Spearhead VR BT In-ear headphoneの実機レビューをいたしました。コスパに優れた商品を数多く発売している1MORE製のBluetoothイヤホン「Spearhead VR BT In-ear headphone」を開封からデュアルダイナミックドライバーの音質とノイズキャンセリングの性能など詳しく迫ります。

気になる製品最終更新日: 20190318

Spearhead VR BT In-ear headphone レビュー!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コスパに優れた商品を数多く発売している1MORE製のイヤホン「Spearhead VR BT In-ear headphone」をレビューします。
2種類の振動板(チタン振動板/グラフェンコート振動板)にデュアルダイナミックドライバー設計で高音質を実現しています。
シリコン素材のネックバンドはソフトな感触で、軽量設計だから装着時の負担も少ないと思います。
また、Bluetoothで簡単接続、環境ノイズキャンセリングによるクリアな通話、急速充電機能など使い勝手も良く、立体的な効果音が没入感のあるeスポーツなどゲームプレイを楽しませてくれます。
1MORE製品は、日本ではフリーウェイ株式会社が正規代理店として取り扱っています。

Spearhead VR BT In-ear headphoneの外観と付属品

「Spearhead VR BT In-ear headphone」は、コスパに優れた商品を数多く発売している1MORE製のイヤホンです。
見た目は無駄のないスマートなシルエットが、素直にかっこいいと思います。
手に取ってみるとネックバンド部分が柔らかくソフトな感触です。
実測で重さ32gの軽量設計のため、装着していても負担に感じることは少ないと思います。

イヤホン本体の他に
・シリコンイヤーチップ 各サイズ(XL/L/S)
・充電用Micro USBケーブル 40cm 1本
・1MORE Bear ステッカー 1枚
・ユーザーマニュアル(日本語を含む多言語マニュアル)1冊
・イヤホンバッグ 1袋
が付属しています。

Spearhead VR BT In-ear headphone本体Spearhead VR BT In-ear headphone本体

Spearhead VR BT In-ear headphoneを手に持った様子Spearhead VR BT In-ear headphoneを手に持った様子

Spearhead VR BT In-ear headphoneの交換可能なイヤーチップSpearhead VR BT In-ear headphoneの交換可能なイヤーチップ

Spearhead VR BT In-ear headphone付属品(バッグ、充電用ケーブル、ステッカー、マニュアル、イヤーチップ)Spearhead VR BT In-ear headphone付属品(バッグ、充電用ケーブル、ステッカー、マニュアル、イヤーチップ)

Spearhead VR BT In-ear headphoneの特徴

ネックバンドは形状記憶で快適な付け心地

ネックバンド部分は曲げても元に戻る形状記憶になっているので、丸く曲げてコンパクトに収納する事ができます。
また、シリコン素材のネックバンドは付け心地が良く、長時間でも快適に使用できます。

Spearhead VR BT In-ear headphoneのネックバンドを折り曲げてコンパクトにしたところSpearhead VR BT In-ear headphoneのネックバンドを折り曲げてコンパクトにしたところ

Spearhead VR BT In-ear headphoneをバッグのポケットに入れるところSpearhead VR BT In-ear headphoneをバッグのポケットに入れるところ

Spearhead VR BT In-ear headphoneを実際に装着したところSpearhead VR BT In-ear headphoneを実際に装着したところ

Spearhead VR BT In-ear headphoneを装着し横から見たところSpearhead VR BT In-ear headphoneを装着し横から見たところ

2種類の振動板(チタン振動板/グラフェンコート振動板)

1つの軸上に2つのドライバーが配置された設計になっている為、一貫性のあるデュアルドライバーの音波伝送を実現しています。
そして、「チタン振動板」と「グラフェンコート振動板」のユニット構造がリアルな音を表現してくれます。

【チタン振動板】
一般的なアルミに比べてチタンは割高な素材ですが、アルミよりも強度があります。
チタン振動板を採用する事でレスポンスが良くなり、中高域の音響効果が大幅に向上しています。

【グラフェンコート振動板】
グラフェンとは、ダイヤモンドよりも硬い炭素素材の一種です。
ダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強く、振動板にグラフェンをコーティングすると軽くて強く作る事が出来ます。
PET素材の振動板に施されたグラフェンコートのおかげで、不要な分割振動を抑制したクリアな音質となります。

Spearhead VR BT In-ear headphoneに搭載のチタン振動板とグラフェンコート振動板の構造図Spearhead VR BT In-ear headphoneに搭載のチタン振動板とグラフェンコート振動板の構造図

サウンドのエフェクト調整でリアルな効果音が楽しめる

eSportsなどゲームプレイに重要なサウンドのエフェクト調整がソフトウェア上からボタン1つで設定可能です。
周囲の破砕音(はさいおん)・車両音・足音・銃声(サプレッサー)・周囲の銃声など、リアルな効果音でプレイできます。

この機能は1MOREのアプリ「1more assistant」で利用可能となります。
アプリケーションのダウンロードや設定方法は、後述する「アプリケーションソフトウェアの設定」で説明します。

