数ある動画編集ソフトのなかでもプロ仕様の8K編集、カラーコレクション、VFX、オーディオポストプロダクション機能を統合し、かつ無料で利用できる「DaVinci Resolve 16」のセットアップや便利な機能について詳しくご紹介。

ITトレンド最終更新日: 20200525

DaVinci Resolve 無償で高機能な動画編集ソフトについて

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映像コンテンツの作成において、映像をカットしたり、テロップを入れて解説を加える等の編集作業に動画編集ソフトが利用されます。
数ある動画編集ソフトのなかでもプロ仕様の8K編集、カラーコレクション、VFX、オーディオポストプロダクション機能を統合し、かつ無料で利用することが可能な高機能な動画編集ソフトとして「DaVinci Resolve」があります。
ここではDaVinci Resolveのセットアップや便利な機能について詳しくご紹介いたします。

DaVinci Resolveとは

DaVinci Resolve(ダビンチ リゾルブ)とは、総合映像機器メーカー Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン)社より提供されているポストプロダクション・ソフトウェアです。Version 15以降では、カラーコレクション(カラーグレーディング)をはじめ、動画編集、オーディオポストプロダクション、ビジュアルエフェクト機能が統合され、1つのソフトで編集作業を通して行うことができます。
DaVinci Resolveには、無償で利用できる「DaVinci Resolve 16」と、さらにエフェクトやマルチユーザー・コラボレーション機能などすべての機能を利用できる有償の「DaVinci Resolve 16 Studio」があります。(2020年4月10日時点)

無償版と有償版の違いについて(2020年4月10日時点)

無償版のDaVinci Resolve 16は、DaVinci Resolve 16 Studioと同じ高品質処理がすべて含まれており、無制限の解像度のメディアファイルを処理できます。しかし、無償版ではプロジェクトのマスタリングと出力はUltra HD解像度以下に制限されます。

有償版では、無償版の全機能に加え、DaVinci Neural Engine機能、複数ユーザーコラボレーション、ステレオスコピック3Dツール、多数のResolveFXおよびFairlightFXプラグイン、HDRグレーディング、フィルムグレイン、ブラーおよびミストエフェクトなどを搭載しています。

DaVinci Resolve 16 Studio(有償)で利用可能な機能
4K出力 18種類のResolve FX ノイズリダクション
HDRツール 複数のGPU 複数のResolve FX
インターレース解除 コラボレーションツール カメラトラッカー
モーションブラーエフェクト 3Dステレオスコピックツール リモートレンダリング
外部データベースサーバー    

DaVinci Resolve 16 Studio(有償)で利用可能な機能

DaVinci Resolveの導入(インストール)方法

DaVinci Resolveの導入(インストール)方法についてご紹介いたします。まずインストールの前の準備としてソフトウェアのダウンロードから行います。

インストールの準備

Blackmagic Design社の公式HPにあるDaVinci Resolveのページより、ソフトウェアをダウンロードします。

Blackmagic Design社 DaVinci Resolve 16のページ

メインビジュアルにある「ダウンロード」もしくはページ最下部にある「今すぐダウンロード」をクリックします。
DaVinci Resolve 16が無償、DaVinci Resolve 16 Studioが有償です。

Blackmagic Design社公式HPのDaVinci ResolveダウンロードページBlackmagic Design社公式HPのDaVinci Resolveダウンロードページ

対応するパソコンのOSを選択します。ここでは「DaVinci Resolve 16」の「Windows」を選択します。

「DaVinci Resolve 16」の「Windows」を選択「DaVinci Resolve 16」の「Windows」を選択

個人情報の入力画面にて、必要事項を入力して右下の「登録&ダウンロード」をクリックします。

「DaVinci Resolve 16」ダウンロードに必要な個人情報の入力画面「DaVinci Resolve 16」ダウンロードに必要な個人情報の入力画面

DaVinci Resolve 16のインストーラーのダウンロードが開始されますので任意の場所に保存します。

DaVinci Resolve 16インストーラーのダウンロード開始画面DaVinci Resolve 16インストーラーのダウンロード開始画面

ダウンロードしたインストーラー(zipファイル)を任意の場所に解凍し、「DaVinci_Resolve_◯◯.◯_Windows.exe」をダブルクリックしてインストーラーを起動します。
※ファイル名の◯印にはバージョンの数字が記載されています。

