険です。セキュリティ面に不安を抱えるOSを使うということは、様々な場面で危険を伴うことになるからです。

マルウェアへの感染、未知のウィルスによる被害

セキュリティ更新プログラムが提供されなくなっても、セキュリティソフトをインストールしているのだから、マルウェアやウィルスの感染被害から守ってくれるだろうと思っている人も少なくないかもしれません。

サポート期間中は脆弱性が見つかれば、セキュリティ更新プログラムが提供され、セキュリティの穴を修正してくれていましたが、セキュリティソフトにはWindows 8.1の脆弱性を修正する機能が備わっているわけではありません。また、セキュリティソフトにおいてもサポートが終了したOSをいつまでもサポートし続けることもありません。延長サポート終了後すぐではありませんが、必ずどこかのタイミングでサポートを終了します。

セキュリティが更新・修正されないということは、脆弱性は放置されたままの状態ということです。放置された脆弱性はウィルスにとって格好の標的です。マルウェア・ウィルス感染は時間の問題といってもよいでしょう。

パソコンが感染してしまうと最悪の場合、データが書き換えられる、起動しなくなるといったケースもあります。

フィッシング詐欺被害への遭遇

フィッシング詐欺とは、あたかも実在する銀行やショッピングサイトからのメールを装い、それらのウェブサイトとそっくりの偽サイトに誘導して、クレジットカード情報などを入力させ、大事な情報を盗み取るといった詐欺の一種です。

セキュリティが万全の状態であれば、誤ってリンクをクリックしても、情報入力前に偽サイトの表示をブロックしてくれるなど、被害を未然に防ぐことができましたが、サポート終了後は、より高度なフィッシング詐欺が登場し、被害に遭う可能性も高まります。

なりすまし被害の可能性

遠隔操作ウィルスを利用したなりすまし事件は記憶に新しいところでしょう。パソコンを乗っ取られていたにも関わらず、一時的とはいえ加害者として複数名が逮捕されるといった事件でした。

たとえセキュリティ対策に万全を期していたとしても、こういった被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。ましてサポートが終了してしまったパソコンを利用し続けるならば、なおさら危険だということは、想像しやすいでしょう。

個人情報漏洩の危険性

一口に個人情報といっても、プライベートな写真や動画、仕事のデータ、家族や知人の住所録、連絡先などその情報は多岐にわたります。セキュリティが甘く、ウィルスに感染してしまうと、パソコン内の情報は簡単に外部に流出してしまいます。

情報流出は自分ひとりの問題ではなく、家族や知人、仕事先など、多くの人々を巻き込んでしまう可能性があります。一度インターネット上に流出してしまった個人情報を消すことはできません。

パソコンや周辺機器が非対応になっていく

2022年12月現在、発売されているIntelの最新CPUは第13世代、AMDはRyzen 7000シリーズですが、これらの製品はWindows 8.1をサポートしていません。
そのため、Windows 8.1を使用しているシステムが故障や使用不能になった場合、OSがインストールされているHDDやSSDが無事でも、最新CPUやマザーボードに交換した際に正常動作しません。
また、周辺機器もある程度の期間は古いOSへの対応を行いますが、永続的に行われるものではありませんので、「最新のプリンターやスキャナーを購入したらWindows 8.1搭載パソコンでは利用できなかった」といった状況が、延長サポート終了後はどんどん増えてくるでしょう。
そのため、この機会にWindows 11環境への移行と安定動作の確認や調整を今から行っておいたほうが安全です。

最新OS Windows 11への乗り換え

延長サポートが終了した後もWindows 8.1を使い続けることはできます。ただし、先述のように、使い続けることは同時に様々なリスクを抱えるため、どうしても安全に使い続ける方法は、一切インターネットに接続しないこと以外にはありません。

しかし、現代社会は数多くのものがインターネットで繋がっており、むしろインターネットがない生活を考えることは難しいのではないでしょうか。インターネットに接続しないパソコンで出来ることは非常に限られてしまいます。

最も簡単な解決方法は、やはりWindows 8.1から最新のWindows 11に乗り換えることでしょう。Windows 11はセキュリティ面で大幅に強化されており、安全性も非常に高くなっています。
以下のページでWindows 11の特徴や搭載パソコン、対応周辺機器を取り扱っていますのでぜひご覧ください。

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Windows 11への移行方法は大きく分けて3つ

Windows 11への移行方法は大きく分けてWindows 11搭載パソコンを購入するか、OSを購入して再インストールする方法があります。用途や目的によって最適な方法を選んでください。

1.初心者でも安心!Windows 11搭載パソコンを購入する

最新のWindows 11搭載パソコンの購入がおすすめです。Windows 8.1搭載パソコンと比較して、CPU性能が大幅に向上したほか、ストレージはSSD搭載が主流に、そしてメモリ容量も大きくなり、あらゆる作業が快適にご利用いただけます。

