Raven Ridgeの名で知られる、新型Ryzenである「Ryzen 5 2400G」と「Ryze…

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AMDの新型CPU「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」の実力は?早速ベンチマークをしてみた
AMDの新型CPU「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」の実力は?早速ベンチマークをしてみた
気になる製品最終更新日: 20180213

Raven Ridge「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」の実力は?早速ベンチマークをしてみた

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こんにちは、職人5号です。今回は「Raven Ridge」の名で知られる、新型Ryzen「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」を早速試してみました。Raven Ridgeは「Ryzen」に「Radeon VEGA」を内蔵した待望の新型CPUです。Ryzen・Radeon VEGA共にパフォーマンスには定評が有るだけに、否が応でも期待が高まります。

Raven Ridgeとは

ひと言で言ってしまえば、最新CPUの「Ryzen」と最新GPUの「Radeon VEGA」を組み合わせた新型のRyzen CPUとなり、ここが最大の特徴でもあります。

今回は型番の末尾にグラフィック機能を内蔵することを意味する「G」が付いた「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」の2つのグレードの製品がリリースされました。

スペックを見ると、グラフィック機能を内蔵しながらもTDPが65Wに抑えられた点が注目のポイントです。さらに、メモリは高速な「DDR4-2933」規格に対応しますが、
これは内蔵GPUがメインメモリをグラフィックメモリとして利用するため、より高速なメモリに対応することでパフォーマンスを高める意図があるものと思われます。

モデル名 RYZEN 5
2400G
Ryzen 3
2200G
Ryzen 7
1700
Ryzen 5
1400
Ryzen 3
1200
コードネーム Raven Ridge Summit Ridge
製造プロセス 14nm
コア/スレッド 4/8 4/4 8/16 4/8 4/4
動作クロック 3.6GHz 3.5GHz 3.0GHz 3.2GHz 3.1GHz
Boostクロック 3.9GHz 3.7GHz 3.7GHz 3.4GHz 3.4GHz
キャッシュ L2 2MB 2MB 4MB 2MB 2MB
L3 4MB 4MB 16MB 8MB 8MB
GPU Radeon Vega 11 Graphics Radeon Vega 8 Graphics × × ×
メモリ 対応メモリ DDR4-2933 DDR4-2667
TDP 65W
64bitコード AMD64
対応ソケット Socket AM4
対応チップセット AMD 300シリーズ

「Raven Ridge」と「Summit Ridge」の比較表

それでは、早速「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」をベンチマークテストでパフォーマンスを見ていきましょう。

ベンチマークテスト

「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」の型番からも想像できる通り、比較対象は直接のライバル候補である「Core i5-8400」「Core i3-8100」としました。
※測定環境、測定条件は記事の最後に記述していますのでご参照ください

CPUコアの性能

まずは内蔵GPU部分が影響しないCPUコア部分のみの性能を比較してみました。

PC Mark 8

テスト項目は Creative の Conventional にて行いました。Conventional は Accelarated とは異なりGPUを使用する事が無いため、CPUの演算性能が表れやすくなっています。

Raven Ridgベンチマーク 「PC Mark 8」でCPUコアの性能を比較Raven Ridgベンチマーク 「PC Mark 8」でCPUコアの性能を比較

Ryzen 5 2400G・Ryzen 3 2200GとCore i3-8100が似通ったスコアとなり、Core i5-8400のみ頭一つ抜けた結果となりました。

3D Mark

CPUのマルチスレッド演算性能を見ることができる『3D Mark FireStrike』のPhysics Scoreを見てみましょう。
Physics testは、CPUに物理演算をさせてその処理速度をスコア化したもので、CGレンダリングや動画のエンコードと同じくCPUのコア/スレッド数の多さが有利に働くテストです。

Raven Ridgベンチマーク 「3D Mark(3D Mark FireStrike / Physics)」でCPUコアの性能を比較Raven Ridgベンチマーク 「3D Mark(3D Mark FireStrike / Physics)」でCPUコアの性能を比較

Ryzen 3 2200GとCore i3-8100が似通ったスコアとなっており、Ryzen 5 2400G 、Core i5-8400の順に一段ずつ高くなっていきます。
CPUコアのみの性能としては、Core i5-8400が最も高く、次いでRyzen 5 2400G、そしてRyzen 3 2200GとCore i3-8100がほぼ同等となっています。

内蔵GPUの性能

続いて内蔵GPUの性能を見てみましょう。

3D Mark

まずは3D Mark FireStrikeのGraphicsで、内蔵GPUの性能を見てみましょう。

Raven Ridgベンチマーク 「PC Mark 8」で内蔵GPUの性能を比較Raven Ridgベンチマーク 「PC Mark 8」で内蔵GPUの性能を比較

Radeon VEGAを内蔵しただけあって、Ryzen 5 2400G・Ryzen 3 2200GがCore i5-8400・Core i3-8100を圧倒しています。