ダウンロードしたzipファイルを解凍してできたインストーラー(実行ファイル)ダウンロードしたzipファイルを解凍してできたインストーラー(実行ファイル)

1. DaVinci Resolveのインストーラーより、インストールするコンポーネントを選択して「Install」をクリック

DaVinci Resolveのインストーラーが起動したらインストールするコンポーネントを選択して「NEXT」をクリックします。

DaVinci Resolveインストーラーのインストールコンポーネント選択ダイアログDaVinci Resolveインストーラーのインストールコンポーネント選択ダイアログ

インストール項目にある各種コンポーネントは以下の内容となっています。
※コンポーネント名の◯印にはバージョンの数字が記載されています。

・PostgreSQL 〇.〇.〇-〇
複数ユーザーのアクセスを管理し、各ユーザーによる変更を保存して、コラボレーションを可能にするDaVinci Resolve Project Serverソフトウェアを使用する場合にインストールします。

・DaVinci Resolve Panels
複数のパラメーターを同時に手元でコントロールできるDaVinci Resolve用のハードウェア(入力機器)を使用する場合にインストールします。

・Fairlight Audio Accelerator Utility
Fairlightオーディオのパフォーマンスを最大限に引き出すFairlight Audio Accelerator(サウンドカード)を使用する場合にインストールします。

・DaVinci Resolve 〇〇.〇.〇.〇〇〇
DaVinci Resolve本体です。入力機器や拡張カード等を使用されない場合はこちらのみインストールします。

・DaVinci Resolve Keyboard
エディター用に設計されたDaVinci Resolve用の専用キーボード(入力機器)を使用する場合にインストールします。

・Fairlight Studio Utility
映画/テレビの制作用にDaVinci Resolveに統合されたDAW(デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業が出来るように構成された一体型のシステム)を使用する場合にインストールします。

インストールするコンポーネントを選択する際、DaVinci Resolveのみを使用される場合は他のチェックボックスのチェックを外しておきます。

2.セットアップウィザード画面にて、「Next」をクリック

次にセットアップウィザード画面より、「Next」をクリックします。

DaVinci Resolveセットアップウィザード画面DaVinci Resolveセットアップウィザード画面

3.ライセンスに同意の上、チェックボックスにチェックを入れて「Next」をクリック

ライセンス規約に同意の上で「I accept the terms in the License Agreement」のチェックボックスにチェックを入れて「Next」をクリックします。

DaVinci Resolveエンドユーザー確認事項ダイアログDaVinci Resolveエンドユーザー確認事項ダイアログ

4.DaVinci Resolveのインストール先を選択して「Next」をクリック

DaVinci Resolveのインストール先を選択します。インストール先を変更したい場合は「Change」をクリックして任意の場所を指定します。
特に場所を指定しない場合はそのまま「Next」をクリックします。

DaVinci Resolveのインストール先確認ダイアログDaVinci Resolveのインストール先確認ダイアログ

5.インストールの準備を整えたら「install」をクリック

他のアプリケーションが実行中でない事を確認後、インストールの準備を整えたら「install」をクリックしてDaVinci Resolveをインストールします。

DaVinci Resolveのインストール準備完了ダイアログDaVinci Resolveのインストール準備完了ダイアログ

DaVinci Resolveのインストール後、「Finish」をクリックしてインストールは完了です。

DaVinci Resolveのインストール完了ダイアログDaVinci Resolveのインストール完了ダイアログ

DaVinci Resolveの日本語化とクイックセットアップ

DaVinci Resolveインストール後、デスクトップに作成されたDaVinci ResolveのショートカットアイコンをダブルクリックしてDaVinci Resolveを起動します。