Spearhead VR BT In-ear headphoneはゲームにも適している(メーカー説明図)Spearhead VR BT In-ear headphoneはゲームにも適している(メーカー説明図)

Spearhead VR BT In-ear headphoneの使用方法

Bluetoothで簡単接続

Bluetooth 4.2に対応しており、各種デバイスに簡単に接続可能です。
電源ボタンを約2秒間長押しすると電源ONとなり、自動的にペアリングモード(接続モード)になります。
ペアリングモード中は赤と青のLEDが交互に点滅しますので、この状態でスマホ側のBluetooth設定画面に表示される「1MORE Spearhead VR BT」にペアリング(接続)して下さい。
電源をOFFにしたい時は、電源ボタンを約4秒間長押しするとOFFになります。

Spearhead VR BT In-ear headphoneの電源ボタンを押しているところSpearhead VR BT In-ear headphoneの電源ボタンを押しているところ

Spearhead VR BT In-ear headphoneをスマートフォンと接続中の画面表示Spearhead VR BT In-ear headphoneをスマートフォンと接続中の画面表示

充電方法(約10分間の充電で最大3時間使用可能)

充電方法は、付属の充電用Micro USBケーブルを接続して充電を行ってください。
3Cバッテリーが搭載されており、約10分間の急速充電で最大3時間の使用が可能となります。
バッテリー残量が0に近い状態から充電を開始すると始めの約10分間は充電入力の高い状態(ボルト数が10分間に3.xVから4.1V)で充電される仕組みです。
お出かけ前の準備時間にさっと充電できてしまいます。

その後、充電入力が緩やかになり、約1時間で満充電となります。

Spearhead VR BT In-ear headphoneを付属のケーブルを使って充電中Spearhead VR BT In-ear headphoneを付属のケーブルを使って充電中

Spearhead VR BT In-ear headphone充電中の電圧と電流の推移(メーカー説明図)Spearhead VR BT In-ear headphone充電中の電圧と電流の推移(メーカー説明図)

電源のON/OFFと発光パターンの設定

電源ONの状態で、電源ボタンを短く3回押すとハウジング側面のLED発光パターンを設定するモードになります。
特に設定モードになった事を示す表示はありませんが、「+」もしくは「-」のボタンを押す度に「常時点灯」⇒「ハートビート(点滅)」⇒「ブレス(ゆっくり点滅)」⇒「消灯」の順番で発光パターンが切り替わります。
お好みの発光パターンになっている時に再度電源ボタンを短く3回押すとそのパターンに固定されます。

Spearhead VR BT In-ear headphoneコントローラー部分のボタン(電源ボタン、「+」「-」ボタン)Spearhead VR BT In-ear headphoneコントローラー部分のボタン(電源ボタン、「+」「-」ボタン)

Spearhead VR BT In-ear headphoneのLEDを常時点灯に設定時Spearhead VR BT In-ear headphoneのLEDを常時点灯に設定時

アプリケーションソフトウェアの設定

ソフトウェアのダウンロード(インストール)

サウンドエフェクト調整を行う為には、「1MORE Assistant」というアプリケーションソフトを使って設定します。
Android用とiOS用があり、ソフトのダウンロード(インストール)先は下記になります。
インストール時などに「万魔助手」と表示されたりしますが、万魔助手は1more assistantの中国語名になります。

Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.onemore.app.smartheadset.android&hl=en

iOS
https://itunes.apple.com/us/app/1more-assistant/id1064417017?mt=8

1MORE Assistant iOS用ダウンロード画面(左)、Android用ダウンロード画面(右)1MORE Assistant iOS用ダウンロード画面(左)、Android用ダウンロード画面(右)

リアルで立体感のある効果音(eSports Sound Effect)

実際のアプリの設定方法を説明します(今回はAndroid版で試しています)。
ダウンロード(インストール)後、ソフトを起動します。
左上の横三本線のアイコンはメニューボタン、下中央の右矢印はエージングを行うボタン、右上の音符のアイコンは音ジャンル選択やラウドネス補正が行えるボタンになります。

左上のメニューボタン(横三本線のアイコン)を押すと4つの項目が表示されます。
Headset setting・・・Virtual Environment Sound(仮想環境サウンド)のON/OFF、ハウジング側面のLED発光パターンがセッティングできます。
Scan QR Code・・・カメラを使ってQRコードが読み込めます。
1MORE Store・・・1MOREのストアに飛びます。
Version info・・・ソフトのバージョン情報が確認できます。今回のレビューでは、V.1.3.6を使用しています。

Headset settingでは、Virtual Environment Sound[仮想環境サウンド]のON/OFF設定できます。
ONにするとリアルで立体感のある効果音になります。

また、「電源のON/OFFと発光パターンの設定」の説明で手動で行ったハウジング側面のLED発光パターンのセッティングも可能です。
Constant Bright:点灯
Heartbeat:点滅
Breath:ゆっくり点滅
Turn Off:消灯

