Intel SSDの中から545s・660p・760p・900pを徹底比較します。それぞれのスペックの紹介やSSDのメリット・デメリットなどを説明します。

気になる製品最終更新日: 20190107

Intel SSDの機能・スペックを徹底比較

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「SSDには種類が多すぎて、どれを選べば良いのか分からない」というほど、様々な種類のSSDが各メーカーから安価なものから高いものまで多々リリースされています。HDDよりもはるかに高速でPCの快適度に大きく影響するSSDですが、数あるメーカーの中でも特に注目度の高いIntel SSDをピックアップしてみました。

インテルはCPUのメーカーとして有名ですがSSDもリリースしており、半導体メーカーとしても安心感があることから高い人気を誇ります。Intel SSDも色々なシリーズをリリースしているためラインナップを整理し、用途やシーン別にオススメのSSDをまとめてみました。

SSDの基本

SSDのメリットとデメリット

筆者がSSDと出会ったのは今から10年近く前、まだWindows VISTAの頃。Windows VISTAは起動・終了に時間がかかり、一度再起動をすると5分は何もできなくなってしまうほどでした。そんな折、120GBのインテル製SSD(SSD 510シリーズ)を使用したところ、ほんの30秒程度で再起動が完了するという快適さを目の当たりにして、一発でSSDに惚れ込みました。それ以降、筆者にとってSSDは無くてはならない存在となりました。

当時はまだまだ高価で容量も小さかったSSDですが、時間の経過と共に低価格化・大容量化が進み、随分と身近な存在となりました。このように、SSD最大のメリットは、何と言ってもHDDとは比べ物にならない高速な読み込み、書き込み性能でしょう。OS(Windows)のインストールドライブをSSDにするだけで、起動時間や終了時間の短さなど、その速さをハッキリと体感出来ます。

また、消費電力の少なさや重量の軽さも大きなメリットと言えるでしょう。稼働部品が無いため耐衝撃性にも強く、持ち歩いて使用するモバイルPCでは、その恩恵を知らず知らずに受ける事ができます。
一方、SSDのデメリットとしては、HDDよりも容量単価が高価な事が挙げられ、HDD並みに大容量化した製品が登場しても、個人ではなかなか手が出ないような価格になってしまいます。

そのため、撮りためた写真データの保存などで大きな容量が必要な場合はHDDを活用する方がコストパフォーマンスに優れています。このように、HDDでもSSDでも、目的に合わせて使用する事が大切になります。

SSDの種類

SSDには現在いくつかの種類が登場しています。まとめると下記表のようになります。

接続形式 SATA/micro SATA mSATA M.2(NGFF) U.2 PCI-Express
形状
フォームファクタ
3.5インチ、2.5インチ、1.8インチ 基盤 3.5インチ、2.5インチ AIC
転送方式 SATA III NVMe
転送速度 ~550MB/s 750MB/s~

Intel SSDの種類

現在、メインストリーム向けとされているものが、「SATA接続で2.5インチサイズのSSD」と、「M.2接続の基盤形状のSSD」の2種類となります。ここで注意したいのが、「M.2接続の基盤形状のSSD」には、転送方式がシリアルATAのものと、NVMeのものがあるという点です。「NVMeの方が速い」と覚えておくとよいでしょう。

Intel SSDの紹介

ラインナップ一覧

Intel SSDには、大別して一般コンシューマ向けと、サーバー・データセンター向けのシリーズがあります。今回は、一般コンシューマ向けを紹介したいと思います。Intel SSDは主に下記の4つのシリーズがあります。

インテルSSDシリーズ名 545s 660p 760p 900p/905p
インターフェース SATA III PCIe Gen3(NVMe) PCIe Gen3(NVMe) PCIe Gen3(NVMe)
2.5インチ容量 128GB、256GB、512GB、1TB
M.2容量 128GB、256GB、512GB 512GB、1TB、2TB 128GB、256GB、512GB、1TB、2TB 380GB
AIC容量 280GB、480GB、960GB、1.5TB
メモリ 3D NAND TLC 3D NAND QLC 3D NAND TLC 3D Xpoint (Optane)
読み込み/書き込み速度(MB/s) 560/500 1800/1100 3230/1625 2600/2200

