iiyamaPCより発売されたインテル Core Ultra プロセッサー搭載の16型ノートパソコンについて、その特徴や性能について紹介します。

気になる製品最終更新日: 20240409

インテル Core Ultra プロセッサー搭載の大画面16型スリムノートPCをフォトレビュー

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iiyama PCより新たに発売を開始した「16FH129」シリーズは、インテル Core Ultra プロセッサーを搭載する16型ノートパソコンです。
インテル Core Ultra プロセッサーは、AI処理に特化したNPU、そして従来の高効率コアであるE-coreに加えて、より省電力のLP E-coreも搭載しており、前世代と比較してAI処理も高速化かつ低負荷の処理を更に低消費電力で実行可能としています。
また、本体は液晶に解像度WUXGA(1920×1200)の16型パネルを採用しながら、本体重量を約1.29kgに抑えており、大画面と持ち運びやすさを両立したモデルとなっています。
ここでは、本製品の外観やスペック情報、そして搭載CPUである、Core Ultra 7 プロセッサー 155Uの性能を見ていきます。

※本記事ではテスト機を使用しており、ロゴシールの種類や位置など最終仕様と異なります。

本体の外観やコネクタを確認

本製品のサイズは、幅358mm x 奥行253mm x 高さ23.2mm(ゴム足含む)、重さは約1.29kg(バッテリー含む)です。また、Thunderbolt 4端子を1基、USB端子を計3基搭載するなど拡張性も充実しています。ここでは、本体の外観や搭載コネクタ、その他特徴を実際に見ていきます。

※仕様一覧は記事の最後に記載しております。

大画面16型液晶を採用しながら1.29kgの軽さを実現!

本製品の特徴に、15.6型のフルHDモデルより縦に広い16型液晶を採用しながら、重さは約1.29kgと、モバイルノート並みの軽さを実現していることがあります。大画面による据え置き用としての活用はもちろん、この重さなら持ち運び用としても苦になることは無いでしょう。
また、本製品は米国国防総省調達基準「MIL-STD-810H」(MIL規格:ミルスタンダード)(※)が定めた基準を通過しています。薄型でもしっかりとした堅牢性を保持しており、外出先でも安心してお使い頂けます。

※テストはMIL規格に基づき第三者機関が厳格な管理の下、実施いたしておりますが、当社が実際に同様の条件での動作や非破壊、非故障を保証するものではございません。故障、破損に関しましては当社の保証規定に準拠いたします。

本体と付属品
まずは本体や付属品を確認します。本体ACアダプタ、ドライバCD、各種マニュアルや保証書が付属しています。

※ドライバCDの使用は別途外付け光学ドライブが必要です。
本体及び付属品本体及び付属品

本体の厚さを確認
本体の厚さを見てみました。最厚でも23.2mm(ゴム足含む)のため、薄さが際立ちます。
本体の厚さを本体の厚さ

本体正面
パネルを開けて、本体を正面から見た状態です。製品版は液晶下部中央にiiyamaロゴが施されます。また、液晶パネルはリフレッシュレート165Hzに対応しており、ゲームや動画などをより滑らかに表示できます。
本体の正面写真本体の正面写真
液晶のリフレッシュレート液晶のリフレッシュレート

液晶パネルは180度開閉可能です。ミーティング時などで対面の相手と画面を共有しやすく、また立てかける様な置き方も可能といったメリットがあります。
液晶パネルを最大まで開いた状態液晶パネルを最大まで開いた状態

なお、液晶パネルはリフトアップヒンジとなっています。パネルを開くとキーボードの奥側が少し持ち上がり、傾斜がついてキー入力がしやすくなります。
液晶はリフトアップヒンジを採用液晶はリフトアップヒンジを採用

キーボードとタッチパッド
キーボードは日本語配列、アイソリューション対応のレイアウトで10キーも搭載しています。キーパッドは面積が広く、ジェスチャー操作にも対応しています。また、キーパッドはスマホのガラスパネルのような滑らかさで操作することができます。
電源ボタンはキーボード右上の位置し、キーボードからは独立した配置になります。
キーボードとタッチパッドキーボードとタッチパッド

天面と底面
天面はシンプルなデザインです。製品では中央にiiyamaロゴが施されます。BTOモデルの場合、オプションで天板ロゴ(iiyama)なし」も選択可能です。
天面写真天面写真

底面は四隅にゴム足があります。左右に小さいスピーカーが見えますが、ほぼフラットです。
底面写真底面写真

極狭ベゼルを採用
スリムなベゼルを採用。本体そのものの薄さもあり、本体全体がしまった印象のスタイリッシュデザインとなっています。
スリムデザインのベゼルスリムデザインのベゼル