1.DaVinci Resolve起動後、画面右下の「日本語」を選択

DaVinci Resolve起動後、はじめにDaVinci Resolveを日本語化します。
右下に言語選択があるので、「日本語」を選択します。
また「WELCOME TOUR」をクリックして、DaVinci Resolveについて詳しく知ることができますが、ここでは「SKIP TOUR」をクリックして次に進みます。

DaVinci Resolveのアイコンと起動画面の言語選択DaVinci Resolveのアイコンと起動画面の言語選択

2.「クイックセットアップ」を選択後、適合性に問題がなければ「継続」をクリック

「クイックセットアップ」を選択後、システムのクイックチェックが自動で始まるので、適合性に問題がなければ「継続」をクリックします。
また、「スキップしてすぐに始める」をクリックすることで、クイックセットアップを省略してDaVinci Resolveを起動することも可能です。
※設定は起動後も変更可能です。

DaVinci ResolveのクイックセットアップDaVinci Resolveのクイックセットアップ

システムのクイックチェックにて、OSが対応していない場合や、グラフィックボードが対応していない場合、DaVinci Resolve が正しく動作しない可能性があります。
その場合は、お使いのパソコンのアップグレードもしくは、本ページ最下部でご紹介いたしますカラーコレクション向けパソコン (DaVinci Resolve 動作確認済み)の導入をご検討ください。
適合性に問題がなければ「継続」をクリックして進みます。

DaVinci ResolveのシステムのクイックチェックDaVinci Resolveのシステムのクイックチェック

3.編集する解像度を任意で選択して「継続」をクリック

次にプロジェクトのセットアップより、編集する素材の解像度を選択します。
ここで選択する解像度以上の動画データは編集できませんので、事前に動画データの詳細を確認しましょう。
解像度の選択が決まったら「継続」をクリックします。

DaVinci Resolveで編集する素材の解像度の選択DaVinci Resolveで編集する素材の解像度の選択

4.メディアの保存先を選択して「継続」をクリック

プロジェクトメディアの場所より、DaVinci Resolveで作成したデータの保存先を任意で選択できます。
デフォルトではシステムドライブ(Cドライブ)のビデオフォルダが設定されていますので、変更しない場合は「継続」をクリックします。
しかし、動画編集では扱うデータの容量が大きいため、システムドライブを圧迫してしまう場合がありますので、ローカルドライブ(Dドライブ)や、外付けHDD等に変更することをお勧めいたします。

DaVinci Resolveで作成したデータの保存先を任意で選択DaVinci Resolveで作成したデータの保存先を任意で選択

5.キーボードレイアウトを選択して「継続」をクリック。全ての設定が終わり「開始」をクリック

使用するキーボードのレイアウトを選択して「継続」をクリックします。
一般的な106/109キーボード等をご利用であれば「DaVinci Resolve」のままで問題ありません。

DaVinci Resolveのキーボードのレイアウトを選択DaVinci Resolveのキーボードのレイアウトを選択

全ての設定が終わったら「開始」をクリックしてDaVinci Resolveを起動します。
セットアップは以上で終了です。

「開始」をクリックしてDaVinci Resolveを起動「開始」をクリックしてDaVinci Resolveを起動

DaVinci Resolveの優れた編集機能

DaVinci Resolveの下部にあるボタンから編集画面を切り替えて、カット編集、ビジュアルエフェクト編集、カラーコレクション(カラーグレーディング)編集、オーディオポストプロダクション編集の作業を通して行うことができます。
DaVinci Resolve 16の各ページ(DaVinci Resolveでは「ページ」として各機能が分けられています)において、優れた機能の一部をご紹介いたします。

カット機能(カットページ)

DaVinci Resolve 16から加わった機能で、読み込み、編集、トリム、トランジションの追加、タイトルの作成、自動カラーマッチ、オーディオミキシングなどの作業を従来よりもすばやく、かつ効率的に行えます。

