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メモリを選択する場合、16GB×1枚と8GB×2枚ではどういう違いがあるのですか?

回答

選択するメモリが16GB×1枚と8GB×2枚では、メモリ容量は同じ16GBですが、メモリの枚数とメモリのチャンネル数が異なります。8GB×2枚は16GB×1枚と比べて、理論値として2倍のデータ転送が可能となり、一度により多くのデータ転送ができるので、ゲームプレイや高解像度データの加工など大量のデータを扱う方におすすめです。

詳しい理由については以下で説明します。

■メモリのチャンネル数について

まずメモリのチャンネル数には2つの種類があり、メモリ1枚で動作するシングルチャンネルと複数枚のメモリを組み合わせて動作させるマルチチャンネルがあります。

マルチチャンネルはメモリの組み合わせ枚数によりさらに種類が分かれ、メモリ2枚1組で動作するデュアルチャンネルや、3枚1組で動作するトリプルチャンネル、4枚1組で動作するクアッドチャンネルなどが存在します。※

つまり、今回のご質問の場合では16GB×1枚はシングルチャンネル、8GB×2枚はデュアルチャンネルということになります。

※マルチチャンネルへの対応はCPUとマザーボードの仕様により異なります


■メモリチャンネル数の違いによる影響について

次に、メモリチャンネル数の違いによる影響ですが、メモリチャンネル数が増えるほど大量のデータ転送が可能になります。この理由について、DDR5-4800 (PC5-38400)のメモリを1枚(シングルチャンネル)から2枚(デュアルチャンネル)に増やした場合として説明します。

DDR5-4800 (PC5-38400)のメモリ1枚(シングルチャンネル)でデータを転送する場合、メモリ規格上では1秒間に38400 MB(38.4 GB/s)のデータを転送することができます。このデータ転送量の多さを帯域幅と言い、この幅が広いほど大量のデータ転送ができる仕組みです。メモリ2枚(デュアルチャンネル)となった場合は、2倍の帯域幅を確保できるため1秒間に76800 MB/s(76.8 GB/s)の転送が可能となります。

帯域幅については、車と車線数を例にするとイメージがしやすいです。下のイメージは、転送されるデータを車の交通量、帯域幅を車線数に例えています。一定の速度(仮に時速40km固定とします)の車を1車線で複数台走らせる場合と2車線で走らせる場合では、2車線の方が道幅に余裕ができるためより多くの車を通行させることができます。

しかし車が1台しか通行しない場合は当然、車線数の影響はなく、何車線であっても1台の車が40kmで通過するだけとなります。

パソコン上においてもデータのやり取りは同じとなり、チャンネル数(車線数)が増えて帯域幅が広くなるほどデータ転送量は向上し、大容量のデータを頻繁に扱う場面において、チャンネル数の多さによる恩恵が得られます。

一方でメモリ自体の速度(車で例えた時速40km)が向上するわけではありませんので、小容量のデータを扱うのが中心の場合には恩恵が少なくなります。


■メモリチャンネル数によるCPU内蔵グラフィックスの影響について

パソコン画面を映し出すために、CPU内蔵グラフィックスを使用する場合、マルチチャンネルを利用した方が映像性能は向上します。これはCPU内蔵グラフィックスがメモリと連動して処理を行なう際、データ転送を多く行うため、帯域幅の広いデュアルチャンネルが映像出力に対して有効に作用します。CPU内蔵グラフィックスでゲームや高解像度の動画再生などを楽しみたい方にはマルチチャンネルの選択がおすすめです。

■実際のメモリ選択として

性能面としてはチャンネル数が多い方がもちろん良いのですが、パソコンの空きスロット数には限りがありますので、ご自身の使用方法から後の増設要否も見越してのメモリ容量とメモリ本数選択をおすすめいたします。


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■iiyama PCご購入時のメモリカスタマイズ方法について

iiyama PC でメモリのカスタマイズを希望される場合、以下を参考にご選択ください。


■iiyama PCのメモリ空きスロット数の確認方法について

iiyama PCのメモリ空きスロット数の確認方法については以下よりご覧ください。
下記画像の赤枠内に記載されている「メモリスロット数」の項目にて、メモリの最大搭載枚数が4枚であることが確認できます。
「メモリ容量」の項目には「16GB(8GB×2)」と記載があるので、このモデルは残り2枚のメモリを搭載できることがわかります。

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