尚、メニューボタンを押してからメニュー内にHeadset settingが表示されるまで約5~10秒ほどかかります。
ソフト側がイヤホンのBluetooth接続を認識していない場合は、Headset settingは表示されません。
その場合は、1MOREと表示された右のBluetoothアイコンを押すと自動で探して接続してくれます。
接続後、約10秒程度でメニュー内にHeadset settingが表示されます。

1MORE Assistant 起動画面(左)とメニュー画面(右)1MORE Assistant 起動画面(左)とメニュー画面(右)

下の左の画面ではVirtual Environment Sound:OFF/Constant Bright:ONに、右の画面ではVirtual Environment Sound:ON/Bright:ONに設定しています。

1MORE Assistant のサウンド設定画面1MORE Assistant のサウンド設定画面

エージングの方法

イヤホンに内蔵された振動板を馴染ませる作業の事をエージングと言います。
その方法については使用される方の好みが出るところもありますが、本製品では「1more assistant」を使用してエージングを行うことができます。
下中央の右矢印ボタンを押すとエージングを行う事ができます。
エージング中はテレビの画面が砂嵐になっている時のような、”ジャーー・・・”という音が流れます。
abortボタンを押すと実行中のエージング中止となり、中止を押した時点までの進行は保存されます。
Reminderボタンは、曜日と時間を設定してEnableにしておくとその曜日と時刻に通知をしてくれます。
エージングが再開される訳ではなく、通知のみを行ってくれる機能になります。

1MORE Assistant のエージング機能使用中画面(左)と中止の確認画面(右)1MORE Assistant のエージング機能使用中画面(左)と中止の確認画面(右)

1MORE Assistant のリマインダー機能 時間設定画面(左)、曜日設定画面(右)1MORE Assistant のリマインダー機能 時間設定画面(左)、曜日設定画面(右)

音楽のジャンル選択と低・高音域の増強

右上の音符のアイコンを押すと、さらに右上に3つの点のボタンが表示されます。
この3つの点のボタンを押すと4つのメニューが表示されます。
Scan Music・・・音楽データをスキャンします。
Default Sort・・・音楽データを標準ソートします。
Sort By Name・・・音楽データを名前順にソートします。
Equalizer・・・音楽のジャンル選択や周波数別の音調整、Loudness Compensation(ラウドネス補正)のON/OFFが行えます。

Equalizerでは、音楽のジャンル「Custom/Normal/Classical/Dance/Flat/Folk/Metal/Hip-hop/Jazz/Pop/Rock」が選択できます。
Customを選ぶと周波数別の音調整が可能です。
また、Loudness Compensation[ラウドネス補正]をONにすると低・高音域が増強されます。
小音量時には実際に音量を下げた以上に低音と高音が弱く感じられる為、低音域と高音域を増強する事で平坦な聴感を得る補正が行えます。
音楽再生時は、参考写真「音楽の再生」画面で再生されます。

1MORE Assistant の音楽のジャンル選択と低・高音域の増強設定画面(左)、音楽再生画面(右)1MORE Assistant の音楽のジャンル選択と低・高音域の増強設定画面(左)、音楽再生画面(右)

下の画面はイコライザーを設定しているところとなります。
(左)Normal/Loudness Compensation:OFF
(中)Normal/Loudness Compensation:ON
(右)Jazz/Loudness Compensation:OFF

1MORE Assistant のイコライザー画面1MORE Assistant のイコライザー画面

環境ノイズキャンセリング技術による通話時のノイズ低減

環境ノイズのキャンセリング(ENC)機能が搭載されたマイクは、通話中のバックグラウンドノイズを効果的に除去してくれます。
自前のイヤホンと通話時の聞き比べを行ってみたところ、ある程度余計なノイズが除去されている事が分かりました。
通話回線おおもとの音質が向上する訳ではありませんが、バックグラウンドの細かい雑音が減少している分、相手の声が聞き取りやすくなったと感じました。
通信環境に関わらず音声をクリアにしてくれるというのは嬉しいですね。

Spearhead VR BT In-ear headphoneの環境ノイズキャンセリング効果のメーカー説明図Spearhead VR BT In-ear headphoneの環境ノイズキャンセリング効果のメーカー説明図

没入感のあるゲームプレイ(eSportsなど)を実現する立体的な効果音

実際にゲームプレイに使用してみたところ、クリアな音質で低音の効いた立体感のある効果音を楽しむ事ができました。
音質がクリアなイヤホンはわりと見かけますが、立体感までいくとヘッドホンを使用する人が多いと思います。
しかし、「Spearhead VR BT In-ear headphone」であれば、イヤホンでありながら没入感のあるゲームプレイ(eSportsなど)が楽しめます。
短時間充電・ノイズの少ない通話・クリアな音質・立体的な効果音など、幅広いシーンでお勧めできるイヤホンでした!

(※音の感じ方には個人差があります)

ライタープロフィール 職人10号

学生時代の店舗アルバイトをきっかけに就職し、現在Eコマースで仕事をしております。皆さんに知って欲しい「おもしろい製品」や「アイディア商品」を分かりやすく紹介させて頂きます。

記事を
シェア