Intel SSD ラインナップ一覧

上記以外にも、800pや、Pro 7600p、Pro 5450s、Intel Optane Memoryなどがコンシューマ向けとしてラインナップされています。

それでは、具体的にIntel SSDの紹介をしていきます。

エントリー向けモデル (SSD 545s)

64層3D TLC-NANDを採用するSATA SSD。intelブランドでありながら手頃な価格で、優れた読み書き速度と高い信頼性を両立しています。HDDと同じ一般的なSATA対応のため、ほぼすべてのPCで搭載可能となっています。あまりコストをかけずに、HDDよりも高速なデバイスが欲しい人おすすめです。2.5インチモデルと、M.2モデルがありますが、取り扱いのしやすい2.5インチタイプがおすすめです。

Intel SSD 545s シリーズIntel SSD 545s シリーズ

Intel SSD 545s シリーズ CrystalDiskMark結果Intel SSD 545s シリーズ CrystalDiskMark結果

  SSD 545s シリーズ
容量 1TB 512GB 256MB 128MB
NANDフラッシュ intel 3D NAND TLC
フォームファクター 2.5インチ 7mm
インターフェース SATA3.0 6Gb/s
シーケンシャルリード 550MB/s
シーケンシャルライト 500MB/s 440MB/s
ランダムリード(8GBスパン) 75000IOPS 70000IOPS
ランダムライト(8GBスパン) 85000IOPS 80000IOIPS
TBW(書き込み上限容量) 576TB 288TB 144TB 72TB
消費電力 アクティブ時 4.5W
アイドル時 50mW
MTBF(平均故障間隔) 160万時間
製品保証 5年

Intel SSD 545s シリーズ ラインナップ一覧

高密度NAND搭載の低コスト&大容量モデル (SSD 660p)

SATA SSDよりも高速な読込、書込性能を誇るNVMeに対応しながら、3D NANDの中でも1セル当たりのデータ数を4つに増やし高密度化したQLC NANDを採用する事で、安価で大容量を実現したモデルです。ほぼSATA SSD並みの価格で、SATA SSDを圧倒する性能を誇る新しい世代のSSDとなります。

一方で、書き込みの上限容量(TBW)がTLC NANDに比較して少なくなるため、頻繁に書き込みが発生するキャッシュディスクの様な用途よりも、HDDなどのような大容量のデータを保存するような用途には最適なSSDとなっています。安価でありながら大容量&高速なSSDが欲しい人におすすめです。

Intel SSD 660p シリーズIntel SSD 660p シリーズ

Intel SSD 660p シリーズ CrystalDiskMark結果Intel SSD 660p シリーズ CrystalDiskMark結果

  SSD 660p シリーズ
容量 2TB 1TB 512GB
NANDフラッシュ intel 3D NAND QLC
フォームファクター M.2 Type2280
インターフェース NVMe / PCIe3.0 x4
シーケンシャルリード 1800MB/s 1500MB/s
シーケンシャルライト 1800MB/s 1000MB/s
ランダムリード(8GBスパン) 220000IOPS 150000IOPS 90000IOPS
ランダムライト(8GBスパン) 220000IOPS
TBW(書き込み上限容量) 400TB 200TB 100TB
消費電力 アクティブ時 100mW
アイドル時 40mW
MTBF(平均故障間隔) 160万時間
製品保証 5年

Intel SSD 660p シリーズ ラインナップ一覧

コストパフォーマンスの良いハイエンドモデル (SSD 760p)

パフォーマンス重視の64層3D TLC-NANDを採用するNVMe SSDです。ハイエンドモデルに並ぶ実力を持ちながらも、比較的リーズナブルな価格を実現しているコストパフォーマンスの高いハイパフォーマンスモデルです。性能面で妥協したくないハイエンドユーザーにおすすめです。

