ZenFone 2速攻レビュー

ZenFone 2速攻レビュー

2015-5-15

皆様、どうもこんにちわ。職人2号です。

以前SIMフリースマホ「ZenFone 5」を実際に触ってみたのですが、おかげさまで非常に多くの方がご覧いただき、多数のご注文をいただきました。ありがとうございます。
今回その後継機種にあたる「ZenFone 2」が発売開始となりました。
すでに展示会や各種情報サイトにて実機レビュー等行われておりますが、当実験工房でも代理店である『テックウインド』様より実機をお借りする機会を得ることが出来ました。
メーカーから「怪物(モンスター)」と称され、レビュー記事も好評だったことからご予約いただいても予定日にお届けできないのではないか、といった心配もあったほどのハイスペックスマホを実際に動かしてみましょう。

ZenFone 2開封の儀

ZenFone 2を開けてみましょう。
今回代理店(テックウインド様)よりお借りしたのはメモリ4GB、ストレージ32GBのモデルとなります。

画像その1 / ZenFone 2

パッケージはこのような感じで、モンスターを称する割にはシンプルかな、といった印象です。

画像その2 / ZenFone 2 画像その3 / ZenFone 2

開封し中身を取り出してみました。本体のほか付属品として充電用USBアダプター、USBケーブル、イヤホン、取扱説明書、ユーザーガイドなどが同梱されています。

画像その4 / ZenFone 2 画像その5 / ZenFone 2

本体の上部に電源ボタンとイヤホンジャックが、底面にmicroUSBポートが用意されています。
背面のカバーを開けて中を見てみましょう。

画像その6 / ZenFone 2 画像その7 / ZenFone 2

カバーの一部に切り欠けがあり、ここに爪を引っ掛けカバーを持ち上げるようにして開いていきます。
カバーを開けて内部を見てみると、microSDスロットと並びでSIMカード用のスロットが2つ見えます。
今回のZenFone 2はmicroSIMスロットを2基備えるDual SIM仕様となっています。
2基それぞれで対応バンドが異なっており、SIM2側(丸囲みした側)は日本国内でサポートされていないバンドとなっているため、国内では使用することは出来ません。とはいえ、海外への出張が多い方や海外旅行に出かけられる際などはSIMフリーであること活かし、海外でSIMカードを入手して差すだけで、国内と同様の操作感でご利用いただけることになります。
スペックは以下のとおりとなっています。参考までに、ZenFone 5のスペックも載せています。

  ZenFone 2 ZenFone 5
Androidバージョン Android 5.0 (Lollipop) Android 4.4 (KitKat)
本体カラー ブラック/レッド/グレー/ゴールド ブラック/ホワイト/レッド/ゴールド
サイズ 77.2 ×152.5 ×3.9~10.9 mm (WxHxD) 72.8 ×148.2 ×10.34 mm (WxHxD)
質量 170g 145 g
CPU Atom プロセッサー Z3580(メモリ4GBモデル)/Z3560(メモリ2GBモデル) Qualcomm Snapdragon 400 1.2GHz
メモリ 4GB/2GB 2 GB
ストレージ機能 eMMC 64GB/32GB eMMC 16GB/32GB
メモリースロット MicroSDメモリーカード MicroSDメモリーカード
ネットワーク 無線LAN 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth V4.0 無線LAN 802.11b/g/n、Bluetooth V4.0
対応無線規格 W-CDMA : 2,100(1), 1,900(2), 850(5), 800(6), 900(8) MHz ※カッコ内は対応バンド W-CDMA : 800/850/900/1900/2100MHz
EDGE/GSM : 850/900/1,800/1,900MHz EDGE/GSM : 850/900/1800/1900MHz
LTE:  2,100(1), 1,900(2), 1,800(3), 1,700/2,100(4), 850(5), 800(6), 900(8), 1,700(9), 800(18), 800(19), 700(28) MHz ※カッコ内は対応バンド LTE: 800/900/1800/2100/2600MHz
ナビゲーション GPS & GLONASS GPS & GLONASS
表示機能 5.5型ワイド 1920x1080 TFTカラータッチスクリーン IPS液晶 (LEDバックライト) 5型, 1,280×720ドット(HD), IPS, 静電容量方式マルチタッチスクリーン
10点マルチタッチ・スクリーン (静電容量方式) Corning® Gorilla® Glass 3, 手袋モード対応
バッテリー機能 3,000mAh リチウムポリマーバッテリー 2110 mAh リチウムポリマーバッテリー
連続待受時間 1,144分 (3G) 1230 分(3G)
カメラ機能 前面:500万画素、背面:1,300万画素 本体:前面 200 万画素、背面 800 万画素
搭載センサー 加速度センサ、近接センサ、電子コンパス、光センサ、磁気センサ、ジャイロスコープ、NFC 加速度センサ/電子コンパス/近接センサ/光センサ/磁気センサ