DaVinci Resolveのカット機能(カットページ)DaVinci Resolveのカット機能(カットページ)

エディット機能(エディットページ)

上記のカット機能(カットページ)よりも細かな設定・編集がおこなえるのがエディット機能(エディットページ)です。
こちらではタイムライン別にフレームレートの変更が可能になっているほか、調整クリップを使用してタイムライン上のクリップ(映像)に対してブレンドモード、変形、ResolveFX、カラーグレードなどのエフェクト効果を追加することが可能となっています。

DaVinci Resolveのエディット機能(エディットページ)DaVinci Resolveのエディット機能(エディットページ)

Fusion機能(Fusionページ)

Fusion機能(Fusionページ)では、映像にVFX(視覚効果)や3DCGを合成することができます。
また、DaVinci Resolve 16からGPUレンダリングによるパフォーマンスの改善が行われ、より快適に作業が行えます。

DaVinci ResolveのFusion機能(Fusionページ)DaVinci ResolveのFusion機能(Fusionページ)

カラー機能(カラーページ)

カラー機能(カラーページ)では、作成した映像の色のトーンを合わせたり、前後のカットの色味を合わせたりといった補正(コレクション)作業や、明るいところで撮影したシーンを暗くしてホラー映画のような演出に見せかける変更(グレーディング)作業を行うとができます。

DaVinci Resolveのカラー機能(カラーページ)DaVinci Resolveのカラー機能(カラーページ)

Fairlight機能(Fairlightページ)

Fairlight機能(Fairlightページ)ではミキサー、EQ、ダイナミクス、サンプルレベルの編集機能、ADRツール、サウンドライブラリのサポート、FairlightFXオーディオプラグインなどを利用してオーディオミキシングを行えます。

DaVinci ResolveのFairlight機能(Fairlightページ)DaVinci ResolveのFairlight機能(Fairlightページ)

高度な編集をされたい方におすすめのDaVinci Resolve動作確認済みパソコン

上記でご紹介いたしました様々な機能のほか、より高度な編集をされたい方にはSENSE∞で展開しておりますカラーコレクション向けパソコン (DaVinci Resolve 動作確認済み)がお勧めです。
カラーコレクション向けパソコン (DaVinci Resolve 動作確認済み)は、その高いパフォーマンスによりDaVinci Resolveが快適に動作し、よりハイクオリティな映像作品を制作することができます。

パソコン工房でカラーコレクション向けパソコン (DaVinci Resolve 動作確認済み)を見る

カラーコレクション作業に最適なDaVinci Resolveパネル・Editor Keyboard

カラーコレクション向けパソコン (DaVinci Resolve 動作確認済み)以外にもパソコン工房では、複数のパラメーターを同時に流れるように手元でコントロールできるDaVinci Resolveコントロールパネルや、DaVinci Resolveの編集作業に特化したDaVinci Resolve Editor Keyboardも取り扱っておりますので、本格的にカラーコレクション作業をされる方は是非ご検討ください。

DaVinci Resolveコントロールパネル・DaVinci Resolve Editor Keyboardに関しましては、製品ページのポップアップより、チャットでお気軽にご相談ください。

動画編集をはじめてみたい方からプロの現場で活躍される方にもお勧めのDaVinci Resolve

DaVinci Resolve 16から搭載されたカット機能(カットページ)により、これから動画編集をはじめてみたい方にも直感的で扱いやすいインタフェースをご利用いただくことで、動画編集に触れていただけるかと思います。
また、プロの現場で活躍される方にもDaVinci Resolve 16の優れた編集機能で、スピードが要求される動画編集の効率化が図れますので、是非ご利用になられてみてください。

ライタープロフィール 職人7号

360度どこからみても凡人、職人番号ラッキー7!職人7号です。主に写真撮影、動画編集を担当。パソコン工房ECサイトのBTOPCや自作パーツ等ひろく手掛ける。店舗部門出身。

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