Intel SSD 760p シリーズIntel SSD 760p シリーズ

Intel SSD 760p シリーズ CrystalDiskMark結果Intel SSD 760p シリーズ CrystalDiskMark結果

  SSD 760p シリーズ
容量 2TB 1TB 512MB 256MB 128MB
NANDフラッシュ intel 3D NAND TLC
フォームファクター M.2 Type2280
インターフェース NVMe / PCIe3.1 x4
シーケンシャルリード 3230MB/s 3210MB/s 1640MB/s
シーケンシャルライト 1625MB/s 1315MB/s 650MB/s
ランダムリード(8GBスパン) 340000IOPS 205000IOPS 105000IOPS
ランダムライト(8GBスパン) 275000IOPS 265000IOPS 160000IOPS
TBW(書き込み上限容量) 576TB 288TB 144TB 72TB
消費電力 アクティブ時 50mW
アイドル時 25mW
MTBF(平均故障間隔) 160万時間
製品保証 5年

Intel SSD 760p シリーズ ラインナップ一覧

エンスージアスト&クリエイター向けモデル (Optane SSD 900p/905p)

次世代フラッシュメモリ「3D Xpoint」こと「Optane」を用いて作られた、従来データセンター向けとされていたエンタープライズモデルを、一般向けにしたモデルです。5PB(5000TB)を上回る圧倒的な高耐久性と、NAND型SSDの10分の1のレイテンシの低さから導かれるランダムアクセス性能の高さから、通常の起動ドライブだけでなく、Photoshopの仮想記憶ディスクなどのキャッシュのような使い方や、エンコードやレンダリングしたデータの書出し先などの使用方法に最適です。

優秀な性能と使い勝手に優れたSSDですが、PCI-Expressスロットに増設するAICタイプの製品となりますので、デスクトップパソコンでしか使うことができません。M.2タイプの製品も出ておりますが、一般的な80mmのサイズではなく110mmの大型なものとなりますのでマザーボードが110mmタイプに対応できるかあらかじめ確認が必要です。

Intel SSD ptane 905p / Optane 900p シリーズIntel SSD ptane 905p / Optane 900p シリーズ

Intel SSD ptane 905p / Optane 900p シリーズ CrystalDiskMark結果Intel SSD ptane 905p / Optane 900p シリーズ CrystalDiskMark結果

  Optane 905p シリーズ Optane 900p シリーズ
容量 1.5TB 960GB 380GB 480GB 280GB
NANDフラッシュ intel 3D Xpoint
フォームファクター HHHL 1/2ハイト M.2 Type22110 HHHL 1/2ハイト
インターフェース NVMe / PCIe3.0 x4
シーケンシャルリード 2600MB/s 2500MB/s
シーケンシャルライト 2200MB/s 2000MB/s
ランダムリード(8GBスパン) 575000IOPS 550000IOPS
ランダムライト(8GBスパン) 550000IOPS 500000IOPS
TBW(書き込み上限容量) 27.37PB 17.52PB 6.93PB 8.76PB 5.11PB
消費電力 アクティブ時 18.6W 16.4W 9.35W 14W 14W
アイドル時 6.2W 6W 2.52W 5W 5W
MTBF(平均故障間隔) 160万時間
製品保証 5年

Intel SSD ptane 905p / Optane 900p シリーズ ラインナップ一覧

SSDの速さを体験してみて

さて、簡単にインテルSSDの特徴をまとめて見ましたが、いかがだったでしょうか。Intel SSD 545sシリーズは、ほとんどのPCに搭載できる汎用性の高さと手ごろな価格が魅力的で、ちょっと手軽にSSDを始めてみたい人にお奨めです。安価ながらもNVMeの高性能と大容量が魅力的なIntel SSD 660p シリーズは、コストパフォーマンスの良い高性能SSDをお求めの方や、速度よりも容量を重視する方にお奨めです。

パフォーマンスに妥協したくないハイエンドユーザーには、高いレベルのパフォーマンスと信頼性を誇るIntel SSD 760p シリーズが最適でしょう。また、圧倒的なランダムアクセス性能と高耐久性を誇るIntel Optane SSD 900p/905pシリーズは、プロフェッショナルなクリエイターに最適なSSDと言えるでしょう。

一度でもSSDの速さを体験すると、HDDだけの環境には戻れなくなってしまうほどPCの快適性が向上します。最適なSSDを選択して、快適なPC体験をする手助けとなれば幸いです。

ライタープロフィール 職人5号

Windows2000登場前からほぼ一貫してPC製造部門に従事。PC組立はもちろん、OSイメージの作成や製造時のトラブルシュートを行う。 その経験を生かしてOSの基本情報や資料室を担当する事が多い。

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