それでは実際に使用するためにSIMカードを差して立ち上げてみましょう。 今回もZenFone 5の時と同様にSIMカードのキャリアはdocomoになります。 SIMカードを取り付けた後、電源を投入します。電源投入は上面にある電源ボタンを長押しします。

画像その8 / ZenFone 2 画像その9 / ZenFone 2

Androidスマホのご多分に漏れず、Googleアカウントの入力など、必要な初期設定を行っていきます。

画像その10 / ZenFone 2

設定が全て完了するとメイン画面が表示されます。メイン画面が表示されたら、まずはAPN設定を確認しましょう。
SIMフリースマホでは、まずこの設定を確認いただきませんと通話は出来ても通信ができない状態となります。
APN設定は設定メニューを出した後「設定」→「もっと見る」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」→「アクセスポイント名」と操作することで開くことが出来ます。
国内向けにカスタマイズされているからでしょうか、すでにMVNOも含め多くのAPN設定がプリセットされています。差したSIMカードのキャリアに合わせて設定を行いましょう。

画像その11 / ZenFone 2

APN設定が完了することで、WEBブラウズなども円滑に行えるようになります。 ZenFone 2ではAndroidバージョンが5.0になっており、ZenFone 5とはかなり印象が異なります。また、一部操作性も変わっています。

画像その12 / ZenFone 2 画像その13 / ZenFone 2

※画面一例(トップからスワイプすると出てくるメニューとタスクマネージャ)
実際Android5.0では種々新機能が追加されており、これまでよりも便利に使え、なおかつ動作が非常に軽くなっています。ZenFone 2ではCPUスペックも上がっていますのでますます操作が快適になっています。

ZenFone 2の性能は?

では、メーカーがモンスターと呼ぶZenFone 2の実際のパフォーマンスはどのようでしょうか。 ZenFone 5の時と同様に3D Mark Unlimited (Ice Storm Unlimited)のスコアを取ってみました。

画像その15 / ZenFone 2

端末 SoC SoCクロック コア数 3D Mark Unlimited
ZenFone 2 Intel Atom Z3580 2.33GHz QuadCore 20407
ZenFone 5 Qualcomm Snapdragon 400「MSM8926」 1.2GHz QuadCore 4729
iPhone6 Plus Apple A8プロセッサ 1.4GHz DualCore 17937
Xperia Z3 Qualcomm Snapdragon 801「MSM8974AC」 2.5GHz QuadCore 17913
L-05E Qualcomm Snapdragon 600「APQ8064T」 1.7GHz QuadCore 10579

前モデルより4倍以上のスコアとなっており、ZenFone 5よりも動作クロックが高いXperia Z3のスコアすら超えています。 モンスターを名乗るだけある性能を示しています。 では実際の通信速度はどうでしょうか。こちらも前回同様にラピッドネット回線速度測定サイト(http://www.rapidnet.jp)で測定してみました。

画像その16 / ZenFone 2

アップロードがちょっと低いかな・・・とは思いますが、時間帯もあるかもしれません(平日夕方に測定)。 実際に標準ブラウザでいくつかサイトを巡りましたが、特に突っ掛かるようなこともなく非常にスムーズにブラウジング出来ました。

画像その17 / ZenFone 2

※試しにASUSさんのサイトに訪問してみたの図

やっぱりモンスター

実際にZenFone 2を触ってみて、やはりメーカーが謳う「モンスター」というのはけして大げさな表現ではないな、というのが正直な印象です。
昨今のスマホの多くはQualcomm製のSnapDragon SoCを搭載することが多いのですが、ZenFone 2ではIntel製のSoCを採用しており、動作クロックも前モデルから大幅にアップしていることから、WEBブラウズ時のリンクをタップしてからの反応もスムーズですし、表示も非常に速いです。
国内キャリアが展開するスマホでは、おサイフケータイやワンセグ/フルセグ、防水/防塵などの機能が採用されるケースが多い中ZenFone 2にはこれらの機能は残念ながらありません。ただ、携帯に続いてスマホも複数台持つケースが増えてきており、メイン機ではこれらの機能を持ち、サブ機としてZenFone 2をMVNO SIMと組合せてWEBブラウズなどをメインに使用、といったことも現実的だと思います。

人気が高いゆえ、なかなか潤沢でないところがもどかしいところですが...是非このモンスターを体感いただきたいです。

最後に機器の貸出にご協力いただきましたテックウインド株式会社様に、厚く御礼申し上げます。



執筆:パソコン工房 職人2号






ZenFone 2