最新規格のThunderbolt 4や高速無線LANのWi-Fi 6Eに対応

本製品は最新CPU搭載という事もあり、USB Type-C端子搭載、またThunderbolt 4やWi-Fi 6Eといった最新規格を多数採用しています。

ベゼル上部にWEBカメラを搭載
WEBカメラはフルHDをカバーする200万画素に対応しています。Wi-Fiも高速な6E対応ですので、テレワークやオンライン授業なども快適にこなせます。
ベゼル上部中央のWebカメラベゼル上部中央のWebカメラ

ACアダプタはUSB Type-C接続タイプを採用

次にコネクタや端子類を確認しましょう。
本製品は、ACアダプタが従来の充電専用端子からUSB Type-C対応になりました。またACアダプタもコンパクトになり、持ち運びが容易です。バッテリー稼働時にはUSB Type-C対応の機器を接続して使用することができます。

※PD inのみの対応のため、本体から他の機器への充電には対応していません。
右側面:左からオーディオ、USB 3.0、microSDカードリーダー、電源ボタン、セキュリティスロット右側面:左からオーディオ、USB 3.0、microSDカードリーダー、電源ボタン、セキュリティスロット
左側面:左からUSB 3.1(Type-C)、HDMI、USB 3.1(Type-A)、Thunderbolt 4(USB-Type-C)、SIMスロット(使用しません)左側面:左からUSB 3.1(Type-C)、HDMI、USB 3.1(Type-A)、Thunderbolt 4(USB-Type-C)、SIMスロット(使用しません)
付属のACアダプタ付属のACアダプタ

インテル Core Ultra プロセッサーの性能を確認

ここからは、搭載するインテル Core Ultra プロセッサー について解説するとともに、本製品が搭載するインテル Core Ultra 7 プロセッサー 155Uの性能を、ベンチマークを用いて確認していきます。
インテル Core Ultra プロセッサーには、従来Coreプロセッサー同様に、型番末尾のサフィックスが「H」の性能重視タイプ、そして「Uの省電力性重視タイプがラインナップされており、本製品は省電力重視の「U」を搭載しています。

インテル Core Ultra プロセッサー スペック一覧

インテル Core Ultra プロセッサーの主な特徴やスペックは以下の通りです。
・従来の性能重視コア(P-core)、電力効率重視コア(E-core)に加え、さらに省電力なLP E-coreを搭載。E-coreでも過剰だったバックグラウンドの軽い処理をLP E-coreが担当することで、アイドル時などの消費電力をさらに軽減しました。
・AI処理に特化したプロセッサーのNPU「Intel AI Boost」を搭載。対応アプリケーションを使用することで、マルチタスクの高速化や生産性の向上を実現。GPUが必要だった一部のエフェクト処理などを高効率に処理することが可能です。前述のLP E-coreとも連動し、省電力でAI処理タスクを実行することが可能です。
・サフィックス「U」のモデルはIntel Graphicsですが、前世代のIntel UHD Graphicsと比べ強化されています。

Core Ultra 7 155U Core Ultra 5 125U Core i7-1355U Core i5-1335U
コア数 P-core 2
E-core 8
LP E-core 2
スレッド数 14 12
最大動作
クロック
(Turboboost
適用時)
P-core 4.8GHz 4.3GHz 5.0GHz 4.6GHz
E-core 3.8GHz 3.6GHz 3.7GHz 3.4GHz
LP E-core 2.1GHz
キャッシュ 12MB
GPU Intel Graphics Iris Xe Graphics
NPU NPU名 Intel AI Boost
最大動作クロック 1.4GHz
サポートするAIソフトウェア・フレームワーク OpenVINO / WindowsML / DirectML / ONNX RT

~本製品に搭載されるIntel Core Ultra プロセッサー「U」シリーズ~

Passmark PerformanceTestでCPU性能を計測

ベンチマークソフトPassmark 9を用いて、CPUの総合的な演算性能を見てみました。比較対象は、現在販売中のモバイルノートに搭載されている、Core i7-1355Uとなります。
また、メモリは標準の8GB(シングルチャネル)のほか、8GBx2(デュアルチャネル)も計測しています。
結果として、Core Ultra 7 プロセッサー 155UはCore i7 1355Uと比べて約3%性能が向上しました。
PassMark PerformanceTestベンチマークスコアPassMark PerformanceTestベンチマークスコア

3DMarkで内蔵グラフィックス性能をチェック

続いて、3DMarkのFire Strike、Time Spyを用いて内蔵グラフィックス性能をチェックしました。
DirectX 11ベンチマークであるFire Strikeは、シングルチャネル時こそCore i7-1355Uが優位なものの、デュアルチャネル時は、Core Ultra 7 プロセッサー 155Uが勝っています。
Time Spyの数値も合わせて確認すると、Core Ultra 7 プロセッサー 155Uはデュアルチャネル時の3D性能アップ率が良い様です。
3Dmark Fire Strikeベンチマークスコア3Dmark Fire Strikeベンチマークスコア
3DMark Time Spyベンチマークスコア3DMark Time Spyベンチマークスコア