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク

続いてファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークにて内蔵GPUの性能を見てみましょう。ベンチマークの設定は、最高画質・フル画面描画・解像度 1920x1080 となります。

Raven Ridgベンチマーク 「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」で内蔵GPUの性能を比較Raven Ridgベンチマーク 「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」で内蔵GPUの性能を比較

3DMark と同様に、Ryzen 5 2400G・Ryzen 3 2200GがCore i5-8400・Core i3-8100を圧倒しています。
内蔵GPUの性能としては、Radeon VEGAを内蔵しただけあって、Ryzen 5 2400G・Ryzen 3 2200GがCore i5-8400・Core i3-8100を圧倒しました。
Ryzen 5 2400G・Ryzen 3 2200G位の性能が有れば、本格的な3Dゲームは無理だとしても、お手軽にゲームを楽しむ程度の性能は有していると言えそうです。

CPUとしての性能

最後にCPUコアと内蔵GPUを組み合わせたCPUとしての総合的な性能を確認してみます。
ベンチマークテストとしてはPC Mark 8 Creative のAccelaratedを使用しました。Accelarated ではGPUの支援を受けながらベンチマークを進めていくため、CPUの総合的な性能が分ります。

Raven Ridgベンチマーク 「PC Mark 8 Creative / Accelarated」で総合的なCPU性能を比較Raven Ridgベンチマーク 「PC Mark 8 Creative / Accelarated」で総合的なCPU性能を比較

Conventionalとは異なり、新型RyzenがCore i5-8400・Core i3-8100を上回る結果となりました。Core i5-8400・Core i3-8100ではConventionalとAccelaratedがほぼ同等(若干ながら減少)なのに対し、
新型RyzenではAccelaratedでの性能向上が明確にスコアに表れており、GPUコアの支援が大きい事が確認できます。

折角なので、Core i3-8100にローエンドのビデオカード(GeForce GT 1030)を組み合わせた場合でも測定してみました。

Raven RidgとGeForce GT 1030の組み合わせでベンチマーク比較Raven RidgとGeForce GT 1030の組み合わせでベンチマーク比較

Core i3-8100 + GeForce GT 1030 が 新型Ryzenを上回りましたが、その差は5%程度にとどまっています。1万円前後のビデオカードを増設したのと同程度の効果を、
内蔵のRadeon VEGAコアが持っていると言えそうです。Ryzen 3 2200GはCore i3-8100と同程度かやや安い程度の価格と見られており、バツグンのコストパフォーマンスを誇っているといっても過言ではないでしょう。

まとめ

昨年大きな話題を呼んだAMDのRyzenシリーズ・プロセッサはコストパフォーマンスの良さで人気の高いCPUですが、GPU機能が無いためビデオカードの追加が必須であり、低価格帯のパソコンにおいて結果的にコストパフォーマンスの良さが生かせませんでした。

この「Ryzenの最大の弱点」を、今回の「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」投入によって克服することになりました。これらの新CPUに内蔵された「Radeon VEGAグラフィックス」の性能はさすがに高く、GPU性能や総合性能ではライバルであるCore i5-8400・Core i3-8100を圧倒しています。
1万円近いビデオカードを増設したのに近い性能をCPU単体で発揮できるため、ビデオカードの増設が不可能なブックサイズなどの小型PCでは「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」は非常に魅力的な選択肢となります。

今回の「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」の登場で、ようやくRyzen 5・3クラスの本命が現れたと言えるのではないでしょうか。

CPU Ryzen 5 2400G Ryzen 3 2200G Core i5-8400 Core i3-8100
マザーボード ASUS
PRIME X370-PRO
(BIOS:3803)
ASUS
PRIME Z370-A
(BIOS:0607)
メインメモリ DDR4-2400 16GB(8GB×2)
グラフィックス Radeon Vega 11
Graphic
Radeon Vega 8
Graphic
Intel UHD Graphics 630 GeForce GT 1030
ストレージ Kingstone SSDNow UV400 (240GB SATA3)
電源 FSP AURUM PT-650M (80PLUS Platinum 650W)
OS Windows 10 Home 64bit (バージョン:1709)
ビデオドライバ Radeon Software Crimson Edition
Version 23.20.817.0
Intel Graphic Driver
Version 23.20.16.4849
GeForce Game Ready Driver
Version390.77

当記事のベンチマーク測定環境・測定条件

パソコン工房でAMD Ryzen 5 2400Gを見る

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パソコン工房 NEXMAG[ネクスマグ]編集部アイコン画像
ライタープロフィール 職人5号

Windows2000登場前からほぼ一貫してPC製造部門に従事。PC組立はもちろん、OSイメージの作成や製造時のトラブルシュートを行う。 その経験を生かしてOSの基本情報や資料室を担当する事が多い。

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