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最適なパソコンがわからない場合は、「パソコン購入相談」をご利用いただけます。
初心者の方にもわかりやすく紹介してますので、ぜひご確認ください。

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古いパソコンについては、パソコン購入申し込み時に下取りサービスの適用を受けることが可能です。
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さらにパソコンの設置設定やデータの引越しがご不安な場合は、パソコン購入申し込み時に「めちゃ楽」サービスを選択することが可能です。

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2.Windows 11のパッケージ版を購入してOSをアップグレード

3つ目の方法は、Windows 11のパッケージ版を購入して、現在お使いのWindows8.1搭載パソコンをWindows 11へアップグレードする方法です。Windows 11のパッケージ版の場合、インストールメディア(USBメモリ)を利用して、アップグレードすることができます。
ですが、Windows 8.1搭載パソコンのCPUやマザーボードはWindows 11非対応の可能性が高く、その場合主要なパーツの多くを買い替えることになり、結果としてWindows 11搭載パソコンを購入するより割高になることもありますのでご注意ください。
また、パーツ交換が困難なメーカー製パソコンやノートパソコンをご利用の場合は、アップグレード非対応である可能性が高いため、お手持ちのパソコンメーカーが公開している対象機種を確認しておきましょう。

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3.使用中のパソコンをパーツごとアップグレードする場合は、パーツとWindows 11 DSP版を購入

Windows 11 にはパッケージ版のほか、パーツとセットで購入できるWindows 11 DSP版があります。パッケージ版よりも安価なためおすすめです。
こちらもパッケージ版と同様に、パーツの多くを買い替えることになるため、Windows 11搭載パソコンを購入するより割高になることもありますのでご注意ください。

パソコン工房でのDSP版の購入方法は、下記よりメモリやSSD、HDDをご選択いただくと、カート内でWindows 11 DSP版の同時購入の項目が表示されますのでDSP版を選択するだけと簡単です。万が一、ご自分のパソコンで動かなかった場合に商品の買い直しが可能なWEB安心交換保証もご用意しておりますのでご検討ください。

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パソコン工房でハードディスク(内蔵2.5HDD)を見る

パソコン工房でハードディスク(内蔵3.5HDD)を見る

上記以外のDSP版のご購入パーツにつきましては、CPUやCPUクーラー、マザーボード、CD/DVD/ブルーレイドライブなどで同時購入が可能です。商品のページにてご確認をお願いいたします。

なお、DSP版のインストールメディアは、パッケージ版とは異なり、DVDメディアでの提供となります。そのため、インストールの際にはDVD/Blu-rayドライブが必要です。

乗り換えに必要な準備

ここまでWindows 8.1を今後も使い続ける場合のリスクと、Windows 11に移行するための手段について説明してきました。ここからはWindows 11への乗り換えに必要な準備について簡単に説明しましょう。

まず、現在利用しているソフトがWindows 11に移行した後も使い続けることができるのかを調べておく必要があります。万が一Windows 11に移行した後に、それまで利用していたソフトが非対応であれば、代替ソフトを利用する必要性がでてきます。

また、利用しているソフトのデータのバックアップや、送受信メールのバックアップ等は、Windows 11に移行する前に行っておく必要があります。バックアップデータの保存先は利用しているパソコンに自分でフォルダを作成して保存しておくほか、外付けハードディスクなどを利用して複数のバックアップをとっておけば安心です。念のため利用しているソフトもバックアップしておくと、不測の事態が起きてしまった場合でも慌てずに済みます。

以下はWindows 7からWindows 10への乗り換え時の記事となりますが、データバックアップするための様々な機器やメディアの紹介と保管時のポイントについてご紹介していますので参考にしてください。

パソコンのデータバックアップ方法

周辺機器においても同様に、Windows 8.1には対応していても、Windows 11には非対応ですぐに使うことができない事態が発生する可能性もあります。周辺機器のWindows 11対応状況についても確認しておくと良いでしょう。

乗り換えが不安な方も全国のパソコン工房で安心サポート

サポートが完全に終了したOSを使い続けるリスクは想像するよりはるかに高いものです。これからも安全にパソコンを利用するためにも、パソコン工房ではWindows 8.1ユーザーはWindows 11への乗り換えをおすすめします。

もし乗り換えについて不明な点がありましたら、パソコン工房ではパソコン専門店として全国店舗でのサポートや電話サポートも行っております。法人のお客様の大規模なwindows 11への切り替えにも対応を行っておりますのでご相談いただければと思います。

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ライタープロフィール 職人13号

テクニカルライターから巡り巡ってパソコン工房にやってきました。「読みやすさ」をモットーに、文書作成やチェックを中心に担当していきます。趣味はレトロゲームの攻略動画投稿などです。

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