NPUの認識や動作方法について

NPUが認識されているかは、デバイスマネージャーや、タスクマネージャーで簡単に確認可能です。
デバイスマネージャーは「Neural Processors」という項目が出来、ツリーでIntel AI Boostが表示されています。タスクマネージャーは「パフォーマンス」にNPUの項目が追加されています。
デバイスマネージャーとタスクマネージャーでNPUを確認デバイスマネージャーとタスクマネージャーでNPUを確認

また、音声編集ソフト「Audacity」にOpenVINOツールキットを適用し、Music GenerationNPU設定の有無による動作の違いを見てみました。
音楽生成時の処理デバイスですが、「UNeT + Device」「UNeT – Device」の2項目は、NPUを設定可能です。
OpenVINO Music Generation設定OpenVINO Music Generation設定

両方をCPU、NPUにして生成を行ったところ、両方CPUだとNPUの使用率は0%、NPU設定時は使用されていることが分かります。この様に、対応ソフトでNPUも活用することで負荷の分散や作業の効率化が図れるようになります。
OpenVINO Music GenerationのNPU使用率。 左:NPU未使用、右:NPU使用OpenVINO Music GenerationのNPU使用率。 左:NPU未使用、右:NPU使用

カスタマイズでメモリ・ストレージの増設や周辺機器のセット購入が可能

各モデルはWebから購入可能なBTOカスタマイズメニューより、搭載メモリ、ストレージの容量変更が可能です。ベンチマークをご覧の通り、メモリをデュアルチャネルにすると性能が向上しますので、ゲームや編集などもある程度使いたい方は、増設をご検討ください。
また、マウスやキーボードなどの周辺機器もご用意しておりますのでぜひご利用ください。
メモリの交換、ストレージの変更などをご購入後にアップグレードされたい場合は、パソコン工房店頭もしくはサポートセンターへのお持ち込みで有償によるアップグレードも可能です。

大画面かつ軽量で、据え置きはもちろん持ち運びも苦にならない万能ノートパソコン

本製品は省電力かつ高性能な最新CPUを搭載するほか、大画面かつ高リフレッシュレートの16型液晶パネルを搭載しながら約1.29kgという軽さを実現するなど、ホームワークから学校や職場などへの持ち運びまで幅広くご利用いただける1台です。また、今後ますます増えていくAI機能の処理にも対応していますので、より作業の効率化が図れます。

パソコン工房では、本製品に加え、14型で重さ1kgを切るモデルもご用意しております。据え置き中心や持ち運ぶが機会は少ないといった場合は16型、鞄のサイズなどの理由で少しでもコンパクトの方が良いなら14型、といったそれぞれの利用シーンに沿ったラインナップとなっておりますので、ぜひ用途に合うモデルをお選びください。

モデル名 STYLE-16FH129-U7-UH2X [Windows 11 Home]
形状 16型(非光沢カラー液晶)
解像度 WUXGA(1920×1200ドット)
リフレッシュレート 165Hz
OS Windows 11 Home
CPU型番 Core Ultra 7 プロセッサー 155U
メインメモリ DDR5-4800 (PC4-38400) 16GB
8GB オンボード + 8GB×1(カスタマイズ済)
グラフィックス Intel Graphics
ストレージ 500GB NVMe対応 M.2 SSD
光学ドライブ 光学ドライブ非搭載
チップセット CPU統合チップセット
カードリーダー micro SDカードリーダー
オーディオ機能 High Definition Audio subsystem
スピーカー / マイク 内蔵ステレオスピーカー
カメラ 200万画素
LAN 無線:IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi 6E + Bluetooth 5
キーボード 日本語キーボード
マウス・ポインティングデバイス マルチタッチ対応タッチパッド
電源 ACアダプターまたはリチウムイオンバッテリー
外部端子 ヘッドフォン出力/マイク入力×1 ,USB3.1(Type-C)×1 ,USB 3.1(Type-A)×1 ,USB 3.0(Type-A)×1 ,
Thunderbolt 4ポート(Type-C)×1 ,ディスプレイ出力(HDMI)×1
重量 約1.29kg(パソコン本体のみ、バッテリー含む)
※カスタマイズ内容により重量は異なります
サイズ 約幅358mm×奥行253mm×高さ23.2mm(※ゴム足を含む)

本記事で使用したSTYLE-16FH129-U7-UH2X [Windows 11 Home]の仕様一覧

ライタープロフィール 職人13号

テクニカルライターから巡り巡ってパソコン工房にやってきました。「読みやすさ」をモットーに、文書作成やチェックを中心に担当していきます。趣味はレトロゲームの攻略動画投稿などです。

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